X-ファイル シーズン5
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Index of Season 5
- 帰還 Part1
- 帰還 Part2
- アンユージュアル・サスペクツ
- 迂回
- プロメテウス
- クリスマス・キャロル
- エミリー
- 狐狩り
- 分裂
- ドール
- キル・スイッチ
- 吸血
- ペイシェントX
- 赤と黒
- 旅人
- マインド・アイ
- 万霊節
- アンダーカバー
- 幻妖
- ジ・エンド
#501 帰還 Part1 ~Redux ~
ここからシーズン5に突入。自分を見張っていた国防総省の男を射殺してしまったモルダーは、自分が自殺したとスカリーに偽証させて、自らは殺した相手のカードを使って国防総省に潜入する。スカリーの病気を治すための何かを探し求めて……。
部屋一面の診察台に並べられたエイリアンの遺体(なの?)や、おなかの膨らんだ女性たち。その後なんの説明もなかったあれらのシーンは一体なんだったんだろう?
(Jan 28, 2006)
#502 帰還 Part2 ~Redux II ~
ついに病魔の前に倒れたスカリー。肺ガン男はモルダーに対して、スカリーの病気を治すことを交換条件にして、自分の部下となるよう持ちかける。
肺ガン男死亡? とかびっくりさせておいて、次以降のシーズンのポスター等に彼の姿がある。ま、それを知ってしまっているから驚きはそこそこだけれど、これまでにディープ・スロートやミスターXら重要人物の命を惜しみなく奪ってきたこのシリーズだから、リアルタイムで観ていたらば、さぞや驚いたことだろうと思う。
なにはともあれ、謎のマイクロチップにより、スカリーは回復へ向かうのだった。
(Jan 28, 2006)
#503 アンユージュアル・サスペクツ ~Unusual Suspects~
記念すべき通算100話目は、モルダーとローン・ガンメンの面々との出会いとローン・ガンメン結成のいきさつを描く回顧譚。髪型をちょっといじって、若い頃を演じて見せたモルダーが、情けない役柄に甘んじていて、ちょっと可哀想。今は亡きミスターXが登場して、知られざる悪役ぶりを示している。
なんにしても、なかなかおもしろい話だった。この続きが見たい。
(Jan 28, 2006)
#504 迂回 ~Detour~
森林の中に潜む保護色の怪人がモルダーたちを襲う。その正体は初期アメリカ移民のなれの果て?
なにかのセミナーに参加するため、珍しく他のFBI職員らと行動をともにしているモルダーの不承不承な態度が笑える。前のエピソードで出番のなかったスカリーも、すっかり普通の姿に戻って、何事もなかったかのように職場復帰している。
(Jan 28, 2006)
#505 プロメテウス ~The Post-Modern Prometheus~
全編モノクロで描かれる擬似フランケンシュタイン的エピソード。ただれた二人の顔がひとつに合わさったような奇形児のルックスにはかなりのインパクトがあるものの、集中力を欠いていて、どういう結論だったのか、いまひとつわからなかった。
それにしても普通にカラーで見慣れている作品を、ずっと白黒で見せられるというのは、意外と違和感が強いものだ。
(Feb 12, 2006)
#506 クリスマス・キャロル ~Christmas Carol~
帰省中のスカリーのところへ、死んだはずの姉メリッサだと思われる女性から、緊急を告げる謎の電話がかかってくる。電話の発信元を訪ねてみると、住人の女性が自殺したばかりだった。残された彼女の養女エミリーはなんと幼い頃のメリッサに生き写し……。モルダーの出演はほんのワンシーンのみ、次作と続きもののスカリーが主役のエピソード。
このエピソードのラスト、エミリーの出自の謎があきらかになるシーンは、シリーズ屈指のインパクトだと思う。こりゃすごい。
(Feb 12, 2006)
#507 エミリー ~Emily~
エミリーを自ら引き取って育てようと決心したスカリー。しかし彼女の仕事や病歴が影響して、認可が下りない。そうこうするうち、先天的な不治の病にかかっていたエミリーの病状が悪化してしまう……。
