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鹿島アントラーズ0-1水原三星

AFCチャンピオンズリーグ/2018年4月17日(火)/カシマサッカースタジアム/日テレNEWS24

 ドローでも1位抜けだというのに、負けて2位通過となってしまったACLグループリーグ最後の試合。
 スタメンはクォン・スンテ、伊東、犬飼、昌子、三竿雄斗、永木、三竿健斗、中村充孝、金森、山口、鈴木優磨という顔ぶれ。
 お、ACLなのにGKが曽ケ端じゃない──と思ったら、ソガも軽く故障とのこと。いつの間にかブラジル人トリオも総リタイア状態みたいだし、ほんとなんなの今年は。せめてもの救いは三竿兄が復帰してきたことくらい(祝・ひさびさの三竿兄弟共演)。
 まぁ、ソガはともかく、植田がスタメンじゃないのはターンオーバーってことなんだろう。週末の名古屋戦でひさびさのスタメンだったウッチーがベンチなのも。過密日程だから致し方ないのかもしれないけれど、少なくてもこの日の伊東の出来だったら、僕は疲れたウッチーのほうが見たかった。
 充孝や金森はいつまでたってもよくならないし、正直なところ、僕には金崎や土居にベンチを温めさせて、彼らを使う意味が見いだせない。ホームで韓国のクラブ相手にドローという結果さえ残せないんならばなおさらだ。そんなんなら下手なターンオーバーなんてしない方がいい。大岩のやりかたにはいまひとつ納得がゆかない。
 まぁ、なんにしろすっきりしない試合だった。前半の出来が悪いのはここしばらくの課題だけれど、この日もぐずぐずしているうちにセットプレーから先制を許し、後半は充孝→聖真、永木→夢生、山口→小笠原と交替のカードを切って、それなりに調子は上向いた感があったけれど、結局得点できずに敗戦。いつになくラフなプレーも多かったし(健斗が二度も流血させられていた)、どうにも楽しくない試合だった。
 失点のシーンは壁にあたってコースが変わったアンラッキー・ゴールかと思ったらそうではなく、壁の横を抜けたボールをダミヤノヴィッチというユーゴスラビア人の長身FWがちょこんとワンタッチして決めていた。あれは狙ったプレーだったんだろうか? だとしたら見事なもんだ。
 でもまぁ、ホームなんだし、せめて同点にして、無敗のままグループリーグを終わりたかった。これで次の相手はフッキとオスカルのいる上海上港という中国のクラブだそうだ(強そー)。でもって、勝った水原は蔚山との韓国対決。水原だって、できれば自国のクラブは避けたかったろうに。そんなモチベーションの低そうな相手にドローにさえ持ち込めないってのが情けない。
 裏ではセレッソ大阪も負けて敗退が決まり、これで決勝トーナメントまで残ったJのクラブは鹿島だけになってしまった。今年もACL制覇に黄色信号が灯りまくりだ。
(Apr 17, 2018)

遠い太鼓

村上春樹/講談社文庫/Kindle

遠い太鼓 (講談社文庫)

 村上春樹がギリシャ、イタリアで暮らしながら『ノルウェイの森』と『ダンス・ダンス・ダンス』を書いていた時期のエッセイをまとめた紀行文集。
 何度も書いているように僕はあまり村上春樹のエッセイが好きではない──と思ってきたけれど、最近はそうでもない気がしてきた。これはとてもよかった。ユーモラスでとても楽しい読みものだった。
 春樹さん自身の長期にわたる海外生活にフォーカスしているため、最近の『ラオスにいったい何があるというんですか?』に比べると、全体的にまとまりがあり、かつ読みでもあるところがいい。これまでに読んだ春樹氏のノンフィクションのなかでもいちばん好きかもしれない。もしかして若いころに読んでいたら、僕の村上春樹感もまたちょっと違っていたのかな? と思わなくもない。なぜいままで読まずにいたのか、いまいちよくわからない(タイトルが地味だから?)。
 なんにしろおもしろい本でした。やっぱ、なかでも強く印象に残っているのが、外国暮らしで遭遇するトラブルの数々。ギリシャの台風とか、イタリアの郵便事情や、泥棒事件など。現代の便利な日本で暮らしていると、ちょっとそういう国では暮らせないなぁと思うことばかり。でもこれも三十年も前の話だから、いまだったらもうちょっと事情が違うんだろうか? そんなことなさそうな気がしちゃうけど。
 ちなみに村上春樹の本をKindleで読むのはこれが初めて。本当は単行本を買って読もうと思っていたんだけれど、安かったんでついKindleで買ってしまった。将来余裕ができたら単行本で読み返そう(俺の人生そんなんばっか)。
(Apr 11, 2018)

