2002 FIFAワールドカップ Korea/Japan (1)
Index of Group Leagues (1)
- フランス0-1セネガル
- アイルランド1-1カメルーン
- ドイツ8-0サウジアラビア
- アルゼンチン1-0ナイジェリア
- イングランド1-1スウェーデン
- スペイン3-1スロベニア
- イタリア2-0エクアドル
- 日本2-2ベルギー
- 韓国2-0ポーランド
フランス0-1セネガル
グループリーグA/2002年5月31日(金)/ソウル・ワールドカップ競技場/NHK
2002年FIFAワールドカップのオープニング・マッチは、前回王者フランスが初出場国に負けるという波乱の幕開けになった。
試合内容はといえば、最初の10分こそ互角かと思えたものの、その後は延々とフランスが圧倒する展開だった。ところがカウンターに勝負をかけるセネガルの攻撃に対して、サッカーの神様が一回だけ微笑んでしまう。
決勝点となったゴール・シーンは、セネガルの選手が放り込んだクロスが、デザイー、プティ、バルテズとピンボールのように渡って、最後にセネガルの選手の前にこぼれてしまったものだ。攻撃の面でもトレセゲやアンリの見事なシュートがポストをたたく。なんて不運なフランスだったことやら。
チームの実力ではどう見てもフランスの方が頭ひとつは上だった。アフリカ勢には珍しく組織だったサッカーをすることで専門家の注目を集めるセネガルは、攻守に渡るスピードのあるプレーこそ印象的だったけれど、全体的にはアフリカ大陸もまだまだと思わせるレベルだったと思う。それでも終盤はまったく危なげなく逃げ切ってしまい、勝利をものにしてしまう。これだからサッカーはわからない。
やはりフランスはジダンの欠場が痛かったのだろう。代役のジョルカエフのプレーはひとつひとつがもたついて見えたし、プティにもいまひとつ切れがないように思えた。アンリ、トレセゲ、ヴィルトール──なぜ柳沢を右サイドで起用した時にトルシエがFWのはずのヴィルトールの名前を出したのかと思ったらば、彼は今は右サイドで起用されているようだ──など前がかりの選手たちは悪くなかったと思うのだけれど、いかんせん彼らにいい形でボールが入らない。その辺は僕になどはわからないレベルでセネガルのDFが見事だったのかもしれないけれど、それ以前にやはりフランスの中盤の出来がいまいちだったんじゃないかと思えてしまう。
最初のうちこそどちらを応援するつもりもなかったので、どうせならセネガルが先制した方が盛り上がるとか思っていた僕だけれど、いざこれはフランス危うしという時間帯になってからは、一方的なフランス応援モードに入ってしまっていた。とりあえずジダンの雄姿を見ることなくフランスが大会から姿を消すようなことにはなって欲しくない。多分世界中のサッカー・ファンがそう思っているだろう。
健闘したセネガルには悪いけれど、彼らの健闘を称える気持ちよりも、王者の敗北を惜しむ気分の方が強い。そんな開幕戦だった。
(Jun 01, 2002)
アイルランド1-1カメルーン
グループリーグE/2002年6月1日(土)/新潟スタジアム/NHK
合宿地への到着が数日遅れたがためにすっかり日本中で有名になってしまったカメルーンの初戦。かかとを故障していたというエムボマも出場し、見事ファースト・ゴールを決めて見せてくれた。その場面以外はあまり目立っていなかったけれど。
対戦相手は直前になってキャプテンのロイ・キーンが監督と衝突してチームを離脱してしまったというアイルランド。
序盤の30分くらいはどちらも手の内の探りあいという感じで、全然盛り上がらない地味な展開だった。前半も残り少なくなってから、9番エトー──この試合で一番印象に残ったのはこの選手だった──の見事なトラップ&突破からのラストパスをエムボマが決めてカメルーンが先制。
