X-ファイル シーズン9
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Index of Season 9
- リターン・トゥ・ウォーターPart1
- リターン・トゥ・ウォーターPart2
- ダイモニカス
- 4-D
- 蝿の王
- トラスト・ノー・ワン
- ジョン・ドー
- 境界
- 神託 Part1
- 神託 Part2
- オードリー
- 化体
- 数秘術
- モンスター
- 英雄に捧ぐ
- ウィリアム
- 解放
- サンシャイン・デイズ
- 真実
#901 リターン・トゥ・ウォーターPart1 ~Nothing Important Happened Today Ⅰ~
この話からいよいよ完結編のシーズン9に突入。まずは水道関係の政府職員が謎の美女に海中に引きずりこまれて溺死するところから物語は始まる。
前のシーズンの最後には、ドゲットがカーシュに逆らって、レイエスを強引にXファイルに配属して終わった。今回からはレイエスの昔の恋人、ブラッド・ウォーマー(ケーリー・エルウェス)がいきなり副長官に就任している。さらにモルダーがアパートメントを引き払って失踪。Xファイルを取り巻くFBI内部の状況も大きく変わってきている。この回では前回の後片付けをしつつ、ポスト・モルダーの新しい人間関係が描かれてゆく。一方スカリーは自分の子供が超能力を持っているのではないかという不安を抱き始める。
オープニングのタイトルロールもここへきて一新。いまさらロゴが変わっただけではなく、FBIを辞めて失踪してしまったモルダーのIDカードがなくなり、代わりにレイエスと、さらにはなんとスキナーのIDカードまで登場したのにはちょっとびっくりだ。
(Nov 05, 2006)
#902 リターン・トゥ・ウォーターPart2 ~Nothing Important Happened Today II~
前回の話で暗躍していた謎の美女シャノン(ルーシー・ローレス)が、実はドゲットの軍隊時代の同僚で、ノエル・ローラーとともに政府により人体改造された無敵兵士だということが判明。彼女やローン・ガンメンの協力を得て、ドゲットたちは人体改造のための遺伝子操作実験をしていた軍艦の存在をつきとめる。その船へと乗り込んでいった一行の前に、敵として姿をあらわすノエル・ローラー。シャノンは彼と戦って相討ちとなり、ともに海の底へ……。
原題である "Nothing Important Happened Today" は、英国王ジョージ三世が、アメリカが独立宣言をしたその日の日記に書いた文句だそうだ。この言葉を引用して、カーシュがドゲットに言う。
「革命があったとしても、注意を怠ると国王でさえそれに気がつかない」
嘘か本当か、なんでもモルダーに姿を消すように進言したのはカーシュだそうだ。悪役だとばかり思われていたこのおじさんが、突如ここへきて玉虫色の存在になった。
(Nov 05, 2006)
#903 ダイモニカス ~Daemonicus~
ドゲット&レイエスのコンビによるXファイルでの初仕事。とある老夫婦が殺害され、殺人現場にあった文字あわせゲームに、ラテン語で悪魔を意味する『DAEMONICUS』の文字が残されていたことから、レイエスは悪魔信仰者が関与しているのではと疑いを持つ。ちょうど近くの精神病院には殺人犯であり、かつ悪魔教に詳しい大学教授コボルド(ジェイムズ・レマー)が入院中だった。この男が事件に関与しているというレイエスたちの確信にもかかわらず、精神病院のそとではさらなる殺人事件が立て続けに発生してゆく。
事件は悪魔の仕業なんではないかというレイエスとスカリーに対して、最後まで合理的な答えを出し続けるドゲットの徹底した現実主義者ぶりが、いかにも彼らしくていい。
ちなみにこの話ではスカリーがXファイルではなく、FBIアカデミーの教官として職場復帰を果たしている。やっぱり子育てをしながらできる仕事じゃないということなんだろう。