FC東京2-1鹿島アントラーズ

J1・第7節/2018年4月11日(水)/味の素スタジアム

 十何年目にして初めて平日に観ることになった味スタでのアントラーズ戦。やったらと風の強い日で、飲みかけの紙コップが飛ばされるほどの強風だった。日中は暖かかったので油断して薄着でいったら、日が暮れてからはとても寒かった。
 さて、この日の鹿島のスタメンは、GKクォン・スンテ、DF伊東、植田、犬飼、山本、MF三竿、永木、土居、レアンドロ、でFWが夢生と優磨という布陣。途中出場は西、小笠原、金森の3人。
 対するFC東京はGK林彰洋、DF室屋、チャン・ヒョンス、丸山、小川諒也、MF大森晃太郎、橋本拳人、高萩、東、FWディエゴ・オリヴェイラ、永井というメンツ。こちらの途中出場は富樫敬真、米本、前田遼一。
 大森とか富樫とか、今年から東京なのを知らずに、ちと驚いた。あと、新監督の長谷川健太が太田宏介にベンチを温めさせて、小川という21歳の若い子をスタメンで使ってきたのにも驚いた。まぁ、この子は左利きで、CKを左右とも任されていたから、キックの精度には並々ならぬものがあるんだろう。
 でもこの試合でポイントとなったのは、彼とは逆サイドでの出来事。開始わずか5分もせずに山本脩斗が足を痛めて交替してしまったことだった。
 僕らの席からは遠かったので、なにがどうして怪我をしたのか、まったくわからなかったけれど、なんでも全治3~4ヶ月の重傷とのこと。あいたた。
 今年はウッチーが帰ってきて、安西という素晴らしい選手も加入して、サイドバックはチームの激戦区だと思っていたのに、みんな怪我で使えないなんて。なにそれ、今年はサイドバックの厄年かなにか?
 まぁ、かわりにこれまた故障明けの西が出てきたので、あ、もうふつうにプレーできるのか、それはよかったと喜んだのもつかの間。日本代表に呼ばれるほどの右SBであっても、やっぱ左は勝手が違うらしい。対面にいたFC東京のサイドバック、室屋に二度の突破を許し、最初は植田のオウン・ゴールを誘発(といいつつ、遠くてなにがあったのか、まったくわからなかった)、二度目は豪快なシュートを決められてしまった。
 まぁでも、室屋が攻撃で目だっていたのはその二回だけだったと思う。FC東京ってサイドバックの攻撃参加が少ないなと思って観ていたくらいだから。でも、よもやその二度の突破がどちらも失点につながろうとは思わなかった。
 この試合、先制したのは鹿島だった。それも夢生のファイン・ゴール。夢生が得点した試合は負けなし、みたいな話があった気がしたので、こりゃもらったろうと思ったのに、よもや逆転負けを食らおうとは……。
