2015年6月のサッカー

Index

  1. 06/07 △ 鹿島2-2山形 (J1・1stステージ第15節)
  2. 06/11 ○ 日本4-0イラク (親善試合)
  3. 06/16 △ 日本0-0シンガポール (W杯・2次予選)
  4. 06/20 ○ 横浜M0-3鹿島 (J1・1stステージ第16節)
  5. 06/27 ● 鹿島2-3川崎 (J1・1stステージ第17節)

鹿島アントラーズ2-2モンテディオ山形

J1・1stステージ第15節/2015年6月7日(日)/カシマサッカースタジアム/スカパー!

 ファースト・ステージを観るのは先週で最後だと思っていたら、なぜか今週はJ1が日曜開催で、スカパーの毎月恒例の無料放送デーにあたっていたので、もう一試合観られました。対戦相手は今年の昇格組にして、降格候補の一角(失礼)、モンテディオ山形。どうせならば、もっと強いとこと戦うのが観たかったけれど、タダじゃ文句もいえない。
 この日のスタメンはGK佐藤、DF伊東、青木、昌子、西、MF柴崎、梅鉢、遠藤、土居、金崎、FW高崎。途中出場はオガサ、カイオ、本山。
 これでGKは佐藤が4試合連続のスタメン。いつ見ても特別いいという気はしないんだけれど、たまに衰えを感じさせるこの頃の曽ケ端と同じ程度にやれるならば、先の長い佐藤の成長に期待……ということなんでしょう、おそらく。
 高崎にしたって、僕としては赤崎のほうがいいと思うんだけれど(ジネイはまた怪我でもしたのか、いなかった)、なぜだかいまだにぼちぼちスタメンに起用されている。とにかく、今年は絶対的なレギュラーと呼べるのは柴崎と土居だけで、あとはある程度全員均等にチャンスを与えるという方針っぽい。
 それにしても、この日も内容はいまいち。遠藤のFKで先制したのはいいものの、その直後に同点弾を許すという、またかよ! な展開。さらには後半には、セットプレーから逆転までくらう始末。
 FWのディエゴが1ゴール、1アシストって。それ、ちゃんとスカウティングで危ないってわかってそうなものなのに。どちらも昌子がマークし切れず。昌子もこんな調子じゃ、さすがに代表に呼ばれないのも当然だよなぁ。
 僕は彼のセンスを大いに買っているので、ぜひともこの失点だらけの前半戦の屈辱をばねに、セカンド・ステージではひと皮むける活躍を見せて欲しい。対面の1対1とか、パスのセンスとか、いいものを持っているんだから、あとはこの日みたいな流れのなかでのマークがしっかりすれば、代表のレギュラーだって夢じゃないだろうに。ほんと、がんばって欲しい。
 なんにしろ、先制しながら逆転をくらい、よもやこのまま逃げ切られちゃうのかと思ったところを、カイオのヘディングでなんとか同点に追いついて、引き分けに終わったのが救いって試合。
 同点弾は西のクロスが最高だった。あれはカイオがいなくても、そのままゴールに入っちゃったんじゃないだろうか(そんなことないのかな)。カイオはループ気味にGK山岸の頭上を越えてきたボールに見事フリーであわせた。GKよりもゴールに近い位置へと飛び込んだ選手へピンポイントでパスが通るのって、とても珍しい気がする。西もカイオもナイス。
 相手の山形といえば、まずは石川竜也だけれど、この日はそのほかに當間(ってそういや名前に聞き覚えが……)と途中出場の中島と3人も元アントラーズがいた。そういう意味では、まぁ観られてよかったかなって試合だった。
 それにしても、この日の結果でここまで首位・浦和(なんといまだ無敗)との勝ち点の差は18だって。まだシーズンが半分も終わっていないのに、なんだそりゃって状況になってしまっている。ファースト・ステージどころか、もう年間順位で追いつくのも難しそうだ。なんだかなぁ。
(Jun 07, 2015)