(Nov 05, 2006)
#904 4-D ~4-D~
パラレルワールドを自由に行き来できる殺人犯(ディラン・ハーガイティ)を追っていたXファイルの二人。ところが相手にそんな力があるとは知らないものだから、レイエスは喉をかき切られ死亡、ドゲットは撃たれて半身不随という悲惨な結末になってしまう。しかしドゲットが撃たれたのは、犯人の力により引き込まれた、レイエスが殺されたのとは別のもうひとつの世界だった。そこではレイエスが殺人犯の存在も知らないまま無事でおり、突然何者かに撃たれて半身不随となったドゲットの身を案じつつ、事件の謎を追いかけることに……。
シーズン6の『月曜の朝』を思い出させるタイプのエピソード。あれと同じように大変スリリングでおもしろい話ではあったけれど、ただしあちらとは違って、結末のつけかたには大いに不満が残った。あんな落ちではドゲットも浮かばれないだろう。
(Nov 05, 2006)
#905 蝿の王 ~Load of the Files~
馬鹿な危険行為をやって笑いをとる投稿ビデオを撮影していた高校生が変死。その死因が頭半分がボールがつぶれたように陥没するという異常なものだったため、Xファイルのメンバーが呼び出される。スカリーが遺体を調べてみると、その眼孔から多量の蝿が……。そんな導入部で始まるミュータントものの青春物語。
冒頭の高校生がビデオを撮影しているシーンでは、映像をわざと撮影内容そのままのビデオ映像にしてある。おかげで一瞬『Xファイル』じゃない別のエピソードが間違えて始まったのかと思ってしまった。演出家の思うツボ。
本編では、青年の異常な死に方にうろたえた検死医に、ドゲットとレイエスが「あなたたちは(超常現象の)専門家ですか?」と問いただされて困ってしまうというのがおかしい。さらに二人じゃ埒があかないので、スカリーまでが担ぎだされ、また同じ質問をされる羽目に。こういうユーモアが『Xファイル』の魅力のひとつだ。
しかし頭ん中を虫に食い尽くされた状態で、あんな馬鹿ビデオを撮影していられる人はいないだろう。その方がよっぽどXファイルだ。ラストの蛍の光のメッセージも、あんなの普通の女の子にとっては恐いだけにしか思えないんじゃないだろうか。この辺の話はどれもあまり説得力がないのが欠点だ。『Xファイル』がこのシーズンで終わってしまうのは、やはり全体的に質がさがったからじゃないかという気がする。
(Nov 14, 2006)
#906 トラスト・ノー・ワン ~Trust No 1~
ネットカフェでスカリーがモルダーからのメールを発見して涙したのもつかの間。謎の男から無敵戦士についての情報を提供するから、見返りにモルダーと会わせろという要求があったという。紆余曲折の末、スカリーは自らがモルダーに会いたいという思いを抑えきれず、ついに彼を呼び戻すことに……。
『Xファイル』が始まったのは93年。まだウィンドウズ95も登場していない時期で、当然インターネットなんてものは、普通の人にはほとんど知られていなかった。それから9年がたって時代も変わり、いまやネットカフェなんてものが普通にドラマのなかに出てくるような状況になっている。このシリーズでは小道具としてコンピュータが出てくることが多いので、全シーズンを通してみるとネットワーク社会の変遷を知ることができて、おもしろいかもしれない。
なにはともあれ、この話ではスカリーがずっとその動向を監視されていたことが発覚。モルダーをベッドに誘ったことまで暴露されて、プライバシーを侵された屈辱のあまり、悔し涙を流している。
(Nov 14, 2006)
#907 ジョン・ドー ~John Doe~
なぜか記憶をなくし、自分の名前さえ忘れたドゲットが目を覚ましたのは、聞いたこともないメキシコの片田舎だった。その頃、FBIではスキナーたちが、麻薬カルテルの捜査中に行方不明となったドゲットを探して血眼になっていた。
