2024年4月のサッカー

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  1. 04/03 ● 福岡1-0鹿島 (J1・第6節)
  2. 04/07 ● F東京2-0鹿島 (J1・第7節)
  3. 04/13 ○ 鹿島1-0京都 (J1・第8節)
  4. 04/13 ● 鳥栖4-2鹿島 (J1・第9節)
  5. 04/28 ○ G大阪1-2鹿島 (J1・第10節)

アビスパ福岡1-0鹿島アントラーズ

J1・第6節/2024年4月3日(水)/ベスト電器スタジアム/DAZN

 長谷部監督が就任してからのアビスパには毎回てこずっている印象だし、この日は試合前から強い雨が降っていてコンディションも悪かったので、楽な試合にはならないと思っていたけど、ここまでいいところなしで負けるとは思わなかった。
 印象的には町田戦とほぼ同じ。本当にこの試合は内容が悪かった。今年は駄目なときはとことん駄目みたいだ。
 スタメンはGK早川、4バックが右から濃野、植田、関川、安西で、ダブルボランチが知念と海舟、その前に左が名古で、右チャヴリッチ、聖真がトップ下で、優磨のワントップという形。
 海舟が復活してきたので、前節ボランチで新境地をみせた土居がひとつ前の本来のポジションに戻った。
 現時点ではこれがベストの布陣のような気がするのだけれど、でもこれがまるでいいところなし。前半のシュートは関川が強引に打って枠を大きく外したミドル一本に抑え込まれた。相手のハイプレスに押し込まれまくり、CKを山ほど打たれて、本当にしょぼい内容。
 でもまぁ、今年は守備が安定しているし、最悪スコアレス・ドローか――と思っていたら、後半に相手の新加入のイラン人FWシャハブ・ザヘディ(もしかしてイラン出身のJリーガーは史上初?)に見事なヘディングを決められて、先制点を許してしまう。
 その後の選手交替(土居→松村、名古&チャヴ→樋口&パレジ、濃野→垣田)でいくらかマシにはなったものの、でも最後までゴールは奪えず。そのまま無念の敗戦となった。
 福岡はキャプテンの奈良が怪我したらしく、この日はベンチ外。スタメンを外れた金森、小田も出番なしで終わったから、旧鹿島勢はひとりも出てこなかった。これが今季初出場だという23歳のMF北島祐二がCKのキッカーを任されていたこともあり、けっこう目立っていた。
 それにしても、たぶん前節から中三日の過密日程だからだろう、去年のルヴァン戴冠の立役者となった紺野や前はベンチスタートだったし、決してベストメンバーではなかったはずの福岡になすすべなく敗れるとは……。
 まぁ、この日は首位の町田も今季初黒星で(やっぱ広島強い)勝ち点の差が開かなかったのがせめてもの救いだ。
(Apr. 06, 2024)

