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最近の五試合

  1. 06/20 ○ チュニジア0-4日本 (W杯・グループF)
  2. 06/15 △ オランダ2-2日本 (W杯・グループF)
  3. 06/06 ○ 鹿島2-0神戸 (J1百年構想リーグ・プレーオフ第2戦)
  4. 05/30 ● 神戸5-0鹿島 (J1百年構想リーグ・プレーオフ第1戦)
  5. 05/23 ○ 鹿島1-0F東京 (J1百年構想リーグ・第18節)
    and more...

チュニジア0-4日本

FIFAワールドカップ26・グループF/2026年6月20日(日)13:00~(日本時間)/エスタディオ・モンテレイ(メキシコ)/DAZN

 日本代表はこれまで日韓大会以外では一度も第2戦に勝ったことがない――。

 そんな不吉なデータがネットを騒がせたチュニジアとのグループリーグ第2戦。

 三苫、南野、遠藤と主力が故障で招集できなかったこの大会。加えてこの試合ではオランダ戦で怪我をした久保まで欠場を余儀なくされてしまった。

 それでもすっかり選手層の厚くなったいまの日本代表だと、そんな負傷者続出の状況でも問題なし。FIFAランキング45位のチュニジア相手に不覚を取ったりはしない。結果は4-0での快勝だった。

 この日のスタメンは、鈴木彩艶、富安、板倉、伊藤裕樹、堂安、佐野海舟、田中碧、中村敬斗、伊東純也、鎌田、上田綺世の11人。

 3バックを富安、板倉のふたりに入れ替え、鎌田を二列目に移して、ボランチには田中碧を起用。でもって久保のところには伊東純也をスタメン起用してきた。

 キーマン伊東がスタメンって時点で、あ、きょうは大丈夫そうだなと思った。

 そしたら開始わずか2分、中村敬斗のグラウンダーのクロスにゴール前の密集地帯にいた鎌田がヒールであわせて日本が早々に先制~。

 その後も「え、それが決まらないのか~」って決定機を再三作ってチュニジアを圧倒。やや試合が落ち着いてきたかと思った前半30分には、上田綺世のゴラッソで追加点を奪ってみせる。綺世すごっ。

 上田綺世は後半にもワンタッチパスで伊東純也の3点目をお膳立て。さらには佐野海舟のアシストから滞空時間の長いふわっとしたヘディングを決めて、2ゴール1アシストの大活躍でMVPに選ばれた。素晴らしい~。

 アントラーズの推しとしては、佐野海舟のアシストから綺世が決めた4点目がやっぱ胸熱だった。元鹿島のホットライン炸裂!――とはいっても、鹿島では一緒にプレーしたことがないから、僕がふたりの連係を見るのはこれが初!

 そういや、前半の日本は田中碧が最終ラインまで下がってボールをさばくシーンが多くて、海舟はボールに触る機会が少なく、きょうもいまいちかと思ったら、後半に入ってからは田中が前へ出て、海舟が下がる形になって、がぜん存在感が増した。やっぱ佐野はボールに触ってなんぼだよなって思いました。

 いやしかし、前半と後半でふたりの立ち位置を入れ替えるあたり、森保ってもしかしてすごいのか……。

 選手交替は、堂安&鎌田→菅原&鈴木淳之介、中村&富安→鈴木唯人&瀬古歩夢、綺世→後藤啓介の5組。両鈴木に後藤ら、馴染みのない若手が本当に代表にふさわしい選手なのかは、前節の塩貝と同様、いまだによくわからない。

 得点に絡んだ選手以外では、堂安がやたらと守備に献身的でびっくりした。得点力のある彼があれだけ守れれば、そりゃスタメンで使うよなって思った。

 チュニジアではカーリーヘアの10番ハンニバルがキーマンだったようだけれど、富安がマンマークに近いチェックについていて、自由にプレーさせていなかった。

 富安も板倉もぜんぜん普通にプレーできていたので、なぜにオランダ戦でスタメンをはずれたのか謎。強敵ブラジルかモロッコとの対戦が予想される決勝トーナメントの初戦へ向けたローテーションってことなのか。だとしたら森保、まじですごいかも……。

