X-ファイル シーズン7
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Index of Season 7
- 第六の絶滅 Part1
- 第六の絶滅 Part2
- ハングリー
- ミレニアム
- ラッシュ
- ゴールドバーグ
- オリソン
- 偉大なるマリーニ
- 神のお告げ
- 存在と時間 Part1
- 存在と時間 Part2
- X-コップス
- ファースト・パーソン・シューター
- 呪い
- 旅
- キメーラ
- 宿縁
- ブランドX
- ハリウッドA.D.
- ファイト・クラブ
- 三つの願い
- レクイエム
#701 第六の絶滅 Part1 ~The Sixth Extinction~
コートジボワールに残って謎の解明に望みをかけるスカリー。一方アメリカではスキナーがモルダーの発したわずかなメッセージを頼りに、シーズン4最終話『ゲッセマネ』に登場した元CIA職員クリッチュガウと接触をはかる。クリッチュガウの助けにより、一時的に正気を取り戻したモルダーは、なんと人の心を読む超能力の持ち主に……。
(Jul 08, 2006)
#702 第六の絶滅 Part2 ~The Sixth Extinction II:Amor Fati~
前作の続きもので、いきなり肺ガン男が登場。モルダーを病院から連れ出して懐柔しようと企む。ホームドラマのような白昼夢の世界で、もうひとつの人生を垣間見るモルダー。やがて彼の病気に秘められた驚くべき真相と、彼を連れ出した肺ガン男の真意、そして二人の関係があきらかに……。
ダイアナ・ファウリー(ミミ・ロジャース)、そして『アナサジ』の老ネイティブ・アメリカン、アルバート・ホスティーンがこのエピソードを最後にリタイア。
(Jul 08, 2006)
#703 ハングリー ~Hungry~
突然変異でサメのような容姿に生まれつき、人食いの激しい欲求(特に好きなのは脳味噌)に悩まされるミュータントの姿を、怪人側の視点から描いて見せたエピソード。グロテスクでインパクトのある話ではあるけれど、なにゆえにモルダーの職場復帰後の第一話がこれなんだろうか。このタイミングでこれを持ってくる必然性が見えない。
(Jul 08, 2006)
#704 ミレニアム ~Millennium~
死亡した元FBI職員が、墓場から抜け出して姿を消すという事件が連続する。死者たちが全員ミレニアム組織の関係者だったことから、モルダーとスカリーはその組織を壊滅に追い込んだ男、フランク・ブラック(ランス・ヘンリクセン)のもとを訪ねる。
クリス・カーターが製作を手がけたもうひとつのシリーズ『ミレニアム』とのジョイント作品。実際の「ミレニアム」を迎える前に打ち切りになってしまったそのシリーズに、『Xファイル』の舞台を借りて、ケリをつけてみせたような趣向みたいだ。
余裕があればそちらもぜひ見たいのだけれど、これがなかなか時間が……。
(Jul 08, 2006)
#705 ラッシュ ~Rush~
サイボーグ009の加速装置と同じ能力を身につけた高校生たちの悲劇を描く、『Xファイル』では珍しい青春ものの一編。クライマックスは『サイボーグ009』というよりは『マトリックス』を思い出させる。
(Jul 08, 2006)
#706 ゴールドバーグ ~The Goldberg Variation~
ルーブ・ゴールドバーグ・マシンというのは、TVチャンピオンで言うところのコロコロからくり装置のことだそうだ。昔の新聞漫画家ルーブ・ゴールドバーグという人が、ややこしい手順を踏んで簡単なことをする装置をマンガとして描くのを得意としたことから、そう呼ばれるようになったとのこと。
原題をそのまま訳せば『ゴールドバーグ変奏曲』と題されたこのエピソードの主人公、ヘンリー・ウィームズは、なにもかもがコロコロからくり装置のようにいい方に転がっていって、彼にとって最高の結果をもたらしてしまうという世界一の幸運の持ち主。そのかわり、彼がいい目を見た分の不幸が他人に降りかかってしまう。人のいい彼はそれがやり切れず、世の中から隠れるようにひっそりと暮らしていた。そんな彼がある理由でまとまった現金が必要になったため、マフィアとのカードゲームに手を出したことから事件が巻き起り、モルダーたちの関心を引くことに。
このエピソードは最高におもしろい。もしも『Xファイル』を誰かに薦めるとしたら、僕はそのうちのひとつにこの話を選ぶだろう。
(Jul 08, 2006)
#707 オリソン ~Orison~
シーズン2の『フェチシズム』でスカリーを襲った猟奇殺人犯ファスターが脱走。刑務所の巡回神父オリソンが、あまりに罪深い罪人に自ら裁きをくだすべく、脱走に一役買ったのだったけれども、かの人は裁きを下す前にファスター(に乗り移った悪魔?)の返り討ちにあってしまう。かくして再び、スカリーに魔の手が……。