FC東京2-0鹿島アントラーズ

J1・第7節/2024年4月7日(日)/国立競技場

 サッカーの感想は鮮度が大事だと思っているので、普段はできるかぎり試合の当日か翌日には書くようにしているんだけれど、先週はイベントが多くて――なんたってこの試合に加えてライヴが三本もあったもので――すっかり疲弊してしまい、怠けていたら一週間もたってしまいました。いけません。
 さて、コロナ禍も過ぎてようやく例年のイベントとして復活したFC東京戦のスタジアム観戦。今年の会場はいつもの味スタではなく、新国立競技場だった。
 去年のスタンド三階席の印象が悪すぎて、毛嫌いしていた国立だけれども、今回はメインスタンドの一階席ど真ん中の前から17列という特等席だったので、ビールの売店がすぐのところにあったりして、まったくのノーストレスだった。
 いやもとい。席の間隔がせまいので、同列の人が席を立つときには立ち上がらないと通り抜けられなかったりするのは、やはりどうかと思うし、うしろの席のグループがやたらとうるさくて、いささか気が散ったのは残念だった。とくにサッカー初観戦らしいバスケ部のマネージャーっぽい女の子が「あがれ! あがれ!」「ピー! ピー!」とやかましいこと……。
 でも不満はそれだけ。たぶんメインスタンドで、フィールドを横から俯瞰する形で、それもベンチから出てきた監督の挙動が肉眼でわかる距離でサッカーを観るのはこれが初めてだし、これまでにないシチュエーションがとても新鮮だった。よい席のチケットを譲ってくれてありがとう!
 ということで、晴れ渡った絶好の観戦日和のもと、午後5時のキックオフをメインスタンドから見届けたこの試合。
 鹿島のスタメンはGK早川、DF濃野、植田、関川、安西、MF知念、佐野、樋口、仲間、FWチャヴリッチ、優磨という11人だった。
 途中交替は仲間→藤井、樋口&チャヴリッチ&知念→松村&ミロサヴリェヴィッチ&土居、海舟→パレジの5組。
 樋口と仲間がひさびさにスタメン起用されたのと、新加入が発表されたばかりのミロサヴリェヴィッチ(名前長い)が途中出場ながら、いきなり出てきたのがトピックだった。あと、チャヴリッチのポジションがこれまでと違って右だった。
 対するFC東京はGK野澤大志ブランドン、DF白井康介、土井幹太、エンリケ・トレヴィザン、バングーナガンデ佳史扶、MF松木玖生、高宇洋{こうたかひろ}、小泉、FW俵積田、安斎颯馬、中川輝人というメンバー構成。
 五輪代表世代の野澤、松木、俵積田、安斎といった選手が名前を連ねる一方、森重、長友、東ら、なじみのベテランはベンチ外や出番なしだったりする。知らないうちに世代交替が進んでいるっぽかった。ディエゴ・オリヴェイラは故障中とのこと。
 鹿島からのレンタル移籍中で、今季ここまで5ゴールと大活躍の荒木遼太郎は、残念ながら契約の都合でベンチ外。鹿島サポとしては、荒木のプレーも観たかったんだけれど、でも彼のプレーで試合の結果が左右されたら、それはそれで微妙なことになりそうだし、仕方ないんだろうなぁと思う。
 なんにしろ、東京は現時点でのクラブ得点王の荒木と、D・オリヴェイラを欠いての対戦だ。おのずから鹿島有利なのでは――と思っていたら、まるでそんなことなし。
 ともにいまいち成績があがらないものどうし、一進一退の攻防で、前半はスコアレスのまま終了する。でもって、後半に2失点しての敗戦……。
 仲川に決められた1点目は仕方ない。相手がうまかった。手数少なく運んだ右サイドから松木が入れたクロスに、仲川が背走しながら頭で合わせた。植田と関川のあいだのスペースに入り込んでヘディングを決めた仲川の勝ち。
 でも後半ロスタイムの2点目は余計。ミロサヴリェヴィッチのクリアミスを途中出場の原川に拾われ、彼がそのまま松木とのワンツーから豪快なミドルを決めたものだけれど、あの時間帯にあのボールロストは駄目でしょう。集中力が足りない。あと、1点目と同じようにCB二人のあいだのスペースを使われたのも印象が悪い。
 監督のクラモフスキーが試合後のインタビューで「もう何点か取れてもおかしくなかった」と語ったいるけれど、ほんと中川のシュートがクロスバーを叩いたり、途中出場のジャジャ・シルバというブラジル人がフリーのシュートを外したりしていなかったら、4-0の負け試合だった。
 まぁ、前節とくらべると試合内容は悪くなかった気がしたけれど、でもそれはスタジアム観戦の高揚感のせいかもしれないし、なんともいえないところ。
 現地観戦していて印象的だったのは、FC東京の最終ラインの高さ。前半のキックオフのときに、最終ラインがセンターラインの近くにいて、おいおい、そんなに高いのかと驚いた。植田、関川が引いて守る鹿島とは対照的だった。ポステコグルーの攻撃サッカーを継承するクラモフスキーだから?
 ――って、まぁ、ずっと気にして見ていたわけではないから、たまたま僕が気にしたときだけ、極端に高かった可能性もあるけれど。
 もうひとつ、驚いたのがミロサヴリェヴィッチ(名前が覚えられん)のプレー位置。
 どういう選手か、この日までまったく知らなかったので、出てきて最初のプレーで、植田と関川のあいだに降りてきてボールをさばき始めたのを見て、おいおい、この人ボランチかよ?――思った。てっきり攻撃的な選手を取ったのだと思い込んでいた。
 というか、ここ数節の低迷は得点力不足が原因なのだから、補強が必要なのはFWだろうよと思うんだが?
 去年から背番号9と11が欠番になったままだし、なんか鈴木満氏引退後の鹿島のフロント、駄目なんじゃなかろうか……。
 まぁ、柴崎はいまだ戻らないし、夏には海舟が海外移籍するのではという噂もあるので、樋口や名古をボランチと認識していないらしいポポヴィッチにとっては、頼れるボランチの補強が必須だったのかもしれない。
 でもこの日の2失点目は、海舟をさげて代わりに入れたミロサヴリェヴィッチ(入力が難しい)のミスからだからね? そういう意味では自業自得だ。
 後日、DAZNの見逃し配信を観たら、試合後の松木と小泉の走行距離が13キロ近かったのにも驚いた。サッカーセンスあふれる中盤の要のふたりにそこまでハードワークされたら、そりゃ難しい試合になるのも当然かもなぁって思った。
 まぁ、とりあえず、試合には負けたけれど、よく晴れた春の夜のスタジアム観戦はそれだけで楽しかったし、試合後に千駄ヶ谷で食ったベーコンバーガーはうまかった。
(Apr. 14, 2024)