 とにかく、W杯での日本代表ということでいえば、4得点はこれまでの最多得点。1試合で2ゴール決めたのも綺世が初とのこと。しかもこれがFIFAワールドカップの通算1000試合目だったそうだ。そんな記録ずくめの一戦だった。

 ちなみにDAZNは有料のくせしてやたらとCMが入ってうざったいので、前の試合はNHKで観たのだけれど(本田が解説だった)、この日はあえてDAZNにしてみた。BS1の解説は森岡・林陵平コンビだというし、日テレはCMが入るから、ならばウッチーが解説のDAZNのほうがいいかなと思って。

 でもDAZN、やっぱ駄目だ。CM多すぎる上に、理由の説明もなく試合開始直前までウッチーが出てこないしで、なんだか放送事故みたいなことになっていた。給水タイムのときに地上波を確認したら、DAZNではCMが流れているのに、日テレはふつうに会場の様子を映していたりするし。金取っているほうがCMが多いのはどういうことだ。

 次のスウェーデン戦はまたNHKかなって思った。

(Jun. 22, 2026)

オランダ2-2日本

FIFAワールドカップ26/2026年6月15日(月)5:00~(日本時間)/ダラス・スタジアム/NHK

 ワールドカップの開幕から3日目。4年ぶりに日本代表の試合を観た。

 森保が監督を辞めるまでは観ないつもりだったけれど、そうなると今回のW杯をいっさい観ないか、もしくは観るけど日本の試合はスルーするかって、なにそれな選択になってしまう。せっかくDAZNと契約していて、全試合リアルタイムで観られるのだから、もうつべこべいわずに観ることにしました。親善試合じゃなければ、森保采配もそれほどストレスにならないだろうし。この4年間でどれだけ日本代表が進歩したのか、お手並み拝見とゆこうと思う。

 ただし。今回の大会は北中米が舞台で、試合は真夜中から午前中が主体だから、ふつうに9時5時で働いている六十近い身としては、さすがに午前1時とか4時とかの試合を観たり、感想を書いたりするのはきびしい。なので今回は観やすい時間にやっている試合だけ適当に観て、日本代表以外の試合は感想も書かないことに決めました。

 ということで、午前4時からだった開幕戦のメキシコ-南アフリカ戦もパス。1998年に初めてW杯を観て以来、開幕戦をスルーしたのは初めてだ。ちょっぴり残念な気がしなくもないけれど、まぁこれも寄る年波のせいと諦めて、適度な温度感でW杯とつきあってゆこうと思います。

 さて、ということで、2026年FIFAワールドカップの日本代表の初戦。対戦相手はグループ一の強豪オランダ。

 優勝を狙うと大言壮語する森保がこの試合に選んだイレブンは、GKが鈴木彩艶、DFが3バックで渡辺剛、谷口彰悟、伊藤洋輝、ウィングバックは右が堂安律で、左が中村敬斗、ダブルボランチは佐野海舟と鎌田大地、シャドーに久保建英と前田大然、そして上田綺世のワントップという布陣だった。

 試合の3日前にキャプテンの遠藤航が離脱するというハプニングがあって、かわりに板倉がキャプテンを務めると聞いていたのに、その板倉はまさかのベンチ。故障明けの富安のスタメン起用も避けたので、3バックは意外性のある顔ぶれになった。

 もしかして、ずっと日本代表を観てきた人たちにとっては、それほど意外じゃないんだろうか? 少なくても前大会が終わった時点で「次の大会は、渡辺、谷口、伊藤の3バックで戦いますよ」なんていわれたら、「なにいってんの?」って思ったと思う。

