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2026-08-24J1 第3節・鹿島-福岡 New!
2026-08-22『違国日記』
2026-08-20『パルプ』
2026-08-17J1 第2節・鹿島-名古屋
2026-08-15『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』
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鹿島アントラーズ3-2アビスパ福岡

J1・第3節/2026年8月22日(土)18:00/メルカリスタジアム/DAZN

 第1節の知念につづき、この第3節では師岡が敵の主力として登場。

 スタメンには師岡のほかにも奈良がいて、後半途中からは名古も出てきた。そんな元チームメイトたくさんなアビスパ福岡とのホームでの一戦。

 今大会の福岡の監督は、J1での指導歴はこれが初という塚原真也という人。

 対する鹿島の鬼木は、いうまでもなくJリーグ一の優勝回数を誇る名将だ。監督の経験値だけでいえば、戦う前から勝負はついている――なんて風に簡単にはいかないのがJリーグ。この試合も決して楽な展開にはならなかった。

 鹿島はこの試合、柴崎を今季初めてスタメン起用して、マテウス・ブエノとコンビを組ませる攻撃的なフォーメーションを取ってきた。あとは前節で怪我をしたヤン・マテウスのかわりに松村が左サイドに入り、吉田湊海を二列目の左へ下げて、レオ・シルバと優磨のツートップという形。

 柴崎も松村もここまで途中出場だけとはいえ、毎試合とてもいいプレーをしていたので、このふたりがスタメン出場したこの試合は最初から期待大だった。

 とはいえ、鹿島の先制点は、そんなふたりの活躍とは関係なし。

 前半30分、小川の右サイドからのFK。直接狙えるんじゃないかと思ったこのシーンで、やはり小川は直接ゴールを狙ってきた。しかしシュートは若干コースがあまく、福岡のGK永石に弾かれてしまう。ただその弾いた先でゴールへ向かっていた奈良に当たったボールが、福岡のゴールネットに突き刺さった。

 前節の決勝ゴールにつづき、またもや、えっ?――ってあっけにとられてしまうような先制点。

 でもその1点のリードをこの日も鹿島は守り切れない。前半の終わり近くに自陣の右サイドでボールを奪われたところからゴール前まで運ばれてシュートを打たれ、一度は早川が止めたこのシュートのこぼれ球を師岡に決められた。

 師岡、そんな恩返しはいらないぜっ。

 この場面、福岡の攻撃の起点となったのは、マテウス・ブエノが右サイドライン際で倒れそうになりながら、無理して残したボールを奪われたところからだった。ブエノもそこは無理する場面じゃなかろう。セーフティにボールを出そうぜぇ。

 ということで、前半は1-1のドローで終了。

 この日はハーフタイムでの選手交替はなく、吉田湊海は今季初めて後半に入ってもピッチに立っていた。

 交替したのは後半13分過ぎ。鬼木は吉田とブエノをさげて、チャヴリッチと三竿を投入する。でもってチャヴリッチを右に入れて、松村を左に移動させる。

 この交替がものをいった。

 交替からわずか2分。チャヴリッチが起点となって、柴崎が左サイドへ展開したパスを受けた松村がドリブルで攻めあがって、グラウンダーのクロスを入れる。

 その先に待っていたのはフリーのレオ・セアラ。昨年度の得点王がこれほどの好機を逃すはずがない。見事な連携と崩しからの理想的な追加点だった。

 さらにはその2分後には広瀬からのロングボールに抜け出した優磨がワンタッチのヒールパスでチャヴリッチのゴールをお膳立て。チャッキーは右足のアウトサイドでこつんとシュートを打つ技ありの一発で相手を突き放した。

 そのあとに福岡のCKがオウンゴールを誘発して、再び1点差とされる危なっかしい試合運びになってしまい、シュート数でも相手に打ち負ける厳しい内容ではあったけれど、とりあえずそのまま逃げ切って開幕3連勝を飾れてなによりだった。

 最後は柴崎にかえて津久井をボランチ起用したり、小池も広瀬にかわって今季初出場を果たしたりと、興味深い交替劇もあったものの、わけあって終盤は試合に集中しきれなかったので、彼らがどんなプレーをしていたかはわからない。申し訳ない。

