2011年8月の映画
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ソーシャル・ネットワーク
デヴィッド・フィンチャー監督/ジェシー・アイゼンバーグ、アンドリュー・ガーフィールド/2010年/アメリカ/BD
フェイスブックの創始者マーク・ザッカーバーグがいかにして世界一のソーシャル・ネットワーク・システムを作り上げたか、またその結果、どうして裁判沙汰に巻き込まれるはめになったのかを描く伝記映画。
僕はプログラムを書いて飯を食っている人間だけれど、学生時代にはコンピュータなんてまだ普及していなくて、それこそ見たことも、さわったこともなかったので(そもそも就職前にはコンピュータいじっている自分なんて想像したこともなかった)、この映画みたいに学生同士で友達とソフト書いてバカやって、やがてはそれで一旗あげてやろうと思って……みたいな経験はまったくない。だからこういうの、ちょっといいなって思った。仲間と一緒になって、商売抜きでプログラム書くのって楽しそうだ。
まあ、この場合はそれが商売抜きどころか、世界でも有数のビッグ・ビジネスになってしまい、それがゆえに友情にもひびが入ってしまうわけで。おかげで観ていてあまり盛りあがれないというか。サクセス・ストーリーとしての痛快さよりは、苦みが勝っている感じ。
ということで、下馬評の高さから期待していたほど入れ込めなかったけれど、それでも主人公がこれといって救われないところが、なんとなく切実でよかった。大金持ちのくせして、最後に好きな子からの返信を待っているところが切ない。
(Aug 29, 2011)
ベスト・キッド [2010]
ハラルド・ズワルト監督/ジェイデン・スミス、ジャッキー・チェン/2010年/アメリカ、中国/BS録画
ジャッキー・チェンがウィル・スミスの息子を相手に『ベスト・キッド』をリメイクしたと知って、公開当時から気になっていた作品。
とはいえ、僕はオリジナルの『ベスト・キッド』を観てない。どうもキャスティングがぱっとしなくて、惹かれなかった。だからこそ、ジャッキー・チェンとジェイディン・スミスというスター共演でリメイクされたと知って、そりゃおもしろそうと思ったのだけれど……。
いざ観たら舞台が中国でびっくり。あれ~、オリジナルはアメリカの話だよな?
この舞台の変更はちょっとどうかと思った。まあ、普段は見られないような中国の風景があれこれ見られるのは新鮮だったけれど、でもやっぱ、この映画の場合、アメリカの子供が空手(というか、この映画の場合はカンフー)をやるミスマッチがいいのであって、中国でカンフーやったら、それって普通じゃないですか?
まあ、主人公がドレッドの黒人少年だから、そういう意味じゃちっとも普通じゃないんだけれど。逆にそういう少年が中国人の子供に勝って喝采を受けちゃうという展開が、サッカー・ファンの僕としては釈然としなかった。サッカーでいえば、完全なアウェイなわけで。サッカーで見る限り、中国人はそこまで寛容じゃないでしょうよ。
トレーニングのシーンでは素晴らしかったジェイディン・スミスの演技も、肝心のトーナメント本番での対戦シーンでは、やや自信なさげに見えてしまったのも惜しい。そもそもアクション自体はジャッキー・チェンのそれとは比べようがないので、アクション映画としてはややもの足りなかった。
ということで、それなりにおもしろい映画ではあったけれど、期待していたほどではなかったかなぁという感じ。とりあえず同時に放送されたオリジナル版も録画してあるので、近いうちに見比べてみようと思っている。
(Aug 29, 2011)