2019年6月のサッカー

Index

  1. 06/01 △ G大阪1-1鹿島 (J1・第14節)
  2. 06/04 ● U-20日本0-1U-20韓国 (U-20W杯)
  3. 06/05 △ 日本0-0トリニダード・トバゴ (親善試合)
  4. 06/09 ○ 日本2-0エルサルバドル (親善試合)
  5. 06/14 ○ 鹿島2-0C大阪 (J1・第15節)
  6. 06/15 ▲ ブラジル1-1日本 (トゥーロン国際大会・決勝)
  7. 06/18 ● 日本0-4チリ (コパ・アメリカ)
  8. 06/18 ○ 鹿島1-0広島 (ACL・ラウンド16)
  9. 06/21 △ ウルグアイ2-2日本 (コパ・アメリカ)
  10. 06/25 △ エクアドル1-1日本 (コパ・アメリカ)
  11. 06/25 ● 広島3-2鹿島 (ACL・ラウンド16)
  12. 06/30 △ 鹿島2-2広島 (J1・第17節)

ガンバ大阪1-1鹿島アントラーズ

J1・第14節/2019年6月1日(土)/パナソニックスタジアム吹田/DAZN

 先週の鳥栖につづき、今週のガンバ大阪戦でも降格圏争いをしているクラブ相手に勝ち点を取りこぼした。
 鳥栖と違ってガンバはなぜ降格圏?って感じだし、この日の試合内容からすると本当になぜそんなに順位が低いんだって思うけれど(この試合のキックオフの時点でなんと暫定ながら最下位だった)、それでも事実は事実。下位に沈んでいるクラブとの二連戦で勝ち点わずか1ってんじゃあ駄目でしょうよ。あぁ、がっくり。
 この日のスタメンはGKクォン・スンテ、DF山本、チョン・スンヒョン、犬飼、安西、MF三竿、永木、中村充孝、白崎、FW土居、セルジーニョ。途中出場は安部裕葵、町田、レアンドロの3人。
 なぜかレオ・シルバがこの日は不在。最近の好調さからすると怪我以外の理由でベンチを外れるとは考えにくいから、きっとコンディションの問題でしょう。それはACLで2ゴールを決めたのを最後にベンチを外れている伊藤翔もしかり。あいかわらず怪我人が多くて困りものだ。
 まぁ、レオ・シルバがいないところは永木で補えるので、それ自体は問題ないのだけれど。やはり僕が気に食わないのは、この日も山本脩斗を右SBで起用してきたこと。
 安西が右では使えないのならばいいさ。でも違ったよね?
 この日の大岩は後半途中で山本を下げて町田を左SBとして起用、安西を右SBに移すという采配を披露した。でもって右にコンバートされた安西は、そちらのサイドでも見事な攻め上がりをみせてくれたんだった。やっぱ安西、右でもすごいじゃん!
 左がプロパーの山本を右で使って結果が出せず、その山本をさげて左SBに本来はCBの町田を起用するって、まったく意味がわからない。それだったら最初から山本に左SBをやらせりゃいいじゃん!
 安部の起用だってそうだ。20歳にしてA代表に呼ばれるほどの逸材――しかも今年は背番号10――にベンチを温めさせておいて、中村充孝をスタメンで起用する意味がわからない。過密日程での疲労があるとかいうならばともかく、前の試合からこの試合までは一週間近くあいているのだし、そもそも先週だって安部はベンチ・スタートだ。この試合で充孝がスタメン起用にこたえるだけの活躍をみせてくれていればまだしも、彼に替わって安部裕葵が出てきてからのほうが確実に攻撃が活性化しているんだから、本当にもうなにをいわんやだ。まったく納得がゆかない。
 試合は前半の早い時間に先制された苦しい展開ながら、前半の終わり近くに土居のファイン・ゴールで追いつき、後半は有利な試合運びをしながら、残念ながらドローで終わってしまった。決して出来は悪くなかったけれど、相手の順位を考えると確実に勝ち点3が欲しい一戦だった。それを納得のゆかない采配で勝ち点1に終わらせているわけだから、大岩に文句のひとつふたつはぶつけずにはいられない。
 相手のガンバは遠藤、今野のベテランふたりと韓国代表のファン・ウィジョがベンチスタート。かわりに食野――これで「めしの」って読むとは思わなかった――や小野瀬、矢島といった若い選手たちがアデミウソンとともに躍動していた。
 とくに目立っていたのが先制ゴールを決めた食野で、彼は現在なんとJ3の得点王なんだそうだ(G大阪U-23で8ゴール)。なるほど、ファン・ウィジョにベンチを温めさせてスタメン起用されるだけのことはある。
 そのファン・ウィジョは途中出場。あと今野も出てきたけれど、遠藤は最後まで出番なしだった。ヤットが怪我でもないのに出番なしで終わるのを観たのって初めてな気がする。久保建英の台頭もあるし、ほんと今年は時代の変わりめ感がすごい。
 でもまぁ、後半のガンバは一方的に鹿島に攻め込まれていたし、その状態で反撃に出るために遠藤を投入するのではなく、守りに入って今野を入れてくる監督・宮本恒靖の采配には、苦しい状況が透けて見えている気がした。
 日本代表のレジェンドだった宮本にはがんばって欲しいんだけどな。残念ながら、いまままだと遠からず解任の声が聞こえてきそうな……。
 ――とか、よそさまの心配をしている場合じゃない。今節はFC東京が勝ったので、首位との勝ち点の差はじつに9まで広がってしまった。
 これ以上離されたら、シーズンの折り返しを待たずにギブアップだ。勘弁して欲しいぞ。
(Jun. 02, 2019)