 まぁでも、この日のFC東京はとても守備がよかった。プレスが厳しくてなかなか自由にボールを回させてもらえなかった。夢生のゴールの場面にしたって、レアンドロへのタックルでこぼれたボールが、たまたま夢生の足元へのナイスパスになったラッキーな形だったし(決めた夢生が上手かったのは確かだけど)。なんか今日のFC東京は守備がいいなぁと思って観ていたら、あっぱれ最後まで足が止まらなかった。
 ボールさばきは鹿島のほうがスムーズだったし、内容的には決して劣っていなかったと思うんだけれど、結果的にディフェンスの運動量ではあちらが上だったかなぁと。いやぁ、なかなか自由にプレーさせてもらえなくて、ストレスのたまる試合だった。
 それにしても、大岩監督のポジション・チェンジ好きもあいかわらずだ。最初の西はともかく、ふたりめの交替でレアンドロを下げて小笠原を入れてきたので、ボランチ3枚にしてどうする気かと思ったら、永木を左SBにコンバートして、西を右サイドへと移動させるという手に出た。さらには伊東→金森と入れ替えて、最後は西を本来の右SBに落ちつかせるという采配。西は途中出場で3ポジションをこなしている。
 でもこういうのってどうなんだろう? 観ている僕には誰がどこでプレーしているのか、しばらくはよくわからなかったから、相手にしてもマークがつきにくいというメリットがあるのかもしれない。でもそのせいで自分たちの攻撃のリズムも悪くなってんじゃないだろうか。去年の終盤からの得点力不足は、大岩のこういう猫の目采配の悪影響のような気がしてしかたない。
 まぁなんにしろ、FC東京はこれで4連勝だそうで、順位を3位まで上げている。長谷川健太が監督に就任と聞いたときには、なんかいまいちじゃん? とか思ったんだけれど(失礼)、ここまではけっこういい仕事をしているみたいだ。
 一方のわれらが鹿島ははやくもリーグ戦3敗目で、順位はなんと13位ときた。そういや、前節の湘南戦でもオウン・ゴールとDFのファイン・ゴールで負けてるんだよな(テレビ放送があったのに泥酔していて観れなかった)。2試合連続でほとんど同じ結果ってのが情けない。そろそろ鹿島のフロントが大岩の後釜を考え始めているんじゃなかろうか。
 そうそう、この試合で残念だったのは──なによりまずは鹿島が負けたことだけれど、もうひとつは──ベンチ入りしていた久保建英が観られずに終わったこと。せめて1-1のままで終盤に持ち込めていれば、久保の出番もあったかもしれないのに。
 そういう意味でも後半わずか10分で決まった室屋の決勝ゴールは二重の意味で痛かった。室屋はこれがJ初ゴールだそうだ。鹿島がこんな苦しいときにメモリアル・ゴールって。あぁ、なんてことすんだ、大学の後輩……。
(Apr 12, 2018)

