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  2. マーベラス・ミセス・メイゼル
  3. ホビット 決戦のゆくえ
  4. ホビット 竜に奪われた王国
  5. ホビット 思いがけない冒険
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ラ・ラ・ランド

デミアン・チャゼル監督/ライアン・ゴズリング、エマ・ストーン/2016年/アメリカ/WOWOW録画

ラ・ラ・ランド(字幕版)

 『セッション』のデミアン・チャゼル監督による大ヒット・ミュージカル映画。
 アカデミー賞の授賞式で間違って最優秀賞として紹介されたくらいの作品だから、まぁ、残念ながら最優秀賞は逃したものの、それにつぐ出来映えってことなのでしょう。どんなにおもしろいんだろう?──と注目しすぎていて肩すかし。いい映画だとは思うけれど、個人的にはこれすげーと思うところはそんなになかった。僕にはこれでどうしてエマ・ストーンが主演女優賞なのかもよくわからない。
 まぁ、あまりミュージカルを観たことのない僕がこんなことをいうのもなんだけれど、すんごく正統的なミュージカルであり、正統的な恋愛映画だと思う。いまどきこんなに真正面からこういう物語をミュージカルとして描こうと思う人がいたってのが不思議なくらいの出来。そういう時代錯誤感ゆえの高評価なんだろうか。いい映画に時代は関係ないだろうという。
 まぁ、ならばそこには同意。基本的にはいい映画だと思う。大枚はたいて地球を破壊しまくるような映画ばかりのご時世だけに、こういう映画が作られて、ちゃんと評価されたという事実にはとても価値があると思うし、ほっとできるものがある。
 冒頭の渋滞したハイウェイでのミュージカル・シーンみたいに金がかかってんなぁと思わせるシーンもあるけれど、基本は主演のふたり、ライアン・ゴズリングとエマ・ストーンの関係だけで成り立っているような作品。そのほかの出演者で目立っているのは、ゴズリング演じるセバスチャンが金のために参加するバンドのリーダー役のジョン・レジェンドと、セバスチャンが働くジャズ・クラブのオーナー役のJ・K・シモンズくらい。
 ミュージシャンのジョン・レジェンドが出演しているので、とうぜん彼の見せ場もあるけれど、基本的に歌の主役は主演の俳優ふたり。だから全編音楽たっぷりのわりには、そんなに音楽最高~って感じの映画にはなっていない。そこんところが個人的にはややもの足りない感があったのかなと。
 まぁ、酒飲みながら酔った状態で観ちゃったので、あまり偉そうなことはいえない。いずれもう一度ちゃんと観なおしたいと思います。
(Mar 18, 2018)

マーベラス・ミセス・メイゼル

エイミー・シャーマン=パラディーノ監督/レイチェル・ブロズナハン、マイケル・ゼゲン、アレックス・ボースタイン/2017年/アメリカ/Amazonビデオ(全8話)

マーベラス・ミセス・メイゼル  シーズン1 (字幕版)

 主演のレイチェル・ブロズナハンがゴールデン・グローブのテレビ・シリーズ、コメディ・ミュージカル部門で最優秀主演女優賞に選ばれたというので、どんなもんかと思って試しに一話と観てみたら、これがおもしろく。勢いでシーズン全八話を一気観してしまったAmazonオリジナルの連続ドラマ。
 五十年代末のニューヨークを舞台に、裕福な家庭の主婦だった主人公が夫の浮気をきっかけにスタンダップ・コメディアンを目指すようになるという話で、Amazonの紹介文を読むと、コメディアンになるのが彼女の夢だったみたいに書かれているけれど、実際にはそうじゃないところがミソ。第一話目でコメディアンを目指しているのは主人公のミッジではなく、彼女の夫のジョール(マイケル・ゼゲン)だし、彼女が最初にステージに立つのも泥酔した勢いであって、べつにそれが目的だったわけじゃない。
 でもライブハウスの経営者(なのかな?)のスージー(アレックス・ボースタイン)がそんな彼女の毒舌にコメディエンヌとしての才能を見いだしたことから、彼女の人生はじょじょにそっちの方へとシフトしてゆく。でもって、やがて彼女自身も本腰を入れてその世界へと足を踏み入れてゆこうとする──のだけれど。お笑いの道はそんなには甘くなくて、彼女のまえにはいくつものトラブルが待ちかまえているのだった。
 夫との別居生活を始めた主人公のミッジが体験するさまざまな事件がステージのネタとなってクライマックスを飾るというのがだいたいのパターンで、そういう意味では連続ドラマにはうってつけの題材だと思う。もちろん、クライマックスが漫談なわけだから、ヒロインの話術の冴えは必要不可欠。その点、レイチェル・ブロズナハンの饒舌ぶりはじつにみごとだ。なるほどゴールデン・グローブの受賞も納得のコメディエンヌぶりでした。さっさとつづきが観たい。
(Jan 28, 2018)

