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鹿島アントラーズ0-1メルボルン・ビクトリー

ACLプレーオフ/2020年1月28日(火)/カシマサッカースタジアム/日テレジータス@スカパー!

 アントニオ・カルロス・ザーゴ監督ひきいる新生・鹿島アントラーズ。冷たい雨の降る初陣でいきなり黒星を喫してACLプレーオフに散る……。
 今年の緒戦を飾った鹿島のスタメンは、GKがクォン・スンテ、4バックが右から広瀬陸斗、奈良竜樹、犬飼智也、永戸勝也、ダブル・ボランチが三竿健斗とレオ・シルバ、攻撃的MFにファン・アラーノと和泉竜司、そして2トップに土居聖真とエヴェラウドというメンバー構成だった。
 クォン、犬飼、三竿、レオ・シルバ、土居の5人をのぞいて、あとの6人が新加入。つまり過半数は初顔。こんなに見慣れない顔ぶれのアントラーズは初めてな気がする。
 さすがにこのメンツではまだまだ連携のよさは望めない(まぁ、それなりにチャンスは作れていたけれど)。でもって対戦相手が豪州勢のメルボルンとくる。しかも相手はシーズン途中だという。
 なぜにプレーオフでそんな手強そうなところと……と思っていたら不安的中。0-0で突入した後半に、元浦和のナバウトが打ったシュートが奈良の足にあたってコースが変わり、アントラーズのゴールネットを揺らしてしまう。
 去年はレッズにいた選手の打ったシュートが、去年はマリノスにいた選手にあたって、今年の鹿島が初失点を喫するの図。あぁ……。
 対するこちらのシュートはことごとくGKの正面。チャンスは相手より多く作っていたのに、なぜそれが決まらないってシュートが次々と相手GKに止められる。ひとつボタンをかけちがえればボコボコ点が入りそうな展開なのに1点も奪えない。こりゃ負け試合のパターンだなぁ……と思っていたら、やはり結局そのまま終わってしまった。
 Jリーグ勢がACLプレーオフで姿を消すのはこれが史上初とのこと。あぁ、これで今年のACLは終了とか無念すぎる……。
 ザーゴ監督の手腕についてはまだわからないけれど、内容よりも結果というこの試合では、新加入の選手よりは去年までの慣れ親しんだメンバーを中心に戦って結果を残しにゆくという戦い方でもよかったんではと思う。まあ、内容的には去年の終盤からの流れのままって気がしたので、メンツを変えたところで変わらなかった気もする。
 それでも途中交替のカードで、1枚目の和泉→白崎はともかく、2枚目にレオ・シルバ→伊藤という、大岩のときには考えられない攻撃的な切り方をしてきたのには新鮮な驚きがあった。交替枠を残して終わってしまったのはちょっと疑問だけれど、それでも負け試合でボランチやDFが出てくるよりはまだ納得ができた。
 新加入では和泉、広瀬が好印象だった。あとのメンツはいまだ未知数。エヴァラウドとファン・アラーノの両ブラジル人は、移籍してしまったセルジーニョとレアンドロの分まで活躍してくれないと困るんだけれどな。きょうの試合を観ただけでは、どれだけ期待していいのかわからない。
 そのほか、この日は新加入の杉岡大輝や、町田、綺世ら、五輪組はなぜか不在。ブエノは今年もACLは登録外だとのこと。充孝、チョン・スンヒョン、山口、小池、小田、相馬らは去年でチームを離れた。
 うーん、しかしこんなにあっという間にACLが終わってしまうとは……。しかもその結果出場が決まったルヴァン杯では川崎と同じグループってのが、一難去ってまた一難。困ったもんだよ、まったく。
 それにしても、ふだんならばシーズンオフのはずのこの一月は、鹿島と五輪代表の試合が5試合もあって、なのに結果は4敗1分というていたらく。今年に入って一度も勝ち試合を観ていない。オリンピック・イヤー、幸先わるすぎだろ。
(Jan. 28, 2020)