U-20日本0-1U-20韓国

FIFA U-20ワールドカップ・ラウンド16/2019年6月4日(火)/アレーナ・ルブリン(ポーランド)/BSフジ

 たった24時間のあいだに、U-22のトゥーロン国際大会・チリ戦、U-20W杯での日韓戦、そしてA代表の親善試合と、世代別の日本代表の試合が3試合もあった、代表サポーターにとっては悩ましい(それとも嬉しい?)一日。
 でもその3試合の結果は1勝1敗1分で、勝率5割といえば悪くないように聞こえるけれど、内容はどちらかというと悲観的。6-1とチリに大勝したU-22はともかく――チリって前回のコパ・アメリカで優勝しているはずなのに、ユース世代がそんなんでいいんだろうか?――U-20は韓国に負けてベスト16で敗退。A代表はホームでFIFAランキング93位のトリニダード・トバゴとドローときた。なってねー。
 U-20の試合は午前0時半キックオフで、最近ではふだんはもう寝ている時間だから、観るべきか悩んだんだけれど、でもベスト8を賭けての日韓戦だし、やっぱ観ておくべきだろうってんで、眠い目をこすって最後まで観たんでしたが……。
 結果は惜敗。いいサッカーはしていたんだけれど、ゴールを奪うところまでゆけず。終盤にミスから失点を許して、またもや韓国の前に屈することになってしまった。
 本当に前半はよかったんだよな。全体的に球ぎわで当たり負けしていなかったし、パスもスムーズにつながるしで、おー、日本の若い世代は本当に上手いな、この分ならばいけるんじゃないかと思ったんでしたが。
 スコアレスのまま後半に入ったとたん、そこからは韓国にペースを握られてしまう。前半は5バックで引き気味だった韓国が、後半から4バックにフォーメーションを替えて、積極的に攻めて出たせいで、日本のパスが思うようにつながらなくなった。もしかして前半の日本が気持ちよくボールをまわせていたのは、日程的に日本より厳しい韓国が体力温存であえて前半は捨ててきたから?――とか思ってしまった。
 まぁ、後半早々に日本のゴールが決まったと思ったら、VARにオフサイドの判定を受けて取り消されるという不運が痛かった気がする(まぁ、最初あれがオフサイドじゃなかったのが驚きだけれど)。あれでちょっとメンタルが乱れた感がある。そのほかにもゴールマウスをたたく惜しいシュートもあったし、そのうちの一本でもちゃんと決まっていたら、気持ちよく勝てたのになぁって。ほんとサッカー自体は日本のほうが韓国よりも内容がよかったと思うだけに本当に残念だ。
 失点は押し込まれている時間帯に、セイフティーにクリアすればいいところで無理につなごうとして敵に塩を送り、そこからいとも容易くクロスをあげられて、最後は高さで負けるという、わりとよくあるパターン。まぁ、A代表でさえありがちな展開だし、まだ若い子たちだから仕方ない気もする。しかもこのチームは森保のA代表に安部裕葵や久保建英らの主力を横取りされているわけだし。主力が怪我で途中離脱したとも聞く。それでもちゃんとグループリーグを無敗で突破しているんだから、たいしたもんだと思う。
 この試合の出場メンバーはGKが若原、DF小林友希、瀬古歩夢、菅原由勢、鈴木冬一、MF郷家友太、藤本寛也、齊藤未月(10番キャプテン)、山田康太、FWが宮代大聖、西川潤(17才の高校生)の11人。プラス、途中出場が中村敬斗、原大智、東俊希。
 うーん、ヴィッセルの郷家{ごうけ}しか知っている選手がいない(VARにゴールを取り消されたのは彼)。それでもみんな、とても上手かった。少なくても前半は文句なしに。彼らがちゃんと成長してゆけば――でもって、監督が森保よりもちゃんとした人ならば――きっと日本代表の未来は明るいだろうと思った。
(Jun. 05, 2019)

日本0-0トリニダード・トバゴ

親善試合/2019年6月5日(水)/豊田スタジアム/フジテレビ

 あぁ、なんてつまらない試合だったことか。この試合を観て、僕は本気でもう森保じゃ駄目だと思った。さっさと別の人に替えて欲しい。
 この試合に出場した選手は、スタメンがGKシュミット・ダニエル、DF酒井宏樹、富安、昌子、畠中、長友、MF柴崎、森田、堂安、中島、FW大迫の11人、途中出場は小林祐希、室屋、南野、伊藤純也、原口の5人だった。
 まずはこのフォーメーションが気に入らない。実況では森保ジャパン初の3バックなんていっていたけれど、両サイドウィングが酒井と長友なんだから、それって実質5バックじゃん。
 劣勢必至の強豪国が相手ならばともかく、なぜにFIFAランキングが100位に近いトリニダード・トバゴ相手に5バック? いったいなにがしたいんだ? 格下相手にDFの数を増やしてどうする。3バックだっていうならば、せめて両サイドには伊藤純也と原口あたりを使ってくれ。僕は3バックさえ嫌いなので、5バックなんて論外だ。
 そもそも、ふつうに考えたら、今回の親善試合のいちばんの目的は、このあとに控えたコパ・アメリカに向けての調整のはずでしょう? それなのにこの試合に出場した選手のうち、その大会にエントリーされているのは、富安、柴崎、中島の3人しかいない。なにそれ? まったく意味がわからない。
 コパ・アメリカは別大陸の大会だから、日本代表にとっては国際Aマッチ扱いにならないので、選手を拘束する権利がないから、ふつうにA代表が呼べない。それゆえに若い選手たちに貴重な経験を積ませるんだとかいって、五輪代表を中心とした選考になったみたいだけれどさ。でも欧州のクラブはその期間はシーズンオフなんだし、どっちかというとJリーグの選手よりは海外組のほうが呼びやすくない?
 本田とか、香川とか、来シーズンの去就が不透明な選手たちならばクラブとの交渉も楽だろうに。乾とかだって、呼べば喜んでくるだろう。そういうビッグネームを集めたほうが南米のお客さんだって喜ぶはずだ。
 どうせこの先へとつづく選考ができないのならば、本田らのベテランに柴崎らの海外組の中堅どころと久保や安部の若手を加えた三世代合同チームを作って臨むのがコパ・アメリカの正しい姿勢だったのではと僕は思う。
 でもそうじゃなくて若い選手主体でゆくと決めたのならば、直前のこの親善試合2連戦だってそのメンバーで戦うべきだ。なぜに僕ら日本人が一度も観たことのないようなA代表を南米へ派遣するんだよ。おかしいでしょう、それ? 熱心なサポーターに対しても、招待してくれた南米サッカー協会にも失礼じゃないか?
 この試合、わざわざ招集されたにもかかわらず、久保建英はベンチにさえ入っていなかった。A代表の試合をスタンドで対戦させるために久保をU-20代表からはずしたのかと思うと、もう馬鹿らしくてしょうがない。
 今回のコパ・アメリカに関するでたらめな選手選考は、すべて森保がA代表と五輪代表を兼任しているのが諸悪の根源のような気がする。森保が監督でいるうちは、この先まともに日本代表の試合を楽しめないんじゃないかって気がしてきた。
 とにかく森保のなにが駄目だって、継続性がないこと。以前にスタメン全とっかえを二度もしたのとか、今回の代表とコパの人選もそうだし、3バックを試したのもそう。これが俺の哲学だ!っていう一貫性が感じられない。
 前にも書いたかもしれないけれど、僕にとってサッカーとは生涯にわたってつづいてゆく長大な大河ドラマのようなものだ。そんな僕の視点からすると、現在の森保監督の日本代表は、主役が誰だかわかならない、スピンオフだらけの冗長な脱線エピソードみたいだ。俺が見たいのはこんな日本代表じゃねぇっていいたくなる。
 もしかして森保、このままゆくとトルシエより嫌いになるかもしれない。
(Jun. 05, 2019)