 鹿島サポとしては、上田綺世と佐野海舟がスタメン起用されているのがポイント。試合を観ようと思った要因のひとつはこのふたりの出場が予想されていたからだし。元鹿島のふたりが世界とどう渡りあうのかは当然気になる。

 まぁ、とはいえ、結果はふたりともぼちぼちだった。綺世は惜しいシュートが1本あったけれど、目立ったのはそのシーンだけだったし、海舟も二、三、彼らしいボール奪取と巧みなボールさばきを見せるシーンがあったものの、正直そこまで特別でもなかった。

 僕は森保が守田を招集せず、コンディションが計算できない遠藤を呼んでドタキャンしたのは海舟がいればひとりで十分だと考えたためだと踏んでいるのだけれど、この日くらいの出来だとスタメンに定着できるかは微妙な気がした。ただ、守備力が軸のボランチってほかにいないんだよなぁ……。海舟がけがしたら森保はどうする気なんだか。

 そのほかだと綺世と前田大然を併用してきたのがいささか意外だったけれど、FIFAの公式サイトだと大然はMFになっているので、今回は最初からFWの扱いではないのかもしれない。

 ちなみに代表発表時にFWとMFを区別しない曖昧さも僕が森保を嫌いな要因のひとつ。試合当日のメンバー表ではポジションを明記する必要があるんだろうから、それなら最初から男らしく、はっきりしとけよなぁって思う。

 森保の嫌いなところをあげつらっていると、それだけで原稿用紙十枚くらい書けちゃいそうなので、ひとまずこれくらいにしとく。

 まぁ、4年ぶりの代表戦ではあったけれど、その間も試合結果はニュース等で追っていたし、前大会にはいなかった彩艶、渡辺剛、海舟のプレーはJリーグで観ていたので、プレースタイルに馴染みがないのは中村敬斗だけだった。その中村の活躍もニュースで漏れ聞いていたし、そういう意味では意外性があったのは3バックの顔ぶれだけという印象の今回の日本代表だった。

 あ、あと途中出場の塩貝。彼はまったく知らなかった。最後に出てきて、プレータイムも10分程度だったから、どんな選手かまったくわからず。その他の途中出場は、伊東純也、富安、小川航基、菅原の計5名だった。

 今大会は、スローインは5秒以内じゃないといけないとか、選手交替には10秒以上かけちゃいけないとか、いろいろ細かいルール変更がある。運営上のルールでも、国歌斉唱はスタメンだけではなくベンチ入り全員でするとか、暑さ対策のため、試合の途中に給水タイムを取るというのがある。

 給水タイムは「ハイドレーション・ブレイク」というそうだけど、わざわざそんな文字数使ってカタカナ英語にしなくてもいいじゃんって個人的には思う。そもそもこの日は気温20度とかだったらしいので、それだったら中断をはさむ必要がないんじゃって気がするけれど、試合ごとに取ったり取らなかったりだと不公平だし、理由もわかりにくいから、一律ブレイク入れましょうってことなのか。いろいろ面倒くさい世の中だ。

 こういう試合内容に関係のないどうでもいい話って、いままでだと日本代表以外の試合を観て書いていたと思うんだけれど、今回は日本の試合しか書かないので、どうにも無駄話が増えてしまう。いけません。

 さて、肝心の日本代表の初戦がどうだったかというと――。

 正直、スコアレスで終わった前半はどんなだったか記憶にない。午前5時に起床してすぐ観始めたので、まだ頭が働いてなかったのかもしれない。

 試合が動いたのは後半5分。オランダのキャプテン、ファンダイクにセットプレーの流れからヘディングを決められてしまう。高さに負けたとかいうんではなく、単純にマークがずれていただけって失点。

 でもその7分後には日本代表にも同点弾が生まれる。決めたのは中村敬斗。思い切りのいい見事なシュートだった。彼はいい選手だなって思った。

 でもせっかく追いついたのに、それから10分もせずにまた失点してしまったのがいただけない。

 決めたのは、でかい選手ばかりのオランダにあって、身長が僕と変わらないサマーフィルという小柄な黒人の選手。ペナルティエリアの右からの豪快な一発。シュートコースに日本の選手が複数いたのに、あっさりとゴールネットに突き刺さってしまって、なにそれって感じだった。1点目の失点もけっこうイージーな感じだったし、今回の代表って守備がよくなくない?

