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鹿島アントラーズ0-2川崎フロンターレ

J1・第31節/2019年11月9日(土)/カシマサッカースタジアム/BS1

 ああ、やっぱり駄目だった……。
 天敵・川崎に敗れて首位陥落どころか、いっきに3位まで順位を下げてしまった第31節。
 鹿島のスタメンはクォン・スンテ、内田、ブエノ、チョン・スンヒョン、永木、レオ・シルバ、セルジーニョ、白崎、土居、伊藤翔の11人。途中出場は綺世、相馬、遠藤の3人。
 残念なことに三竿が浦和戦でまた足を痛めたらしく欠場。永木じゃ代役はつとまらないとはいわないけれど、できればこの大一番は三竿とレオ・シルバのコンビで観たかった。
 対する川崎も中村憲剛が怪我をして今季はもう出られない。精神的支柱を欠く上に、ACLの都合で次節の浦和戦が前倒しで行われたため中3日での試合だったし、これは鹿島有利かと思ったんでしたが――。
 やっぱ川崎は強かった。序盤から高い位置でボールを奪いにきて、なかなか自由にプレーさせてくれない。前半の途中まではなんだか11人対11人で戦っている気がしなかった。川崎、なんか人数多くない?――とか思ってしまった。
 それでも鹿島にとってこれはホームでの試合。そうそう押し込まれてばかりはいられないとばかりに、前半の途中からは徐々に試合を制するようになってゆき、そのまま後半の途中――川崎に先制ゴールを決められるまで――はずっと鹿島のペースで試合が進んだ。
 残念なのはそのあいだに生まれたいくつかの決定的なチャンスを決められなかったこと。
 伊藤翔の振り向きざまのシュートは枠をとらえられず、セットプレーからの町田のヘディングはポストに阻まれる。土居が右サイドから完璧に崩した場面では、ラストパスを受けたセルジーニョのシュートが車谷に止められた。
 そのほかにもここぞのチャンスでシュートをふかすシーンが二度、三度。あれくらい決定機を逃すと、勝利の女神がそっぽを向くのも当然って気がする。
 対する川崎は後半に入っても押される展開のなか、セットプレーからのワンチャンスを山村がフリーで決めて先制。なぜにあんなにもフリー……。しかもなぜ元鹿島の山村に決められる……。
 1点差ならばまだしも、そのあとにロングボール一発で小林悠に裏をとられ、そのシュートがポストに嫌われた跳ね返りを途中出場の長谷川竜也に決められて万事休す。鹿島がリーグ戦としては5月の鳥栖戦以来のスコアレスで、8月の湘南戦以来の黒星を喫した。まぁ、そう聞くとずいぶん立派な成績だけれど……。
 勝利者インタビューで山村があのセットプレーは分析通りだったといっていたので、どうやら鹿島のセットプレーでの欠点が相手に見透かされていたらしい。ちくしょう、悔ししなぁ……。
 ということで、首位はFC東京に勝ち点3、2位マリノスに勝ち点2の差で鹿島は3位。川崎は鹿島から勝ち点2離れた4位まで順位をあげてきた。
 この試合に勝てば、来期のACL出場が決まり、川崎の3連覇も阻止できるはずだったのに、終わってみればACL出場まで怪しい結果に……。全チームに勝利しての完全優勝の夢もついえた。
 まぁ、川崎にもまだ優勝の可能性が残っているとはいっても、川崎は消化試合がひとつ少ない関係で、残り3節で東京か横浜のどちらかが1勝でもすればジ・エンド。実質的にはもう3連覇の可能性はなくなったといっていいと思う。
 一方で横浜がまだFC東京と川崎との直接対決を残しているので、3位の鹿島にはまだまだ優勝のチャンスが……。
 ――といいたいところだけれど。このところ5試合で4点と攻撃が湿り気味なこともあって、終盤戦で失速して優勝を逃した2年前の悪夢がよみがえってきて、今年はもう駄目じゃないかって気分になってしまっている。
 それにしても川崎には勝てないよねぇ……。通算成績はこれで14勝20敗9分なんだとか。そんなに負け越してんのかとびっくりだよ。
(Nov. 09, 2019)