鹿島アントラーズ1-0京都サンガFC

J1・第6節/2024年4月13日(土)/カシマサッカースタジアム/DAZN

 前節で2連敗を喫して、下位に低迷する京都との試合となれば、優勝を目指すクラブとしては勝ち点3は必須。
 ――とはいっても、どのクラブもそう簡単には勝たせてくれないのがJリーグだよなぁ……と、スコアレスで終わった前半を観ていて思った。
 京都は今年も曺貴裁{チョウキジェ}監督が率いている(なんでもポポヴィッチとは一緒に食事にゆく仲らしい)。スタメンは韓国人GKのク・ソンユンをのぞけば、全員日本人。知っている選手もごくわずか。
 でもそのわずかな選手が3トップの豊川、山崎凌吾、原大智というのが侮れない。
 豊川、原はなにげに元・海外組だし、山崎にも2年前にゴールを許している。
 果たして、豊川、原にボールが収まると、ひやひやさせられる場面がなきにしもあらずだった。豊川が打ったジャンピングボレーを植田が空中で止めたシーンが前半いちのファイン・プレー。
 この日の鹿島のスタメンは、前節の11人から仲間を外して藤井を入れた形。でもってチャヴリッチは前節につづき右サイドでプレーしていた。
 彼は前の所属クラブではそちらが主戦場だったそうなので、本来はそちらのほうが得意なのかもしれない。
 でも鹿島では――少なくても現時点では――左でプレーしているときのほうが機能している気がする。
 この日は後半からは左にポジションを変えてきたこともあり、そこからの鹿島の猛攻がすごかった。前半はまぁ互角といってもいいかなって内容だったけれど、後半はもうずっと押せ押せ。これでなぜゴールが決まらなんだって不思議になってしまうほどの攻めっぷりだった。
 なのに濃野のシュートがクロスバーをたたき、チャヴリッチのシュートはポストに弾かれる。
 これだけ攻めててノーゴールで終わっちゃったらダメージでかいだろう?――という心配を杞憂に終わらせる決勝ゴールがようやく決まったのは、後半の40分だった。
 セットプレーの流れから、右サイドにいた関川がヘディングで折り返したボールをゴール正面に詰めていた濃野が頭で押し込んだ。絶対勝つというチーム全体の意思統一のもと、ようやくもぎとった渾身の1点だった。
 濃野は学生時代には背番号10をつけていたこともあるそうで、このところ実況が何度もその話を繰り返していたのだけれど、この日はゴールの場面以外にシュートを打つシーンが二度もあり、昔エースナンバーを背負っていたころに培った得点感覚が存分に発揮された感じだった。おめでとう、J初ゴール!
 この日の途中出場は松村、師岡、パレジの3人だけ。決勝点の起点になった関川へのクロスは師岡が入れたものだから、とりあえず師岡の投入が功を奏した形だった。
 まぁ、ということで、攻めまくったわりには1点しか取れなかったけれど、それでも後半はいい形のフィニッシュが何度も見られて、なかなか楽しい試合だった。
 裏では首位に立っていた昨年J2王者・町田が、昨年J1王者・神戸に負けて首位陥落。ここまで無敗のC大阪が首位に立った。
 同じく無敗の広島が勝ち点2の差で2位。川崎はこの日までですでに5敗もしていて、降格圏内の一歩手前まで沈んでしまっているし、今年のJ1は例年にも増して先が読めない。
(Apr. 14, 2024)