この話、ドゲットの記憶を奪ったカルテルのお偉いさんの目が光ったこと以外には、Xファイルにふさわしいことなんて、まるで起こっていないのが不満だ。あれだって目が光らなかったらば、単なる催眠術で済んでしまう話だし。やつれきったドゲットが埃っぽい映像のなかで繰り広げる受難の物語にはそれなりに見ごたえはあるけれど、正直言ってそれほど関心はしなかった。
それにしてもフランク・キャプラの『群衆』──原題は Meet John Doe ──を観てから一月もせずに、こういうサブタイトルのついたドラマを観ると、世の中はささやかな偶然で満ちあふれているもんだなあと思う。僕はあの映画を観ていなかったらば、ジョン・ドーが日本で言う「名なしの権兵衛」という意味の名前だなんて知らなかったのだから。
(Nov 14, 2006)
#908 境界 ~Hellbound~
連続皮剥ぎ殺人犯とその被害者が輪廻転生するという話。
僕はこのエピソードは気持ち悪すぎて駄目。内容について詳しく触れる気になれない。どんな死に方をするにせよ、生きたまま皮をはがれるのだけは勘弁してもらいたいと思う。心から。
そういえばノモンハンには皮剥ぎボリスなんて人もいましたね。あれも痛そうな話だった……。
(Nov 14, 2006)
#909 神託 Part1 ~Provenance~
シーズン6の最終回にスカリーがコートジボワールで発見した宇宙船、あの表面を埋め尽くしていた文字のコピーを持った男がカナダ国境を越えて、アメリカに潜入した。UFOカルトに潜入捜査をしていたはずのFBI捜査官だったこの男が、なぜだかスカリーの赤ちゃんを殺しにくる。
ドゲットは車にはねられて意識不明、ローン・ガンメンはウィリアムを誘拐されちゃうしといいところなし。モルダーがいないだけで、このありさま。残されたメンツの頼りないこと、このうえない。
(Dec 10, 2006)
#910 神託 Part2 ~Providence~
誘拐されたウィリアムを探して、カーシュやブラッドは信用できないからと、FBIとは別行動をとって単独捜査に乗り出すスカリーたち。果たして無事ウィリアムを取り戻すことができるや否や……。
ウィリアムが誘拐されたり、UFOが飛んだりと、かなり重大な事件が起こっている割には、どうにも内容が薄い印象を受けてしまう。やはり、なぜウィリアムが誘拐されたかとか、なぜスカリーが彼を取り戻すことができたかなど、説明不足なことが多すぎる点で、興醒めな感じが否めないせいだろう。
(Dec 10, 2006)
#911 オードリー ~Audrey Pauley~
レイエスが交通事故を起こして脳死状態に……。彼女の魂があの世とこの世の狭間にある場所──宙に浮く病院──に閉じ込められている頃、彼女の死という現実を受け入れられないでいたドゲットが、藁をもすがる気分で調べ始めた医療記録から、彼女の担当医師の悪行に気づくことになる。
Xファイルに所属するものは、最低でも一度は死にかけないといけない運命にあるらしい。いや、それどころか男性二人なんて、両方とも一度死んでから甦っているんだった。超常現象の捜査は命がけ。
(Dec 10, 2006)
#912 化体 ~Underneath~
13年前にドゲットが逮捕した連続殺人犯が、DNA鑑定の結果、無実だったと証明されて釈放になった。納得がいかないド<ゲットは再び事件を洗い直し始める。レイエスは犯人は遺伝子レベルから変化する二重人格者だという推測をして、現実主義者のドゲットに一笑に付されてしまう。とうぜん事実はその通りなのだけれど。
遺伝子レベルで入れ替わる二重人格という設定を受け入れるまではいいけれど、その場合に男の服装が変わっちゃったり、持っていなかった凶器が出てきたりしてしまうってのは、やはりちょっとばかり行き過ぎで、説得力がなさすぎる。こういう杜撰さが目立つのがこのシーズンの特徴。もしかしたら『Xファイル』はこんな調子が続いて人気が低迷したせいで、打ち切りになったのではないかという気がしてきた。