ずっと真夜中でいいのに。

潜潜ツアー(秋の味覚編)/2019年10月23日(水)/Zepp Tokyo

潜潜話 [通常盤]

 去年のエレカシ@たまアリにつづいて、今回も自慢話になってしまう。
 長いこと音楽を聴いているから、それなりの数のコンサートを観てきているけれど、この日のライヴはそのなかでもベストテンに入るスペシャルさだった。
 ずっと真夜中でいいのに。――通称「ずとまよ」がファースト・アルバム『潜潜話ひそひそばなし』のリリース一週間前に行ったZepp Tokyo公演。
 その初日を僕は「こんなのもう二度と観れないだろう」ってくらいの特等席で観てしまった。いやぁ、ごめん、若い子たち。でもすごくいい整理番号のチケットが手に入っちゃったもんで、いちばん前で観ないではいられなかった。俺たち彼女の親の世代なのに。まるで父兄参観みたいな距離感だった。
 以前エレカシで一桁台の整理番号を手に入れたときには「別に無理に前で観なくたっていいよ」ってはすにかまえて人に譲ったこともあったんだけれど、今回のずとまよに関してはそういうわけにはいかなかった。
 だって、ずとまよは顔出しNGだから、ステージが暗くてよく見えないわけですよ? となれば、なるべくいい視界をキープしたくなるのが心情ってものでしょう?
 おまけに同行したうちの奥さんが腰痛持ちだから、できれば柵があるポジションをキープしたいという。なのでいつもは開演ぎりぎりに入場することの多い僕らが、この日は会場時間ジャストに整理番号順で並んで入場した。
 入るまでは「最前列は遠慮して二列目の柵のあたりでいいかな」と思っていたんだけれど、いざ入場してみたらほぼいちばん乗りだから人は少ないし、ステージの装飾がやたら凝っていておもしろかったもんで、勢いで最前列をキープしてしまった。それもステージのいちばん手前に配置されたこたつのまん前。
 そこがどれだけの特等席だったかわかったのは、アンコールのときだった――。
 まぁ、その話はのちほど。

【SET LIST】
  1. 脳裏上のクラッカー
  2. 勘冴えて悔しいわ
  3. ハゼ馳せる果てまで
  4. 居眠り遠征隊
  5. こんなこと騒動
  6. 君がいて水になる
  7. 彷徨い酔い温度
  8. グラスとラムレーズン
  9. Dear Mr「F」
  10. 蹴っ飛ばした毛布
  11. 眩しいDNAだけ
  12. サターン
  13. ヒューマノイド
  14. マイノリティ脈絡
  15. 正義
    [Encore]
  16. 優しくLAST SMILE
  17. 秒針を噛む