日本2-0エルサルバドル

親善試合/2019年6月9日(日)/ひとめぼれスタジアム宮城/TBS

 久保建英、待望のA代表デビュー。途中出場でプレーしたのはわずか25分ちょいだけれど、なんかそれだけで彼が全部持っていっちゃった感じの試合だった。
 この日のスタメンは、GKシュミット、DF富安、昌子、畠中、MF小林祐希、橋本拳人、伊東純也、堂安、南野、原口、永井謙佑という組み合わせ。
 要するにGKと3バックが前の試合と一緒。あとは堂安だけが2試合連続出場で、半分が入れ替え。
 まるで僕の愚痴が通じたかのように、両サイドに伊東純也と原口が使われたのが前の試合とのいちばんの違い。やっぱ3バッグで戦うならばそうじゃないといけない。
 実際に伊東は積極的な仕掛けから違いを生み出していたし、原口は2点目のアシストを決めている。長友や酒井宏樹だって攻撃力のある選手だけれど、でもそこはディフェンダー。純粋に攻撃に特化した伊東とかと比べたら、やはり分が悪い。
 もっともこの日のフォーメーションでオッケーなのは、相手のエルサルバドルがさほど強くないからで、ではこの3バックでブラジルに太刀打ちできるかと問われれば、さすがに疑問を感じてしまう。伊東や原口も守備でがんばる選手だけれど、逆に守ることに関しては長友たちの方が上なのは間違いないし。
 僕が日本は3バックよりは4バックのほうがいいと思っているのは、日本人のフィジカルではどんなに努力しても守備力を世界最強レベルに高めるのは難しいと思うからで、その一方で攻撃に秀でた中盤の選手が豊富にいるのだから、だったら無理して守備の枚数を増やすよりも攻撃に力を注いだほうがいいと思う。この2試合、3バックで戦うことで、中島と南野は1試合ずつしか出られなかったわけだし。現在の日本代表の強みは中島や南野ら攻撃陣にあると思うので、わざわざそこを削って守備の枚数を増やすなんてナンセンスだと思う。
 ただ、この2試合、森保は3バックをいじらなかった。この試合の途中からは畠中を下げて、4バックに戻したけれど、それも60分くらいになってからだった。この采配を好意的に見るならば、今回の森保の意図は3バックを試すことよりもむしろ、なるべく多くのCBの選手に代表での経験値を積ませることだったのかなと思った。
 現状だと日本代表のCBは麻也が不動の柱で、そこに槙野、昌子、富安がつづく形だろう。畠中はまだまだ戦力としてカウントするには心もとない。でも、いくらないでもこれだけでは駒不足感が否めない。なので今回は対戦相手がもの足りなくはあるけれど、少しでもCB陣全体の経験値を高めるため、あえて3バックを採用したのかなと。そんな風に思いました。まぁ、森保本人にとっても愛着のあるシステムなのは間違いないんだろうけれど。
 この日の得点は2点とも永井。永井、これが4年ぶりの代表で、しかもA代表初ゴールですって。いままでノーゴールだとは思わなかった。しかも彼ももう30歳だとは……。いやぁ、すっかりベテランじゃないか。この試合ではせっかくの2ゴールの活躍をみせたのに、後半に接触プレーで肩を痛めて退場しちゃうし。A代表にはどうにも縁がない人らしい。お気の毒さま。でもきょうのプレーは見事でした。
 途中出場は山中、室屋、大迫、中島、久保、柴崎の6人で、注目の久保は中島と一緒に後半22分からピッチに立った。つまり橋本、室屋、中島というFC東京の先輩たちにフォローを受けてのデビューとなったわけだ。
 同じくチームメイトの永井は怪我のせいでそのちょい前に大迫と交替してしまったけれど、それがなければ永井も一緒だったはずだ。森保は久保の起用法にはそうとう気を使っていたっぽい。ちょっと過保護な感があるけれど、まぁよし。こんなに注目を集めているんだからスタメンで使やぁいいじゃんと思っていたんだけれど、途中出場ゆえのワクワク感でスタンドが沸き立つ感じもなかなか捨てがたかったし。中島より背が高いのにもびっくりした。いつのまにそんなに大きく……。
 なにしろ、久保が出てきてからの日本代表はすべてが久保くんを中心に回っている感じがした。やはりものが違う。とてもこれがA代表デビューの18才とは思えない。コパ・アメリカでどんなプレーをみせてくれるのか、すごい楽しみになった。
 そうそう、この試合でキャプテン・マークをつけていたのは昌子だったんだけれど、試合後にキャプテンとしてキリンの表彰を受けていたのは途中出場の岳だった。柴崎が出てきた時点で後輩から先輩に譲り渡されてたんでしょうか? ちっとも気がつかなかった。
(Jun. 09, 2019)