一方のアイルランドも後半早々にカメルーンDFのクリアボールのこぼれ球を、8番のホランドがゴール隅のここしかないという場所にたたき込んで同点。このミドルシュートは実に見事だった。
その後しばらくは追いつかれたカメルーンがこんちくしょうとばかりに攻めたてるも、ああそうだ、この試合は開幕戦だったんだと徐々に冷静になったかのようにヒートダウン。以降は一進一退の攻防が続いて、終盤アイルランドが決定的なチャンスをより多く作りはしたものの、結果はドロー。それでもなかなか見応えのある試合だった。
突出した選手がいるわけではなく地味な印象のアイルランドだけれど、戦いぶりには好感が持てた。さすがオランダに勝って本大会に出場しているだけのことはある。
そうそう、どうでもいいような話だけれど、ワールドカップ出場国の監督はどこも個性的でいい。カメルーンの監督はセルジオ越後を麦藁色の長髪にしたような人で、片やアイルランドの監督は鼻の曲がったクリント・イーストウッドみたいな人だった。どちらもサラリーマンみたいなルックスの日本の監督よりも断然個性的でいい。
この試合は日本の開幕戦ということで、レフェリーが日本人の上川さんだった。ミスジャッジをして恥をかきやしないかといらぬ心配をして、はらはらし通しだったものの(失礼な)、とりあえず無難にこなせたようで何よりだった。でも次はなさそうな……。
(Jun 02, 2002)
ドイツ8-0サウジアラビア
グループリーグE/2002年6月1日(土)/札幌ドーム/NHK
なんてでかくてパワフルなんだと。始まって3分くらいでドイツのフィジカルの強さに愕然とする。
まずは身長193センチというスキンヘッドのFW、ヤンカーのでかさにびっくり。しかしでかいのは彼だけじゃなかった。チーム全体がこれでもかという巨体揃い。でもって当然強豪国だから技術はしっかりしている。でかくて上手い。これはどう考えても強いだろう。下馬評がかなり低かったドイツなので、おいおいという感じだった。
一方のサウジのプレーは頼りないことこの上ない。これはもしかしたら試合が決まるのは時間の問題なんじゃないかとキックオフ早々に思わされた。
そうしたらばまさにそのとおりの展開に。開始わずか7分のヤンカーのゴールは、その前のプレーでファールを取られて無効となったものの、17分にクローゼのヘッドが決まってからはもう一方的。ドイツが浴びせかけるように得点を重ねる。結局前後半ともに4得点、計8つのゴールを奪って、ドイツがサウジをこてんぱんに叩きのめして見せてくれてしまった。先制点をあげたクローゼはハットトリックを達成。8点目は後半ロスタイムのフリーキックだ。勘弁して欲しかった。いや、まいった。
まいったと言えば、途中出場したビアホフの、フェイント気味のロング・シュートにもまいった。6-0の局面で、あの距離であんな絶妙なシュートは反則だ。
とりあえずアジア予選を勝ち抜いたチームとしてサウジを応援していたものの、ここまで一方的な試合になってしまうと、なんとも言いようがない。8-0じゃまるで野球のスコアだ。アジアのレベルを再認識させられてしまった。
(Jun 02, 2002)
アルゼンチン1-0ナイジェリア
グループリーグF/2002年6月2日(日)/カシマスタジアム/NHK
アルゼンチン、イングランド、ナイジェリア、スウェーデンという強豪国がひしめき合い、死のグループと称されるF組の第一試合、優勝候補の筆頭アルゼンチン対アフリカの雄、ナイジェリアの対戦。
さすがは優勝候補と言われるだけある。アルゼンチンが強い。強いチームのサッカーは見ていておもしろい。しかもフランス同様、大半の選手が前回の大会の時も出場していて、知っている名前ばかり。思わず応援したくなってしまった。