 今回のツアーは「秋の味覚編」というサブタイトルがついている。おそらく秋の夜長のプライベートな部屋みたいなイメージなのだと思う。ステージにはいろんな雑貨(ガラクタ?)がランダムに配置されていて、アングラ・ムードたっぷりだった。
 右手のキーボードの前のキャスターからはゲーム機のコントローラーがぶらさがっている。左手の背面では斜めに反転した赤い数字のデジタル時計が大晦日の時刻をカウントダウンしていたりする。
 なかでもめだっていたのが二つのこたつ。先程書いたとおり、ステージ手前ぎりぎりのところに普通のこたつが置いてある。こたつ板の上には果物のかご。あと、ステージ中央後方には通常より一点五倍くらいの大きさのこたつが斜めに傾けて配置してあった。
 「ああいう四角い箱から人が出てくるライヴを知っている」って、うちの奥さんが去年のレキシの武道館公演を思い出して笑っていたら、なんとこの日の主役もそこから登場してくるというサプライズがあったりして……。
 この日のライヴはフジロックの配信でも披露されたOpen Reel Ensembleのふたりによるパフォーマンスでスタート。ステージの左右に配置されたオープン・リールのテープを引っぱってサンプリングの音を鳴らすという風変わりなパフォーマンスでもって、スクラッチされたACAね(アカネ)のMCが開演の挨拶を伝える。
 盛大な拍手と歓声でこたえるオーディエンス。すると、こたつ(大)の布団がもぞもぞ動き出して、そのこたつ布団をかきあげてACAねちゃんが登場~。なんだそりゃって笑いを誘って、一曲目の『脳裏上のクラッカー』が始まる。
 バンドはボーカルのACAねに、キーボードがエレカシでお馴染みの村山☆潤、ドラム、ベース、ギターの5人編成。あと、オープニングを飾ったOpen Reel Ensembleのふたりが、最初の二曲と『君がいて水になる』『彷徨い酔い温度』とラストの『秒針を噛む』に参加していた。
 Open Reel Ensembleはほかの曲でも演奏していたかもしれないけれど、ステージ中央付近にいた僕らには、左右の隅のほうでプレーしている彼らは視野に入らないことが多かったので、僕が気づいたのはその五曲だけ。ちなみに彼らがシュノーケルをつけていたのは、今回のツアータイトルが「潜潜ツアー」――アルバム名は「ひそひそばなし」だけど、ツアー名は「もぐもぐツアー」と読むらしい――だからだと思われます。
 主役のACAねちゃんは白いもこもこした感じの太めのパンツ・ルックで登場。基本的にステージがずっと暗いから見ためはよくわからないけれど、印象的にはとてもキュートなお嬢さんでした。とにかくしぐさが可愛い。消え入るようなウィスパーボイスのMCと歌っているときの超絶な高音シャウトのギャップがすごい。
 あと、僕がACAねのパフォーマンスで好きなのがダンス。ダンサブルな楽曲にのせて自然体でステップを踏んでいるところがとても好み。
 椎名林檎みたいに型を決めたきっちりとした振り付けではなく、Coccoのように民俗学っぽい自己流でもない。aikoみたいに元気に走りまわったりもしない。この音楽を聴いたらこんな風に自然に踊りたくなるよねって感じのしぐさが観ていてとても好印象。
 そもそも、ずとまよを特別視するようになったのは、もとよりその音楽に感銘を受けていたのに加えて、フジロックの配信で彼女のそんな姿を観れたのも大きかった。これは絶対に生でじかに観たいと思った。その夢がかなった――しかもこれ以上ないってくらいの至近距離で目撃できた――この夜は至福だった。
 それにしても、オープニングの二曲が『脳裏上のクラッカー』と『勘冴えて悔しいわ』という、ずとまよきってのアッパーなナンバーだったのは、なんて惜しみないんだと思った。新譜の曲順どおりだからってことなんだろうけれど、それにしたっていきなりこれって、もったいなくない? と思ってしまった。
 三曲目の『ハゼ馳せる果てまで』からは三曲つづけて新曲コーナー。MV配信ずみのその曲と『こんなこと騒動』のあいだに、「はじめて聴いてもらう曲です」とかのMCで演奏されたのは『居眠り遠征隊』だった――らしい(その夜初めて聴く曲だったので記憶があいまい)。
 ACAねは『ハゼ果てる~』のほか何曲かでテレキャスターを弾いていた(個人的にテレキャス弾く人は無条件に仲間だと思っている)。基本的にコード・ストロークだけって印象だけれど、僕のいる位置からだと『ハゼ』のイントロでアンプから出る音がストレートに聴こえてきたりして、彼女のギターが飾りじゃなく、ちゃんと演奏の一部となっていることがわかった。
 つづく『君がいて水になる』はオープン・リールがフィーチャーされていたため、スタジオ音源とはけっこう印象が違った。ずとまよでもっとも繊細な曲だけれど、この日のライヴではもっとラウドな印象になっていた。
 その次の『彷徨い酔い温度』ではACAねちゃんがフジロックでも着ていた白いどてらみたいなやつを着用(綿入り半纏?)。ぱん、ぱぱんという音頭のリズムにあわせてアーティスト・グッズのしゃもじを鳴らすオーディエンスで場内は大盛り上がりだった。村ジュンも手作りの(猫の?)お面を斜めにかぶって弾けまくっていた。
 そのあとに新曲のバラード二曲がつづけて披露された。ACAねがステージ中央右手に配されたひとり掛けのソファにしどけなく体を投げ出してのアンニュイでセクシーなパフォーマンス。
 まずはベーシストの青年とグラスをカツンと鳴らして乾杯して始まったのが『グラスとラムレーズン』――だったらしい。グラスを鳴らした音をそのままサンプリングに使った、音数の少ないヒップホップなアレンジだけが印象に残っている。
