X-ファイル シーズン4

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X-ファイル シーズン4 (字幕版)

Index of Season 4

  1. 支配者
  2. ホーム
  3. メラニン
  4. アンルーヘ
  5. 追憶
  6. 整形
  7. 紫煙
  8. ツングースカ Part1
  9. ツングースカ Part2
  10. ペーパー・ハート
  11. カビ
  12. 腫瘍
  13. タトゥー
  14. メメント・モリ
  15. 魂のない肉体
  16. P.O.W.
  17. Max Part1
  18. Max Part2
  19. 凍結
  20. スモール・ポテト
  21. ゼロ・サム
  22. 哀歌
  23. フラッシュバック
  24. ゲッセマネ

#401 支配者 ~Herrenvolk~

 ターミネーターを退治した(つもりの)モルダーは、ジェレマイア・スミスに案内され、謎の養蜂場へ。そこには幼い頃の妹サマンサに瓜二つのクローン少女たちがいた。
 シーズン4が始まっていきなり。ミスターX、肺ガン男の罠にかかって裏切りがばれ、不慮の死を遂げる。代わりにマリタ・コバルービアス(ローリー・ホールデン)登場。
(Nov 06, 2005)

#402 ホーム ~Home~

 信じられないくらいの先天的疾病を持った赤ん坊の生き埋め死体が発見される。赤ん坊のあまりの異常さゆえに呼び出されたモルダーたちは、そこで自分たちだけで自給自足の生活を営む奇形の一家と遭遇する。
 60年代のオールディーズをBGMに登場する奇形児三兄弟というのがなかなかグロい。
(Nov 06, 2005)

#403 メラニン ~Teliko~

 黒人青年たちが皮膚のメラニン色素を失った死体で発見される事件が連続する。モルダーたちは、同じ状態の死体がブルキナファソ発の航空機で発見されたことから、その国からの入国者を探し始める。
 原題の「テリコ Teliko」はブルキナファソの一地方に伝わる伝説の悪霊の名前。なにも「メラニン」なんてタイトルにしないでいいじゃんと思う。
(Nov 06, 2005)

#404 アンルーヘ ~Unruhe~

 何者かに誘拐された女性が、その直前に撮っていたパスポート用写真には、悲鳴をあげる彼女の姿が写っていた。モルダーは犯人による無意識の念写だと看破して、その写真の解析から犯人の手がかりを探ろうとする。
 「叫び魔」に悩む犯人のキャラクター造型もおもしろいし、なかなか迫力のあるエピソードだった。それにしても、この手の話だと必ず犯人に狙われるのがスカリーの宿命。
(Nov 06, 2005)

#405 追憶 ~The Field Where I Died~

 集団自殺を遂げた新興宗教の教主の妻(のうちの一人)が多重人格者で、実は前世のモルダーと関係があったとかいう話。眠くてきちんと見られなかったのでノーコメント。
(Nov 16, 2005)

#406 整形 ~Sanguinarium~

 商売繁盛の整形クリニックで整形外科医がオペ中に正気を失って患者を殺傷する事件が頻発。現場には五芒星が残されているのを見たモルダーは、黒魔術を操る者が関係していると推理する。ところが実は事件にはさらに裏があって……。
 これも半分寝てしまっていたのでノーコメント。
(Nov 16, 2005)

#407 紫煙 ~Musings of a Cigarette Smoking Man~

 JFKにキング牧師にエイリアン。アメリカの歴史の裏側で、暗殺を一手に引き受けてきた影の大物、シガレット・スモーキング・マンの半生を描いてみせた衝撃作。
 それほどまでの大物だったか……。
(Nov 16, 2005)

#408 ツングースカ Part1 ~Tunguska ~

 ブラック・オイル──いつからこのように呼ばれるようになる(もしくはなった)のか知らないけれど──がロシアの外交官経由でアメリカに持ち込まれた。モルダーは事件に関わって再び姿をあらわしたクライチェックとともにその出所を追跡して、宇宙飛行物体落下の伝説のあるツングースカにある謎の強制労働施設に潜入する。
 モルダーがまさかというひどい目にあうラスト・シーンが強烈。
(Nov 16, 2005)

#409 ツングースカ Part2 ~Terma ~

 前作の続編。前の話のラストでのモルダー、あれってどうなっちゃったんだよとつっこみを入れずにはいられない展開。それにクライチェックの腕が……。ありですか、そういうの?
 なんにしろ、なんだかむちゃくちゃ得体の知れない話だった。ここのところ、連続ものの内容がいまひとつわかりにくくなっている気がする。
(Dec 13, 2005)

