2018年9月のサッカー

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  1. 09/01 ● U-23韓国2-1U-21日本(延長:2-1) (アジア大会・決勝)
  2. 09/11 ○ 日本3-0コスタリカ (親善試合)
  3. 09/19 ○ 天津権健0-3鹿島 (ACL・準々決勝)

U-23韓国2-1U-21日本(延長:2-1)

アジア大会・決勝/2018年9月1日(土)/パカンサリ・スタジアム(インドネシア)/BS1(録画)

 A代表監督との兼任が決まった森保一ひきいる五輪代表チームがアジア大会の決勝に進出した。中1~2日での強行日程の大会だから、観るほうも大変でついスルーしてしまっていたけれど、決勝まで駒を進めて、なおかつ相手が韓国となれば、そりゃ観ないわけにはいかないでしょう。
 とはいえこの大会、日本をはじめ東京五輪への強化にあてて、U-21代表を送り込んでくる国が多い中にあって、韓国はU-23代表にオーバーエイジ枠でトッテナムのソン・フンミン、G大阪のファン・ウィジョ、W杯で名を上げたGKチョ・ヒョヌの3人を加えて、ガチで勝ちにきている。なおかつ、この大会の優勝には兵役免除の特典がかかっているという。
 要するに今大会に限れば、実力・経験・モチベーションのすべてにおいて韓国のほうが上なわけだ。逆に日本は勝てば大金星って状況。もしも本気で勝ちにきている上の世代の韓国に勝てたなら、今後に向けて得るものは非常に大きい。
 ということで、森保さんには捨て身での勝利を期待したのでしたが……。
 結果は延長を戦っての力負け。90分をスコアレス・ドローでしのげたのは上出来だったけれど、延長をそのまましのぎきるまでの力はなかった印象。先制ゴールを決めたのが五輪世代のイ・スンウだったのも痛かった。今後のことを考えると、いちばん決められたくない相手に決められてしまった感がある。
 日本のスタメンはGK小島亨介(早大)、DF板倉、杉岡、原輝綺(新潟)、立田悠悟(清水)、MF長沼洋一(岐阜)、三好、岩崎悠人(京都)、松本、渡辺皓太(東京V)、上田綺世。途中出場が遠藤渓太、初瀬、旗手怜央(順天堂大)、神谷優太(愛媛)の4人。
 あいかわらず知らない選手が多い。
 メンバー表のままを書き写したので、DFが4人になっているけれど、そこは森保のチームなので、フォーメーションは3バックで、杉岡のポジションが右サイド・ウィングだった。
 ボール支配率は韓国が75%とかいう噂で、とにかく日本は守ってばっかという展開。まぁ、森保監督の軸足は守備なんだろうし、前述の通り、今回は実力では相手が上なので、それはもう仕方ないかなと思う。でも疑問が残ったのが選手交替。
 この試合、驚いたことに森保は90分間、ひとりの選手も替えなかった。インドネシアだから日本同様、暑いんでしょうよ。しかも中1日や2日での強行スケジュールだ。当然疲労はたまっているはず。なのに90分間、まったく動かずってのはなにごとだと。
 最初はなかなか得がたい貴重な試合だから、より多くの経験値を積ませるため、わざと延長戦へ持ち込むって考えなのかと思って、だとしたら森保すごいなーって思ってみていたんだけれど、延長戦に入ってすぐの交替が杉岡(流血してた)を遠藤に一枚替えただけなのを見て、いやちょっと待てと思った。
 延長に入れば四枚目の交替が認められているのだから、本気で勝ちにゆくつもりがあるならば、ここは一気に三枚のカードを切って、フレッシュな選手を使って、一気に攻めに出るくらいの采配をふるってくれよと。そんな消極的な采配じゃ、韓国から流れを引き寄せるのは無理でしょう?
 そしたらやはり。延長に入るやいなや、原が足を滑らせてソン・フンミンに決定的なチャンスを与える、日本にとっては最悪の立ち上がり。その場面はソンのシュート・ミスで助けられたけれど、そのワンレーで流れはすっかり韓国にいってしまった感があった。はたして韓国の先制ゴールが決まったのは、そのわずか2分後だった。
 韓国の追加点も、そのあと途中交替で出てきた初瀬が9番ファン・ヒチャンとのヘディングでの競り合いに負けてのものだった。
 競り合いに負けたというか、その場面で初瀬は競り合えてさえいなかった。なんで初瀬はスタメンじゃないんだろうと思っていたけれど、あの守備を見て、ああなるほどと思ってしまった。大事な場面であの守備はない。初瀬はその後CKから上田のゴールをアシストしこそしたけれど、あの失点場面での集中力を欠いたプレーの印象が悪すぎた。
 とにかく森保の交替策はまったく効果的だと思えなかった。この大会は国際Aマッチではないから、海外組は呼べていないので、これがこのチームの実力のすべてだとは思わないし、部分的にはいいプレーもあったので、選手たちにはとくに不満は感じなかったけれど、森保の采配にはどうにも疑問を覚えないではいられない一戦だった。
 なんかこの試合を観て、森保にA代表を任せて大丈夫か、不安になってきた。うーむ、まだ始まってもいないというのに……。
(Sep 02. 2018)