これもスカリーの信仰シリーズ。あちらこちらでゴスペル・ナンバーを幻聴(?)していたスカリーが、最後に自ら裁きをくだすことになる。
(Jul 08, 2006)
#708 偉大なるマリーニ ~The Amazing Maleeni~
さびれた遊園地で首を360度回転させる超絶マジックをみせたマジシャンがその直後に死亡。首は胴体を離れて、ごろんと転がり落ちた。事件の謎を解くべく捜査に乗り出したモルダーは、マジシャンならではという、トリック満載の強盗計画を看破する。
これも『Xファイル』にしては珍しいタイプのエピソード。『オーシャン11』を思い出させる、ケイパー・ムービー的な面白味にあふれていて、なかなかいい。
(Jul 08, 2006)
#709 神のお告げ ~Signs & Wonders~
全身を蛇にかまれて死亡した男性の変死体が発見される。モルダーたちは彼が以前に入信していた過激な教義のキリスト教団に疑いの目を向ける。奇しくもその教団と対立する保守派の教会では、続けて同じような変死事件が……。
これもスカリーの信仰シリーズのひとつだろうか。蛇を出産するシーンがこわい。
(Jul 17, 2006)
#710 存在と時間 Part1 ~Sein Und Zeit~
密室の子供部屋から子供が誘拐される事件が発生。残された脅迫状は母親の手によるものだった。当局は子供を殺害した母親が誘拐事件を偽装しているのではないかと疑うが、モルダーは超常現象による誘拐を主張して譲らない。脅迫状の「誰もサンタクロースを撃たない」という一文に注目した彼は、過去にも同じような事件があり、その事件では母親が幼児殺人の容疑で収容されていることを突きとめる。自らも妹を失っているモルダーが過剰な感情移入をみせて事件に深入りしてゆくを憂慮するスカリー……。
で、結局「誰もサンタクロースは撃たない」が意味するものとはなんだったんだろうか。さっぱりわからない。このところの『Xファイル』はわからないことが多すぎる気がする。
英語タイトルの Sein Und Zeit というのは、ハイデガーの著書『存在と時間』の原題だそうだ。
(Jul 17, 2006)
#711 存在と時間 Part2 ~Closure~
前作の続編。変質者による幼児連続殺人事件の発覚により、当面の事件はいったんは幕を閉じたかに見えた。しかし誘拐された少女の遺体は発見されない。もちろんサマンサの遺体も……。失踪した息子を捜し求めるハロルド・ピラーなる霊能力者に導かれ、モルダーはついにサマンサのゆくえを知る?
この話ではモルダーの母親が、謎の自殺を遂げる。シガレット・スモーキング・マンがモルダーの妹の捜索中止令状にサインしていることがわかったりと、あらたな事実は発覚するものの、モルダー家をめぐる謎にはいっこうに解決の兆しが見えない。当の本人は真実はわかった、もういいみたいな感じだけれども……。
(Jul 17, 2006)
#712 X-コップス ~X-Cops~
人気ドキュメンタリー番組『コップス』を舞台に、月夜に発生する連続殺人事件の謎を追うモルダーとスカリーがテレビ出演することになってしまった、という異色作。
狼男を追っているつもりのモルダーに、被害者のおばさんが犯人の顔だといって、『エルム街の悪夢』のフレディの似顔絵を見せるシーンがおかしい。その部分のみならず、結構おもしろい話ではあるのだけれど、ドキュメンタリー仕立てだものだから、カメラが終始せわしく揺れ動くせいで、見ていてかなり疲れるエピソードだった。
(Jul 17, 2006)
#713 ファースト・パーソン・シューター ~First Person Shooter~
発売直前のシューティング・ゲームのテスト中に、プレイしていたゲーマーが殺された。犯人はゲームの中に入り込んだ、謎のバーチャル・ビューティ。ローン・ガンメンに呼び出されて調査におもむいたモルダーたちは、自ら死のゲームを体験することに。
脚本は元祖サイバーパンク作家、ウィリアム・ギブソンだそうだ。それにしてもゲームの中に飲み込まれて姿を消したモルダーを助けるため、スカリーまでが仮装してゲームに参戦しちゃう展開はちょっと……。
(Jul 29, 2006)
#714 呪い ~Theef~
しあわせ一杯の医者の一家を突如襲う凶事の数々。藁人形(藁じゃないけど)で彼らを呪う不気味な男の正体は……。
犯人の呪いにより一時的に目が見えなくさせられたスカリーは、西洋医学を駆使する医師としての自分の技術に疑いを抱くことになる。そういう意味では、スカリーの信仰シリーズのうちの一本だと言えるかもしれない。
DVDコレクションの解説によると、犯人役のビリー・ドラゴという人は「B級作品の代名詞といえるカルト俳優」なのだそうだ。確かにこの人、見た目がかなり不気味。
(Jul 29, 2006)
#715 旅 ~En Ami~
スカリー、肺ガン男に癌を治すチップの秘密を教えるからと取引を持ちかけられ、ともに旅に出るの巻。肺ガン男こと、ウィリアム・B・デイヴィスによる脚本だとのこと。