エレファントカシマシ

新春ライブ2020/2020年1月4日(土)/東京国際フォーラム・ホールA

 去年の新春ライブから一年ぶりとなるエレカシのライブ。
 このところ野音はチケットが取れなくてあたりまえになってしまったし、去年は宮本のソロがあってエレカシがほとんど活動していなかったこともあって、じつに一年ぶりということになった。
 ファンになってから一年もエレカシを生で観なかったのって、たぶん宮本が難聴をわずらったとき以来二度目だ。まあ、オハラで宮本の弾き語りを観ているので、実際には一年ぶりってほどのインターバルは感じなかったけれど。
 まあ、なんにしろ宮本のソロよりエレカシがいいよねって。この日の東京国際フォーラムに集まった大半の人がそう思ったに違いない。
 宮本のソロが悪いとはいわないけれど、やはりエレカシの宮本こそが本当の宮本。ミック・ジャガーのソロではストーンズほどには盛り上がれないのと一緒。エレカシこそが宮本の真骨頂。エレカシのステージには、そう感じさせてくれる安心感がある。
 どんなに宮本のソロでのバック・メンバーが上手かろうと、何十年って歴史を重ねてきたバンドの楽曲郡とアンサンブルの味わいにはかなわない。宮本浩次というボーカリストの魅力を最大限に引き出せるのはエレカシだよなぁって、この日のステージを観ながらしみじみと思った。
 もうひとつ、この日のステージを観て思ったのが、ヒラマミキオという人がいかにエレカシのバンド・サウンドに大きな安定感を与えていたかってこと。
 というのも、この日のステージにはなんとミッキーがいなかったから。かわりに山本幹宗という人がギタリストとして加わっていた。
 おいおいおい、ミッキー抜きのエレカシ観るのっていつ以来だよ?
 『MASTERPIECE』のツアーではフジイケンジがギターを弾いたと聞いているけれど、僕個人はつまらない理由でそのツアーを観ていないし、そのほかのギタリストはとんと記憶にないので、おそらくミッキー以外の人がギターで加わったエレカシを観るのって、僕にとってはこの十何年で初めてのことなんじゃないかと思う。
 調べてみたら、ミッキーが初めてエレカシのステージに登場したのが2008年の『STARTING OVER』リリース後の渋公だから、それからかれこれ十二年になる。そのほとんどのステージで石くんのとなりではヒラマミキオがギターを弾いていた。
 キーボードは蔦谷くんから村☆ジュンへと引き継がれ、ときには細海魚さんやサニーさんがかわりを務めることがあっても、ギターはいつでもミッキーだった。
 おかげでいつのまにか僕がエレカシの音として思い描くイメージは、ミッキーのギター抜きでは考えられなくなっていた。ミッキー不在のこの日のエレカシの音を聴いて、僕はそのことに気がついた。
 やっぱ違うんですよ、ギタリストがひとり替わっただけでバンドの印象が。
 今回のヤマモトカンジという人が比較的ラフなギターを弾く――そういう意味ではエレカシ本来のイメージに近い――ギタリストだったので、なおさらミッキーの不在が強調された印象があった。
 ミッキーはもとより安定感のある綺麗なギターを弾くギタリストだし、宮本をはじめとするバンド・メンバーと長いこと苦楽をともにしてきただけあって、ぴたりと息があっていた。宮本の破天荒さを笑って受け止めて、バンドの音に一本筋の通った安定感をもたらしていた。
 それと比べてしまうと、やはり初登場のカンジ君は様子を見ながら手探りで演奏している感じが否めなかった。もとよりエレカシは技術的には問題の多いバンドだし、あいかわらず宮本の暴走も激しいし。この日は大半の曲に金原千恵子さん率いる弦楽四重奏が加わっていたこともあって、なおさらアンサンブルには難しいところがあったんだろう。お疲れさま。
 ということで、この日のエレカシはひさびさに微妙なアンバランスさを感じさせる演奏となっていた。
 でもまぁ、それはそれでまたこのバンドの持ち味かなと思う。よくもわるくも毎回どこかがちょっとずつ違う。三十年以上に渡ってそのライブに通いつづけているのに、いまだまるで飽きることがないのは、そういうバンドのまとまらなさゆえなのだろうから。
 まぁ、なにはともあれ、十年以上の長きにわたっておなじみだったミッキーがいないのはどうにもにさびしかった。なんで今回不在だったのかわからないけれど、また次のツアーでは彼のギターが聴けたらいいなと思っている。もしも宮本のソロの都合で仕事がなかったせいで、愛想をつかされたなんていうだったら悲しすぎるから。
 以上、閑話休題。

