2023年7月のサッカー

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  1. 07/01 △ 鹿島0-0京都 (J1・第19節)
  2. 07/08 △ 広島1-1鹿島 (J1・第20節)
  3. 07/16 ○ F東京1-3鹿島 (J1・第21節)

鹿島アントラーズ0-0京都サンガ

J1・第19節/2023年7月1日(土)/カシマサッカースタジアム/DAZN

 若手が伸び悩んでいる感あり――。
 なぜだか佐野海舟がベンチ外だったこの試合、スタメンは早川、常本、植田、関川、安西、樋口、ピトゥカ、松村、仲間、荒木、優磨という組み合わせだった。
 注目は当然、ひさびさにスタメンのチャンスを得た五輪代表世代のふたり、荒木と松村――だったのだけれども。
 うーん、このふたりがあいかわらずいまいち。攻撃でいちばん輝いてたのは、最年長の仲間だった。いまの感じじゃ、ふたりともオリンピックどころじゃないよなぁ……。
 途中出場は名古、聖真、藤井、昌子、広瀬の5人で、荒木は後半13分、松村は15分でお役御免。残念ながら、ふたりともこれといった結果は残せなかった。
 京都はあいかわらずスタメンでは豊川、一美、途中出場ではパトリックしか知ってる選手がいなかった。GKの太田という選手はやたら安定感がないと思ったら、プロ11年目にしてようやく出場機会を得たとかいう話だった。失礼ながら、芽が出ない選手には芽が出ないだけの理由があるんだなぁって思ってしまった。
 豊川はあいかわらずアグレッシブでいい感じだったし、守備では途中出場のアピアタウィア久が好印象だった。でも気になったのはそのふたりくらい。このクラブに勝てなかったのは、やはり痛い。
 勝ち越してもいないのに、残り15分にDF二人を入れ替えて、3バックにしてきた岩政采配にはいささか疑問を覚えたけれど、途中出場のパトリックがここ2試合連続ゴール中とのことなので、絶対に勝ち点1だけでも積み上げないとと、慎重になったのかもしれない。フォーメーション変更後もとくにバランスが崩れたとかはなかったので、まあよし。
 いずれにせよ、後半戦に入ったとたん、スタメンが固定できなくなったせいか、勝ち星から見放された感じになってきてしまったのが気がかりだ。このまま夏あたりから失速しまくった去年の二の舞になりませんように。
 いやしかし、この状態で次節が広島、その次がFC東京ってのが嫌な流れだな。
(Jul. 02, 2023)

サンフレッチェ広島1-1鹿島アントラーズ

J1・第20節/2023年7月8日(土)/エディオンスタジアム広島/DAZN

 前節を最後にイニエスタが神戸を退団。鹿島では染野が出場機会を求めて再びヴェルディへ、キム・ミンテも湘南へレンタル移籍することが発表され、バルサBで結果を残せなかった安部裕葵は帰国してレッズに加入することが決まり、アントラーズも3試合連続で白星ならずと、残念なニュースばかりの一週間の終わり。
 鹿島のスタメンは早川、広瀬、植田、関川、安西、樋口、ピトゥカ、名古、聖真、仲間、優磨の11人。途中出場は垣田、佐野海舟、藤井、荒木、昌子の5人だった。
 試合はCKから関川がヘディングを決めて開始早々に先制するも、後半に相手のカウンターが見事にはまり、エゼキエウにどフリーでシュートを打たれて同点。そのまま引き分けるという内容だった。
 早川が際どいシュートをファイン・セーブで救ったシーンが二度ほどあったし、相手のシュートがバーをたたくシーンもあったので、負けなくてラッキーだったのかなって感じ。
 とはいえ、広島は荒木、塩谷、川村、満田らが不在で、チーム状況が苦しそうだったので、ここはぜひ勝っておきたかった。前半戦の雪辱を晴らせず、優勝からまた一歩遠ざかってしまった感あり。あぁ、本当に残念……。
 同点ゴールを許した場面で関川が相手のカウンターに置き去りをくったことへの懲罰なのか、岩政は後半27分にその関川をさげて昌子を入れるという、これまでにない采配をふるった。関川、せっかく素晴らしい先制点を決めたのに。お気の毒さま。
 義理の妹が遊びにきていたので、食事をしながらの観戦だったため、集中力不足で内容についてはこれ以上詳しく書けない。
(Jul. 09, 2023)