特によかったのがオルテガ。アルゼンチンというとまずベロンの名前があがるので、今回はそれほど目立つ存在じゃないのかと思っていたらば、全然そんなことはない。もちろん中盤でゲームを組み立てる司令塔としてのベロンの存在感には、なるほどと納得がいった。けれどオルテガも十分過ぎる活躍を見せてくれた。ドリブル、パスセンスともに一流。前線で常に攻撃に絡んでいる彼のプレーには見ていてわくわくさせられた。前回の大会ではレッドカードをもらってチームを苦境に立たせた彼だけれど、今大会はより一層の活躍が期待できそうだ。
なんにしろアルゼンチンの攻撃が小気味よい。ゴールを狙う貪欲な姿勢と破壊力抜群のシュート力が際立つバティストゥータ、小さな身体でナイジェリアDFラインをかき回すオルテガ、中盤を精力的に動き回ってゲームを作り、精度の高いFKで相手ゴールを脅かすベロン。チームとしての連係も見事で、相手ボールは複数の選手が素早く厳しいチェックでガンガンと奪いにゆく。彼らのプレーは見ていて楽しかった。
一方のナイジェリアのサッカーは、中心選手であるカヌが傷んで、ほとんど活躍の場面もないまま後半早々に交替してしまったりした影響もあるのかもしれないけれど、あまりおもしろくなかった。セネガルにしろカメルーンにしろ、アフリカ勢のサッカーはその身体能力の高さはわかるものの、中盤が省略されたようなスタイルばかりで、いまいち好きになれない。
試合の方はアルゼンチンの攻撃があと一歩で決定機に至らないというシーンばかりが続く、じりじりとするような展開のまま後半へ。それだけナイジェリアのディフェンスが頑張っていたということなのかもしれない。特にGKのファインセーブが目立っていた。それでも地力でまさるアルゼンチンが後半18分にセットプレーの連続からようやくバティのゴールで先制。バティストゥータがゴール前でフリーでボールに触ったのはこの日これが三度目だった。まさに三度目の正直。ほとんど角度がないところから見事に押し込んで見せてくれた。
ビハインドとなったナイジェリアもそれからはかなり前がかりになって反撃を開始したので、最後の方は一進一退の攻防が続き、とてもおもしろい試合になった。
それにしてもやはり中盤に素晴らしい選手がいるチームの試合はおもしろい。これは是が非でもジダンのいるフランスと、このアルゼンチンとの対戦が見たい。今日の試合の感じならばアルゼンチンが決勝トーナメントに進出するのはまず間違いないだろう。あとはフランスのふんばりに期待しよう。
(Jun 02, 2002)
イングランド1-1スウェーデン
グループリーグF/2002年6月2日(日)/埼玉スタジアム/NHK
骨折で出場が危ぶまれたベッカムが無事にスタメンに名を連ねたイングランドが、実に34年も勝ち星をあげられずにいるというスウェーデンと第一戦で顔を合わせた。
ベッカムはまだ本調子には程遠いらしく、激しいあたりはまったくなし。それでも前半24分に彼からのCKを6番キャンベルが強烈なヘッドでゴールにたたきこんでイングランドが先制する。ただしベッカムはその場面以外にはこれと言った見せ場も作れずに、大事をとったのか63分で交替となった。
一方のスウェーデンは一週間前に日本と引き分けたとは思えない堂々たる戦いぶりだった。59分に相手DFのミスからのこぼれ球をアレクサンデションがゴールにたたき込み同点に追いつくと、あとは押せ押せ。引き分けには終わったものの、内容的にはイングランドを上回っていたような気がした。やはり先週の試合では手を抜いていたに違いない。
期待のマイケル・オーエンはほとんどボールを持つことができずに終わってしまった。どちらかというと2トップの相棒、バッセルという黒人選手の方がいい仕事をしていたように見えた。どうにもイングランドは中盤でボールを持てる選手がいない印象だ。マジでベッカム頼りのチームなのかもしれない。
いずれにせよイングランドは大丈夫なのかと疑問になるような初戦の戦いぶりだった。スウェーデン人の監督で対スウェーデン戦のジンクスをうち破るのは難しかったのかもしれない。それにしても次がアルゼンチン戦というのはかなり厳しいんじゃないだろうか。
(Jun 02, 2002)
スペイン3-1スロベニア