鹿島アントラーズ2-0セレッソ大阪

J1・第15節/2019年6月14日(金)/カシマサッカースタジアム/DAZN

 今年J1のクラブに就任したスペイン人監督のうち、神戸のリージョと鳥栖のカレーラスがさっさと解任に追い込まれてしまったので、残るはセレッソのロティーナのみ。イニエスタの移籍で盛り上がったスペイン・フィーバーもすっかり沈静化してしまった感のあるきょうこの頃だった。
 でもロティーナはセレッソそれなりにいい仕事をしている気がする。少なくてもこの試合、前半を観る限りではまったく勝てる気がしなかった。
 J1での失点数の少なさでは首位のFC東京についで2位につけているというだけあって、あちらの守備は非常に堅固で、逆にこちらはゆるゆる。中盤でのボール・ロストから何度も決定機を作られて、無失点で済んだのが不思議なくらいの出来だった。
 まぁでも、あれだけのチャンスがあって決めきれないというあたりに、現在のセレッソの順位(9位)が如実にあらわれている気もした。なんたって失点が少ないかわりに得点も少ない。この試合後の得失点差が1だってんだから、そりゃどれだけ守備が堅くても、なかなか勝てないのは道理だなぁとは思った。
 今季のキーマンかと思っていたソウザはなぜか不在だったし(退団の噂あり?)、柿谷もベンチスタート。それでも清武、水沼、ブルーノ・メンデスらのタレントはいるから、けっこうチャンスは作れていたけれど(ことに前半はたくさん)、不思議と決定力を欠きまくっていた。おかげで助かった。
 対する鹿島のスタメンは、クォン・スンテ、永木、チョン・スンヒョン、犬飼、安西、三竿、名古、レアンドロ、白崎、土居、セルジーニョの11人。途中出場はレオ・シルバ、小池裕太、山口の3人。
 レオ・シルバは故障明けだからか、それとも来週のACLに控えてか、ベンチ・スタートだった。コンディション的な理由が大きいのかと思ったら、途中から出てきて存在感ありまくりだったから、どちらかというとACLに向けてだったんだろう。
 ということで、レオ様のかわりに名古が出場。これがJ1初スタメンとのこと。あと、3月末に加入してきた小池もこの日がJ1デビュー。
 小池は流通経済大卒で、Jリーグをスキップして即ベルギーのクラブと契約したという逸材らしいのだけれど、なぜだか3月末にレンタルで日本に戻ってきた(3年前に特別指定選手として鹿島でプレーしたことがあるらしい)。
 どうして帰国したのは知らないけれど、さすがに大卒で即海外に行くだけあって、いいもの持っている感じはした。本職は左SBなのだそうだけれど、この日は白崎と交替でそのまま左の高い位置に入って、攻撃でのいいアクセントになっていた。
 名古も(経験値的にはともかく)技術的には文句なしな感じがするし、白崎もすっかり主力として活躍しているしで、ほんと新加入の選手は優秀な選手ばかり。鹿島のフロントはあいかわらずいい仕事しているなぁと思う。
 この日の先制点は後半わずか5分。土居のクロスからの波状攻撃で、レアンドロがボックス内で倒されてPKを獲得(もらった感がすごかったけど)。これをセルジーニョが決めて先制した。なまじ前半が苦しい内容だっただけに、いささかラッキーな感はあったものの、後半早々のこの先制点はでかかった。
 さらには後半のなかばに、キム・ジンヒョンからのフィードをスライディングで奪い取った白崎が、土居とのワンツーから美麗なミドル・シュートを叩き込んでダメ押し。素晴らしく軌道のきれいな、惚れ惚れするようなシュートだった。
 これで勝負あり。2試合連続で勝ち点3を逃してきたところだったので、ここで堅守のセレッソ相手に勝ちきれたのは大きい。
 久保建英のレアル・マドリーへの移籍が発表されたことで、首位を独走してきたFC東京もそろそろ失速必至って状況だし、後半戦へ向けてますます混戦が加速しそうな雰囲気になってきた。
(Jun. 15, 2019)

U-22ブラジル1-1U-22日本(PK:5-4)

トゥーロン国際大会・決勝/2019年6月15日(土)/サロン=ド=プロヴァンス(フランス)/BS1

 トゥーロン国際大会でU-22日本代表が初の決勝進出――しかも相手はブラジル――ときたら、そりゃ観ておかないわけにはいかない。
 とはいえ、その試合があることに気がついた時点で、すでにひとりでワインを一本飲みきっていたので、かなりぐだぐだな状態で観ることになったU-22代表のフランスでの決勝戦。
 日本代表のスタメンはGKがオビ・パウエルオビンナ(流通経済大)、DFは3バックで大南拓磨(磐田)、岡崎慎(F東京)、田中駿汰(大阪体育大)、MFが田中碧(川崎)、長沼洋一(愛媛)、岩崎悠人(札幌)、高宇洋{こうたかひろ}(G大阪)、舩木{かける}(C大阪)、FW小川航基(磐田)、旗手怜央(順天堂代)という11人。途中出場は相馬勇紀(名古屋)、三笘薫(筑波大)、神谷優太(愛媛)の3人だった。
 いやぁ、日本代表のキャプテンとしてキックオフ前にレフェリーらと握手をしてる選手が黒人で驚いた。間違ってほかの国の試合を観始めちゃったかと思った。
 オビ、去年のトゥーロン国際でも一度観てるんだっけ? ぜんぜん覚えていなかった。駄目すぎる。
 まぁ、なんにしろそのオビくんを初めとして、大学生が4人、J2愛媛の選手が2人も出ている。コパ・アメリカに出場する森保ジャパンに主力をごっそり横取りされているから致し方ないにしろ、このメンツでブラジル相手にどれだけ戦えるのか――と思ってみれば、これが意外といけた。PK戦で負けて優勝こそ逃しはしたけれど、内容では決して負けてはいなかった。
 いい感じで試合に入りながら、前半19分に容易く先制ゴールを許したときには、やはりブラジルには敵わないのか……と一度は落胆したものの、前半のうちに相手のミスから小川航基がボレーシュートを叩き込み同点としたのが大きかった。
 最終的に日本のシュート数はわずか3本だというので、攻め手を欠いた感は否めないけれど、それでもブラジルを相手に90分を戦って(この大会は延長なし)1-1ならば上出来だ。なんたってこの代表はここまでにイングランドやメキシコに競り勝って決勝まで上がってきたのだから恐れ入る。いやはや、立派な戦いっぷりでした。
 大会MVPに選ばれたドウグラス・ルイスらの選手がこの先のブラジルでどういう存在になってゆくのかはわからないけれど、もしも彼らが5年後にブラジルの主力となっているとしたら、そんな彼らと互角に渡りあったこの試合での記憶は日本代表にとって大きな財産になるのではないかと思う。
 彼らの活躍に刺激を受けた安部裕葵らがコパ・アメリカでどんなプレーをみせてくれるのか、ますます楽しみになった。
(Jun. 16, 2019)

