2005年7月の音楽
Index
- Guero / Beck
- Retrospective / The Animals
- Alfie [Soundtrack] / V.A.
- Genius of Modern Music, Vol.1 / Thelonious Monk
- comp / 奥田民生
- Bleed Like Me / Garbage
- With Teeth / Nine Inch Nails
Guero
Beck / 2005
3年ぶりのベックの新作は、今までで一番聴き易い印象があった。ただし、適度によくできているという感じで、こじんまりとまとまり過ぎている気がしなくもない。で、入手前には大いに期待していたにもかかわらず、結局今作もいつも通りあまりのめり込めないで終わってしまっている。
スペシャル・エディションのDVDはBGVにどうぞという感じなので、5.1サラウンド・ミックスに興味がある以外の人は通常盤でいいのではないかと思う。あ、いや、CDにはボーナス・トラック7曲入りなので、そちらも好きな人は必聴か。とりあえずハードカバーのブック仕様のパッケージは豪華だし、もっていても損はない。サイズが通常のDVDパッケージと一緒なので、収納場所にやや難があるけれど。
(Jul 10, 2005)
Retrospective
The Animals / 2004
個人的なSACDブームに乗っかって購入したアニマルズのベスト盤。
アニマルズをきちんと聴くのはこれが初めてなのだけれど、エリック・バートンのボーカル・スタイルがヴァン・モリソンに近いこともあって、あまり初めて聴くアーティストという気がしなかった。
まあ当然の如く "House of the Rising Sun" や "Don't Let Me Be Misunderstood" は、さんざんあちこちで聴いているし、"Bring It on Home to Me" や "Boom Boom" のカバーも収録されているので、なおさら馴染みやすかったというのもあるんだろう。
なかでは "Sky Pilot" がとても好きだった。
(Aug 04, 2005)
Alfie [Soundtrack]
V.A. / 2004
ミック・ジャガーとユーリズミックスのデイヴ・スチュワートがタッグを組んで制作した、ジュード・ロウ主演映画のサウンドトラック。
わずか4曲とはいえ、ミック・ジャガーの新曲が聴けるのだから、ストーンズ・ファンとしては一応聴いておかないと気がすまない作品だろう。おまけにUKのティーンエイジャー女性シンガー、ジョス・ストーンやシェリル・クロウとのデュエットも聴ける。ミック・ジャガーのデュエットなんて、ライブ・エイドのボウイとのものくらいしか覚えがないので、ある意味じゃとても貴重なアルバムかもしれない。
ただ個人的には、デイブ・スチュワートらしいきっちりとした音作りが、あまり趣味とはいえないところが欠点だ。
(Aug 04, 2005)
Genius of Modern Music, Vol.1
Thelonious Monk / 2001
ずっと聴きたいと思っていたセロニアス・モンク、その初期の音源を集めたコンピレーション。また若いだけあって 『ストレート・ノー・チェイサー』 で見られるよろよろとした感じとは違うものの、なんだか落ち着きがなくてポップな旋律には、やはり独特の個性を感じる。
2曲目の "Evonce" がとても好きです。
(Aug 04, 2005)
comp
奥田民生 / 2005
ロック色の強い奥田民生の最新ミニ・アルバム。音響はとてもいいのだけれど、楽曲的にいまひとつぴんと来ない。どうして民生さんの直線的なロックン・ロール・ナンバーっていつもこう素っ気ないんだろう?
とりあえず、不思議なタイトルのバラード 『スタウダマイヤー』 (NBAの選手の名前?)は好きだ。
(Aug 04, 2005)
Bleed Like Me
Garbage / 2005
今までと変ったところがほとんどない印象のこのガービッジの4枚目。
このアルバムがこの人たちの作品としては、これまでになく楽しく聴けた。きっとこのところの僕の、音楽に向かう姿勢の変化のせいだろう。ずっとジャズを始めとするアコースティックな音ばかりを聴きつづけていたために、こういうディストーションかかりまくりのサウンドが妙に新鮮だった。
やっぱり僕の生活にはこういう音が無条件に必要だ。純粋なジャズファンにはなれないなと思う。
(Aug 04, 2005)