#410 ペーパー・ハート ~Paper Hearts~

 少女を誘拐・殺害しては、その衣服の一部を記念にハート形に切り抜いて集めていた連続殺人犯。その事件の被害者の夢を繰り返し見たモルダーは、夢で見たその場所を探して、新たな遺体を発見する。犯人が告白していなかった被害者がほかにもいることを知ったモルダーは、そのうちの一人が自らの妹サマンサではないかという疑いを抱き始める。
 エイリアンに誘拐されたと思っていたサマンサが、実は自分が検挙した連続殺人犯の被害者の一人だったのではないかとモルダーが疑い始めるというシナリオが絶品。
(Dec 13, 2005)

#411 カビ ~El Mundo Gira~

 黄色い雨が降った直後に、メキシコからの不法入国者の女性が変死した。死亡時に女性と一緒にいた男が菌糸類を異常繁殖させる酵素を持っていたらしいことがわかり、モルダーたちは非常線を張って男を捕まえようとする。
 謎の酵素とメキシコの伝説のモンスター、チュパカブラをリンクさせて、さらに宇宙人のスパイスを効かせたような複合技という印象の話。なかなかすごい。
(Dec 13, 2005)

#412 腫瘍 ~Leonard Betts~

 全身がガン細胞でできていて、全身どこでも好きなところを再生できてしまう男──それどころか、自身のクローンまで作れちゃう──の話。さらに衝撃の事実として、スカリーがガンに冒されていることが発覚する。
 全身がガン細胞の男と言えば、まず思い出すのは平井和正のウルフガイ・シリーズ。続きが気になりつつ、読めないままもう二十年とかだ。いつの間にか完結しているようだけれど、いま手に入るやつは表紙がマンガっぽくて買う気になれない。どこかで新しく全巻を刊行してくれないだろうか
 なにはともあれ、アメリカ人がウルフガイ・シリーズを知っているとも思えないから、このエピソードは別にあちらとは無関係なのだろう。ガン細胞と共存することにより人が超人化するという発想は、意外と簡単に出てくるものらしい。
(Dec 13, 2005)

#413 タトゥー ~Never Again~

 スカリーが自らがガンであることに気づいて苦悩しているとも知らず、有休消化を命じられたモルダーは1週間の休暇をとり、エルヴィスの家なんかへ遊びにいっちゃったりしている。されたスカリーは、健気にもモルダーが残していった調査に出かけ、その土地で一人の男と知り合い、心の隙間を埋めるかのようにタトゥーを彫ることになる。男がそのタトゥーが原因で殺人を犯しているとも知らず……。
 主人公がここまで役に立たずの男に思えるエピソードも珍しい。変人モルダーもささやかな趣味の部分では非常に平凡なアメリカ男性だったりする。エルヴィスの家で一人盛りあがっている場合じゃないだろう。
(Dec 13, 2005)

#414 メメント・モリ ~Memento Mori~

 スカリーがガンであることを公表。モルダーとスキナーはそれぞれの立場で彼女を救おうと手を尽くすのだけれど……。
 一体このスカリーのガンにまつわるエピソードがどう解決するのか、まったく記憶にない。どうなっちゃうんだろうか? やっぱ、治癒能力を持ったエイリアンの助けを借りることになるんだろうか。
(Dec 13, 2005)

#415 魂のない肉体 ~Kaddish~

 ユダヤ人の男性が人種差別主義者の若者たちに殺害される。被害者の婚約者は再会を願うあまり、ユダヤの秘術をもちいて男性を魂のない肉体、ゴーレムとして復活させてしまう。甦った男は自分を殺した不良たちを次々と殺してゆき……。
 長めの原題を『安息』『執筆』『紫煙』などと訳しているから、このシリーズはなるたけ一言で済むサブタイトルをつけるように心がけているのだろうと思っていたのだけれど、これとかは原題が英単語ひとつなのに、邦題は違うというケース。この手の単語ひとつじゃすまない邦題をつけるのは、もととなる英語の意味が伝わり難い場合のようだけれど、それにしてもこの作品の場合はあまりに芸がない。どうせならば『ゴーレム』とすればいいじゃないかと思ってしまう。ドラクエがあれだけ売れているんだから、この単語は十分市民権を得ているだろうと思うのだけれど。『メラニン』の時にも思ったけれど、どうにも日本語スタッフの日本語センスが疑わしい。
(Dec 13, 2005)

#416 P.O.W. ~Unrequited~

 ベトナム戦争で軍に見殺しにされた兵士が、生き延びて人の視野から消える特殊能力を身につけ、自分を見捨てた上官たちへの復讐を果たそうと暗殺に乗り出すという話。
 スキナーを中心したFBIの面々が、暗殺阻止のために奔走するところが『24』を連想させる。普通の男が『プレデター』のエイリアンみたいに突然姿を消す場面はなかなか意表をついていておもしろい。
(Dec 13, 2005)