サガン鳥栖4-2鹿島アントラーズ

J1・第9節/2024年4月20日(土)/駅前不動産スタジアム/DAZN

 あまりの惨敗に文章を書く気力が……。
 対戦相手の鳥栖はキックオフの時点では最下位に沈んでいたし、濃野の2試合連続ゴールで幸先よく先制したので、きょうはもらったと思ったのもつかの間。
 序盤のピンチを早川がファインセーヴで防ぎ、あまつさえPKまで阻止する大活躍をしてみせていたから油断していたけれど、考えてみれば、早川が目立つってことは、それだけ押し込まれていた証拠なわけで。
 はたして前半30分には鳥栖の7番・手塚の打ったミドルがゴール前に詰めていたボランチ河原(26歳ってマジか)にあたってコースが変わるアンラッキーなゴールで同点とされ、アディショナル・タイムにはCKからファーにいたブラジル人マルセロ・ヒアンにヘディングを決められて逆転を許す展開。
 実況では「今期の鹿島はここまでセットプレーからの失点がありません」とかいっていたから、なんか厭なフラグたってんなぁとは思っていたんだよなぁ……。
 それにしてもロスタイムの逆転弾は駄目でしょう? そんなの鹿島じゃない。
 後半は後半で、35分に途中出場の横山歩夢21歳に右サイドの突破を許し、そこからのクロスを再びマルセロ・ヒアンにダイレクト・ボレーで決められて1-3。
 ヒアンは前半にPKを失敗しているから、それほどいいFWじゃないかと思っていたら、その後のまさかの2ゴール。PK決められてたらハットトリックじゃん……。
 しかもこのブラジル人もまだ21歳。そんな若い子にこてんぱんにされるとは……。
 このゴールのあと、鹿島もPKをもらい――両チームともPKはVARが介入してオンフィールドレビューの結果ハンドとなったものだったけれど、どちらもVARが介入するほうが不思議なくらい明確なハンドだった――これを優磨が決めて1点差とした。
 残念過ぎたのは、そのわずか2分後の4失点目。左サイドへ開いていた(たぶん)佐野海舟がスローインへの対応をミスって相手の突破を許し、マークに入った植田も反応が遅れて、途中出場の福田晃斗という選手にいともたやすくシュートを決めらてしまった。あんなにぶざまに崩されるのを見たのはいつ以来だよってくらいの駄目さ加減だった。
 同情の余地があるとすれば、そのゴールの直前に関川を下げて海舟をCBにコンバートしていたこと。つまり捨て身で同点を狙いにいったポポヴィッチ采配が裏目に出た結果だ。それにしたって、せっかくの追撃ムードに水を差すあの失点はマジでひどかった。本当に強いチームは絶対にあんな失点しないって……。
 まぁ、3日前のルヴァン杯ではJ3の八戸相手に延長戦を戦うていたらくだったから、そのつけを払ったってことなのかもしれない。
 この試合のスタメンは前節と一緒で、途中出場は師岡、名古&ミロサヴリェヴィッチ、パレジ&須貝の5人だった。あぁ、本当にもう……。
(Apr. 26, 2024)

