Somebody Tried To Sell Me A Bridge
Van Morrison / 2025
前回ヴァン・モリソンの『Accentuate The Positive 』を取り上げてからまだ二年しかたっていないのに、それから現在までの間に、なんと四枚もの新譜がドロップされている。
まずは廃校が決まった母校(の体育館だか講堂?)で行った十年前の凱旋公演の模様を収録したライブ盤『Live at Orangefield』。
つづいて過去曲にジャズ・アレンジを施し、ウィリー・ネルソンやジョス・ストーンらをゲストに迎えてデュエットを聞かせたセルフカバーアルバム『New Arrangements and Duets』(なんのひねりもないそのまんまなタイトル)。
あけた2025年の夏前には三年ぶりの完全新作オリジナル・アルバム『Remembering Now』がリリースされたので、感想を書かないとなぁと思っていたら、間髪入れずにそのわずか半年後にはこの『Somebody Tried to Sell Me A Bridge』がリリースされるという。しかもこれが全二十曲入りでCD収録時間上限に達するボリューム。
すでに
にわかには信じがたい創作意欲だ。
まぁ、内容はこのところの御大の定番といった感のある、自前の新曲を数曲加えたブルースのカバー・アルバムだから、制作コストは低めなのかもしれないけれど、それにしたってねぇ……。
いやはや、すごすぎる。お元気でなにより。
今回はエルヴィン・ビショプやタジ・マハール、バディ・ガイらをゲストに迎えているのもポイントだ。最多はビショップさんの六曲で、あとのふたりが二曲ずつ。
僕にはあまり馴染みのない人ばかりだけれども、どなたもヴァン・モリソンにとっては同世代のレジェンドたち。でもって、ともにブルースを愛する者どうし。その演奏が悪かろうはずがない。女性コーラスとかホーンとかもたっぷりと入っていて、わいわいと楽しげで素敵です。
あいかわらずカバー曲の選択は激渋で、僕が知っていたのは『Ain't That A Shame』一曲だけなんだけれど、その曲にしてもアレンジがあまりにファッツ・ドミノのオリジナルやジョン・レノンが『Rock 'N' Roll』で聴かせたカバーと違いすぎていて、それと気がつきませんでした。おそまつ。
(Feb. 25, 2026)


