グループリーグB/2002年6月2日(日)/光州ワールドカップ球場(クワンジュ)/TBS
イングランドがスウェーデンに34年もの間勝てずにいるように、これまでスペインもワールドカップの初戦での勝ち星に恵まれていなかったという。最後に勝ったのは実に52年前なのだそうだ。なんだそりゃって感じだ。
この初戦に弱い強豪に対するは初出場のスロベニア。知らない国かと思っていたのだけれど、エースのザホヴィッチの名前を聞いて、おやっと思う。どこかで聞いた名前のような……。でもって顔を見て、思い出した。おお、この顔は知っている。そうだ、彼は一昨年の欧州選手権で大活躍したんだっけ。知ってるじゃん、スロベニア。なんて記憶力のなさだろうと情けなく思ったりする。
というような両者の対決は、結果から言ってしまえば3-1でスペインの順当勝ちだった。でも3点目のPKはちょっとスロベニアに可哀想だ。PKをもらったスペインの方が「え、マジ?」と聞き返していそうな、別に取らなくても誰も文句は言わないようなファールだったから。おかげで2-0から1点を返して高まっていたスロベニアの反撃ムードが一気にしぼんで、その後の試合がつまらないものになってしまった。レフェリーはモロッコの人だそうだ。この大会はここまでファールも少なく、いい感じのジャッジが続いていただけに、あの判定はとても残念だった。
それにしても相手DFの股を抜いて決めた一点目のラウルのゴールには驚いた。さすがワールド・クラスだ。
とりあえずスロベニアの健闘を称えつつ、初戦のジンクスを破ったスペインに祝福を。
(Jun 02, 2002)
イタリア2-0エクアドル
グループリーグG/2002年6月3日(月)/札幌ドーム/NHK
優勝候補の一角イタリアの初戦。まったく問題なし。トッティとヴィエリのツートップは超強力。特に2得点両方を決めたヴィエリの恐いことこの上ない。シュート力はこの大会でも一、二を争うだろう。まさに重戦車とか暴走機関車の名にふさわしい剛毅さ。
トッティもなるほどいい選手だし、カテナチオと称されるディフェンスも、前線から厳しいチェックを怠らず、バックラインは非常に1対1に強い。前回の大会でも思ったような気がするけれど、イタリアのディフェンスはなかなか見ていて楽しい。これは強いのもあたりまえだ。実に危なげのない試合だった。
あえて言えば、高い守備力を誇るために、2点を取ってからは安全圏だと感じてしまったのか、いまいち攻撃が淡白な印象だったのと、トッティに代わって出場したデルピエロがいまひとつ機能していなかったのが気にかかる。
対するエクアドルは短いパスでつなぐサッカーで、大きな展開があまりなく、スピードも感じられない。結局ほとんどイタリアのゴールを脅かすことなく終わってしまった印象だった。このチームが南米予選二位抜けというのはちょっと不思議。このグループでは一番グループリーグ突破が難しそうだ。
それにしてもエクアドルの10番アギナガがあの親父顔で僕より年下というのはインチキっぽい。
(Jun 04, 2002)
日本2-2ベルギー
グループリーグH/2002年6月4日(火)/埼玉スタジアム/NHK
日本代表、記念すべき母国でのワールドカップ初戦。事前の準備がとても十分だとは思えなかったので、多分苦戦した末に負けるのだろうと思っていたのだけれど、日本代表の選手たちはぼくの予想を裏切る立派な戦いを見せてくれた。
スタメンは柳沢、鈴木隆行のツートップにトップ下が中田、小野右、市川左、稲本、戸田のダブルボランチ、フラット3は中田浩二、森岡、松田、そしてGKが楢崎という顔ぶれだった。GKを除くと定番といったところだ。
前半は両チームとも手探りという感じで、見るところもないまま終わる。勝負は後半、45分に凝縮されていた。
先制したのはベルギー。あらら、こんなに綺麗に決まるのは滅多に見れないだろうという感じの、7番ウィルモッツの見事なバイシクル・シュートだった。それが56分。