(Aug. 24, 2026)

違国日記

瀬田なつき監督/新垣結衣、早瀬憩/2024年/日本/Amazon Prime

違国日記

 この夏休みに読んだ原作のマンガがとてもよかったので、それがガッキー主演で実写化されるとどうなるか興味がわいて観てみた作品。

 全十一巻のマンガを二時間でそのまま表現するのは不可能なので、どこをどう取捨選択するかが、映画化にあたっての最大の鍵となるわけだけれども――。

 この映画は残念ながら僕が思う原作の魅力をまったく伝えきれていない。

 いや、それはあくまで僕が思うところ、ということだとは思うのだけれど。

 たとえば、マンガの第一話は「群れをはぐれた狼のような目で」という、この作品の最重要ワードを含む一節をかかげたあと、槙生と朝の日常の一コマを描くところから始まる。その時点で朝はすでに高校三年生。ふたりがどうして一緒に暮らしているかが説明されるのは、二話目に入ってからだ。

 対するこの映画は、朝が両親の事故を目撃するというショッキングなシーンから始まる。でもってそこから時系列通りに、彼女が叔母の槙生に引き取られ、ふたりがともに暮らすようになる過程を描いてゆく。

 おかげで物語はわかりやすくなっているんだろうけれど、それにしても表現の方向性が違いすぎないですか?

 あと、『違国日記』というマンガの魅力は、主役のふたりだけではなく、彼女たちをとりまく友人・知人ら――笠町くん、奈々ちゃんら槙生の親友たち、弁護士の塔野くん、えみりとその母など――にもあると思うのだけれど、この映画ではそういう魅力的なわき役のほとんどが、単なる脇役でしかない。原作にいるからとりあえず出しました、という域を出ていない。

 まぁ、二時間という制限のなかで描くには、これが精一杯な気もするけれど、でもそれだったらわざわざ映画にしなくてもよくない? これでは単に同じ設定でストーリーをなぞっているだけって気がしてしまう。

 まぁ、ガッキーはかわいいし、朝ちゃんのライブシーンとか、映画ならではのプラスアルファはあるものの、でも僕がこの作品に求めているのはそういうことじゃないんだよなぁ……。

 やっぱこの作品は朝の高校三年間を描いてこそなんぼだと思うわけです。連続ドラマならまだしも、最初から映画一本にまとめようとした姿勢に無理があった気がする。

 決して出来が悪いとまでは思わないのだけれど、原作が素晴らしいだけに、その魅力をきちんと伝えきれてない感はぬぐえない。

 少なくても僕にとってはこの映画よりも、原作であるヤマシタトモコさんのマンガのほうが百倍は魅力的だった。

(Aug. 22, 2026)

パルプ

チャールズ・ブコウスキー/柴田元幸・訳/ちくま文庫

パルプ (ちくま文庫)

 ちょっと前に読んだ『小説の読み方、書き方、訳し方』のなかで、高橋源一郎が「文章の理想像」と語っていたので、いまさらこのタイミングで読むことにした積読のなかの一冊。これがブコウスキーの遺作なのだそうだ。

 これ、なにがそんなにすごいのかと思ったら――。

 拍子抜けするくらいに、まったくすごくない。でも、肩の力が抜けたあっさりとした文体で、とても読みやすかった。翻訳であることを感じさせないその自然体でさばけた語りこそが高評価の理由なのかもしれない。

 若いころに読んだブコウスキーの短編集『町でいちばんの美女』はそんなに読みやすかった気がしないのだけれど、ずいぶんと昔のことで、内容はまったく忘れてしまっているので、比較するのがおこがましい。でも作品の感触はけっこう違った気がする。

 いずれにせよ、そのときの印象は「酒と競馬とセックス、そして最低な犯罪がいくつか」という、小市民的な僕には縁遠いタイプの作家というものだった。

 ダメ探偵のもとに次々と妙な依頼が舞い込み、主人公の活躍を待たずにそれぞれ勝手に解決していってしまうハードボイルドのパロディみたいなこの作品を読んでも、その辺の印象はさほど変わらず。やっぱ俺には関係ないかなぁと思う。

