2012年9月の映画

Index

  1. ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 2
  2. ロックンローラ

ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 2

デヴィッド・イェーツ監督/ダニエル・ラドクリフ、エマ・ワトソン、ルパート・グリント/2011年/アメリカ/WOWOW録画

ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2 ブルーレイ & DVDセット スペシャル・エディション(4枚組)[初回限定生産] [Blu-ray]

 ハリー・ポッター・シリーズの完結編。ハリーたちのあれやこれやの旅の果てに、物語はふたたび舞台をホグワーツ魔法学校に移して、ハリーたちとヴォルデモートとの最終決戦が描かれる。
 まぁ、舞台はホグワーツとはいっても、ここでのホグワーツは本来の勉強の場ではない。ヴォルデモート軍団の襲撃にあって、戦場と化してしまう。戦いの果てに学園は荒れ果て、主要なサブ・キャラも何人か命を落とすことになる。
 ヴォルデモートという史上最悪の魔法使いを敵役として始まった時点で、こうした展開は避けられないことだったのかもしれないけれど、それにしても随分と殺伐とした話になっちゃったなぁと思う。
 ようやく明かされるハリーとヴォルデモートの因縁も、そんなことだろうと思ったよって内容だし、おもしろいか、おもしろくないかと問われれば、確実におもしろかったと答えるけれど、でも絶賛するまでには至らない感じ。そのせいか、これで最後だというのに、いまいち書くことがない。
 振り返って考えてみるに、このシリーズはヴォルデモートが復活する前とあとで、ずいぶんとイメージが変わってしまった。で、僕としては、「あの人」が出てくるまでの、学園コメディ主体で、それでいて適度におどろおどろしさのあったころの方が、だんぜん好きだった。小説はいざ知らず、映画版では、あの鼻なし男がいまいちキャラとしての魅力を欠いているのが、どうにも残念なところだ。
 まぁ、いずれひまができたら、原作でも読むとしよう。その上で映画も全作通して見直そう。──って、そりゃいったい、いつになったら実現するんだか。
(Sep 05, 2012)

ロックンローラ

ガイ・リッチ―監督/ジェラルド・バトラー、トム・ウィルキンソン、マーク・ストロング/2008年/イギリス、アメリカ/WOWOW録画

ロックンローラ [Blu-ray]

 ガイ・リッチ―が『リボルバー』と『シャーロック・ホームズ』の間に監督をつとめたクライム・ムービー。
 前作『リボルバー』がぶっ壊れた内容だったので、やや不安だったけれど、こちらは大丈夫。『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』と『ユージュアル・サスペクツ』を足して2で割ったような感じの作品に仕上がっている。全体的にオフビートなブラック・ユーモアも効いているし、ガイ・リッチ―が好きならば、気に入るのはまず間違いなし。
 出演者では、僕はトム・ウィルキンソンとマーク・ストロングくらいしか知らないけれど、いまとなると、このふたりが出ているってだけで、かなり豪華な気がする。そのほかも主演のジェラルド・バトラーに、紅一点の黒人女優タンディ・ニュートンなど、みんないい感じで役にはまっている。ナイス・キャスティング。
 まぁ、傑作とまでは言えないけれど、タランティーノなどのクライム・ムービーが好きならば、確実に楽しめる作品だと思う。少なくても僕は好きだ。
(Sep 23, 2012)