正直なところ、これでやられたと思った。前回のワールドカップの繰り返しで、1-0で負けだろうと。ところが。
このゴールのわずか2分後に鈴木隆行がまさかの同点のゴールを決めてくれてしまう。小野のロング・パスを相手DFがGKへと流そうとしたボールに、勢いよく詰めた鈴木が爪先で合わせて、GKの脇を抜けるシュートを決める。これには正直言ってびっくりした。やってくれたぜ、隆行。今年になって初のゴールは、まさに値千金。これで同点。
さらにそれから10分たらずで。
稲本、稲本、稲本! なんだか素晴らしく攻撃に対して積極的だった今日の稲本が、柳沢からのパスを受けて攻め上がり、相手DFを交わして逆転のゴールを奪う。得点までの流れが、信じられないくらいのスムーズさだった。
その後、注目の選手交替では、小野に代えてアレックス、鈴木に代えて森島を投入。さらには足を傷めた森岡(幸い次の試合には影響はないらしい)に代わって、骨折した鼻骨をかばうウルトラセブンみたいなサポーターが痛々しい宮本を投入する。使われないことはある程度予想してはいたのだけれど、案の定の展開に、やはり秋田はお飾りかと思った。松田や秋田じゃフラット3の真ん中はまかせられないということなんだろう。
なんにしろこの宮本の投入のわずか3分後に日本は同点に追いつかれてしまう。またもやディフェンス・ラインの押し上げの隙を突かれての、11番ベルヘイエンのループ・シュート。だからフラット3なんて駄目なんだって、と思う。
一点目でオフサイドがとれなかったのは、市川が一人うしろに残ってしまっていたからに見えた。でも彼を責めるのはお門違いだと思う。もしもこの戦法を使うのならば、早いうちにメンバーを固定して、もっと連係を高めていかないと仕方ないだろう。最後の最後まで選手選考を続けていて、今日の試合のスタメンに誰が名を連ねるのかもわからないようなチーム作りをしていたのだから失点は当然の結果だ。
試合はこの後も激しく攻めあうものの、結局ドローに終わった。後半の攻防にはとても見応えがあった。稲本の文句なしかというシュートが、直前のプレーをファールと判定されて無効になったりする不運もあった(ジーコはあれは間違いなくファールだと言っていたけれども)。それでもやはり日本は勝てなかった。一度は勝ち越しながらも追いつかれてしまった。最終的な結果は予想通りだったけれど、内容的には悲観的な僕の予想を大きく上回る素晴らしいパフォーマンスを見せてくれただけに惜しい。
それにしても引き分けはしたものの、結局攻撃は約束事もないまま個人の頑張りに頼るばかり、フラット3は破綻しまくり、途中出場した選手は誰一人その能力を生かせない。予想通りトルシエの監督としての力不足を感じた一戦だった。勝ち点1に浮かれていていい場合ではないだろう。次のロシア戦に負けたら多分すべて終わりだ。
(Jun 05, 2002)
韓国2-0ポーランド
グループリーグD/2002年6月4日(火)/釜山アシアド・メイン・スタジアム(プサン)/フジテレビ
共催の相棒、元オランダ監督のヒディンクが率いる韓国の初戦。日本代表の試合のあとだったために、残念ながらあまり集中して観ることができなかった。それでも韓国のパフォーマンスの素晴らしさはよくわかった。欧州の古豪ポーランドに対して、危なげのない試合運びで、ワールドカップ初勝利をあげて見せてくれた。あっぱれ。
得点者はファン・ソンフォンにユ・サンチョル。DFをまとめるのはホン・ミョンボだし、さらには京都パープルサンガのパク・チソンという21歳のMFが、びっくりするくらいの存在感を示していた。めざましい活躍を見せるJリーガーたちのおかげで、とても親近感の感じられる試合だった。韓国にとっては快心の開幕戦だろう。
それにしても日本であれだけの活躍をしているユン・ジョンファンやチェ・ヨンスが控えってのがすごい。どうなってるんだ、韓国。
(Jun 05, 2002)