(Dec 10, 2006)
#913 数秘術 ~Improbable~
衝動的に殺人を重ねるギャンブル好きの若い男と、彼につきまとう謎のひげ男(バート・レイノルズ)の話。FBIでは誰ひとり連続殺人だと気づいていなかったこの事件、レイエスは被害者の女性たちには数秘術に当てはめてみた場合に共通点があると主張して、スカリーを始めとする同僚たちをあぜんとさせる。
どうしてレイエスが事件が数秘術に関係しているなんてに気づくかは不明。最後にはスカリーとレイエスが二人して殺人犯に狙われることになるのだけれど、その理由もわからない。バート・レイノルズの役もただユーモラスなだけで意味不明。そもそも数秘術というのがなんだかわからない。わからないことだらけの変な話だった。
(Dec 22, 2006)
#914 モンスター ~Scary Mansters~
夜ごと気味のわるい巨大昆虫に襲われる少年と、なぜかその秘密をひた隠しにする彼の父親。少年の母親が謎の自殺を遂げたことを知ったレイラ・ハリソン──シーズン8の『孤立』で一話だけドゲットのパートナーを務めたXファイルマニアの経理課の女の子──が、これはXファイルで扱うべき事件だと言い張って、嫌がるドゲットたちを無理やり
ロック・ファンとしては日本語のタイトルが『スケアスリー・モンスターズ』ではないのがさびしい。きっと担当者がデヴィッド・ボウイのことをよく知らなかったんだろう。
なにはともあれ、レイラ・ハリソンがドゲットに向かってずけずけと「あなたの長所はまったく想像力がないところ」とか言い切っているのがあっぱれだ。
(Dec 22, 2006)
#915 英雄に捧ぐ ~Jump the Shark~
ローン・ガンメンの三人が主役を務める『Xファイル』のスピンオフ、そのものずばり『ローン・ガンメン』から派生してきたエピソード。そちらのドラマはシーズン8と平行して放送されていたらしい。シーズン9の最初の話だったと思うけれど、ラングリーがなんの説明もなく顔に青いペンキを塗ったまま登場したのは、(想像していたとおり)そのドラマからの流れだったようだ。
『ローン・ガンメン』にはシーズン6の『ドリームランド』に出てきたエリア51職員、モリス・フレッチャー(マイケル・マッキーン)がサブレギュラーとして出演していたらしい。この話ではこの男がローン・ガンメンに無敵兵士に関係した話を持ち込み、一同をとんでもない目にあわせることになる。ちょっとそれはないんじゃないだろうかとケチをつけずにはいられないような意外な結末にあぜんとしてしまった。なんにしろ『ローン・ガンメン』を見たことのない人にとってはあまり親切とは言えない話だった。
サブタイトルの原題、"Jump the Shark" は、テレビ番組などの人気が落ち目になったという意味のスラングとのこと。ここではローン・ガンメンが資金難で新聞も発行できないくらい落ちぶれてしまったという意味で使われているけれど、なんとなく『Xファイル』自体のことをほのめかしているような気がしてしまう。
そう言えば、いまさらながら、これまで一度もローン・ガンメン三人の個人名をきちんと明記したことがなかったことに気がついた。三人の名前はジョン・フィッツジェラルド・バイヤーズ(ブルース・ハーウッド)、メルビン・フロヒキー(トム・ブレイドウッド)、リチャード・ラングリー(ディーン・ハグランド)。彼らに神の祝福を。
(Dec 22, 2006)
#916 ウィリアム ~William~
この話はいきなりウィリアムという名の赤ちゃんが見知らぬ夫婦のもとへ里子に出されるシーンから始まる。この子はあのウィリアム? え、なんで? まずはそんな疑問を視聴者に抱かせておいてから、本編ではスカリーが苦渋の決断を下すまでの過程が描かれてゆくことになる。