 まぁ、3バックには急造感があるし、ウィングバックが堂安と中村で、ボランチに鎌田を起用しているって時点で、かなり攻撃的ではあるから、致し方ないのかもしれないけど。でもこの日みたいな失点をしていたんでは、優勝なんてとんだ笑い話だろう。

 森保で不思議なのは、そのあとの選手交替。1点負けている状況で、なぜ富安と菅原を投入する? 菅原なんて堂安との交替だよ? 得点が必要なのに攻撃力下げてどうする――と思ったのだけれど。

 その二人と一緒に入った小川航基がセットプレーからヘディングを決めて同点に追いついちゃうんだからびっくりだよ。もうわけわかんない。森保采配、ミラクルすぎる。

 小川が喜びを爆発させてゴールパフォーマンスを見せたので、誰もが小川のゴールだと思ったこの場面。シュートコースにいた鎌田の頭にあたっていたので、記録は鎌田のゴールになったのもお笑い種。鎌田、ごっつぁんゴール過ぎる。W杯初ゴールを奪われた小川はお気の毒さま。触んなよなぁ、鎌田。

 ちなみにこの得点シーンでCKを蹴ったのは伊東純也だった。後半に入って日本の攻撃が活性化したのは彼が出てきたからじゃないかって気がするし、森保ジャパンの最重要選手は、じつは久保でも堂安でもなく伊東だろうって状況は、4年前と少しも変わっていない気がする。

 ということで、今大会も伊東純也をどう使うかが、日本代表の命運を分けると見た。

(Jun. 19, 2026)

鹿島アントラーズ2-0ヴィッセル神戸

J1百年構想リーグ・プレーオフ第2戦/2026年6月6日(土)14:00/メルカリスタジアム/DAZN

 J1百年構想リーグ、優勝はヴィッセル神戸。まぁ、当然だよなぁ……。

 この日の鹿島のスタメンは、GK梶川、DF小池、植田、関川、安西、MF樋口、知念、濃野、師岡、FWチャヴリッチ、レオ・セアラという組み合せ。途中出場は柴崎、林、徳田、松村、津久井の5人だった。

 なんと、前の試合で足をいためた優磨が欠場……。

 ただでさえ苦しい状況がさらに苦しくなってしまった。

 でも5点を追う展開で、濃野を中盤で起用する鬼木も大概にしたほうがいいと思う。優磨が出ない試合で、スタメン起用されない荒木と松村の心境を思うと、そりゃないんじゃないのって気がしてしまう。ベンチをはずれたエウベルしかり。きょうはチャヴリッチの出来がいまいちだったので、なおさら彼らが不憫に思えてしまった。

 まぁ、とはいっても、試合の内容自体は悪くなかった。とにかく1点でも多くとらないと話にならない鹿島が、最初から最後まで果敢に攻撃を仕掛けつづける展開だったから、なかなか点こそ入らなかったものの、観ていてけっこう楽しかった。問題は第1戦の5失点のみ。そんな試合だった。

 もとより逆転優勝の可能性はほぼないと思っていたけれど、その結果を決定的にしたのは、開始わずか1分で打ったレオ・セアラのシュートを権田が止めたシーンだったと思う。あれが決まっていれば、また違う展開もあったかもしれない。

 でも開始早々訪れた絶好機にレオ・セアラが打った渾身のシュートは横っ飛びした権田に止められてしまう。あれが決まっていればもしや……と淡い期待も抱けたのだけれど、止められたことで、もう奇跡なんて起こらないんだって結論が早々に出てしまった気がした。権田にはその後も何本か惜しいシュートを止められているし、やっぱ元日本代表は伊達じゃなかったか。あぁ……。