『Xファイル』でもスカリーが主役を演じるエピソードは、超常現象よりも人間とのつながりの大切さを描く傾向が強い。これはその最たるもののひとつだ。とても悲しい話。
(Feb 12, 2006)
#508 狐狩り ~Kitsunegari~
シーズン3に登場した人の意志を自在に操る凶悪犯プッシャーが脱獄して、モルダーへの復讐をはかる、というエピソード。
殺人現場の壁中に青いペイントで、日本語により「狐狩り」と書かれたシーンはなかなかインパクトがあるけれど、それ以外には見どころが少ないというか、はっきり言って物語的に破綻しまくり。主要キャラクターの行動原理が出鱈目で、せっかくのキャラ設定が生きていない。もったいない出来の作品だと思う。
(Feb 12, 2006)
#509 分裂 ~Schizogeny~
ある農夫が突然底なし沼化した地面に飲み込まれ、窒息死するという事件が発生。義理の息子に殺人の容疑がかかるが、モルダーは彼の犯行とは考えずに、不審な態度を示すその少年のカウンセラーに関心を寄せる。やがて第二の殺人が……。
植物が不思議な力により人々を犠牲にしてゆくという話。ただその理由が今ひとつよくわからない。カウンセラーが子供の頃に父親に虐待されていて、そのことで精神的にゆがんでしまった話と、彼女(か、死んだその父親)と植物との結びつきがほとんど理解できなかった。その辺は僕以外の人も同じようで、TV.comのレートをみると、このエピソードはシーズン5で一番不人気だ。むべなるかな。
(Feb 22, 2006)
#510 ドール ~Chinga~
スティーヴン・キングとクリス・カーターの共同脚本によるホラー作品。呪われた人形を手にした少女とその母親のまわりで、不可解な自傷事件、自殺事件が頻発する。
しばらく前からモルダーが、あまり主役らしからぬ扱われ方をしている気がする。スカリーが休暇中に訪れた町で展開するこのエピソードでも、モルダーはほとんど出番なし。しかも電話で馬鹿なことばかりいって、スカリーをわずらわす邪魔な男という存在。一方のスカリーはガンに冒されたりしたこともあって、がぜん存在感を増している。この調子がこの先も続くとしたら、デイヴィッド・ドゥカブニーが途中降板したくなったのも無理はないかなという気がする。
(Feb 22, 2006)
#511 キル・スイッチ ~Kill Switch~
コンピュータ業界の伝説の男が、場末のカフェで、謎の通報を受けて駆けつけた警官と前科者多数の銃撃戦に巻き込まれて死亡した。状況の不自然さを不審に思って調査を開始したモルダーたちは、殺された男性の研究仲間エスターと出会い、彼女たちが生み出した危険極まりない人工知能の存在を知る。
攻撃衛星を自在に操るAIの遠隔攻撃は迫力満点。でもそんなAIが、あんな小さなプレハブの建物(それともキャンピングカー?)に隠れ潜んでいるというのは、ちょっと説得力がないかなと。俺がAIだったら、政府機関に堂々ともぐり込むぞ。
(Feb 22, 2006)
#512 吸血 ~Bad Blood~
このエピソードは、いきなりモルダーが吸血鬼(らしき男)の胸に杭を突き立てるショッキングなシーンで幕を開ける。追ってきたスカリーに、男の尖った牙を示し、どうだ吸血鬼だ、こうして当然というしぐさを見せるモルダー。そして男の口から偽物の牙を外し、その下から現れた普通の歯を見せて、困りきった顔をするスカリー。果たしてモルダーが殺した男は吸血鬼だったのか。以降、物語は二人それぞれの異なった視点による回想シーンを中心に語られてゆく。
ひさしぶりのブラック・ユーモア満載エピソード。マッサージベッドに歓声をあげるモルダーやら、うんざりした顔で解剖をこなし、投げやりに臓器の重さをはかるスカリーやら。デフォルメされた二人のしぐさや行動が失笑を誘う。
(Feb 22, 2006)
#513 ペイシェントX ~Patient X~
カザフスタンとアメリカで、相次ぐUFOによる誘拐経験者の集団焼死事件が発生。事件に関係してクライチェックが再び姿を現す。一方すっかりUFO政府陰謀説者と成り果てたモルダーは、こんな事件さえ素直に受け入れることができない。30年以上に及ぶ誘拐経験歴を持つという患者Xこと、カサンドラ・スペンダー(ヴェロニカ・カートライト)に紹介されてもそっぽを向いてしまう。