#417 Max Part1 ~Tempus Fugit ~

 ファースト・シーズンでエイリアンにアブダクトされたマックスが再登場。ところが再登場するが早いか、オープニングのシーケンスで彼の乗った旅客機が謎の白光に包まれて墜落。いきなり彼は帰らぬ人となってしまう。その後、マックスの妹と名乗る女性が登場して、マックスが事故機に乗っていたことをモルダーたちに告げる。現地へと{おもむ}いたモルダーとスカリーは、事故の原因をめぐって様々な憶測を繰り広げてゆくことになる。そしてこのエピソードのラストで、ついにモルダーは海底に沈んだUFOと異星人の死体を発見する……。
(Dec 28, 2005)

#418 Max Part2 ~Max ~

 前作の続編。紆余曲折の末にマックスが隠していた重要な“何か”を手に入れたモルダーは、それをワシントンへ持ち帰るために搭乗した旅客機で、軍の暗殺者に襲われる。そこにまたあの白光が……。
 よくわからない話だった。どうもアブダクションと政府の陰謀絡みの話はこのところよくわからなくて困りもの。
(Dec 28, 2005)

#419 凍結 ~Synchrony~

 未来を予告し、人を凍結させる未知の化合物をあやつる謎の老人の正体は……。
 凍結した人を解凍して助けたと思ったら、今度は逆に熱くなりすぎて、ついには発火しちゃうってとんでもない展開には結構びっくりさせられた。
(Dec 28, 2005)

#420 スモール・ポテト ~Small Potatoes~

 しっぽのある赤ん坊が、別々の母親から五人も続けて生まれる。原因を作ったのは自分の顔を自在に変化させられる特異体質の男。こいつがモルダーに化けて逃げ出し、ついにはスカリーに手を出そうとする、という話。
 主演の俳優はなんと。『休息』や『執筆』で強烈な印象を残した脚本家、ダリン・モーガンなのだそうだ。この人は、これまた強烈なエピソード『宿主』で、あのウズムシ役を演じているという。どうやらドラマの主人公に負けず劣らず、なにが本領なんだかよくわからない怪人物らしい。
 なんにしろモルダーに化けていたモーガンが自分の顔に戻るシーンがすごく苦笑と脱力感を誘う。
(Dec 28, 2005)

#421 ゼロ・サム ~Zero Sum~

 ありふれた配送センターの女子トイレに蜂の大群が出現、休憩中の女性職員が全身を刺されて死亡するという事件が起こる。ところがXファイルへと持ち込まれたこの事件を、スキナー自らがせっせと隠蔽工作に励み、モルダーから隠そうとする。
 スキナーの怪しげな行動を延々と追うだけで全体の四分の一を費やすという、思いがけない展開のエピソード。また宇宙人の変装かと思ったけれど、それにしては苦しげな表情はご本人のよう。これはおそらく、いつぞやの肺ガン男との取り引きのせいかと思っていると案の定……。なにはともあれ、真夜中にFBI副長官が深刻な顔をして女子トイレの床をぴかぴかに磨きあげているシーンには、苦笑しないではいられない。
(Jan 23, 2006)

#422 哀歌 ~Elegy~

 ボウリング場オーナーが生霊を目撃(なかなか怖い)。調査に出向いたモルダーは、その土地で発生している連続殺人事件との関連性に目をつけ、ボウリング場で働いていた自閉症の中年男性がカギを握っているものと見抜く。
 スカリーが生霊を目撃したとも知らず、生霊の目撃者は誰もが死を間近に控えているとの自論を展開するモルダー。どうして生霊が目撃されるようになったかについては説明不足の感があるけれど、このエピソードは論理性よりも、自らの死を予告されるスカリーの恐怖が主眼なのだから、まあ良いとしよう。話としてのインパクトはかなりのものだし。
(Jan 23, 2006)

#423 フラッシュバック ~Demons~

 二日間の記憶を失い、血塗れの姿で目を覚ましたモルダーが、スカリーの助けを得て失われた記憶を辿ってゆく、という話。
 恥ずかしながら、年がら年中、酔っ払っては記憶をなくしている僕にとっては、とても切実な話だった。モルダーの味わった怖さは他人事ではない。記憶を失い、自分の行動に責任がもてない心許なさは、味わったことのある人でないとわからないかもしれない。
(Jan 23, 2006)

#424 ゲッセマネ ~Gethsemane~

 「ゲッセマネ」とは大辞林によると「イスラエル、エルサレムの東、オリーブ山のふもとにある園。イエスが受難の前夜に最後の祈りをささげた所という」とのこと。イエスがユダに裏切られて自分が死ぬことを予期した場所の名前をサブタイトルとしたこのエピソードは、モルダーが政府に騙されて実在しないUFOの存在を信じこまされていたことを知り、絶望のあまり自ら命を絶つというショッキングな展開を描くシーズン4の最後話だ。
 モルダーの自殺なんて、あり得ないだろうと思いつつも、続きを見るのに、次のシーズンが始まるまで半年も待たされた視聴者の可哀想なこと……。DVDで良かった。
(Jan 23, 2006)