ガンバ大阪1-2鹿島アントラーズ

J1・第10節/2024年4月28日(日)/パナソニックスタジアム吹田/DAZN

 ダニエル・ボヤトス体制二年目の今季のガンバは、ここまで好調で上位につけているので、これも難しい試合いになるんだろうと思っていたけれど、好プレーとVARに救われて、なんとか勝ち点3をゲットすることができた。
 スタメンは早川、植田、関川、安西、海舟、知念、樋口、仲間、師岡、名古、優磨。途中交替は名古&樋口&仲間→聖真&チャヴリッチ&師岡、濃野→須貝の4組だった。
 開幕からずっとスタメンだったチャヴリッチがなぜだかスタメンを外れたのと、ベンチ入りした外国人が彼ひとりだったのがサプライズ。ここからGWの過密日程がつづくから、ローテーションを考えているのかもしれない。
 得点は仲間と濃野で、どちらも最初はオフサイドの判定を受けたのちに、VARによりその判定がくつがえったもの。この日の線審はさぞや肩身が狭かったろう。
 まぁ、とはいえ、仲間のゴールは、リプレイを見る限り、逆サイドのDFが残っていたので、あきらかにオフサイドではなかったけれど、濃野のほうは、一つ手前でボールにさわった優磨がオフサイドに見えたので、ほんと紙一重――というか、僕には証拠映像を見せられても、あれがなんでオフサイドではないのかわからなかった(理由は濃野が「ボールより守備側チームのゴールラインに近くなかったから」らしい。またひとつ勉強しました)。あれが認められたのは本当にVAR様々だった。
 ちなみに仲間のゴールは、最終ラインの裏へと抜けだした仲間が、知念からの見事なパスを胸トラップして、GKとの一対一のチャンスをきちんと決めたもの。濃野は仲間からのクロスがファーに流れる先にしっかりと詰めていた。
 これで濃野は3試合連続ゴール。ルーキーとしては史上8人目の快挙で、DFとしては史上初だそうだ。このところ彼が中へと切れ込んでフィニッシュに絡む形が攻撃のオプションとして大きな武器になっているのが素晴らしい。
 とはいえ、仲間にしろ濃野にしろ、彼らのゴールはある意味オプションなので、まだチームとしてきちんと得点の形が構築しきれていない感は否めない。勝ったからといって、まだまだ安心できる内容ではないと思う。
 あと、このところ成績が上がらないのは、守備が安定しないせいもあるので、せっかく仲間のゴールで先制したのに、前半のうちに同点に追いつかれたのには、やはりああ……と思った。
 失点は、右サイドからの突破を図った97番のブラジル人・ウェルトン――そういやこれまで書いてなかったけれど、去年から背番号の規定が変更されて、二桁だったら何番をつけてもいいことになったらしく、前節のヒアンも99番をつけていた。鹿島の最大はパレジの77番(この試合で今季初めてベンチを外れた)――が安西と交錯して一度は倒れながら、即座に起き上って、ゴールラインを割る一歩手前でクロスを入れ、これをゴール正面に詰めてきていた坂本一彩{さかもといさ}という二十{はたち}の選手が決めたもの。
 関川はルーズボールに詰めるのが一歩遅れてクロスを止められなかったし、植田も坂本のマークについていながらシュートを止められなかった。普段は頼りになる両CBだけれど、あの場面はともに集中力を欠いた感があって残念だった。でもまぁ、あれはウェルトンの諦めない姿勢の勝ちかなとも思う。
 ガンバは中谷進之介が移籍してきて、三浦弦太とコンビを組むCBがなかなか強力そうでいい感じだったけれど、その三浦が後半途中に、いやな感じで足を痛めて退場してしまったので、これからはちょっと厳しいんじゃないかと思う。
 あとはキャプテンの宇佐美、去年もいたダワンと黒川、途中出場の倉田以外は、なじみのない選手ばかり。今年は世代交替が進んだクラブが多い気がする。
(May. 02, 2024)