日本0-4チリ

コパ・アメリカ/2019年6月18日(火)/エスタジオ・ド・モルンビー(ブラジル)/DAZN

 コパ・アメリカ開幕――そしていきなりの惨敗。
 やっぱ五輪代表+アルファで臨んじゃ勝てない。グループ・ステージを突破したらブラジルやアルゼンチンと戦えるかもって実況がいっていたけれど、なに寝言いってんだって感じのぼろ負けだった。
 森保が選んだ緒戦・チリ戦でのスタメンは、GKが広島で今年レギュラーを張っている大迫敬介、DFが4バックで、右から原輝樹、植田、冨安、杉岡大輝、MFは中山雄太、柴崎のダブル・ボランチに、久保建英、中島、そして2トップに前田大然と上田綺世という顔ぶれ。途中出場は安部裕葵、三好、岡崎だった。
 まぁ、要するに柴崎、中島、植田をオーバーエイジ枠に使った五輪代表ってところだ。A代表の公式戦――それも南米チャンピオンを決める真剣勝負の舞台――をそんなメンツで戦おうって姿勢がまず間違っている。それで結果が出ればまだしも、4-0の完敗ってそりゃいったい……。
 日本代表がこんなひどいスコアで負けた試合、ひさしく記憶にないぞ。
 調べてみたら一昨年、ハリルホジッチが韓国に4点とられて負けているけれど、そのときは1点は返したので3点差。それ以前だと僕の記録にある範囲内では、4点差をつけられて負けた相手はたぶんブラジルだけだ。
 苦手のブラジルならばまだしも、チリは10年前にホームとはいえ4-0で勝っている相手だよ? いくらその後に実力をつけて、前回のコパ・アメリカでは優勝しているからって、ここまでけちょんけちょんにされてしまう日本代表ってなに?
 今大会は日本代表にとっては国際Aマッチ扱いにならないから仕方ないというけれど、しょせんそんなの言い訳だ。
 どんな舞台であろうと、国の威信をかけて戦う舞台で、負けて当然なんて試合はない。こちらがどんなスタメンで戦おうと、結果はA代表の成績としてクレジットされるわけでしょう? この大会の結果でFIFAランキングが下がるのは確実だよね? 五輪代表の成長のためにっていって、A代表がふがいない成績を残して日本の株を下げてちゃしょうがないだろう。
 いまの日本サッカー協会は五輪に浮かれて優先順位を履きちがえている気がして仕方ない。どう考えたって大事なのは五輪よりもA代表でしょう?
 南米の強豪国と真剣勝負ができる貴重な機会を、将来的にA代表に定着するかもわからない選手に与えるのなんてナンセンスだ。
 前田大然なんてJ1で1ゴールだよ? 上田綺世にいたっては大学生だよ? 再来年から鹿島でプレーするのが決まっているにしても、現時点ではアマチュアだよ? なぜそんな選手たちが南米選手権という晴れの舞台でプレーしているのかわからない。予選で敗退してこの大会に出たくても出られない国の人たちにだって失礼でしょうよ。
 もう本当に嫌だ。今回の大会のために集められる最善のメンバーを全力で集めてこなかったJFAと森保を呪いたい。
 以上、あまりの惨敗に愚痴らずにはいられませんでした。
 この試合で許したゴールは、1点目がセットプレーからのヘディング。決めたのはボローニャに所属しているという13番のプルガルというMF。前半残り5分とかだったので、そのままスコアレスで終われなかったのが痛かった。
 後半の失点は11番のバルガスという選手が2点で、マンU所属の7番サンチェスが1ゴール。サンチェスはコンディション的に本調子じゃないらしいんだけれど、結果を出すあたりがさすがに千両役者だった。
 バルガスの1点目は冨安にあたってシュートのコースが変わってしまったのが不運ではあるけれど、冨安はこのチームのディフェンスの要なので、その彼が絡んでの失点では致し方ないかなと思う。
 バルガスの2点目――この試合の4点目――はGKの大迫がボックスから飛び出して止めにいってかわされ、無人のゴールに流し込まれたもの。大迫、Jリーグのつもりで出て行ったら、相手が一枚も二枚も上手だったってことでしょう。これもまぁしゃあない。いい経験になったろう。
 アントラーズ・サポーターとしては柴崎、植田、そして上田綺世がスタメンってことで――でもって柴崎はそれなりに存在感を放っていたし、上田もゴールこそ決められなかったものの、柳沢を思い出させる抜群の動き出しのよさから5本くらいシュートを打っていたので――それなりに見所はあったんだけれど、それにしてもこの結果は……。
 上田や久保のシュートが一本でも決まっていれば、また違う内容になっていたのかもしれないけれど、まぁ結果は結果。これが今回の代表の実力だろう。
 あとの2試合――初戦からこの結果じゃ、次のウルグアイ戦で予選敗退必至でしょう――を観るのが憂鬱になってきた。
(Jun. 18, 2019)

鹿島アントラーズ1-0サンフレッチェ広島

AFCチャンピオンズリーグ・ラウンド16/2019年6月18日(火)/カシマサッカースタジアム/日テレNEWS24@スカパー!