 神戸は前半のうちに、ボランチの鍬先とCBのカエターノのふたりが筋肉系のトラブルで交替を余儀なくされたこともあり、この試合は無理をせずに受け身に終始したイメージ。前半を0-0でしのぎ切った時点で、優勝は決定したも同然だった。いくらなんでも後半45分で5点はなぁ……。

 それでも後半に入って2点は取った。しかも先制点は林のプロ入り初ゴール! そのわずか2分後の追加点は安西のクロスから知念のヘディング(知念触った?)。残念ながら反撃はそこまでだったけれど、そのまま無失点でこの試合自体には勝利した。足りなかったのは3点。さすがに5点の壁は高かった。

 神戸は前の試合でもそうだったけれど、大迫と武藤と並んで、3トップの一角に永戸が入っていた。でもって後半に入って、その永戸に替わって広瀬が出てきた。なにその交替策。鹿島時代は優勝を経験できず、サブに甘んじることの多かった二人が、移籍したチームでふたたびチームメイトとなって、鹿島を下して勝利の美酒を味わうというのも皮肉なもんだ。

 ということで4ヵ月間限定のJ1百年構想リーグもこれにて幕。首位の鹿島を筆頭に、東地区のクラブは負けまくり、勝ったのは、町田、横浜FM、柏の3チームのみだった。鹿島がリーグ戦で強かったのは、西高東低なリーグ分けのおかげだったのが証明されたようで悔しい。

 新シーズンは8月開幕だそうだ。来週からはワールドカップが始まる。これでもう森保ジャパンも最後だろうという希望的観測のもと、お手並み拝見で4年ぶりに日本代表を観ようと思っている。

(Jun. 09, 2026)

ヴィッセル神戸5-0鹿島アントラーズ

J1百年構想リーグ・プレーオフ第1戦/2026年5月30日(土)14:00/ノエビアスタジアム神戸/DAZN

 史上空前の、大・惨・敗……。

 まさかリーグ戦では9失点しかしなかった鹿島が1試合5失点って……。

 終盤15分での失点が1点もなかったはずが、この日は2失点……。

 スコアレスで終わった試合もなかったのに、この試合は無得点……。

 そんな風に、この試合の鹿島はリーグ戦では無双状態だった最強イメージを見事に裏切った。リーグ戦での勝負強さはどこへいったんだって大敗で、プレーオフ初戦にしてすでに優勝は99.9%無理ってスコアになってしまおうとは……。

 いやぁ、神戸だって万全じゃなかったんだよ?

 キャプテンの山川はベンチ外だし、かわりにDFの要を担うマテウス・トゥーレルも開始わずか5分で怪我をして交替になってしまった。扇原も怪我で離脱している。

 でもそうしたハンデが問題にならないだけの的確な補強をしてきているのが神戸の強みなんだろうなって、この試合を観て思った。

 トゥーレルが抜けたあとは、降格した横浜FCから獲得したンドカ・ボニフェイスがしっかりと埋めていたし、扇原のいない中盤の底では、3年前に長崎から移籍してきた鍬先という選手がしっかりと存在感のあるプレーをみせていた。その一列前には井手口もいるし。左SBは柏から獲得したジエゴだし、ベンチには乾が控えている。GKは前川じゃなくて権田だった。

 なぜに生え抜きの前川がいるのに、37歳の権田を取るんだと不思議に思ったものだけれど、なんのバイアスのかかっていないはずのスキッベ――そうそう、今年からはこの人が監督を務めている――が選ぶんだから、やっぱ前回のW杯で日本のゴールマウスを守った権田には、いまだ元日本代表という肩書にふさわしいものがあるんだろう。

 いずれにせよ、そうした積極的な補強の結果として強くなった一方で、この日の神戸には生え抜きの選手がほとんどいなかった。神戸でプロデビューを飾った先発の選手は郷家だけ。その郷家にしたって出戻りだ。