話のメインとなるのは、Xファイル課に忍び込んでなんらかの書類を盗み出そうとして捕まった謎の男の正体。全身にひどいヤケドを負い、顔が焼けただれた正体不明のその男は、実はモルダーなんじゃないかとドゲットが疑い始める。スカリーはそれを否定しながらも、一抹の不安を隠しきれない。やがてDNA鑑定の結果、思わず事実があきらかになり……。謎の男のある行動により、ウィリアム(0歳)に劇的な人生の変化が訪れることになる。
スカリー自身は悩みぬいた末の決断なんだろうけれど、スカリーのママは黙っちゃいないんじゃないかと、彼女のほうが心配だったりする。ご心痛、お察しいたします。
(Dec 22, 2006)
#917 解放 ~Release~
尋常ならざる洞察力を持ったFBIアカデミーの生徒ヘイズ──ロナウジーニョをハンサムにしたような青年──が、ドゲットの息子を殺した犯人が誰かをつきとめるのだけれど、あとになって実はこの青年が精神病院を脱走して、身分を偽ってFBIに入った要注意人物であったことがわかる、という話。
ドゲットの別居中の奥さんバーバラ役で出演している女性は、実際にロバート・パトリックの奥さんで、本名もバーバラなのだそうだ。『ジョン・ドー』にも出ていたらしいけれど、ぜんぜん記憶にない。
(Dec 28, 2006)
#918 サンシャイン・デイズ ~Sunshine Days~
内装が昔の人気ドラマ『ゆかいなブレディ家』のスタジオセットそのままという不思議な屋敷に忍び込んだ青年が、その屋敷の屋根をつき破って宙を飛び、そのまま転落死した。事件はその家でひとりぽっちの孤独な生活を送るオリヴァー(マイケル・エマーソン)の超能力によるものだとわかり、初めて超常現象が存在する証拠をまのあたりにしたスカリーたちは大興奮。これで科学の歴史が変わると意気込むのだけれど……。
超常現象はありうるや否や。Xファイルの根幹となるその問題に、シリーズの最後だからひとつの決着をつけてみせようとしたんだけれど、最後でやっぱやめたとカードを引っ込めちゃいましたという感じの話。前作で息子の謎にけりがついたことで、ドゲットが超常現象に対して吹っ切れた様子を見せているのがおもしろい。
(Dec 29, 2006)
#919 真実 ~The Truth~
最終章に入ってからここまで一度も出演機会のなかったモルダーが1シーン目でいきなり登場。政府の秘密軍事施設に身分を偽って潜入する。そこでなにかを調べているところをノエル・ローラーに見つかって追われることになった彼は、逃げる途中でノエルともみあいになり、相手を高所から転落させてしまう。ノエルは高圧線にひっかかり黒焦げに。無敵戦士のノエルが死ぬわけはないのだけれど、それが大勢の研究者の前での出来事だったために、目撃者多数の証言により殺人の容疑をかけられたモルダーは、カーシュらの手により不公正な軍事裁判にかけられることになる。
裁判の進行にあわせて、様々なサブキャラクターたちが証人として登場、過去のエピソードが回想シーンとしてインサートされる。すでにあの世の人となった人物もモルダーの幻想という形で次々と登場。いかにも最終回という内容になっている。
モルダーとスカリーもこれで最後だし、いまさら隠す仲でもないと開き直ったかのように、ラブシーンを重ねている。長いこと離れ離れになっていたあとだから当然なのかもしれないけれど、これまでそういうことがなかったので、この二人の熱々ぶりにはちょっとばかり違和感を感じてしまった。
最終回ということでこのエピソードは2時間枠のスペシャル・バージョンだった。それでも過去の9シーズンを振り返りつつ、そこで広げた大風呂敷をたたんでみせるには、やはり時間がたりなかったという印象がある。結局、多くの謎は謎のまま残ってしまった。モルダーとスカリーも追われる身になってしまうし、いったい二人の未来やいかに……。
どうやら2012年12月22日にこの続編として完全完結版が公開されるのを、不安と期待半々で待たないといけないみたいだ。
(Dec 29, 2006)