ホビット 決戦のゆくえ

ピーター・ジャクソン監督/マーティン・フリーマン、イアン・マッケラン/2014年/ニュージーランド、アメリカ/WOWOW録画

ホビット 決戦のゆくえ(字幕版)

 前作で旅が終わったこともあり、最終章のこの作品ではドワーフの王国再建をめぐる戦闘がほぼ全編を締めている。それゆえに前作にあったユーモアはほぼ皆無となり、話も殺伐として、終わりよければすべてよしでは済まないところが、なんとなく残念な完結編。
 『ホビット』は『ロード・オブ・ザ・リング』の前日譚なので、多くのキャラクターが共通している。ガンダルフ役のイアン・マッケランはもちろん、不死だか長寿だかのエルフ族を演じるケイト・ブランシェット、ヒューゴ・ウィーヴィング、オーランド・ブルームはまったく同じ役で出ている(『LOST』のエヴァンジェリン・リリーがこちらではエルフのひとりとして出演しているのも要チェック)。ビルボの老け役のイアン・ホルムや、白の魔法使いサルマン役のクリストファー・リーも一緒。
 あとで『ロード~』を見たら、オーランド・ブルームの演じるレゴラスはやや設定が変わっているような気がしたけれど、あとの人はだいたいそのままの印象だった。
 それよりすごいなと思ったのは、この映画で描かれている伏線が『ロード・オブ・ザ・リング』でけっこう回収されていること。とくにこの第三作でビルボがトーリン(リチャード・アーミティッジ )にもらった鎖帷子が『ロード・オブ・ザ・リング』に出てくるのにはびっくりした。これ見てないと話わかんないじゃん!
 ということで、『ロード・オブ・ザ・リング』を観たことのない人は、どうせならば『ホビット』を先に観ることをお薦めします。どっちかというと、こちらのほうがホビット、ドワーフ、エルフ、オークなどの種族の違いがわかりやすく描かれているので、これを観てから『ロード~』を観たほうが、中つ国に関する知識が深まって、より深く物語の世界に没頭できる気がする。
 ただ、映像的には後発のこちらのほうが新しいので、その点がやや難儀かなと。『スター・ウォーズ』をいちばん古いエピソード4から観るべきか、それとも物語の時系列どおりにエピソード1から観たほうがいいかという問題と同じ悩みを感じる。
(Jan 13, 2018)

ホビット 竜に奪われた王国

ピーター・ジャクソン監督/イアン・マッケラン、マーティン・フリーマン/2013年/ニュージーランド、アメリカ/WOWOW録画

ホビット 竜に奪われた王国(字幕版)