 若いころにロス・H・スペンサーのチャンス・パーデュー・シリーズが大好きだったものとしては、そこそこ通じるもののある世界観のような気がするんだけれど、ブコウスキーという作家のフィルターを通したことで、なんとなくしっくりこなくなっちゃった、みたいな。そんな作品。

 いやでも、ブコウスキーって、コーマック・マッカーシーやドン・デリーロと同じで、僕には関係ない作家だと思いながらも、なんとなく気になる存在ではあるので、この先もたぶん読むことはあるだろう。

 ――というか、これと同時期に買った積読があと二冊あるので、少なくてもそれらは読むことが確定しているんだった。

(Aug. 20, 2026)

鹿島アントラーズ2-1名古屋グランパス

J1・第2節/2026年8月15日(土)18:00/メルカリスタジアム/DAZN

 前節は勝ちこそしたけれど、決して出来はよくなかった。ぎりぎりでの勝利だったし、なにより3失点はいただけない。

 その試合を受けて、鬼木がいかにチームを修正してくるかが注目だったこの第2節。ホームでの開幕戦で鬼木が選んだスタメンは、なんと前節と同じだった。

 スタメンがあるかと思っていた2得点のチャヴリッチ、決勝ゴールを演出した柴崎はひきつづきベンチスタート。替えるかと思っていた吉田湊海と関川はそのままスタメン。このメンバーが現時点でのベストだと判断したのだから、たった一試合のよしあしだけで選手を入れ替えるのは時期尚早だってことなんだろうか。

 まぁ、実際にこの試合での失点はオウンゴールみたいな1点だけだったし、守備的な面は改善されていたような気がする。とはいえ、相手は清水相手の開幕戦を無得点で負けたグランパスなので、この一戦でもって結果オーライとは言い切れない。

 名古屋の監督は今年からミハイロ・ペトロヴィッチ。なのでフォーメーションは当然のごとく3バックで、長谷川健太のころとほとんど変わらない印象だった。

 この日はマテウス・カストロがベンチスタートだったせいか、あまり攻撃が活性化することもなく、和泉や稲垣がスタメンでがんばっていたし、ワントップの山岸のシュートがポストを叩くシーンこそあったけれど、前半で惜しかったのはそれくらい。あと、シュミット・ダニエルがまたもや離脱中で(けが多すぎん?)、ゴールマウスはピサノ・アレックス幸冬堀尾こうとほりおという二十の選手が守っていた。後半途中から浅野弟や永井も出てきたけれど、特別印象に残るシーンはなかった。

 試合は前半22分に鹿島が先制。ヤン・マテウスがドリブルで中央から左に流れながら、右サイドで抜け出したレオ・セアラに見事なラスト・パス。レオはこれをジャンピング・ヘッドでどかんと決めた。あの角度のヘディングをあんなパワーでゴールへたたき込めるのって、日本ではレオ・セアラくらいじゃなかろうか。すげー。

 移籍後2試合目にして早くも結果を出したヤン・マテウスだったけれど、この試合では前半の終わり頃に足を痛めて、松村と交替となってしまった。無事を祈る。

 あと吉田湊海はこの日も前半だけで交替させられ、後半からは林が出てきた。

 後半9分には原輝綺のシュート(だったのかな?)をマテウス・カステロに決められた――のかと思ったら違った。その前に植田が触っていた。クリアボールがそのままネットを揺らしてしまったのでオウンゴールだと思ったら、なぜだか原のゴールってことになった。

 同点後に鬼木はマテウス・ブエノとレオ・セアラに替えて柴崎、チャヴリッチを投入。さらに試合終了間際には優磨をさげて徳田を入れた。いまだ同点の場面で優磨とレオ・セアラの両エースを下げてしまったのにはちょっと驚いた。

 同点にされて以降も何度かチャンスはあったものの決めきれず。これはドローで終わりかと思った後半ロスタイム。試合も残りあとワンプレーって時間帯に、この日もドラマが待ち受けていた。

 CKからの跳ね返りを拾った小川が、狙うともなく蹴り込んだシュートが、ゴール前の密集地帯で相手DFを背負っていた関川の右足にあたって、名古屋のゴールへと転がり込む。

 えっ?――って。

 あまりのあっけなさに唖然としてしまうような決勝ゴールだった。

 最後の最後に交通事故みたいな形で勝ち点1を失った名古屋が気の毒すぎて素直に喜べなかった。

(Aug. 17, 2026)