上海申花2-2鹿島アントラーズ

AFCチャンピオンズリーグ/2018年4月3日(火)/上海虹口足球場/日テレNEWS24

 苦しみながらも、なんとかグループ・リーグ突破を決めたアウェイでの上海申花戦。
 この試合、ドローでも決勝トーナメント進出が決まるとのことだったので、僕が期待したのはただひとつ。失点をしないこと、ただそれだけだった。
 前回の対戦時に書いたように、上海申花にはW杯で対戦するコロンビアの選手がふたりいる。まぁ、10番のジョバンニ・モレノはハメス・ロドリゲスの控え、グアリンは元コロンビア代表と紹介されていたから、本大会では見ることはないのかもしれないけれど(しかしあんなにでかくて上手いモレノが控えのコロンビアって……)、それでもここで日本のクラブを代表してきっちりと彼らを抑え込み、「おや、日本は思ったより簡単な相手じゃないぞ」と思わせたい。
 ということで僕は昌子、植田のコンビが彼らの攻撃を封じ込めて、クリーンシートの試合を見せてくれることを期待していた。それなのに……。
 この日のスタメンはGK曽ケ端、DF伊東、植田、犬飼、山本、MFレオ・シルバ、小笠原、金森、レアンドロ、FWペドロ・ジュニオール、鈴木優磨という布陣だった(途中出場は金崎、安部、永木の3人)。
 ということで、スタメンには昌子の名前はなかった。ベンチにも入っていなかったのでコンディションの問題なのかもしれない。でも、かわりが犬飼って、それで大丈夫なの?――と不安に思っていたら不安的中。
 犬飼くん、わずか15分足らずでPKを献上。それをよりによってモレノに決められ、上海申花に先制点を与えてしまう。
 無失点を期待した試合でPKとはいえ、いきなりコロンビア人にゴールを許してしまうんだから、がっかりするなってのが無理な話だ。
 まずは守備ありきということでいうなら、クォン・スンテをはずして曽ケ端を起用したことも僕は不満だった。GKなんてローテーション必要ないじゃん。べつに曽ケ端が悪かったとは思わないけれど、少なくても決勝トーナメント進出がかかったこの試合は好調なクォンでいって欲しかった。
 PKを与えたファールはナイジェリア人のマルティンスという選手に対してで、前回はコロンビア人に気を取られていて書かなかったけれど、この人は二試合ともけっこう存在感のあるプレーを見せていた。
 ただこの人はそのPKのすぐあとに足を痛めて交替してしまう。敵の不幸を喜ぶのもなんだけれど、おっ、こちらにちょっと風が吹いたかと思ったら、そんなことはなかった。彼と交替で出てきた7番の中国人選手にセットプレーからきれいにヘディングを決められ、前半30分までに0-2という劣勢に陥る。まぁでも、2点で済んでまぁよかった。相手のシュートが前半だけで15本とかいうんだから、どれほど攻め込まれていたかわかろうってものだ。
 前半も残り少なくなって、ペドロ・ジュニオールが背中の筋肉かなにかを痛めて金崎と交替する羽目になったりもしたし、本当にいいことのない前半の45分だった。こんなにいいところのないサッカーを見せられたのもひさしぶりだ。あぁ、きょうの試合は駄目だと思った。
 ところが──。
 そんな試合を後半だけでドローに持ち込んでしまうんだから驚く。主役は鈴木優磨、そしてレアンドロだった。
 故障明けのレアンドロが帰ってきて、今季初のブラジル人トリオのそろい踏みとなったのがこの試合の注目点のひとつだった。
 で、レオ・シルバこそあいかわらずいまいちだけれど(マジで衰えたか)、ペドロ・ジュニオールは積極性が戻ってきていて、いい感じのシュートを打ったりしていたし(だから途中交替は残念だった)、なによりレアンドロがよかった。去年より体感が太くなった感じで(太った?)重量感が増していたけれど、決して動作が鈍かったりすることはなくて、パワフルかつ的確にボールをさばいててとても好印象だった。
 1点目のゴールは彼のシュートが相手DFにあたってこぼれたところへ優磨が詰めていたものだったし、2点目は逆に優磨が右からあげたクロスをレアンドロがファーでダイレクトにあわせたものだった(ナイス・シュート!)。
 レアンドロ、11ゴールをあげた去年も十分な働きだったけれど、今年はさらなるブレイクを予感させるこの日のプレーぶりだった(でも僕の予感はめったにあたらない)。
 あと、鈴木優磨にようやく今季初ゴールが生まれたのもめでたい。今年はここまでいいプレーをしながら結果がついてきていなかったので、これを機に上昇気流に乗ってくれればなと思う。本当にこの日はよかった。フル出場してなおかつ最後まで足を止めないその姿勢にとても感銘を受けた。
 ということで、優磨、レアンドロの活躍でなんとかドローに持ち込みはしたものの、反撃もそこまで。まぁでも、前半の出来からしたら、よくぞ引き分けたと思う。グループ・リーグ突破のミッションはクリアしたのだから結果オーライだ。
 翌日にはフロンターレとレイソルのグループリーグ敗退が決まってしまった。やっぱACLは難しい。
(Apr 07, 2018)

エレファントカシマシ/Spitz/Mr.Children

30th ANNIVERSARY TOUR "THE FIGHTING MAN" SPECIAL ド・ド・ドーンと集結!!~夢の競演~/2018年3月17日(土)/さいたまスーパーアリーナ