日本4-0イラク

キリンチャレンジカップ/2015年6月11日(木)/日産スタジアム/テレビ朝日

 W杯予選突入を翌週に控えての親善試合。これがまたもや思わぬ大勝。ハリルJAPANの船出があまりに順調すぎて、なんか落とし穴があるんじゃないかと心配になってきました……。
 だって、この試合も開始5分で先制点、9分には追加点で、あっという間に勝負ありって。相手はイラクだよ? アジアカップ4位だよ? いくら調子が悪くても、そこまで極端な力の差がある相手ではなかろう。ウズベキスタンにつづいて、イラクまで4点差で撃破って。いやいや、どう考えたって、出来すぎでしょう。半年前まではこんな日本代表、想像もできなかった。
 この日の最大のトピックは、柴崎、そして宇佐美のスタメン・デビュー。ふたりとも持ち味を十分に発揮して、今後の楽しみをうんと増やしてくれた。
 スタメンはGK川島、DF酒井宏、吉田麻也、槙野、長友、ダブル・ボランチが柴崎と長谷部、攻撃的MFが本田、香川、宇佐美、そして岡崎のワントップという布陣。
 そういや僕は、ハリルホジッチはボランチには守備的な選手と攻撃的な選手を併用する方針だと勝手に思い込んでいたので、柴崎と長谷部に組ませてきたのも、なにげに想定外だった。
 いやぁ、でもよかったわ、柴崎。持ち前の視野の広さ、球離れのよさが十分に出ていた。こういうプレーが代表でもできれば、ハリルホジッチのお目に適うのも当然。先制点はそんな柴崎が出したDF裏へのパスに、本田が反応して勝負強く決めたものだった。
 2点目は香川の左CKをファーでフリーになった槙野がボレーで押し込んだ。セットプレーをDFが足で、あそこまでどんぴしゃで決めるのって、あまり見ない気がする。
 3点目はカウンターから宇佐美がドリブルで攻め上がり、フリーになった岡崎へとラストパス。これを岡崎がきちんと決めて、前半だけで3-0。
 攻撃的な選手それぞれが得点に絡む、理想的な展開だった。
 後半はややガス欠気味になって、無得点の時間が長くつづいたけれど、それでもいくつも惜しいチャンスは作れていた。
 ハリルホジッチは60分を過ぎたあたりで、原口(ひさしぶり~)、永井、武藤を一気に投入。そのちょっとあとには大迫も入れて、攻撃陣は総入れ替え。さらにはダブル・ボランチも、これが代表デビューの川崎の谷口彰悟(おいおい、いい男だな)と山口蛍に替えてきた。
 これだけ替えちゃうと、さすがにそうそう攻撃の形が作れなかろう。さすがに今日はもう打ち止めかなと思って見ていたら、その面子でも徐々にいいリズムが出はじめて、残り5分ちょいに原口のゴールが生まれる。
 これで4-0。守ってはイランにはシュートらしいシュートをほとんど打たせていないし、もう文句なしの勝利。親善試合だけとはいえ、なんたってここ3試合でのトータルスコアが11-1ですからね。なんだそりゃってくらいに好調な新生日本代表だった。
 いやしかし、ここまで快勝がつづくと、そろそろ歯応えのある相手と戦ってみせて欲しくなる。ということで、近いうちに海外遠征を希望します。いまのサッカーがヨーロッパや南米の強豪相手にどのくらい通用するのか、ぜひとも知りたい。
(Jun 11, 2015)