名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN

ジェームズ・マンゴールド監督/ティモシー・シャラメ、エドワード・ノートン、エル・ファニング/2024年/アメリカ/Apple TV

名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN

 ボブ・ディランがフォーク界の新星としてデビューしてからロックへ転身するまでを描いた伝記映画。

 この映画については、とにかく俳優たちがすげー。

 ティモシー・シャラメはとてもボブ・ディランに似ていて、完璧なはまり役だとは思っていたけれど、歌やギターも見事すぎる。

 彼だけではなく、ピート・シーガー役のエドワード・ノートン、ジョーン・バエス役のモニカ・バルバロ、ジョニー・キャッシュ役のボイド・ホルブルックらの俳優陣が、この人たちってまじでミュージシャンじゃないの?――ってくらいの歌と演奏を見せてくれている。エドワード・ノートンなんて、まじで上手すぎて、似ているなあとは思ったけれど、まさかその人とは思わなかった。

 物語はウディ・ガスリーに憧れた若き日のディランが、入院した憧れのヒーローを見舞うためニューヨークへ出てきて、ピート・シーガーに見初められ、時代の寵児として世にはばたく様をビビッドに描いてゆく。『風に吹かれて』ほかの名曲の誕生秘話的な展開はとても魅力的だ。

 後半になると有名になりすぎたディランはすっかり無表情で不機嫌になり、孤立していゆく。でもって、ついにはフォーク界の裏切り者として罵声を浴びることになる。

 その後の音の求道者的なディランを知っているものとしては、当時のフォーク・カルチャーの狭量さに辟易としてしまう展開ではあるんだけれど、でもまぁ、時代が時代だからなぁ……。

 この映画はそんな風に、当代きってのミュージシャンの若き日を描きつつ、その時代の社会的な空気もしっかりと捉えているところが素晴らしい。彼が恋人のシルヴィ――エル・ファニングが演じるこの人だけは一般人だからか、架空のキャラとなっている――との別れのシーンの切なさには上質の恋愛映画的な趣もある。

 後半は息苦しい展開がつづくけれど、それも当時のディランの苦悩をきちんと映像化したがゆえ。数ある音楽系の伝記映画のうちでも、一、二を争う出来ではと思った。

(Aug. 15, 2026)



【相棒】
しろくろや

【Shortcuts】
音楽 作品 / ライブ / 会場 / 購入 / エレカシ
作品 / 作家 / 翻訳家 / 出版社 / 読了 / 積読
映画 作品 / 監督 / 俳優 / / シリーズ / ドラマ
蹴球 鹿島 / Jリーグ / 日本代表 / W杯

【新譜】
08/28There Near / Dinosaur Jr.
08/28Timeless / Prince
08/28Sorry, we don't have an album title yet... / Erykah Badu & The Alchemist
08/28I Must Be Dreaming / Alabama Shakes
09/04LOVE / Dexys Midnight Runners
09/11Anatomy Of A Brief Romance / Bloc Party
09/18Ride Lonesome / Beck
09/23ハナウムイ / Cocco
09/30盗作 [BD] / ヨルシカ
10/02Synonym / Meshell Ndegeocello
10/09Do Not Dare To Dream / Teenage Fanclub
10/09Pick You Up / Sheryl Crow
10/16No Bad Memories / The Avalanches
10/21あたえてこ / ユニコーン
11/04DEKAI / キタニタツヤ
11/04PURE / キタニタツヤ

【ライブ】
10/28BUMP OF CHICKEN@有明アリーナ
02/06BUMP OF CHICKEN@東京ドーム
02/11宮本浩次@代々木第一体育館

【サッカー】
08/29[J1 第4節] 東京V-鹿島
09/02[J1 第5節] 水戸-鹿島
09/06[J1 第6節] 鹿島-浦和
09/11[J1 第7節] 神戸-鹿島
09/19[J1 第8節] 川崎-鹿島

【準備中】
08/28[映] ジュラシック・ワールド/復活の大地
08/30[本] 村上朝日堂はいかにして鍛えられたか

【過去のコンテンツ】
Coishikawa Scraps Bootleg 2.0