 つづけて演奏されたのが「僕のパワーが」というフレーズが印象的だった『Dear Mr「F」』。これまでのレコーディング作品ではまったくといっていいほど披露していなかったスロー・バラードが二曲つづいたので、記憶ではこれと前の曲あわせて一曲みたいな印象になってしまっていた(ぜんぜん違う曲なのに。あてにならない記憶力)。
 この曲のバックは村ジュンのピアノだけ。村ジュン、エレカシのときは最年少だからかおとなしくしているけれど、このバンドでは逆に最年長だからか、もうノリノリでおちゃらけまくりでした。最後のほうのメンバー紹介でもひとり笑いを誘ったりして。エレカシでは見られない一面が見られておもしろかった。
 その次の『蹴っ飛ばした毛布』では歌う前に「最近は安心できるようになったことに対する不安があって、そのことを歌にして伝えられて嬉しかった」みたいなMCがあった。彼女にとっては大事な曲らしい。おとなしめな曲だと思っていたら、間奏でバンドの演奏が爆発的な大音量になってびっくり(ウィルコか!って思った)。新譜の曲はアルバムがリリースされるまで温存しておこうと、あえてあまり聴かずにいたので、こんな曲だったっけ? と思ってしまった。
 『眩しいDNAだけ』では冒頭の語りの部分の歌詞をまるごと変更。手書きのメモに書いたけん玉がどうしたって詩を朗読するパフォーマンスを披露した。でもって、そのパートが終わったあとで、メモを丸めてフロアのオーディエンスへ投げ込む――つもりが投げそこなってステージに落ちるというハプニング。歌い終わったあとで拾って、こたつかどこかに置いてあったらしい栗(?)をくるんで、再び投げ入れてました。「ごめんね、栗投げちゃって」とかいって。いちいちやることがかわいい。
 『サターン』――じゃなくてもしかして『マイノリティ脈絡』?――ではアウトロのディスコ・ビートでバンド全員でステップを踏んで、「一緒に踊ろうよ」とオーディエンスにもダンスを求める。こたつに土足であがってオーディエンスをあおったりもする(お行儀悪い)。本編ラストの『正義』では「近づいて遠のいて~」のフレーズのコール・アンド・レスポンスもあったし、シャイなふりして、そういうオーディエンスとのコミュニケーションを積極的に取っているところに意外性があった。
 ということで本編は『正義』で終了。そのあとが個人的にはこの日最大のサプライズだったアンコール。
 だってさ、ACAねさん、こたつに入ってバラード歌うんですよ。
 俺、こたつの真ん前にいるんだよ?
 その距離おそらく二メートルちょい?
 そんな至近距離で、この日の主役がこたつに入って、高校生活をテーマにした新曲の切ないバラード『優しくLAST SMILE』を歌うの見ているという……。
 なんかすげー非現実的なシチュエーションだった。
 まぁ、ステージは暗いし、アルバム初回限定盤の箱を本にみたてて、それを読んでいる風をよそおって、顔を隠しながら歌うってパフォーマンスだったから、顔とかはよく見えなかったんですけどね。――というか、たまに照明の加減で顔がちらりと見えたりすると、なんか見ちゃいけないものを見てしまったような背徳感があったりして……。
 いやいやいや。なんにしろ、あまりに貴重すぎた。
 この歌のあとには「秋の味覚編」というツアータイトルにあやかり、そのままこたつで梨の皮をむいて、かぶりついて“シャク”って音をマイクで拾って聴かせるという余興あり(拍手と歓声で一度目は音が拾えず、二度かぶりつくというハプニングもあり)。うす暗いなかでナイフ使って果物の皮をむくパフォーマンスはちょっぴりスリリングでした。怪我しないでよねって心配になった。
 そのあと、こたつから離れるときにさらなるサプライズ――。
 なんとACAねちゃんが「柿いりますか?」と、こたつに置いてあった柿を客席に向けて差し出してくれちゃったりするんだ、これが。
 差し出された彼女の手の最短距離にいるの、どう見ても俺だった。
 でもまわりの若い子を差し置いて、俺がもらっちゃ駄目だよね?
 ――と遠慮していたら、柿は僕の頭上を越えてうしろのお客さんのところへ投げ込まれました。あとから「せっかく柿をくれるっていっているんだから、もらえるかどうかは別として、手を差し出すのが礼儀だったのでは?」と思うもあとの祭り。
 ごめんなさい。なんかとても悪いことをした気分です……。
 そのあまりの衝撃展開にぼうっとしてしまって、アンコール・ラストの『秒針を噛む』はなんか印象が薄かった。もったいないにもほどがある。
 そういや、その曲じゃなかったかもしれないけれど、ギターの青年が一曲だけアウトロでバイオリン弾いてました。オープン・リールにしろなんにしろ、いろいろと芸達者なバンドですごいなと思った。
 まあ、なにはともあれ素晴らしいライヴだった。スポットライトなしのステージがずっと暗いこともあって、とても幻想的な気分になる、本当に非現実的な印象のコンサートだった。いまだかつてないとてもレアな体験をさせてもらいました。
 終わったあとに余韻の収まらないまわりの男の子たちが『脳裏上のクラッカー』だか『秒針を噛む』だかを合唱していたのもすごいなと思った。いやでもわかるわ、歌いたくなるの。本当に楽しかったもんねぇ……。
 それにしても、最前列にいてもまったく押されることなく、ぎゅうぎゅう詰めにならないあたり、最近の若い子たちは本当に行儀がいい。大変ありがたかったです。どうもありがとう。おかげさまで素晴らしい一夜でした。一生の思い出にする。
(Nov. 06, 2019)