 でも育成にこだわらない、楽天の金にものをいわせたそうした積極的な補強により、神戸がここ数年好成績を残してきているのは間違いのない事実。この試合を観ると、やっぱり日本代表級の選手をそろえたチームは強いんだなぁって改めて思った。

 とくに大迫。代表に呼ばれなくなってひさしいし、そろそろ年齢的にも衰えが見え始めそうなものなのに、なにきょうの活躍は? 鹿島だから戦いやすいとかあるんじゃなかろうか。大迫と対決だとか喜んでる場合じゃなかったよ。とほほ……。

 この試合の先制点は大迫の直接FKだった。大迫がFK決めるのなんて初めて見た気がするんだけど?

 後半すぐの2点目も大迫。左サイドで武藤との競り合いで倒れた安西がファールをアピールしている隙に、武藤が素早く入れたスローインのボールをダイレクトボレーでゴールへと流し込んだ。なにそのクレバーな連係は?

 3点目は左SBのジエゴ。柏にいるときにもいい選手だと思っていたけれど、なにその見事なシュートは?

 4点目はハンドによるPK(決めたのは途中出場の小松蓮という選手)。PKを取られたのは三竿だったけれど、VARを観る限り、ハンドじゃなくない? 池内レフェリーってもしかして性格悪い?

 5点目は後半ロスタイム。途中出場のパトリッキの右からのクロスに、大迫が下がりながらジャンピングヘッドで合わせた。大迫、衝撃のハットトリック。

 あの場面、大迫のマークについていた関川が足をすべらせて転んでいたのが、この試合の鹿島を象徴してきた気がする。

 大迫のFKに反応しながらも止めきれなかった梶川しかり。彼らを戦犯あつかいするつもりはないんだけれど、やっぱ試合勘の不十分なこの二人がスタメンという時点で、神戸の相手は厳しかったってことなんだろう。

 鹿島のスタメンは梶川、濃野、植田、関川、三竿、柴崎、チャヴリッチ、荒木、優磨、レオ・セアラという先週と同じ11人だった。途中出場は松村、知念&師岡、小池、林の5人。

 先制点のきっかけとなったのは、優磨がペナルティエリアのぎりぎりで与えた不用意なファールだった。そんなところでファールしちゃ駄目だろうって思ったんだよなぁ……。あのファールは悔やまれた。

 鬼木の采配にしても、樋口を温存したまま、林を使ったのは疑問だった。林がお気に入りなのはわかったけど、負け試合で1点でも返したかったら、使うべきはここまでノーゴールのルーキーではなく、セットプレーで何度もアシストを決めている樋口じゃないの? 守備の強度を考えると、三竿は下げたくなかったんだろうけれど、結局その三竿が不運なハンドの判定を受けて、PK取られちゃったわけだしなぁ……。

 攻めてもあと一歩というシュートが決まらない。反対に相手のシュートはジエゴも大迫の3点目もポストにあたって決まっちゃうというね。

 もう鹿島にとってはすべてが悪いほうへ、悪いほうへと向かってしまった一戦だった。たまにはそんな試合もあるもんだろうけれど、それがよりによって優勝のかかったプレーオフの初戦とは……。本当にとほほだよ。

 鹿島が5-0なんてスコアで負けるの観るの初めてじゃん?――と思って過去の記録を調べてみたら、さすがに長いことサッカーを観ているだけあって、そんなことなかった。21年前にバルセロナとの親善試合で同じスコアで負けてました。わはは。

 とはいえ、それは親善試合の話。今回は一億円超えの賞金のかかった公式戦だからなぁ……。ダメージがでかいぜ。

 まぁ、神戸には3年前にも5-1で負けているし、もしかしたら基本的に相性が悪いのかもしれない。それもすべて大迫のせいって気がしちゃうけど……。

 このまま終わったんでは寝覚めが悪いので、次のホームでの試合はせめて勝って終わっていただきたい。よろしく。

 おまけ。2点目のシーンで武藤にスローインのボールを渡したボールボーイが「よくぞ瞬時にボールを出してくれた」と試合後に二人の祝福を受けていたのがおもしろかった。確かにあのシーンはボールボーイも敵ながらあっぱれだったわ。