【SET LIST】
    [第一部]
  1. 俺の道
  2. 平成理想主義
  3. 新しい季節へキミと

  4. 悲しみの果て
  5. 真冬のロマンチック
  6. ふたりの冬
  7. 昔の侍
  8. 自由
  9. i am hungry
  10. ドビッシャー男
  11. 遠い浜辺
  12. 笑顔の未来へ
  13. 桜の花、舞い上がる道を
  14. 未来の生命体
  15. 旅立ちの朝
  16. 風と共に
  17. 俺たちの明日
    [第二部]
  18. デーデ
  19. RESTART
  20. ガストロンジャー
  21. ズレてる方がいい
  22. 悪魔メフィスト
  23. 風に吹かれて
  24. 今宵の月のように
  25. やさしさ
  26. ファイティングマン
    [Encore]
  27. 友達がいるのさ

 さて、昨年につづき今年の新春ライブでも僕らはいい席に恵まれた。今回は前から八列目。去年は席こそもっと前だったけれど、すみっこでストリングス・チームがまったく見えなかったのに対して、今年は金原さんたちと村山☆潤が真正面にいて、ちゃんと全員が視野に納まる位置だった(僕のとなりにいたうちの奥さんは金原さんが見えなかったらしい。ごめん)。おかげでストリングスの音がビビッドなのがとてもよかった。『昔の侍』のイントロなどは過去最高の迫力だった。
 この日のライブで「やっぱりエレカシはいいよなぁ」と思わせたのは、セットリストのよさもあったと思う。
 最近の代表曲である『Easy Go』や『RAINBOW』など――楽曲はハードで最高だけれど、喉への負担が大きすぎて、宮本がちゃんと歌えない曲――がこの日は温存されて、ボーカリスト宮本浩次の魅力が最大限に生きるタイプの曲ばかりが選ばれていた印象だった。
 そうそう、みんなが大好きな宮本の歌って、やっぱこういうのだよなと思わせた(まあ、『悪魔メフィスト』みたいに、なんで毎回こうなっちゃうのかなって曲もありましたが)。
 個人的にはひさびさに『旅』が聴けたのが嬉しかった。『真冬のロマンチック』からの「冬の歌」三連発はとても味わい深かったし、『未来の生命体』と『旅立ちの朝』がつづいたところには意外な洋楽テイストがあふれていて、これまでにないロック・バンドとしての懐の深さを感じさせた。
 あと、今回のライブで個人的におもしろかったのが、通路を挟んで僕の右隣にいた女の子の熱狂ぶりがものすごかったこと。とくに第二部に入って、『RESTART』、『ガストロンジャー』、『ズレてる方がいい』などが連発したあたりがすごかった。曲が始まるごとに興奮のあまり、両の手のひらを天に向けて、元気玉を作らんばかりの勢いだった。あれくらい熱狂できたら本気で楽しいんだろうなぁって思った。いやはや、とても微笑ましかった。
 この日のライブでもっともエレカシらしさ――というか宮本らしさ――を感じさせたのがそんな第二部の最後の部分。
 本当は『今宵の月のように』で終わる予定だったんだと思うのだけれど、宮本がきまぐれを起こして、すぐにつづけてアコギの弾き語りで『やさしさ』を歌いだした。
 お~、アコギの『やさしさ』は超レア!――とか思っていたら、ワンコーラス歌い終わらないうちに中断。「やっぱみんなで演奏しよう」と仲間たちに問いかけて、あらためていつものアレンジ+村☆ジュンのオルガン+宮本のアコギというスタイルで演奏し直してみせた。
 まあ、アコギはワンコーラスだけで弾くのをやめてしまったけれど、それでもこれまでにないアレンジの『やさしさ』はとても味わい深くてよかった。村☆ジュンのオルガンもとても心に沁みました。
 このあとつづけて演奏された『ファイティングマン』もあきらかに予定外。なぜって、その時点でセイちゃんはベースを置いて帰ろうとしていたから。石くんのギターもいつもみたいにビシッとチューニングが決まっていなかったし、いまいち締まりがない感じになってしまっていて、ちょっと笑えた。でもまあ、そういう突発的な宮本の暴走っぷりが見られるのもエレカシのライブならではの楽しみだったりする。
 ということで、そのあとあらためて再登場して、金原さんらも含めた出演者全員で演奏されたアンコールの〆は『友達がいるのさ』。ひさびさのエレカシとの再会を締めくくる意味でも最高のラスト・ナンバーだった。
 今年も宮本のソロ活動が中心の一年になってしまいそうだけれど、せめてもう一度くらいはエレカシのライブをみたいとせつに思うよ。
(Jan. 26, 2020)

ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー

ロン・ハワード監督/オールデン・エアエンライク、ウディ・ハレルソン、エミリア・クラーク/2018年/アメリカ/WOWOW録画

ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー (字幕版)

 若き日のハン・ソロがいかにしてチューバッカと出逢い、ミレニアム・ファルコン号で冒険をするようになったかを描くスター・ウォーズのスピンオフ。
 いまいち気が乗らなかったのでいままで放置してあったこの映画を、『スカイウォーカーの夜明け』でシリーズが完結したのにあわせて、いまさらようやく観た。
 僕が思うこの映画の問題はただひとつ。ハン・ソロをハリソン・フォード以外の俳優が演じていること。
 『男はつらいよ』の寅さんを渥美清さん以外の人が演じたら「贋作」を名乗らざるを得ないのと同じことで、初代スター・ウォーズのキャスト――ルーク、レイヤ、ハン・ソロ――に関しては、最初の三人以外の配役は考えられない。「これは若いころのハン・ソロの話です」といわれても、まるでぴんとこない。それがこの映画のいちばんの欠点だと思う。
 その点をのぞけば、それなりにおもしろい作品だった。いまどきのSF作品だけあって映像はあたりまえのように綺麗で迫力満点だし、ハン・ソロ役のオールデン・エアエンライクという人こそ知名度が低いけれど、ソロの恋人キーラ役のエミリア・クラークは『ゲーム・オブ・スローンズ』の主要キャストらしいし、そのほかにソロの仕事仲間役でウディ・ハレルソン、ランド・カルリジアン役でドナルド・グローヴァー(チャイルディッシュ・ガンビーノ)が出演していて、スター・ウォーズ・シリーズにしては珍しくキャスティングが豪華なのもいい。監督がロン・ハワードってのも、なにげにびっくりポイントだったりする。
 なので、とにかく問題は主役がまったくハン・ソロには見えないこと。見た目がハリソン・フォードというよりは、ディカプリオやブラッド・ピット系で、イケメンはイケメンなんだろうけれど、スター・トレックの最新シリーズでカークを演じるクリス・パインにも似た雰囲気があるし、スター・ウォーズではおなじみのストームトルーパーなんかも出てこないから、なんだかスター・ウォーズというよりはスター・トレックを見ているみたいな気分になってしまった。
(Jan. 19, 2020)