日本3-0コスタリカ

親善試合/2018年9月11日(火)/パナソニックスタジアム吹田/日本テレビ

 森保一{もりやすはじめ}監督のA代表デビュー戦。
 本当は先週のチリ戦が初の試合になるはずだったのに、北海道を襲った大地震のために中止になってしまい、きょうの試合での初得点もオウン・ゴールだったりするし、なんだかいまいち最初からついてない印象で始まった森保ジャパンだけれども。
 この試合に関しては非常にいい内容だった。初招集の選手をガンガン起用して、これだけ内容のある試合でスタートを切れたっていうのは、いまだかつてない気がする。先日のアジア大会ではその手腕に疑問を感じさせた森保だけれど、きょうみたいな試合をつづけてくれるならば、これから先に期待してもいいのかもしれない。
 さて、森保が記念すべき初戦に選んだ11人は、GKが東口、DFは4バック(なんと!)で右から室屋、三浦弦太、槙野、佐々木翔(広島)、ダブル・ボランチが青山と遠藤航、攻撃的MFが南野、堂安律、中島翔哉(背番号10!)、そしてFWが小林悠というメンバー。
 途中出場で出番をもらったのは、浅野、天野純、車屋、守田英正(川崎)、伊東純也、三竿健斗(でも出番は残り5分)の6人だった。
 今回はW杯の主力級をほとんど呼ばず、若手主体のメンバー構成となっている。おかげでやたらとフレッシュというか、代表っぽくないというか、いつにない感じでおもしろかった。なんたって堂安(20歳! うちの娘と同い年!)、佐々木、天野、守田が代表初キャップ、そして南野と伊東が代表初ゴールとくる(佐々木も惜しかった)。南野が代表でこれまで点を取ってなかったというのにちょっとびっくりだ。
 まぁ、今回はお試し感が強かったけれど、来年の年明け早々にはアジア杯も予定されているので、年内にあと四試合が予定されているというこの先の代表戦では、もっとベテランも融合して、最終的にはそこにあわせてチームを立ち上げてゆくのだろうと思う。
 とにかくきょうはいい試合でした。FIFAランキングで日本より上(32位)の相手に3得点で無失点ならば言うことなし(まぁ、そんなに強い相手とは思わなかったけど)。中島のCKから佐々木がヘディングで相手のオウン・ゴールを誘った前半の先制点、遠藤の攻撃参加から最後は南野が決めた後半の追加点、そして終了間際の伊東純也の3点目と、どれも味のあるゴールだった。
 攻めては狭いエリアを果敢にワンタッチ・パスを通すシーンが多かったし──あえてそういうプレーのできる選手ばかりを選んでいた感もある──守備でもとても集中していた。やはり初招集の選手や、槙野や青山といった代表のボーダーライン上にいるベテラン中心だから、単なる親善試合とはいっても、とてもモチベーションは高かったのだろうと思う。震災の直後というので、ふがいない試合を見せられないという思いも強かったのかもしれない。
 攻撃を牽引した中島、南野、堂安ら若手の印象がいいのは当然として、僕が個人的にもっとも感心したのが遠藤航。以前はどちらかというとDFの印象が強かったけれど、きょうはボランチとして中盤の底で素晴らしいプレーを見せてくれていた。だてに海外移籍しちゃいないな。確実に成長している。遠藤があれくらいやれるんならば、もう蛍いらないんじゃ……と思ってしまった。
 現金な話だけれど、この森保ジャパンがこれから先どんなチームになってゆくのか楽しみだ。
(Sep 11. 2018)

天津権健0-3鹿島アントラーズ

AFCチャンピオンズリーグ・準々決勝(第2戦)/2018年9月18日(火)/澳門奧林匹克体育中心運動場(マカオ)/日テレジータス

 アントラーズ、ACL初のベスト4!
 まぁ、前の試合でアウェイ・ゴールなしで買っているから、この試合は1点でも取れば決まりだと思っていたので、前半13分に遠藤のCKをセルジーニョが頭であわせて先制した時点で勝負あり。さらにウッチーのクロスを安部裕葵が決めて前半のうちに2点差としてからは、もう消化試合も同然だった。
 結局、後半途中から出てきた土居聖真がもう1ゴールを決め、守っては無失点。2戦トータルで5-0という完勝で、文句なしの準決勝進出を決めた。
 この試合は天津権健のホーム・ゲームなのに、会場は天津ではなくマカオだった。地図でみれば天津からは日本列島一個分くらいの距離がある。なんでも天津のホームスタジアムがなんらかの事情で使えず、さらには代替会場の申請が間に合わずに、天津では試合ができなかったとかなんとか。なんかあちらさんは戦う前から負けていた感あり。
 まぁ、パトは上手かったけどね。日本での試合ではそれほど脅威を感じなかったけれど、この試合では何度もひやっとさせられた。もうひとりくらい外国人がいたら、こんなに楽な試合はできなかったかもしれない。
 この日の鹿島はGKクォン、DFウッチー、チョン・スンヒョン、犬飼、山本、MF三竿、レオ・シルバ、遠藤、安部裕葵、FWセルジーニョ、優磨というスタメン。途中出場は聖真、永木、小笠原。なんかすごくひさしぶりにオガサを見た。
 この試合で悔やむことがあるとしたら、すでに勝ちがほぼ確定って状況になってから、犬飼、レオ・シルバ、三竿がイエローをもらってしまったこと。おかげでレオ・シルバは次の準決勝・第一戦は出場停止だそうだ。あぁ、オージーのレフェリーが無駄なカードをくれちゃうから……。まぁ、永木やオガサもいるから問題ないとは思うけど。
 あと、最後のほうで聖真がラフプレーを受けて膝を痛めていたのも心配の種。大事に至らないといいけれど。最後まで足を引きずっていたのでちょっと心配。ほんと中国のクラブはラフで嫌だ。
(Sep 18. 2018)