 今週、来週と、2週つづけて午前中にコパ・アメリカの日本代表戦、夜にはACLの鹿島の試合があって大変です。
 広島とのJリーグ対決となったこの試合は、前半のうちにセルジーニョのゴールで先制して、後半はのらりくらりと逃げ切るという展開。
 前半はなかなかいい出来だったのだけれど、後半は受身一方になってストレスフルだった。とくに最後の10分は、相手に退場者が出て数的有利だったのにもかかわらず、押し込まれてあわや失点――みたいなシーンが連続したのが反省点。広島、だてにACLで1位抜けしちゃいないなと思いました。
 この日の鹿島の先発はクォン、永木、チョン、犬飼、安西、レオ・シルバ、三竿、遠藤、白崎、土居、セルジーニョというメンバー。途中出場が町田と伊藤翔と山口の3人だった。
 遠藤のひさびさのスタメンと、しばらくベンチを外れていた伊藤翔が戻ってきたのが朗報で、あとはきわめてオーソドックスな印象。
 決勝ゴールを決めたのはセルジーニョだったけれど、それをアシストした土居のクロス──左から深くえぐって放ったパスが相手DFにあたって浮き球の絶妙なクロスになった──はセルジーニョが触らなくてもそのまま入ったんじゃないかってボールだったので、半分は土居の得点ってことでいいと思う。
 対する広島はずいぶんと顔ぶれが変わっていた。森崎ツインズが引退してないし、なぜか青山は不在、柴崎晃誠、野津田、パトリック、皆川らはベンチ。GKも林卓人ではなく中林という人だった(林はどこだ)。
 ということで、スタメンで見覚えのある顔は佐々木翔と川辺駿だけ。あと柏とか渡、五輪代表の森崎司、ドウグラス・ヴィエイラあたりは見たことあるかも……って程度。キャプテンマークは清水航平という27番の選手がつけていた。
 今年はこんな知名度の低いメンツでリーグ戦でもACLでもけっこういい成績を残しているのだから、城福さん、いい仕事しているんだなと思った。
 そんな状況でコパ・アメリカにGKの大迫と松本泰志のふたりを引き抜かれているのはさぞや痛かろう。森保も罪作りなことするよなぁ。
 大迫ら二人は来週の広島での第二戦にも戻ってこれないし、おまけにこの試合ではボランチを務めていた稲垣という選手が終盤にたてつづけにイエローカードを2枚もらって退場になってしまった。あとのカードはファールを受けたチョン・スンヒョンも高く足を上げていたので、あれでカードはちょっとかわいそうだった。
 ということで、森保ジャパンとウズベキスタンのレフェリーの後押しを受けて、ホームのこの試合をスコアレスで勝ちきった鹿島にとっては、非常に有利な状況で来週の第二戦に臨めることになった。
 なんかちょっと広島には申し訳ない気分。
(Jun. 18, 2019)

ウルグアイ2-2日本

コパ・アメリカ/2019年6月21日(金)/アレーナ・ド・グレミオ(ブラジル)/DAZN

 ひさしぶりに代表戦を録画――正確にはDAZNの見逃し配信――で観た。なんちゃってA代表によるコパ・アメリカのグループリーグの二試合目、ウルグアイ戦。
 GK川島、DF岩田智輝(大分)、冨安、植田、杉岡、MF板倉、柴崎、三好、中島、安部裕葵、FW岡崎というのがこの日の先発。途中出場は上田綺世、久保建英、立田悠悟(清水)の3人だった。
 メンバー表を見たときにはDFが5人になっていたので、うわー、3バックだ~と思って、とてもがっかりしたんだけれど、あけてみればフォーメーションは4バックで、DF登録の板倉はボランチ起用だった。でもって、とてもいいプレーをしていた。高さがある、日本代表ではあまり見ないタイプのボランチ。だてにマンCの目にとまっちゃいないなと思いました。
 僕はスポーツ観戦と刺身は鮮度が大事だから生がいちばんと思っているんだけれど、この試合を観て、たまには録画も悪くないなと思った。少なくてもチリ戦のような惨敗はしないってわかっているので、安心して観ていられる。カバーニやスアレスの危険なシュートに冷や冷やしながら、それでも余裕を持っていられるのがよかった。カバーニいいなー、Jリーグに欲しいなーとか思ったりして。
 ドローという結果のせいかもしれないけれど、印象的にはウルグアイよりもチリのほうが強かった気がする。ウルグアイはアタッカーの攻撃の精度はうらやましいくらいに高かったけれど、守備の面では中盤のプレッシャーがチリよりも緩い感じがした。なので総合的なバランスはチリのほうが上かなと。チリ、改めていいチームだったなと思った。
 日本の2ゴールはどちらも三好。柴崎からのロング・フィードからドリブル・シュートを決めた1点目、右サイドからのクロスの跳ね返りをボレーで決めた2点目とも、その落ち着きぶりが非常に印象的だった。すげーな、三好。大舞台にもまったく動じていない。上手いのは知っていたけれど、思ったよりも大物かもしれない。
 失点は1点目が植田がVARで取られたPK。ネットでも話題になっているけれど、あれでPKはひどいと思う。2点目はセットプレーからヒメネスにヘディングを決められた。セットプレーの守備はもうちょっとどうにかなんないものなのか。
 まぁ、そのほかにもバーをたたくシュートが2本くらいあったので、2失点で済んで運がよかったかもしれれない。下手したらチリ戦の再現の可能性もあったと思う。でもこの日はちゃんと日本も得点できたから、まだよかった。先行してそのまま逃げ切れればなおよかったんだけれど、結局ドローにされちゃうあたりがやはり日本代表らしい。
 スタメンの岩田とか、途中出場の立田とか、知らない選手もいたけれど、川島、岡崎を加えたメンバーは、ほぼ半分がオーバーエイジなので、やはり前の試合よりは安定感が増した感があった。
 岡崎、やっぱいいじゃん。途中出場した前の試合ではまったく目立っていなかったけれど、この試合では存在感たっぷりだった。出番が減ったとはいえ、いまだプレミア・リーガー。まだまだ戦力として計算できる。なぜアジア杯で呼んでないんだよって話で。香川や乾の起用法にしても、新旧戦力をバランスよく使えないところが森保は駄目だよなぁと思う。
 安部裕葵は今季の鹿島と同じで、いまいちぱっとしなかった。途中出場の久保もほとんどボールに触れずじまい。
 ということで小柄な若手アタッカーとしては三好のひとり勝ち。あとやっぱり中島がいい。この辺のサイズ感の似た、センス抜群のMF陣をどう組み合わせて使ってゆくかが今後の日本代表の鍵となるんだろう。
 いやしかし、初戦で惨敗、二戦目で善戦するもドロー。こういうパターンって過去に何度もあったよね。コパでは3位でも決勝トーナメント進出の可能性があるから、まだ敗退が決まったわけじゃないけれど、これで最終戦で勝っても初戦の大量失点が響いてグループリーグ敗退って。そういうフラグが立っている気がする。
(Jun. 22, 2019)