ソウル・フラワー・ユニオン

年末ソウル・フラワー祭2019/2019年12月21日(土)/下北沢GARDEN

バタフライ・アフェクツ

 十年一昔というけれど、よもやこのバンドと十年もごぶさたするとは思ってもみなかった。かつては年一くらいの頻度で観ていたソウル・フラワー・ユニオンのライヴを去年の暮れにじつに十年ぶりに観た。
 すっかりごぶさたしていた理由のひとつは、この間に彼らの東京公演の会場が下北沢になったから。若いころからあまり下北に縁がなかった僕には、なんとなくあの街のサブカルの聖地的なイメージに対する苦手意識があって、知らずと敬遠してしまっていた。
 でも今回初めて訪れた下北沢GARDENは、なかなかいい感じのライブハウスだった。リニューアルからまだ十年足らずということでまだまだきれいだし、入り口から場内まで赤煉瓦で統一した内装には落ち着いた雰囲気があって、これならリキッドルームよりもいいんじゃないかって思った。少なくてもソウル・フラワーがリキッドからこちらに根城を移した理由には納得がいった。いままで食わず嫌いでスルーしていてちょっと損をしたかなって思ってしまった。
 ソウル・フラワー自体は十年もごぶさたしていたのが嘘みたいに変わらなかった。
 前回僕が観たのはギタリストとして高木克が加入した直後だったけれど、その後のメンバーチェンジをへて、中川・奥野の両氏をのぞけば、いまではその高木さんが最古参。現在のメンバー構成はベースが阿部光一郎、ドラムがJah-Rah(ジャラ)、コーラスがLIKKLE MAI(リクルマイ)というメンツで、要するに六人編成のうち半分が入れ替わっている。
 なのに音楽それ自体の印象は旧メンバーのときとほとんど変わらないという。
 ソウル・フラワーの場合、十年前の時点で和洋ミクスチャーなその独自の音楽性がすっかり確立されきっていたので、ひとりやふたりメンバーが入れ替わったところでまったく問題がないってことなんだろう。まぁ、その変わらなさ加減ゆえに油断して、十年もごぶさたしてしまった感がなきにしもあらずだけれど……。
 今回のライヴではセカンド・アルバム『ワタツミ・ヤマツミ』の二十五周年だとのことだったので、あのアルバムの再現ライブになるのかと思いきや、そんなことはなし。オープニングから『陽炎のくに、鉛のうた』と『たこあげてまんねん』がつづけて演奏されたけれど、最終的にそのアルバムからは四曲のみ(のはず)。その後は未発表の新曲を何曲か聴かせてくれたりする、新旧とりまぜたオールタイムベスト的な内容になっていた。そういうところもこの人たちらしいと思う。個人的にはひさびさのソウル・フラワーだったから、下手にノスタルジックにならず、そうやって新曲をガンガン聴かせてくれたのは願ったり叶ったりだった。
 あと、かつてのライブは過剰なまでに長くてパワフルすぎるくらいの印象だったけれど――それゆえ体力のない僕にはついていけない感が強かった――さすがに中川さんたちも年をとったのか、この日のライブは短すぎず長すぎずな、ちょうどいいボリューム感だった(でもMCは長い)。

【SET LIST】(不完全)
  1. 陽炎のくに、鉛のうた
  2. たこあげてまんねん
  3. [曲名不明] (Vo.リクルマイ)
  4. この地上を愛で埋めろ
  5. ラン・ダイナモ・ラン [新曲]
  6. バタフライ・アウェクツ
  7. 月光ファンファーレ
  8. 平和に生きる権利
  9. Revolution Rock (Vo.リクルマイ)
  10. もののけと遊ぶ庭
  11. 満月の夕べ
  12. 夕立とかくれんぼ
  13. 海行かば 山行かば 踊るかばね
  14. Respect/We Shall Overcome (Vo.リクルマイ)
  15. オオイヌフグリ [新曲]
  16. 魂のありか [新曲]
  17. 風の市 (Winds Fairground)
  18. ソウル・フラワー・クリーク
  19. 外交不能症
    [Encore 1]
  20. The Tears of The Clawn (Vo.リクルマイ)
  21. 神頼みより安上がり
    [Encore 2]
  22. 荒れ地にて