 『ロード・オブ・ザ・リング』と違って、この作品に関しては原作を読んでいないので、僕はドラクエよろしく、竜との戦いが三部作の最後を飾るクライマックスになるものだと思っていた。当然、旅もそこまでつづくものだと。
 ところが、そんな僕の思い込みに反して、ビルボたちはこの第二作で目的地に到着してしまう。でもって、ドラゴンも出てくる。しかもそのドラゴンが口をきくという(それもやたら饒舌)。そんな予想外だらけのシリーズ第二弾。
 予想外といえば、『ロード・オブ・ザ・リング』とこの『ホビット』のシリーズのあいだには十年近いインターバルがあったってのも、なにげに意外だった。でも時間がたった分だけCG技術も進歩しているので、映像的な面では確実にグレードが上がっている。
 クライマックスとなるドラゴンとの対決シーンなんかもそうだけれど、なかでもとくに印象的だったのが、ドワーフ一行の戦闘シーン──というか逃亡シーンの数々。崩れそうな石段を敵と戦いながら逃げてゆくシーケンスや、川下りの戦闘シーンなどに見られる、ぎりぎりセーフのクリティカルなアクションの連発はまるでテレビゲームを見ているかのよう。
 ──というか、考えてみれば、ドラクエ等のRPGって、基本的にこの手のファンタジーの世界観をベースにしているんですもんね。その本家本元であるトールキンの世界を映像化したいまどきの作品がテレビゲーム風のアクション満載で描かれるのは、ある意味当然なのかなと思ったりした。
 とにかく今回の三部作の中では、この第二作がいちばんアクション色が強くて、コミカルで、ドラマチックだ。個人的にはこれがいちばん好き。
 そういえば、キャスティングにベネティクト・カンバーバッチの名前があったので、どこで出てくるんだろうと思ったら、なんとドラゴン役だった(気づくはずがない)。つまりマーティン・フリーマン演じるビルボとおしゃべりな竜とのあのやりとりは、『シャーロック』の主演コンビの競演なわけだ。それはまた一興。ちょっと『シャーロック』が観たくなった。
(Jan 13, 2018)

ホビット 思いがけない冒険

ピーター・ジャクソン監督/イアン・マッケラン、マーティン・フリーマン/2012年/ニュージーランド、アメリカ/WOWOW録画

ホビット 思いがけない冒険 (字幕版)

 大作なのでなかなか観るタイミングが作れなかった『ホビット』シリーズ三部作を正月休み企画として一気に観た。かつてドラゴンに国を奪われたドワーフの王様ご一行が、魔法使いとホビットとともに王国を取り戻す旅に出るという三部作の第一弾。
 『ロード・オブ・ザ・リング』ほどの高評価は受けていないようだけれど、この映画も十分におもしろかった。というか、両者を見比べたいまとなると、僕個人はもしかしたらこっちのほうが好きかもしれないとさえ思う。
 なんといっても、いちばんの好ポイントは主人公ビルボ・バギンズ役のマーティン・フリーマン。人のいいホビットという種族の代表者として、この人がとてもはまり役。
 『ロード~』ではイライジャ・ウッド演じる主人公のフロドが指輪の魔力に影響されて常に深刻な状況におかれているために、ホビットの善良さや陽気さがいまいち伝わらなかった感がある(イライジャ・ウッドの見た目が常人離れしているってのもある)。サムらの脇役がその分を補ってはいたけれど、でもやはりそこは脇役。ドラマ自体の壮大さも手伝って、あの三部作でのホビットは多種族入り乱れる戦争のなかで右往左往する小さな人たちって感じだった。
 それに対して今回の話では、同じような旅と戦争の話ではあっても、旅の道連れはホビットと同じサイズのドワーフたちだ。
 ドワーフってのはあれですよ、白雪姫と七人のこびと。あのこびとですよ。まぁ、あちらと比べると、こっちのこびとは見た目も行動もやたらとうっとうしいけれど。でも小さい、ゆえにコミカル。前作とは違って、彼らの旅には珍道中と呼んでもさしつかえないだろうってものがある。
 ただ、コミカルとはいっても、ここでのドワーフは仮にも戦士の集まりだ。そんな中にホビットがひとり混じることで、根っからの平和主義者であるホビットの善良さがなおさら際立つことになる。そんな善良なるホビットの役には、いかにも弱腰で人のよさそうなマーティン・フリーマンはまさにうってつけだなぁと思った。
(Jan 13, 2018)