死者のあやまち

アガサ・クリスティー/田村隆一・訳/クリスティー文庫/早川書房/Kindle

死者のあやまち (クリスティー文庫)

 よる年波に負けて、すっかり本が読めなくなってしまって、このままだと十月は一冊も本を読まずに終わってしまいそうだったので、ならばクリスティーがつづくにしても読まないよりもましだろうということで読んだ一冊。
 クリスティーが連発になったのは、そういう理由だったけれど、その作品が、意外や、ふたたびポアロものだった。そろそろクリスティーも残り作品が少なくなってきたので、ここへきてポアロものが二冊もつづくとは思わなかった。
 物語は、ミステリ作家のオリヴァー夫人からの一方的な呼び出しを受けて、彼女が滞在中の屋敷へと出向いたポアロが、その屋敷で発生した殺人&失踪事件に頭を悩ませるという話。
 被災者は三人いるけれど、そのうち殺人であることが明確なのはひとり(しかも少女)のみで、あとは「殺されたに違いない」と「殺されたかもしれない」なので、いまいちミステリとしては地味な印象(現実世界では派手でない時点で良心的)。でもそれゆえか、まったく犯人の見当がつかない。そこがこの作品の長所かもしれない。
 ただその半面で、個々のキャラクターの描写が淡白なので、そのうちのひとりが犯人だといわれても、意外性がないのが欠点。ここまで犯人がわからないのに、わかった瞬間のインパクトもない作品もクリスティーにしては珍しい気がした。
 でもまぁ、もしかしたらそれは僕の読書力の衰えによるところも大きいのかなという気がしなくもない。ほんとうに本が読めねぇ……。
(Oct. 31, 2019)

