2018年8月のサッカー

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  1. 08/15 ○ 長崎1-2鹿島 (J1・第22節)
  2. 08/28 ○ 鹿島2-0天津権健 (ACL・準々決勝)

V・ファーレン長崎1-2鹿島アントラーズ

J1・第22節/2018年8月15日(水)/トランスコスモススタジアム長崎/BS1

 夏休み企画で義妹夫婦とワイン3本を空にしながらのテレビ観戦だったので、内容についてはほとんどなにも書けない長崎戦。
 まぁ、長崎でアントラーズが公式戦を戦うのは始めてだそうだし、ジーコがテクニカル・ディレクターに就任してからの試合を観るのは初めてなので、記念にいちおう記録を残しとこうと思う。
 スタメンはGK曽ヶ端、DF伊東、犬飼、チョン・スンヒョン、山本、MF三竿、レオ・シルバ、遠藤、安部裕葵、FW土居、金森という布陣。途中出場は安西、永木、優磨。
 金崎と交換する形で鳥栖からやってきたチャン・スンヒョンはもうこれで3試合連続でのスタメン。あと、山本修斗は故障明けでひさびさのスタメン。伊東もリーグ戦でのスタメンは3ヶ月ぶりだというし、入れ替わりが激しいディフェンス・ラインにはいろいろ苦労の跡がしのばれる。
 ベンチには新加入したブラジル人セルジーニョもいたんだけれど、この日は出番なし。あと、なぜ優磨がベンチ・スタートかは不明。クォン・スンテがベンチ入りさえしていない理由もわからない。なんとなくいろいろうまくいってない気がする。
 試合は前半14分に長崎のサイドバックの高杉という選手にダイレクト・ボレーでループ・シュートを決められて先制を許す苦しい立ち上がり。
 あのシュートはロング・ボールに思い切りよくダイレクトであわせた高杉がうまかった──というか、とにかく意表をついていた。曽ヶ端もさすがにあのタイミングでシュートがくるとは思わなかったんだろう。反応が遅れてボールにととかず。
 長崎はこのシーンに限らず、あまり手数をかけずに効率よく、積極的にシュートまで持ってゆこうという意識が浸透している気がした。監督はアジアの大砲・高木琢也。なかなかいい仕事してるっぽい。高木が監督のチームとJ1で対戦するってのもちょっとばかり感慨深い。
 とはいえ、あちらは降格候補。こちらもそうやられてばかりはいない。その8分後には左サイドでフリーでボールを持ったレオ・シルバが角度のないところからミドル・シュートを決めて同点に追いつく。さらには前半のうちに、遠藤が得意の角度からミドルを決めて逆転。
 長崎の先制点もレオ・シルバの同点弾もそうだけれど、やっぱゴールが狙えるポジションで相手をフリーにしちゃ駄目だよなって思った。遠藤にしてもあの角度でボールを持たせたら、やっぱいい仕事をする。狙えるときにはしっかり狙って、きっちりと点を取るのがいいチームだろう。そういう意味では、こういう得点シーンがいくつも見られるのは、Jリーグが日々よくなっているあかしだと思った。
 後半あたまから安部にかわって出てきた安西が途中で怪我をして永木と交替するハプニングがあったりしたせいもあってか、得点は動かないまま試合終了。僕はすでに酔っ払っていて、後半の内容はほとんど記憶にない。
 ということで、なんとか勝った鹿島は勝ち点32で7位。首位を独創する広島は49。残り12節でその差17じゃ追いつくのはまず無理。まずは勝ち点40で3位につけるFC東京に追いついて、ACL出場権を得るのが現実的な目標でしょうかね。あーあ。
 というか、この日の黒星で17位に順位を落とした長崎だって、最下位のガンバと並んで勝ち点21だというんで、7位の鹿島とは11しか違わない。ちょっと調子があがったり、さがったりで順位がガンガン入れ替わる。今年のJ1は最後まですげー厳しい戦いがつづきそうだ。
(Aug 16. 2018)

鹿島アントラーズ2-0天津権健

AFCチャンピオンズリーグ・準々決勝(第1戦)/2018年8月28日(火)/カシマサッカースタジアム/日テレNEWS24

 初のアジア・チャンピオンとなるために倒すべき敵はあと3クラブ。ACLの準々決勝の対戦相手は中国の天津権健。ホームでのこの第1戦は2-0と快勝して幸先のいいスタートが切れた。
 スタメンはGKクォン・スンテ、DF内田篤人、チョン・スンヒョン、犬飼、山本修斗、MF三竿健斗、レオ・シルバ、遠藤、安西、FWセルジーニョと優磨という11人。途中出場は金森、永木、聖真。
 試合は鹿島のボール保持率が7割近いという数字があらわす通りの一方的な内容。いくらアウェイだからって、あちらさんはそれでいいのかいって試合だった。ブラジル人のパトという選手が有名らしいんだけれど、そこを止めときゃあとは問題なしって感じで、よくこのクラブが準々決勝まで上がってきたなと思ってしまった。
 あとで聞けば、天津は主力の外国人を移籍と欠場でふたり欠いていたらしいけれど、それにしたって外国人がいないとここまで戦力が落ちてしまうんじゃ、中国スーパーリーグもまだまだだよなぁと思う。
 まぁ、かくいう鹿島も得点はすべて外国人なんだが。しかも前半は無得点。よくあるパターンで、ボールはまわせど、得点の匂いがしない。でも後半になって、レオ・シルバがペナルティ・エリア内でラッキーな形でつながったパスをずばっと決めて先制。さらにはセルジーニョもそのあとに豪快なミドルを決めて試合を決定づけた。
 守っても無失点でアウェイ・ゴールを与えずに締めてみせたのだから、もう文句なしでしょう。ひさしぶりにサッカーを観てすっきりとした気分になれた気がする。
 セルジーニョはなるほどいい選手だけれど(顔だけみると23歳とは思えない)、どちらかというと司令塔タイプっぽい印象だから、夢生とペドロ・ジュニオールの抜けたFWの後釜としてはどうかなと思う。ちょっとFWの駒不足感あり。
 でもまぁ、レオ・シルバはすっかり復調したようだし──前半戦のように「なぜ?」ってミスはほとんどなくなった──、犬飼とチョンの最終ラインもそれなりに安心してみていられた。4月以来の先発だというウッチーもよかった。
 あと、安西の攻撃的なポジションでの起用も好印象。修斗とのコンビもいい感じだったし、守備重視の試合ではこのフォーメーションはこれからも使えるかもしれない。
 ということで、次のアウェイでの試合は3週間後。1点でも取ればほぼ決まりだろうから、ベスト4は目前だ。
(Aug 28. 2018)