 まずは初めに謝っておきます。これから書くことは単なる自慢話でしかないかもしれない。
 エレカシが30周年記念ツアーの締めに、スピッツ、ミスチルを対バンに迎えてスペシャル・ライヴを行うと発表されたときには、そんなのレアすぎてチケット取れないんじゃないかと思ったんだけれど、エレカシのファンクラブ枠が多かったのか、いとも簡単に取れちゃいました。それも取れちゃったとか抜かすんじゃねぇって怒られそうな、とんでもなく素晴らしい席が。
 いや、馬鹿な話だけれど、僕は実際に当日会場で席につくまで、自分の手元にあるのがどれほどのプラチナ・チケットなのか、まったく認識してなかった。
 まぁ、手元にあるとはいっても、この日は全席、電子チケットだったから、いつものように紙のチケットが手元になかったってのも油断した要因だと思う(個人的には電子チケットは人生初)。うちの奥さんから一列目と聞いても、へー、でもきっと隅のほうなんでしょう? とか思っていた。
 でもさ。会場についたら、アリーナがやたら広いわけです(そりゃそうだ、スーパーアリーナなんだから)。いちばんうしろの入り口から入って、席に着くまで歩く歩く。で、いちばん前の列にたどり着いて、自分の席番号を確認して愕然とした。
 え、ここなの?
 ほとんど真ん中じゃん……。
 そう、僕らの席はアリーナの最前列、ステージに向かってやや左寄りのところだった。で、これって僕個人の意見では、この広い会場で最高の席だった。
 単純に考えれば、僕らよりもセンターに近い、ステージのど真ん中の席のほうがいいように思うでしょう?
 違うんだな。そういう席だとボーカリストに隠れて、ドラマーが見えない。
 宮本命でミヤジが見れればそれでいいって人はそういう席が最高かもしれないけれど、僕は違う。最後にギターを弾いてから何十年も過ぎているけれど、それでもやはり、いまでも気分はミュージシャン。だから単にフロントマンに近いよりは、バンド全体が見渡せる席がいい。
 でもって、さらにいえば、右よりは左側のほうがいい。なぜってこの日のボーカリストは三人とも右利きだから。
 右利きのボーカリストがギターを弾きながら歌を歌う場合、おのずと身体はやや右向きになる。つまりステージに向かって左側、僕らの席のほうを向くわけです。逆側だとギターの裏側を眺めることになる。
 要するに僕らの席は、バンドのメンバー全員を見晴らしながら、各フロントマンがギターを弾く姿をその指さばきまでをばっちりと拝める、この会場において最良の席だったわけです。僕らのすぐ斜め前にテレビカメラの撮影スタッフが陣取っていたのが、僕らの席がどれだけいいポジションだったかのを物語っている。
 いやぁ、ほんとすごかった。二万人入る会場での最前列ってはんぱないです。アリーナ規模を前提とした演奏をライブハウス並みの距離で観るのって、ライフハウスで同じ距離で観るのとはまた違う感触がある。なんかとても非現実的な。ほんと夢でも見ているようなってのはこういうことかなと思いました。
 だってないよ? スピッツとミスチルとエレカシを十メートルも離れてない距離から観るなんて、こんな贅沢な体験。しようと思ったって、そう簡単にはできない。おそらくコネがあったって、おいそれとはできない。というか、おそらく今後二度とない。
 かれこれ三十年以上ライヴ会場に足を運んでいるけれど、おそらく最前列のチケットってこれが初めてだと思う。それがこんなプレミアム・ライヴという……。
 俺はいったいどんな幸運な星の下に生まれてきたんだろうって思ってしまいました。

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 さて、あまりの神席に舞いあがってすっかり前ふりが長くなってしまったけれど、本編はここから。この日のスペシャル・ライヴのオープニングを飾ったのはスピッツだった。
 年齢的にもキャリア的にもミスチルのほうが下だから、トップバッターはミスチルかと思っていたのだけれど、やっぱセールスの順でしょうか? それともミスチルとエレカシは一昨年のミスチルのツアーで対バンしたそうだし、小林武史のつながりもあって、ミスチルのほうがいくらか距離が近いのか。いずれにせよこの日の先頭バッターはスピッツだった。
 で、僕らにとってはそれがラッキーだった。
 いやぁ、カッコよかったんだ、この日のスピッツが。もう登場シーンからして最高。バンド自身のオリジナル曲(『SUGINAMI MEMORIES』だったとか)のインスト・バージョンをBGMに、ぐるぐる回転する放射状のライトを背にうけて登場してきた四人の姿に、僕は思わず鳥肌がたった。まさかスピッツの登場にそれほどまでに感動するなんて、自分でもびっくりした。
 まぁ、感動の一因はさきほど熱弁した席のよさをそのときに改めて実感したからってのも大きい。人がステージに立つのを見て、改めて、うわっ、こんなに近いんだと思った。で、いざ演奏が始まってまた感動がひとしおとなった。
 だって、ドラムの人がスティックを打ち鳴らす、カッ、カッ、カッ、カッってカウントの音が直接聴こえてくるんだよ? どんだけ近いんだよって話で。

【SET LIST】
  1. 春の歌
  2. 恋する凡人
  3. 8823
  4. 初恋クレイジー
  5. チェリー
  6. 愛のことば
  7. スターゲイザー
  8. 浮雲男
  9. みなと
  10. 涙がキラリ☆
  11. さわって・変わって
  12. スパイダー
  13. トンガリ'95