エクアドル1-1日本

コパ・アメリカ/2019年6月25日(火)/エスタジオ・ミネイロン(ブラジル)/DAZN

 ほら、やっぱり……。
 エクアドルはFIFAランキング60位だというので、勝てるかと思っていたけれど、やはり南米大陸での試合はそう甘くなかった。
 じゅうぶん強いじゃん、エクアドル。負けこそしなかったものの、1-1のドローに終わって両チームともグループリーグ敗退が決定。勝ち抜けのパラグアイも勝ち点は2で日本と一緒だから、最終的にはやっぱり初戦での4失点が響いたことになる。勝っていれば次はブラジルと試合ができたのに……。あぁ、残念きわまりない。
 この試合で森保が選んだスタメンは、ほぼ前のウルグアイ戦と一緒。唯一の違いは安部裕葵のかわりに久保建英が先発で起用された点だけだった。
 でもね。個人的にはこのメンバーには疑問を感じた。久保を使ったことに――ではなく、その他のメンバーを替えなかったことに対して。
 ウルグアイと引き分けた前の試合は結果こそよかったけれど、かといってあれから中3日だ。なにもほぼ全員そのままでなくてもいい。とくに岡崎はフレッシュな上田綺世か前田大然に替えるべきだったと思う。
 岡崎は先制の場面にこそ絡んだものの、たしかシュートはゼロだったはずだ。それに対して途中出場した若手FWふたりはそれぞれ惜しいシュートを打っている。それだから、どうせなら最初からそのふたりを使って、もっと決定機を与えられていたら……と思ってしまった。まぁ、結果論ですが。
 日本の1点は中島。自ら演出したチャンスでGKが弾いたボールを拾って、ループ気味のシュートを決めた。最初はひとつ前のプレーで岡崎がオフサイドをとらえてノーゴールの判定だったんだけれど、VARで遅れてゴールが認められた。
 そういや、この大会のVARって、W杯のときのように主審が映像を見て確認しないで、報告を受けただけで決まっちゃうんですね。これからはそっちが主流なのかな。主審の判断なしってどうかと思うんだけれど。
(【追記】あとで別の試合をニュースで見たら、ちゃんと主審がモニターを見ていたので、僕の勘違いだったっぽい)
 まぁ、なんにしろVAR様々で先制させてもらって、喜んだのもつかのま――。
 前半残り10分という時間帯にエクアドルに同点ゴールを奪われてしまう。右からのクロスからシュートを浴び、いったんは川島が止めるも、そのこぼれ球を10番のメナという選手に決められた。
 この失点の場面では、シュート前のこぼれ球にまったく反応していない植田の守備にがっかりだった。あそこは俊敏に反応してボールをかき出してくれないとなぁ。植田、なんか海外にいって下手になってない? この日のプレーからはいまいち覇気が感じられなくて残念だった。
 まぁでも、この試合では日本代表の出来がそれほどよくなかったけれど、それ以上にエクアドルがよかった。こんなに手ごわいと思っていなかった。おみそれしました。
 いやしかし、この試合に勝ってブラジルと戦えずに本当に残念。このチームの試合を――柴崎や久保の活躍を――もっと観たかった。今回の五輪代表中心の選手選考には南米の一部の国から非難が上がったという話だったから、ここでグループリーグを突破して、日本はちゃんと戦える戦力で大会に臨んだぜってことを示したかったというのもある。
 ほんと、それにしても森保はなってないよな。せめて移籍が噂される本田と香川らを呼んでさえおけば、そんな非難は受けなかっただろうに。本田や香川を呼んでなお、彼らを使わずに久保を使うくらいの姿勢があってもよかったんじゃないだろうか。そうすりゃ南米の人たちだって、この久保って選手は本田より上なのかと思うだろうし。
 そもそも当初は五輪世代の経験のためにっていってたくせして、GKに川島を起用するのも間違っていると思う。川島、岡崎の起用は若手の経験よりも結果を優先したからでしょう? 結局出番がないまま終わった初招集の選手が5人もいるし、選考の時点では五輪世代ばっか呼んでおきながら、いざとなったらベテランの経験値頼りなんだから、その采配はぶれまくりだ。どうせぶれるならば、もっと楽しくぶれてくれ。
 基本的に森保はエンターテイナーとしてはいまいちだと思う。人を楽しませようって発想が足りない。そこがなによりの不満かもしれない。
 ま、なにはともあれこの大会、柴崎はよかった。上田綺世も――笑っちゃうくらい決定力はなかったけれど――決定機を作る動き出しのよさには非凡なものを感じさせた。近い将来アントラーズでブレイクする姿を見るのが楽しみだ。
(Jun. 25, 2019)

サンフレッチェ広島3-2鹿島アントラーズ

AFCチャンピオンズリーグ・ラウンド16/2019年6月25日(火)/広島広域公園陸上競技場/日テレNEWS24@スカパー!