鹿島アントラーズ1-0浦和レッズ

J1・第30節/2019年11月1日(金)/カシマサッカースタジアム/DAZN

 ACLでは決勝に進出しておきながら、J1ではいまだ降格圏内に沈んだままの不思議クラブ、浦和レッズとの一戦。
 この試合、スタメンを知らずにDAZNをつけて、入場を待つ選手たちの顔ぶれを見て驚いた。
 おー、三竿が復帰! なんと、レオ・シルバも一緒!
 さらにベンチにはセルジーニョも名前をつらねている。伊藤翔もスタメンに戻ってきた。なんだ、犬飼やレアンドロこそいないけれど、ほぼベスト・メンバーじゃん!
 ということでこの日のスタメンは、クォン・スンテ、永木、ブエノ、チョン・スンヒョン、町田、三竿、レオ・シルバ、遠藤、白崎、土居、伊藤翔の11人だった。
 このメンツを見ただけで、きょうはもう大丈夫だと思った。
 だって相手のレッズはACLで過密日程を強いられていて、中2日での試合だ。エースの興梠を温存し、西川がACL決勝・第一戦で出場停止となるために、第二GKの福島春樹という選手に出場機会を与えるなんて状況だ。そんなチームに負けるわけにはいかないでしょう?
 ――と思ったんでしたが。
 レッズのスタメンを見て、おやおやと思った。
 GK福島はともかく、3バックが岩波、マウリシオ、槙野、中盤に橋岡、柏木、柴戸、関根の4人が並び、3トップがエヴェルトン、ファブリシオ、そして杉本健勇という顔ぶれ。なんだ十二分に強力じゃないか。とくに柏木が復活していたり、ファブリシオや関根がスタメンだったりするのが侮れない。
 で、実際に試合が始まってみれば、内容的には五分って感じの展開がつづく。こりゃなかなかきびしいなぁ……という試合を救ってくれたのは、途中出場のセルジーニョだった。土居聖真のシュートをGKが弾いたこぼれ球に反応して、豪快に右足を振りぬいた(左利きだったよね?)。
 聖真のシュートまでも多くの選手がボールにさわって、いい感じに攻撃が活性化していたし、チームが一丸になって戦っているのが伝わってくる素晴らしい先制ゴールだった。
 これで勝ち。なんたって三竿とレオ・シルバがいる中盤は文句なしに強力。これならば、どんなクラブとだって互角に渡りあえる。いやー、この終盤にふたりが復帰してくれたのは大きいわ。
 おまけにその後レッズは大槻監督が永木をつきとばして乱闘騒ぎになるというおまけつき。その暴挙で大槻さんはレッドカードをもらって退場になってしまう。
 エヴェルトンと競り合った永木が、先に相手を投げ飛ばしているようにも見えたけれど、大槻監督にそのシーンが見えていたようには見えなかったので、なぜ彼がいきなり永木に手を出したのか、いまいちよくわからない。いずれにしても監督が相手チームの選手をつきとばすシーンなんて初めて見たよ。永木の倒れ方もやや大げさだったけれど、理由がどうあれ監督が暴力はまずいでしょう。なにやってんだかなぁ……。
 今年は湘南の曺貴裁監督がパワハラで訴えられて退任してしまったし、Jリーグもいろいろトラブルが多くて困りものだ。
 まぁ、なにはともあれアントラーズにとっては大きな1勝だった。
 これで残すところはあと4試合。それに全部勝てば優勝だっ。とりあえず次の川崎と、その次の広島と、リーグきっての難敵が残っているものの、その2つのクラブに負けなければ、今シーズンは全クラブ負けなしで勝率五分以上の成績を残すことができる。
 ということで、次の川崎戦が優勝へ向けての最大の山場。ぜひともルヴァン杯の雪辱をお願いします。
(Nov. 02, 2019)

ボヘミアン・ラプソディ

ブライアン・シンガー監督/ラミ・マレック、ルーシー・ボイントン/2018年/イギリス、アメリカ/WOWOW録画

ボヘミアン・ラプソディ (字幕版)