 いやぁ、もうとにかく臨場感がすごかった。アリーナなのに、ちゃんとバンドの音がじかに聴ける。目の前でプレーしている楽器の音がそのまま聴こえてくる。実際には左右のスピーカーからの音なのかもしれないけれど、観ている分には直接アンプやドラムから出ている音に聴こえる。それがもうたまらなく感動的だった。
 で、この距離で聴いてみて初めて、僕はスピッツにすごくロックを感じた。以前に同じ会場で彼らのワンマンを観たときには音作り的にはとくに感銘を受けなかったんだけれど、この日はそのバンド・サウンドをとても素敵だと思った。
 四人がそれぞれの音をしっかりと出して、そのアンサンブルがばちっとはまり、草野マサムネという人の歌の世界を引きたてている。そういうロック・バンドとして、非常に芯の通ったしっかりしたものを感じた。
 四人それぞれの佇まいもいい。草野くんはたんに歌が上手いだけではなく、ギターでも予想外に存在感のある音を出していた(あと、口笛もハーモニカもうまかった)。地味なルックスで派手に飛び回るベースの田村明浩、派手な見ための割にはプレーが地味なギターの三輪テツヤ、ちゃんとコーラスも務めるドラムの崎山龍男、そしてサポートのクジヒロコさん。このうちの誰ひとり欠けてもスピッツの音にはならないぞって。そんな感じの一体感のある、とてもいい演奏だった。
 演奏時間も一時間以上あったと思う。いかにもスピッツらしい軽やかなエレカシのカバー『浮雲男』や大好きな『8823』も聴かせてもらって大満足だった。
 この日の三バンドで個人的にもっともよかったのはスピッツだった(わりぃエレカシ)。でも、おそらくそう思ったのは僕がとても近くで観ることができたからだ。スピッツはやはりアリーナよりもライブハウスで観るべきバンドな気がした。

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 二番手のMr.Childrenについては、僕はアルバム一枚しか聴いたことがないし、そのアルバム『BOLERO』も『Everything (It's You)』が大好きでその曲が聴きたいからって理由で買って、その曲以外はほとんど聴き込んでない。テレビもあまり観ないから、CMソングやドラマのタイアップ曲にもなじみがない。
 要するにあまり知らない──とは思っていたけれど、本当に知らなくて自分でもびっくりした。知ってる曲が3曲しかなかったのはともかく、桜井和寿以外のメンバーをひとりも知らなかったのにびっくり。あとの人、今回はじめて見たよ。
 いやもとい。僕はかつてエレカシが出たAct Against AIDSでこのバンド観ているはずなんだった(宮本もMCでミスチルをはじめて観たのはそのときだといっていた)。なので初めては嘘。たんに覚えていなかっただけ。
 まぁ、とはいえそのときの会場は武道館だし、僕らは一階席か二階席にいて、あちらはまだ新人バンドのころだったから、個々のメンバーまで知らなくても当然ちゃあ当然なんだけれど。
 ということで、今回ほぼ初めてちゃんと観ました、ミスター・チルドレン(宮本はなぜか一度もミスチルという略称を使っていなかった)。
 この日の出演バンドはどこも構成が一緒で、ドラム、ベース、ギターの三点セットにギター・ボーカルのフロントマンがいるカルテット。で、どこもメンバーチェンジなく四半世紀一緒にプレーを続けているという。そういう同世代のバンドが三つも集まったってのもかなりレアでしょう。
 ミスチルはミスチルでかなり見ためのアクが強かった。ギターの田原健一という人はロック畑の内藤陳みたいだし、ベーシストの中川敬輔は成ちゃんに通じるナイスミドル。そして大口あいてニコニコとドラムをたたく個性豊かなドラマーの鈴木英哉(この人がとにかくめだってた)。あと、エレカシでもお馴染みのサニーさんがキーボーディストとして参加して、コーラスでも存分に存在感を発揮していた。ミスチルの音楽って、サニーさんいないと成り立たないんじゃないだろうか(でもサニーさん、僕らの席からだとギターの人の陰になってよく見えなかったのが残念なところ)。
 そしてなにより桜井和寿。この人がやっぱすごい。

【SET LIST】
  1. Everything (It's you)
  2. HANABI
  3. innocent world
  4. 太陽ギラギラ
  5. and I love you
  6. here comes my love
  7. himawari
  8. 名もなき詩