 ライブ構成で印象的だったのは、コーラスのリクルマイさんがボーカルをとる唄が四曲もあったこと。すべて洋楽のカバーで――内訳は僕の知らない曲が一曲と、クラッシュ、アレサ・フランクリン、ミラクルズという中川セレクション感の強い楽曲郡だった――アレンジは基本的にレゲエやスカ。なぜかと思ったら、リクルマイという人がソロではレゲエ・シンガーだかららしい。
 なるほど。そういう人にサポートしてもらっているので、比較的見せ場を多めに用意しているのかなと思った。なんたって彼女のような女性コーラスの存在抜きではソウル・フラワーの音楽は成り立たないので。
 このライブで初めて聴かせてもらった新曲は、アフガニスタンで命を落とされた中村哲さん(U2のライブでも追悼されていた)に捧げた『ラン・ダイナモ・ラン』と、吉田拓郎っぽい節回しのフォーク・ロック・ナンバー『オオイヌフグリ』、「オール・パワー・トゥ・ザ・ピープル」というサビのフレーズがいかにもソウル・フラワーらしい『魂のありか』の三曲。あと、『もののけと遊ぶ庭』とのメドレーで演奏された曲も知らなかったので、あれがもしも新曲ならば四曲。ただ、ライブではぼぼ全曲、中川さんからタイトルの紹介があったのに、この曲だけはスルーだったから、僕の記憶から抜け落ちている既存曲かもしれない。
 ちなみに『平和に生きる権利』がビクトル・ハラというチリ人のカバーだってことはこのライブのMCで初めて知った。
 あと、レアだった(そして熱かった)のが、本編の締めが『ソウル・フラワー・クリーク』と『外交不能症』というニューエスト・モデル・ナンバーの二連発だったこと。前者をライヴで聴くのはたぶん初めてなので嬉しかった。
 いやしかし、いまさらながら『ソウル・フラワー・クリーク』という楽曲の持つポテンシャルってアリーナ級だと思った。ソウル・フラワーが売れていないせいで、この曲をこんな小さなライブハウスでしか聴けないのって、日本のロックにとっては大いなる損失じゃないかって思ってしまった。
 まぁ、いずれにせよいい曲ばっかりの楽しいコンサートでした。
 それにしても、かつて中川孝から「一緒にセッションしようや」と誘われて尻込みしていたというエレカシ宮本が、この十年のあいだに彼のバンドのメンバーふたり(奥野真哉とJah-Rah)と競演するようになっているんだから感慨深いというかなんというか。ほんと十年ひと昔だよなぁと思った。
 ソウル・フラワー、次はもう少しあいだをあけずに観にゆこう。
(Jan. 12, 2020)

U-23カタール1-1U-23日本

AFC U-23選手権・グループB/2019年1月15日(水)/ラジャマンガラ・スタジアム(タイ)/BS1

 ちょうど一年前にアジア杯の決勝戦でA代表が対戦した日本とカタールが再び対戦して、結果がドローに終わったことで、そろってグループリーグ敗退の憂き目にあったU-23アジア選手権の第三戦。
 今大会最後の五輪代表のスタメンはGK大迫、DF橋岡、立田、町田、MF相馬、田中碧、田中駿太、杉岡、旗手、食野、FW小川という顔ぶれだった。
 CBが立田と町田のふたりだったから、この期に及んで4バックかと思ったら、結局は橋岡を最終ラインに入れての3バックで、両サイドが相馬と杉岡というフォーメーション。前の試合とはふたたび6人の入れ替え。緒戦との違いは3バックの全員と右SWの4枚。途中出場は齊藤未月と田川と松本泰志だった。
 この試合に関しては、森保がどうとかいう以前に判定がひどすぎた。前半の終わりに田中碧にVARでレッドカードの判定が出るわ、逆に後半、齊藤未月がPKをとられたシーンでは、齊藤が足を蹴られているのにVARなしだわ。なにそれ? どちらも意味がわからない。
 あまりこういうことはいいたくないけれど、レフェリーがマジでカタールに金もらってんじゃないかって思ってしまうレベル。悪いのは主審かVAR担当者か知らないけれどさ。絶対にカタールに有利なようにバイアスがかかってたよね? そう思わないと納得がゆかなすぎる。
 この試合でわかったことがふたつある。
 ひとつ目はたとえVARを導入したところで、最終判断をくだすのが主審である以上、誤審はなくならないんだってこと。
 もうひとつは、やっぱり代表監督は森保じゃ駄目だってこと。
 確かにこの試合では判定に泣かされた。でもそれにしたってアジアの大会で1分2杯の勝ち点1でグループリーグ最下位って……。
 数字だけ聞いたら、これはもしかしてW杯のグループリーグでしたっけ?――って勘違いしてしまそうだよ。
 結局この大会で日本は1試合で1点ずつしか取れなかった(この日のゴールは小川)。それもすべて個人技と運まかせで、連携から崩した得点はひとつもない。
 得点が取れないのは選手の決定力不足が原因かもしれないけれどさ。そんなこといったら、選手以前にいつまでたってもスタメンを決められない監督の決定力不足が問題じゃん? 選手選考の優柔不断さゆえの連携不足が得点力不足に直結してない?
 ほんと毎回毎回違う選手が出てくるのにはもううんざりだよ。海外組が使えないのなんて最初からわかってんだからさ。それを踏まえてちゃんと戦えるチームを作ってくれよ。
 僕は森保の監督としての優柔不断さはキャプテンの選出に表れていると思う。
 今回のゲーム・キャプテンは最初の2試合が渡辺剛で、この試合では杉岡だった。前の試合で渡辺が足を痛めなかったら、もしかしたら渡辺がこの試合にも出場してキャプテンマークをつけたのかもしれない。でも本当にそうなのか、あやしくない?
 このチームのチーム・キャプテンはGKの小島だって聞いたけど、じゃあなんでその選手がベンチを温めてんだって話で。なんかこのまま、三人とも本大会では出番なく終わりそうな気がして仕方ないんだけれど。
 ほんと森保が監督になってからの代表は、誰が出てくるかもわからなければ、キャプテンが誰かさえわからない。人が多すぎてまるでチームの個性が見えない。こんなに無個性な代表、誰が観たいと思うかって話だ。それで結果が出ていればともかく、この一年でアジア杯、E-1選手権、この大会と、3大会連続で優勝を逃している。
 アジアでグループリーグを突破できないくせに五輪で金メダルを獲るなんて、よく恥ずかしげもなくいえるもんだと思うよ。カッコ悪いにもほどがある。
 なまじ個々の選手のプレーにはそれなりに好感をおぼえているだけに、チームとして実力を発揮させられない森保采配の不手際に腹が立ってしょうがない。
 もうマジでうんざりだよ。森保が監督のあいだは代表戦を観るのをやめてしまいたいくらい。でも、長年こんなもの書くのをルーティンにしているせいで、そうはいかないのがつらいところだ。
 あぁ、今年の夏が憂鬱だよ……。
(Jan. 16, 2020)