これと次のエピソードでは、UFO不信論者となったモルダーにスカリーやスキナーらがこぞって異を唱えるのが失笑もの。モルダーの存在意義はUFOを信じてこそ。
(Mar 05, 2006)
#514 赤と黒 ~The Red and the Black~
前回の続編。第三の集団焼死事件の現場で意識不明で倒れているところを発見されたスカリー。一緒にいたはずのカサンドラは行方不明。事件の真相を求めて、睡眠療法を受けたスカリーが語る事件の真相とは……。
カサンドラの息子でFBI捜査官のジェフリー(クリス・オーウェンズ)が、ある重要人物の息子であることがあきらかになる。つまりカサンドラという女性は……。
(Mar 05, 2006)
#515 旅人 ~Travelers~
時は90年。まだXファイル配属前のモルダーが、過去の未解決事件を担当した退役捜査官を訪ねる。老人(ダレン・マクギャビン、彼の若い頃を演じたのはフレデリック・リーン)の回顧談から、赤狩り旋風の吹き荒れる50年代に、モルダーの父が関係した政府の悪行があきらかに……。
モルダーもスカリーも活躍しない、外伝的なエピソード。新趣向で、なかなかおもしろかった。ただ、なんでこの話に『旅人』というサブタイトルがついているのかは全然わからない。
ダレン・マクギャビンという人は70年代に放送された『事件記者コルチャック』という、『Xファイル』の元祖みたいなドラマの主役として人気を博した人だそうで、偶然にも僕らがこのエピソードを見た一週間ほど前に亡くなっていた。三谷幸喜が朝日新聞のコラムでそのことを取り上げていたの見て、初めてそれと知った。ささやかながら不思議なめぐりあわせだなと。
(Mar 24, 2006)
#516 マインド・アイ ~Mind's Eye~
先天的盲目の女性マーティ(リリ・テイラー)がドラッグ・ディーラー殺人の容疑で逮捕される。担当刑事(ブル・マンクマ)は、きっと彼女はコウモリのように特殊な能力で、目が見えないハンディを克服しているんだと、まるでモルダーのお株を奪うような推理をするが、実際には彼女は殺人犯の見たものをそのまま見ていたのだった。彼女と犯人との関係は……。
盲目の女性が、他人の目を通じて初めて自分の姿を見ることになる──しかも自分に銃を向けている──というのが、なかなか強烈だ。
(Mar 06, 2006)
#517 万霊節 ~All Souls~
祈りの姿で眼を焼かれて死んだ障害者の少女。実はこの子が四つ子の一人で、姉妹も次々と同じように殺されてゆく。犯人は四つのケモノの顔を持つ男。さてさて彼は神か悪魔か……、という、スカリーの信仰シリーズ第n弾。
人は信じるものを見る、というのが『Xファイル』のメッセージのひとつなのだろう。ゆえにモルダーはエイリアンと遭遇し、スカリーは神と対峙する。
(Mar 24, 2006)
#518 アンダーカバー ~The Pine Bluff Variant~
モルダーが生物兵器テロを目論むテロリスト集団にスパイとして潜入する話。
感染した人をあっという間に腐敗させてしまうウィルスのグロテスクさに『Xファイル』らしさを感じさせつつ、『24』を彷彿とさせるサスペンス・ドラマに仕上げてある。
(Mar 24, 2006)
#519 幻妖 ~Fiolie a Deux~
うだつのあがらないサラリーマンが、自分の上司は部下を次々とゾンビに変えているモンスターだといって銃をふりまわし、人質をとって閉じこもるという話。
途中まではセカンド・シーズンの『血液』を思い出させるエピソードだけれど、その後の展開はまるで異なる。かつてのその手のエピソードの裏をかくような内容で、意外性があってとてもおもしろかった。
(Mar 24, 2006)
#520 ジ・エンド ~The End~
チェスの天才少年が実は人の心を読むことのできるエスパーで、それだけではなくて、実は宇宙人ともかかわりがあるんだという話。
シーズン5の最後を飾るこの話でシガレット・スモーキング・マンが現場に復活。単に戻ってきたというだけでは済まさずに、少年を誘拐するは、息子に自己紹介を果たすは、さらにはXファイルを灰にするはという八面六臂の大活躍を見せている。
(Mar 24, 2006)