 まずファッションがすごい。ドレープたっぷりの胸元のあいた白いドレスシャツにコート風ジャケット、ボトムはぴっちりしたブラック・ジーンズにナイキのスニーカー。弾くギターもラメが入ってキラキラした緑のストラトキャスターだし。少なくてもエレカシ、スピッツとは確実に方向が違う。
 キャラも違う。とにかくハイテンション。宮本のずれっぷりとか、草野くんの自然体とかと違って、ロック・スターかくあるべしみたいなキャラを自然と演じちゃっているような感じがした。僕がふだん接しているミュージシャンにはあまりいないタイプ。なんとなく矢沢栄吉や藤井フミヤを観たときに近い感覚があった(それはもしかしてオーラがあるって話?)。
 バンドの音はさすがに売れてるだけあってアンサンブルがきれい。ただ逆にいうとまとまりすぎていて、おもしろみには欠けるかなぁと思わなくもない。ま、その点は最近のエレカシも同じだけど(だからこそこの日はスピッツがいちばんよかったわけで)。
 でもね、エレカシのカバーの『太陽ギラギラ』はよかった。掛け値なしによかった。エレカシのバージョンはオーソドックスだけれど、ミスチル・バージョンにはオルタナティヴな感触があって、そこにエレカシとはまた違った深い情感が宿っていて、非常にカッコよかった。スピッツとのカバー合戦ではミスチルの勝ちだと僕は思った。
 あとね、一曲目が『Everything』ってのが個人的にはもー。ミスチルだったらこの曲が聴きたいと思っていたその曲から始まるんだから──あと、二曲目はうちの奥さんが聴きたいといった曲だった──この日の僕らはもう本当にラッキーだった。
 ま、なんにしろ桜井くんはとてもいいやつでした。「今年はこの日をいちばんのモチベーションにしてきました」なんて嬉しいことを言ってくれてたし。あと、エレカシを初めて観たときの思い出話もおもしろかった。
 なんと彼が初めてエレカシを観たのは、明治大学の学祭だそうですよ。おー、知ってるよ、俺それ。なんたってそのころまさに在学中だったから。まだファンじゃなかったから観なかったけど、へー、エレカシがくるんだとは思っていた。その会場にのちのミスチル桜井までいたとは……。

All Time Best Album  THE FIGHTING MAN(通常盤)

 ということで、ミスチルも終わってこの日の主役、エレカシが最後に登場。
──とはいっても。この日のエレカシは前日に三時間を超えるライヴをしたあとなわけです。さすがに燃えつき感がはんぱなかった。
 宮本も「この企画の意味がわからないんですが」というような、スピッツとミスチルに対して失礼千万な発言をしていたけれど──スタッフ主導で決まったイベントなのかもしれないけれど、それをいっちゃあオシマイよ──確かにこのブッキングはモチベーション的に無理があったと思う。イヤモニの調子が悪くて、宮本がいらいらする場面なんかもあったし、前の二つのバンドと比べるとスタッフの技量にも差を感じてしまった。なんか主催なのに準備が足りてない感ありあり。
 でも逆にいうと、前日にあれだけ充実したコンサートを見せてもらったから、まぁこれくらいでも十分かなと思わせるものもあった。前日の管弦楽付き豪華ワンマンに比べるのは難があるけれど、でも6ピース・バンド(この日も当然ミッキーと村ジュンが一緒だった)としてのエレカシには通常営業だからこそって安心して聴けるよさがあった。前日が豪華な食材をふんだんに使ったフレンチだったとしたら、この日は大好きな定食屋の定番メニューみたいな。
 セットリストも前日の超ダイジェスト版のような感じ。『RAINBOW』、『奴隷天国』で始まり、代表曲を並べて、新曲『Easy Go』のあと、『FLYER』で締めてみせた。

【SET LIST】
  1. RAINBOW
  2. 奴隷天国
  3. 悲しみの果て
  4. 星の砂
  5. 風に吹かれて
  6. 笑顔の未来へ
  7. 桜の花、舞い上がる道を
  8. 風と共に
  9. ガストロンジャー
  10. 今宵の月のように
  11. Easy Go
  12. FLYER
    [Encore]
  13. ファイティングマン (w/スピッツ・Mr.Children)

