2006年7月の映画
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シン・シティ
フランク・ミラー、ロバート・ロドリゲス監督/ジェシカ・アルバ、ブルース・ウィリス/2005年/アメリカ/DVD
本当の名前はベイシン・シティだけれど、あまりに犯罪が多いので、人々には「シン・シティ(罪の街)」と呼ばれている。そんな架空の街を舞台にしたハードボイルドタッチのアメコミを、ロバート・ロドリゲスが原作者とタッグを組み、さらにはタランティーノまで巻きこんで、豪華キャストと実写+モノクロCGの合成という手法を用いて映画化してみせた話題作。
3つのエピソードからなるオムニバス形式なところが『パルプ・フィクション』を思い出させるし、やたらと血生臭いところは『キル・ビル』に通じるしと、タランティーノが絡んでくるのがよくわかる内容の作品だ。僕の個人的な趣味からするとやや血生臭すぎるかなと思う(ただし血は赤くない)。
豪華俳優陣でインパクトがあったのは、ミッキー・ローク。特殊メイクで、見たこともないような醜男になりおおせている。あそこまで化けちゃうと、ミッキー・ロークじゃなくてもよさそうなものだけれど。そもそもミッキー・ロークってどんな顔だったっけと、疑問に思うほどの化けっぷりだった。
あとヒロインのジェシカ・アルバが可愛いこと。役柄も一番、魅力的だ。それにくらべるとブリトニー・マーフィは、けばい役どころもあって損をしているような……。
(Jul 29, 2006)
恋する遺伝子
トニー・ゴールドウィン監督/アシュレイ・ジャッド、グレッグ・キニア、ヒュー・ジャックマン/2001年/アメリカ/BS録画
なんでも雄牛は一度交尾をした雌牛とは二度としたがらないんだそうで。テレビ局で働くジェーン(アシュレイ・ジャッド)は、職場で知りあったレイ(グレッグ・キニア)にふられて落ち込んでいる時にその雄牛の記事を読み、「男なんて雄牛と同じで先天的に浮気者なのよ」とばかりに独自の雄牛理論を展開。これを雑誌編集者である親友が、架空の老女性学者の名義で発表したところ大評判になって……という話。
それだけ書くとなんだけれど、中身は純然たるロマンティック・コメディで、なかなか楽しい映画だった。だだし結末がどうにもいただけない。ラストの二人のラブシーンがめちゃくちゃ説明不足だ。どうしてそうなっちゃうんだよとつっこみたくなってしまった。
あとこの映画、ものすごく『アリーmy Love』に似ていると思った。主人公のキャラがアリー・マクビールとそっくりだし、恋人のレイもビリーみたいなタイプだし。現代のアメリカにはああいうカップルが多いらしい。
主演のアシュレイ・ジャッドという人、初めて見る女優さんだと思っていたら、『サイモン・バーチ』でサイモンの母親役をやっていた。なんだ、うちにDVDがあるじゃないか。なんとも美女を見極める眼力がない男でお恥ずかしい。
(Jul 29, 2006)