 2週連続で、なんかごめんねぇって謝りたくなるような試合で、鹿島がアウェイ・ゴールで広島を上回ってベスト8に駒を進めた。前半に土居の先制ゴールが決まった時には、やったこれで勝ったと思ったんだけれどなぁ……。うーん、結果的には薄氷を踏んだなぁって内容になってしまった。
 この試合のスタメンはクォン、永木、チョン、犬飼、町田、三竿、レオ・シルバ、遠藤、名古、土居、セルジーニョの11人。
 なんと安西が怪我でベンチ外、さらには白崎もコンディション不十分でベンチ・スタート。なもんで町田が左SBに入り、同サイドの攻撃的なポジションには名古が入った。
 白崎の代役が名古? 充孝や金森ではなく?
 ――要するにそれは、この試合は攻めるより守備が大事ってメッセージなんだろう。永木も「とにかく0点に抑えたい」っていっていたらしいし。でもその結果が3失点ではなぁ……。
 まぁ、この試合は不運もあったのは確かだ。なんたって開始わずか2分でチョン・スンヒョンがとつぜん足を痛めて退場してしまうし。名古も慣れないポジションで負担が大きかったせいか、後半70分で足をつったかで途中交替しちゃうし。ただでさえ欠場者が多いのに、スタメンまで削られるのは痛いったらない。
 でもそんなことをいうと、不運だったのはこっちだって広島の人に怒られそうな試合でもあった。
 広島は後半に途中出場でパトリックが出てきてからは圧倒的に攻め立て、そのパトリックと佐々木のゴールであっという間にスコアを2-1とした。これはもしやまずいのでは……と思わせたその直後に、カウンターからの土居の突破を止めようとして飛び出したGKの中林が土居を倒して退場になってしまう。
 あのレッドカードのシーン、カウンターからドリブルでフリーのチャンスを作った土居の抜け出しは見事だったけれど、でも接触はほんのわずかだったから、あれで退場はちょっとかわいそうだなぁと思う。まぁ、がっつり当たっていれば、レッドで当然ってプレーだったし、わずかながらも当たっているのは間違いないんだけれど。
 まあでも、その退場で数的不利になったあとも猛攻を仕掛けてきた広島はすごかった。こっちはあわや3失点目かってシーンが連発。それをオフサイドやらシミュレーションやらって判定のおかげでかろうじて救われる展開の連続。いやー、こんなにレフェリー(イラク人)に助けられることになるとは思わなかった。広島つえー。
 広島にとって痛恨だったのは試合終盤、88分の2失点目。これはもう残りチャンスが少ないと見てGKの林卓人――故障明けなのか先週はいなかったけれど、この日はベンチに入っていて、中林の退場を受けて途中から出てきた――までがセットプレーで攻撃に上がった際に、そのCKのセカンド・ボールからカウンター攻撃をくらい、土居に無人のゴールへとロングシュートを蹴り込まれたもの(聖真ナイス!)。
 ロスタイムは5分もあったわけだし、結果的にはその中でPKを得て3点目も奪っているわけだから、あそこはまだGKを上げるのは早かったと思う。広島にとっては試合を決定づける致命的なミスだった。お気の毒さま。
 まぁ、とにかく鹿島にとっては終始防戦一方って試合で、勝負には負けたものの、土居聖真のアウェイ・ゴールの2点でなんとか広島を退けてベスト8に駒を進めた一戦だった。今年の土居は本当に頼りになる。
 途中出場はチョンの交替が関川――SBの小田を入れて町田をCBに戻すのではなく、町田はSBのままでCBに関川を入れたあたりに、きょうは守備重視だって大岩の姿勢がよく出ていると思った――で、ふたり目が足をつった名古に替えて白崎、最後が遠藤から小田。守備固めで小田で大丈夫かって思ったけれど、きょうのところは問題なかった。
 広島とはこの次のJ1でも対戦するので、じつに3連戦(どんなスケジュールだ)。さて、今季はここまで1勝1敗。次はどうなりますやら――。
 いずれにせよ、簡単な試合にはならないんだろうなぁって思う。
(Jun. 25, 2019)

鹿島アントラーズ2-2サンフレッチェ広島

J1・第17節/2019年6月30日(日)/カシマサッカースタジアム/DAZN

 今回、広島と三連戦してわかったこと。
 僕はその実力を激しく見くびっていた。広島、強えー。考えてみれば、過去十年でもっともたくさん優勝しているクラブなんだよな。強くてあたり前か。あまり勝ってなかったころのイメージを引きずっていて、ここまで手強いとは思っていなかった。
 この日の試合は二度先制するも、二度とも追いつかれてドロー。結局この3連戦の結果は1勝1敗1分の五分に終わった。そのうち2試合がホームだったことを考えれば、内容的には負け越しといってもいい。いやはや、やられました。
 この日の鹿島のスタメンはGKクォン・スンテ、DF永木、犬飼、町田、小池、MF三竿、レオ・シルバ、レアンドロ、山口、で、FWが土居と伊藤翔というメンバー構成。
 前の試合で怪我をしたチョン・スンヒョンが全治5週間とかで、ふたたび町田がスタメン。あと、安西も怪我でいないので、小池が左SBとしてプレーした。途中出場は遠藤康、ブエノ、セルジーニョの3人。
 試合は開始わずか1分にレアンドロが打ったシュートが相手にあたってコースが変わるラッキーなゴールで鹿島が先制。
 広島はコパ・アメリカ帰りの大迫が先発かと思ったら、ベンチにも入っていなかった。まぁ、こちらも安部裕葵がいなかったので、さすがにどちらも帰国早々でコンディションに問題があるってことなんだろう。
 ということで、広島のGKは林。今季は出遅れていてこれが初先発だそうだ。でもせっかくスタメンに戻ってきた試合で、いきなりあんなアンラッキーなゴールを許すとはついていないにもほどがある。お気の毒さま。
 とはいえ、この先制点で楽な試合になるかと思ったら、まるでならない。広島は前半の途中に、ハイネルという前の2試合にはいなかったブラジル人からの高速クロスに柏好文がピンポイントであわせて同点。敵ながらあっぱれなハイ・レベルなゴールだった。
 鹿島の2点目は後半の74分。小池のJ1初ゴールだと思っていたら、そのシュートをよけようとした町田にあたっていたとのことで、あとから確認したら町田のゴールと記録されていた。小池、残念。
 ちなみに、このゴールでは町田の位置がオフサイドじゃないかと猛抗議があった。結果的にはオンサイドだったということでそのままゴールとなったけれど、なんかすっきりしない得点になってしまった。1点目も相手にあたってのものだったし、なんだかこの3連戦のゴールはどれも鹿島は微妙、広島は絶妙というゴールばっかだった気がする。
 ということで、この日の最後のゴールは後半ロスタイム。あと1分で試合終了って時間帯にふたたび柏に決められてしまった。
 これも文句なしの一撃だったけれど、鹿島は途中交替で小池に替えてブエノを入れているんだし、守備固めに入ったあとで――しかもロスタイムの最後の1分で――同点ゴールくらっちゃいかんだろう。鹿島らしくないにもほどがある。
 まぁ、というわけで残念な結果に終わってしまったけれど、試合自体は強度の高い、おもしろい試合だった。
 あとは鹿島があのまま逃げ切ってくれてさえいればなぁって。そういう一戦。
(Jul. 01, 2019)