 ツアーではやっていなかった『FLYER』が最後ってのがいい。「オレは右から、オマエは左から、そしていつの日にか落ち合おう」って歌詞はスピッツとミスチルへのメッセージでしょう。別々の道を歩んできた三つのバンドがこの夜、この場所で落ち合った。宮本はそのことへの感謝をこの歌に託してみせた。いやぁ、いい話だ。
 あと、『Easy Go』では「まだ息継ぎができないんですよね」と宮本が練習不足を嘆いていたのがおもしろかった。夏のツアーでもっと上手い『Easy Go』が聴けたらいいなと思う。でもその前にさっさとレコーディング音源が聴きたい。6月のアルバムが楽しみだ。
 この日のアンコールはたった一曲だけ。それもよもやのコラボ。フロントマン三人を前に、バックはエレカシとスピッツのメンバーで、ツイン・ドラム、ツイン・ベース、ツイン・ギター、そしてミスチルのメンバーはダンス(なんで~)での『ファイティングマン』だった。
 エレカシってかたくなに他のバンドとの共演を拒んできた感があったので、この日みずから率先してスピッツのメンバーと一緒に演奏してみせたのには本当に驚いた。それぞれのバンドのキーボードの人たちが村ジュンの狭いキーボードブースにぎゅうぎゅう詰めで総出演していたのもなにげに最高だった。
 まぁ、演奏自体はお祭り騒ぎで『ファイティングマン』本来の持ち味はなくなってしまっていたし、僕個人はこういう企画はそれほど好きではないんだけれど(桜井くんはともかく、草野くんはちょっと困った感じじゃなかったですか?)、でもやっている宮本は本当に楽しそうだった。ステージであんなに幸せそうな宮本を見たのは初めてな気がする。あんな顔を見せられちゃあ、この企画を悪く思えるはずがないじゃん。
 いやぁ、ということで、最後まで見どころだらけのすごい一夜だった。生涯に一度あるかないかって貴重な経験をさせていただきました。この日のチケットを僕に与えてくれたどこかの誰かさんに心からのお礼を申し上げる(ふつうにイープラスで取ったんだけど)。どうもありがとう~。
(Mar 31, 2018)

【旧】
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音楽 CD/DVD / ライブ / エレカシ / 購入CD
作品 / 作家 / 翻訳家 / 読了 / 積読 / クリスティ
映画 作品 / 監督 / 俳優 / 公開年
蹴球 日本代表
/ Jリーグ / 鹿島 / W杯

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04/27Dirty Computer / Janelle Monae
04/27You're Driving Me Grazy / Van Morrison & Joey DeFrancesco
04/27Clear / Twin Shadow
04/27Roxy - Tonight's The Night Live / Neil Young
05/02ストロー / aiko
05/04Kindness Is The New Rock And Roll / Peace
05/117 / Beach House
05/11Tranquility Base Hotel & Casin / Arctic Monkeys
05/18Tell Me How You Really Feel / Courtney Barnett
05/18Sparkle Hard / Stephen Malkmus & the Jicks
05/18Islands / Ash
05/18Wide Awake! / Parquet Courts
05/23アダムとイヴの林檎 / V.A.
05/23自由の岸辺 / 佐野元春&ザ・ホーボー・キング・バンド
05/25Lovelaws / Tt
05/25Love Is Dead / Chvrches
06/01LUMP / LUMP
06/01God's Favorite Customer / Father John Misty
06/06タイトル未定 / RADWIMPS
06/06タイトル未定 / エレファントカシマシ
06/08No Shame / Lily Allen
06/15Mixed Up [Deluxe Edition] / The Cure
06/22Heaven and Earth / Kamasi Washington

【ライヴ】
07/06エレファントカシマシ@Zepp Tokyo
07/27FUJI ROCK FESTIVAL '18

【サッカー(TV)観戦予定】
04/28[J1 第11節] 横浜FM-鹿島
05/05[J1 第13節] 鹿島-浦和

【新刊コミックス】
04/23『宇宙兄弟(33)』 小山宙哉
04/23『GIANT KILLING(47)』 ツジトモ・綱本将也
05/11『ちはやふる(38)』 末次由紀

【新刊コミックス@Kindle】
04/25『アシガール(10)』 森本梢子
05/02『異世界居酒屋「のぶ」(6)』 ヴァージニア二等兵・蝉川夏哉
05/08『弱虫ペダル(56)』 渡辺航
05/11『七つ屋志のぶの宝石匣(7)』 二ノ宮知子
05/11『バディドッグ(3)』 細野不二彦