 僕はクイーンのファンではないので、とくに興味がなかったんだけれど、予想外の大ヒットに誘われて観ることにしたクイーンの伝記映画――だと思いこんでいたら、ウィキペディアにはフレディー・マーキュリーの伝記映画とあった。
 なるほど、確かに。この映画が描いているのは、フレディー・マーキュリーの半生だ。
 主人公がロック・バンドのボーカリストであるから、そのバンドにまつわるエピソードが大きな比重を占めているけれど、でもじゃあ、これを観てクイーンというバンドのキャリアが総括できるかというと、そうでもない。
 『ウィ・アー・ザ・チャンピオン』はクイーンでもっとも有名な曲だと思うし、実際のこの映画のクライマックスであるライブ・エイドのシーンで演奏されて、大きな感動を呼んではいるけれど、その曲の成り立ちに関するエピソードはゼロ。その曲が収録されたアルバムどころか、シングルとしてリリースされた事実も紹介もされていない(よね?)。
 そのかわりといってはなんだけれど、そのシングルのB面に収録された『ウィ・ウィル・ロック・ユー』のレコーディング秘話が大きく取り上げられていたりする。
 その一方でフレディー・マーキュリーのソロでの大ヒット曲『アイ・ワズ・ボーン・トゥ・ラヴ・ユー』に関しては、まったく取り上げられていなかったりもする。まぁ、ブライアン・メイら、クイーンのメンバーの意向を受けて製作された映画だから、フレディーのソロが黙殺されるのは当然なのかもしれない(なんでもこの曲はのちにクイーンのバージョンがレコーディングされたらしいのだけれど、僕は知らなかった)。
 ということで、この映画はクイーンというバンドの歴史を漏れなく描こうという作品ではなく、フレディー・マーキュリーという人がどれだけ数奇な人生を送った人だったかが焦点になっている。それも彼がゲイであったことによる苦悩に大きくピントがあてられている。それゆえにけっこう文学的なテイストがある。なるほど、アカデミー賞のノミネート多数というのは、そういうことかと思った。
 まあなんにしろ、大ヒットしただけあって、とても感動的な、クイーン・ファンでなくても十分に楽しめる映画でした。
 映画を観たあと、『オペラ座の夜』が聴いてみたくなって、Apple Musicで聴いた。聴きたい音楽がすぐに手に入るんだからいい時代だ。ストリーミング時代万歳。
(Oct. 27, 2019)

【相棒】
しろくろや

【過去のコンテンツ】
過去の噂

【Shortcuts】
音楽 CD/DVD / ライブ / エレカシ / 購入 / 新譜
作品 / 作家 / 翻訳家 / 読了 / 積読 / マンガ
映画 作品 / 監督 / 俳優 / 公開年 / シリーズ
蹴球 日本代表 / Jリーグ / 鹿島 / W杯

【New Releases】
11/13ニュートンの林檎 ~初めてのベスト盤~ / 椎名林檎
11/13So kakkoii 宇宙 / 小沢健二
11/15Mad Lad: A Live Tribute to Chuck Berry / Ronnie Wood & His Wild Five
11/15Our Pathetic Age / DJ Shadow
11/22Hyperspace / Beck
11/22Everyday Life / Coldplay
11/27潮騒 / YUSUKE CHIBA -SNAKE ON THE BEACH-
11/27天気の子 complete version / RADWIMPS
11/27航海の唄 / さユり
11/27氷上のならず者 / カーリングシトーンズ
11/27井上陽水トリビュート / V.A.
11/291999 [Deluxe Edition] / Prince
11/29The Soft Bulletin: Live at Red Rocks (feat. The Colorado Symphony & Andre de Ridder) The Flaming Lips

【ライヴ】
12/05U2@さいたまスーパーアリーナ
01/04エレファントカシマシ@東京国際フォーラム
04/18宮本浩次@LINE CUBE SHIBUYA

【サッカー観戦予定@TV】
11/14[W杯予選] キルギス-日本
11/19[親善試合] 日本-ベネズエラ
11/23[J1・第32節] 広島-鹿島
11/30[J1・第33節] 鹿島-神戸
12/07[J1・第34節] 名古屋-鹿島
12/10[E-1選手権] 中国-日本
12/14[E-1選手権] 日本-香港
12/18[E-1選手権] 韓国-日本
12/21[天皇杯・準決勝] 鹿島-長崎

【新刊コミックス】
11/18『MAO(2)』 高橋留美子
11/22『おおきく振りかぶって(32)』 ひぐちアサ
11/22『はじめアルゴリズム(8)』 三原和人
12/12『おやすみカラスまた来てね。(8)』 いくえみ綾
12/13『ちはやふる(43)』 末次由紀
12/13『ヲタクに恋は難しい(8)』 ふじた
12/17『Change!(6)』 曽田正人
12/19『ジョジョリオン(22)』 荒木飛呂彦
12/25『ハコイリのムスメ(9)』 池谷理香子
12/25『おとななじみ(2)』 中原アヤ
12/26『3月のライオン(15)』 羽海野チカ
12/28『ONE PIECE(95)』 尾田栄一郎