FC東京1-3鹿島アントラーズ

J1・第21節/2023年7月16日(日)/味の素スタジアム

 4年ぶりに味スタでFC東京戦を観た。
 この日は新宿に出たら京王線が人身事故で止まっていた。ちょっと慌てたけれど、乗り換えが新宿駅だったのが幸い。スマホでアドバイスを仰ぎつつ、中央線で武蔵境へ出て、そこから西武多摩線に乗り換え、多摩という駅からは徒歩でなんとかスタジアムまで辿り着いた。
 多摩駅からは徒歩20分ほど。東京外語大のキャンパスを突っ切るルートは緑が多くて散歩にはうってつけだった。今後もこのルートでいいかもと思った(散歩好き)。
 いやでも、この日は暑かった~。午後7時からの試合だったけれど気温は30度越え。スタジアムってどこも風の通りがよいイメージがあったけれど、それは二階スタンドならばって話らしい。この日の席は一階席で、まったく風が吹き抜けなかった。
 おかげで暑いこと。四万人近い観客がいるからか、ビールが欲しくても売り子が捕まらないし。水分をとってもすべて汗になって出てしまうので、この日は五時前にうちを出てから、試合後に三鷹で軽く飲んで帰宅するまでの七時間ほど、一度もトイレにゆかなかった。ビールを五杯ほど飲んだのに。まぁ、だからなんだって話だけれど。
 さて、それほど暑かったこの試合。鹿島のスタメンは、早川、広瀬、植田、関川、安西、ピトゥカ、佐野海舟、樋口、仲間、鈴木優磨、垣田という11人だった。
 交替は樋口→松村、仲間→荒木、垣田→師岡、優磨→聖真、師岡→船橋の5人。
 途中出場の師岡が交替しているのは、後半45分に安西がレッドカードをもらって退場してしまったから(この展開で昌子が出番なしで終わるとは思わなかった)。
 対するFC東京はGKスウォビィク(いつになったらこの名前を覚えるんだ俺)、CBが森重と木本、SBが右・小泉、左・長友で、松木玖生と安部柊斗のダブル・ボランチ、東がトップ下で、渡邊凌磨、ディエゴ・オリヴェイラ、俵積田晃太{たわらつみだこうた}(先祖は豪農?)という3トップ。
 アルベル監督が更迭されて早一ヵ月。後任を任されたクラモフスキーは前任者とは考えが違うようで、前回は攻撃的なポジションでプレーしていた小泉が右SB、松木がボランチ、そしてボランチだった東はトップ下に戻っていた。ベルギー移籍が決まった安部柊斗はこれがラストマッチとのこと。
 試合が動いたのは前半9分。カウンターから松木が左サイドを攻めあがって入れたクロスを、D・オリヴェイラがゴール真正面で受けて、反転してゴールへ流し込んだ。
 最初はオフサイドという判定だったのだけれど、VARが介入してゴールが認められた。なぜあんなにもあっけなく決められちゃうかな~。
 そのゴールの場面に限らず、序盤は東京のペースだったし、相手はここ3試合クリーンシートだというので、この1点は重そうだと頭をかかえていたのだけれど、そんな不安を吹き飛ばしてくれたのが鈴木優磨。前半なかばに樋口の左CKに飛び込み、豪快なヘディングを決めてみせる。
 この1点ですっかり形勢逆転。前半45分に垣田のゴールも生まれて逆転に成功。さらに後半9分にはピトゥカにもゴールが生まれて3-1。さすがにこれで勝負ありだった。FC東京は中2日で戦った天皇杯と同じスタメンだったそうだから、さすがに疲労があったのかもしれない。とにかく暑かったしねぇ。さすがにあの気温でサッカーは酷だ。
 垣田のゴールは安西のクロスから。それをファーで優磨が受け、いざシュートってところを止められて終わるも、そのこぼれ球に樋口が反応して、ファーに強く蹴り込んだボールを垣田がヘディングで決め切った。
 ピトゥカのゴールは見事な連携から仲間が打ったシュートをスウォビィクに止められた、その跳ね返りをペナルティ・ボックスの外から決めたもの。
 垣田もピトゥカも惜しいシュートのあとの二次攻撃が見事に決まったところが尊かった。いつもこんなゴールが決まったらもっと強いのにねぇ(なかなかそうはいかない)。
 チケットを取ってくれた義理の妹の旦那――簡単に書けば「義弟」ってことになるんだろうけど、大学の同級生なのでいつまでたっても弟という気がしない――には気の毒な結果になってしまったけれど、こちらとしては大満足の一戦だった。
 ハーフタイムには花火も見れたし、いまだ梅雨明け前なのに、ひと足先に真夏を満喫した一夜でした。
(Jul. 18, 2023)