【相棒】
しろくろや

【過去のコンテンツ】
過去の噂

【Shortcuts】
音楽 CD/DVD / ライブ / エレカシ / 購入 / 新譜
作品 / 作家 / 翻訳家 / 読了 / 積読 / マンガ
映画 作品 / 監督 / 俳優 / 公開年 / シリーズ
蹴球 日本代表 / Jリーグ / 鹿島 / W杯

【New Releases】
01/31Storm Damage / Ben Watt
02/07All Or Nothing / Shopping
02/12悲しきプロボウラー / 桑田佳祐 & The Pin Boys
02/21Miss Anthropocene / Grimes
02/26青空 / aiko
02/28The Main Thing / Real Estate
03/04宮本、独歩 / 宮本浩次
03/06England Is A Garden / Cornershop
03/17ANTI ANTI GENERATION TOUR 2019 [BD] / RADWIMPS
03/18 / さユり

【ライヴ】
02/25ピクシーズ@EX THEATER ROPPONGI
04/02ボブ・ディラン@Zepp DiverCity TOKYO
04/18宮本浩次@LINE CUBE SHIBUYA

【サッカー観戦予定@TV】
02/08[ゼロックス杯] 川崎-神戸
02/21[J1 第1節] 湘南-浦和
02/23[J1 第1節] 広島-鹿島

【新刊コミックス】
02/04『アクタージュ act-age (10)』 宇佐崎しろ・マツキタツヤ
02/07『弱虫ペダル(65)』 渡辺航
02/10『マロニエ王国の七人の騎士(4)』 岩本ナオ
02/12『MIX(16)』 あだち充
02/13『東京タラレバ娘シーズン2(2)』 東村アキコ
02/17『さよなら私のクラマー(11)』 新川直司
02/18『銀の匙(15)』 荒川弘
02/20『なまいきざかり。(18)』 ミユキ蜜蜂
02/21『宇宙兄弟(37)』 小山宙哉
02/28『あさドラ!(3)』 浦沢直樹
03/03『異世界居酒屋「のぶ」(10)』 ヴァージニア二等兵・蝉川 夏哉