(Jun. 3, 2026)

鹿島アントラーズ1-0FC東京

J1百年構想リーグEAST・第18節/2026年5月23日(土)17:30/メルカリスタジアム/DAZN

 J1百年構想リーグEAST最終節、首位アントラーズと2位FC東京の上位対決。

 まぁ、戦わずして鹿島の首位は決まっていたし、3位の町田は前日に試合があったので、FC東京の2位も確定していたから、実質的には消化試合だったのだけれども、そうとは思えない締まった内容の試合になった。

 というのも、翌週には最終順位を決めるためのプレーオフが控えているのに加え、3週間後に開幕するW杯の代表に選ばれた選手たちが不在だったがゆえ。

 鹿島は早川とキム・テヒョン、東京はキム・ソンギュと長友。日本代表と韓国代表の一員として、W杯が開催されるアメリカとメキシコへと向かうことになったこの四人がこの日はベンチ外だった。

 早川はスタンド観戦していたので、べつに出場できないとか、してはいけないって話ではなかったんだろうけれど、代表招集によりプレーオフには出られないのが確定しているので、だったらチームとしては、その試合で代わりを務めるサブの選手に少しでも試合勘をつけさせるのが優先ってことなんだろう。

 ということで、この最終節、鹿島のゴールを守ったのは、これが移籍後3年目にしてリーグ戦初出場となる梶川裕嗣かじかわゆうじだった。でもってCBは関川。あとは前節と同じ。途中出場は師岡、林、知念、小池、津久井の5人。

 これまで出番のなかった梶川と関川は、消化試合だなんて微塵も思っていなかっただろうし、彼らとともに勝ちたいと思いでチームが一丸となった結果が、好試合となったなによりの要因だろうう。

 梶川のプレーを観るのは初めてなので、正直なところ試合が始まるまではどんなものか、ちょっとばかり不安だったのだけれど、そんなのはいらぬ心配だった。

 なんだ梶川、いいじゃん。危ないプレーはひとつもなかったし、終盤にはつづけて二つのシュートを防いで、チームを救ってみせた。

 まぁ、考えてみれば、鹿島が声をかけた時点である程度のポテンシャルはあったんだろうし、元日本代表の曽ヶ端コーチのもと、リーグを代表するGKに成長した早川らとともに日々切磋琢磨してるんだもんねぇ。いやはや、おみそれしました。

 この試合は彼と関川の出来次第だと思っていたんだけれど、終わってみれば見事クリーンシートでの勝利。FC東京も決して出来は悪くなかったので、次週からのプレーオフに臨むにあたって、ふたりには大いに自信になっただろう。いやよかった。

 試合はこの日もシュート数は相手の半分の1桁台で、決して快勝って内容ではなかったものの、それでもチーム全体で積極的なボール奪取から攻撃を仕掛けてゆく姿勢が徹底されていたので、観ていて小気味よかった。

 そんな姿勢が結実したのが決勝点の場面。

 後半35分、センターライン付近で知念がボールを奪い、そのままドリブルで攻めあがって、ボックス内のスペースへダイアゴナルに駆け上がってきた師岡に優しくラストパス。師岡は詰めてきたGKの田中颯たなかはやて(徳島から移籍してきた26歳)をかわして、難しい姿勢からコツンとシュートを流し込んだ。ナイス!

 FC東京では4月の月間MVPに選ばれた佐藤恵允がなるほどの出来。なにかと注目の佐藤龍之介もよかった。将来性豊かな彼を選ばず、長友を代表に呼ぶ森保って……。

 西地区の優勝はヴィッセル神戸に決定~。次週からは大迫との頂上決戦だっ!

(May. 25, 2026)