現代の En Ami はフランス語で「友として」という意味だそうで。そうか、よく聞く「モナミ」というフランス語と同じ単語かと、辞書を引いたあとで思う。そんな語学力のない僕であった。
(Jul 29, 2006)
#716 キメーラ ~Chimera~
スカリーとともに退屈な張り込みを続けていたモルダーは、スキナーに呼び出されて、
シリアスな悲劇である一方で、モルダーとスカリーの対照的な状況がささやかな笑いを誘う一話。
(Jul 29, 2006)
#717 宿縁 ~all things~
スカリーが学生時代の恩師にして愛人だった教授と病院で再会(『アリー my Love』にもそんな話があったぞ)、重病の老教授から変らぬ愛を告白されるという話。ジリアン・アンダーソンの監督・脚本作品だそうだ。モルダーや肺ガン男がメガホンを取っているから、そろそろそんなこともあるかと思っていたら、案の定だった。
この作品は、早朝にスカリーが身繕いをして、モルダーが裸で寝ている部屋を出てゆくという意味深なシーンで始まる。最後まで観ても、あの冒頭のシーンがどういうつもりだったんだかわらかないと思っていたら、DVDコレクションの説明によると、それがあきらかになるのは後日だそうで……。
(Aug 15, 2006)
#718 ブランドX ~Brand X~
大手タバコ会社に対する告訴で証言台に立とうとしていた男が、スキナーが警護していたにもかかわらず、謎の変死を遂げる。自らの名誉をかけて事件の早期解決を目指すスキナーに呼び出されたモルダーはひとり、現場のコップの中にいたタバコ虫に目をつける。実は事件を引き起こしているのはバイオテクノロジーにより突然変異したこの虫で……。
禁煙運動にはもってこいの話。もしもこれが本当だったらばと思うと、恐くてタバコなんて吸う気になれなくなりそうだ。
(Aug 15, 2006)
#719 ハリウッドA.D. ~Hollywood A.D.~
スキナーの友人の映画プロデューサーがモルダーとスカリーをモデルにした映画製作を企画。かつての反体制運動の中心人物により捏造された異端の聖書外典に絡むふたりの捜査に同行する。さて、できあがった映画はといえば……。
前作のアンダーソンに続き、こちらはドゥカヴニーの監督・脚本作品。ガイコツが動き出すCGのシーンとか、モルダー、スカリー、スキナーの三人がバブルバスにつかりながら電話で会話するシーンとか、滑稽で意味不明なシーケンスがちらほらある変な話。もしかしてドゥカヴニーという人はモルダーを演じるにはうってつけの変人なんじゃないかという気がしてくる。
ちなみにこの作品の劇中映画でスカリー役をつとめている女優さんのティア・レオーニはドゥカヴニーの奥さんなのだそうだ。
(Aug 15, 2006)
#720 ファイト・クラブ ~Fight Club~
容姿も性格も瓜二つのふたりの女性のまわりで次々と巻き起こる暴力沙汰や事故。モルダーとスカリーも最後にはその騒動に巻き込まれて、青アザだらけに。
ここまで超常現象の理由が説明しきれていないエピソードも珍しい気がする。そのせいか、TV.com ではシリーズ最低じゃないかと思われる5.7なんて低い評価に甘んじている作品だ。
主演の女優さんはかなり出番が多いのだから、どうせならばもっときれいな人を起用してくれればいいのにと思ったのは、なにも僕だけではないのだろうと思う。それともあれはランドール・“テックス”・コッブ──見たような顔だと思ったらば、『赤ちゃん泥棒』でむさい賞金稼ぎを演じていた人だった──が相手役だということで、あまり美人を起用するわけには行かなかったんだろうか。
(Aug 15, 2006)
#721 三つの願い ~Je Souhaite~
絨毯のなかから現れた美女──ややトウが立っているけれど、五百年前に生まれたんだから仕方ない?──が三つの願いを叶えてくれるという、アラジンの魔法のランプのXファイル版。原題は "I wish" という意味のフランス語だそうだ。
透明人間の検死を担当して、これは世紀の大発見だとばかりに興奮するスカリーのらしからぬ姿がささやかな見どころのひとつ。ぬか喜びに終わってしまって気の毒だけれど。
(Aug 22, 2006)
#722 レクイエム ~Requiem~
シーズン1『序章』の舞台となったオレゴンの森に、軍用機と衝突したUFOが墜落。廃人同様の肺ガン男がクライチェックとマリタ某を使って最後の悪あがきをたくらむなか、再びあの森へと捜査へ向かったモルダーを待っていたのは……。
モルダーのアブダクションという大事件に加え、スカリーの衝撃の一言とともに終わるシーズン7。インターネットで余計な情報を仕入れてしまったために、その一言があらかじめ予想できてしまっていたのが残念至極。
それにしても肺ガン男の出番はこれで本当に最後なんだろうか?
(Aug 22, 2006)