日本0-0シンガポール

W杯・2次予選/2015年6月16日(火)/埼玉スタジアム2002/テレビ朝日

 これだよこれ。そうだった、W杯の予選といえば、いつもこんな感じだった。
 朝、今夜は試合だと思いながらも、いまいちピンときていなかったW杯予選が始まったという事実が、予想外のドローに終わったこの試合でもって、一気に実感をもって迫ってきた。そうかぁ、もうロシアへの旅が始まったのか。またこういうストレスの多い試合を何度も観ることになるんですかねぇ……。
 この試合のスタメンは、前のイラク戦と同じ──かと思ったら、ちょっと違った。長友が臀部の張りを訴えたとかで、左サイドは太田宏介。あとは一緒。
 ということで、3連勝と好調なハリルJAPANだ、シンガポールなんて目じゃないところを見せてくれるだろう──と思い込んでいたら、とんでもない。
 まぁ、試合は終始支配していたものの、シュートが決まらない、決まらない。相手GKのマフブード──何度この名前を目にしたことか──の好セーブ連発にも阻まれて、結局スコアレス・ドローに終わってしまった。シンガポールはすでに1試合先に済ませていて、その試合でカンボジアに快勝しているので、これで勝ち点4でグループ首位だって。おいおい、なんだそりゃ。
 シンガポールって、そんなに強い国だったっけ?――と思って調べてみれば、FIFAランキングは154位だから、やはり強くはない。見ていても、そんな手強さは感じない(守備はよかったけれど)。ただ、僕が観たことのある過去の対戦──記憶にはまったくないけれど、11年前に2度戦ったらしい──では、どちらも日本が勝っている──とはいえ、点差はどちらも1点差の僅差。なんだかよくわからないけれど、日本にとってはいまいち相性のよくない国らしい。
 まぁ、とはいえ、この日の日本は出来もいまいちだった。ハリル氏直伝の縦へ速い攻撃は、まだまだ本気の実戦で使えるほどには身についていないようで、序盤はともかく、その後はなんだか以前の日本代表に戻ってしまった感じ。そこでロングボールだろうよと思うような場面でも、無難にショートパスをつなぐ場面が目立った。なので、攻めまくってはいたものの、なんとなく見ていて気分がすっきりしなかった。まぁ、あれくらいゴールが決まらなきゃ当然か。
 公式戦デビューを飾った柴崎も、そういう意味では、まだまだかなぁと思わされた。どうもこの試合ではプレーの判断力が徐々に鈍くなっていったような気がする。それに、こういう試合だからこそ、ミドルシュートを一本くらいはぜひ打って欲しかった。
 その点、ペアを組んだ長谷部はさすが。攻めても守っても的確に、ここぞで輝くプレーを見せる。だてに4人の代表監督の下でキャプテン務めちゃいないよなと思った。
 そういう意味では、やはり本田もあいかわらずの存在感。またもやシュートがバーをたたくのもさすが。この1年間で何本ゴールマウスにあてたことか。
 一方で印象が悪かったのは香川。序盤の動き自体は悪くなかったけれど、ここぞというところで外しすぎ。背番号10があれでは困る。いちばん最初に交替させられたのも、もっともだと思った。
 あと、酒井宏樹も。攻撃ではいいクロスもあったものの、終盤になって、イージーミスでピンチを招いたり、チャンスの芽を摘んだりで、ネガティヴな印象が残った。あんなプレーをしていると、次から呼ばれなくなっちゃうんじゃなかろうか。
 途中交替で出てきたのは、大迫、原口、武藤の3人(こういう試合だけに、攻撃の選手ばかりだけれど、3人とも、あまりチームには貢献できず)。かわりに香川、柴崎、宇佐美が順にピッチをを離れた。若いふたりにはホロ苦い公式戦デビューだったかもしれないけれど、これをバネに次はがんばって欲しい。ふたりが出てて当然ってくらいの選手になれば、日本代表の未来は明るい。
 いやしかし、相手が強くなくても、真剣勝負は、やっぱ違うや。こういう試合を年じゅう見たい。いや、勝てない日本が観たいわけじゃなくて、勝つために全力をつくす日本代表が見たい。いやでも、無理してヨーロッパとか行かなくても、このままアジア予選を戦っているだけでも、じゅうぶんそういう日本代表が見れちゃう気がしてきたけれど。それはそれで困ったもんだ。
(Jun 16, 2015)

横浜F・マリノス0-3鹿島アントラーズ

J1・1stステージ第16節/2015年6月20日(土)/日産スタジアム/スカパー!

 スカパー!のJリーグ・パックは解約したものの、基本パックには入ったままなので──そろそろこちらもやめようかという話はある──、TBSチャンネルで放送されたこの日の試合も観れてしまった。ということで、おそらく今度こそファースト・ステージもこれが最後でしょうってアントラーズ戦。対するは横浜M・マリノス。
 この日のマリノスは中村俊輔が故障のため欠場。この日にかぎらず、ファースト・ステージはほとんど出番なしのまま終わったらしい。それでも5位につけているってのは、意外と選手層が厚いのか……と思ったら、おやおや藤本淳吾が復帰していた。なるほど、俊輔の穴を埋めるには十分。あと新潟から三門が移籍してきていた(去年もういたらしいんだけれど、まったく記憶にない)。兵藤や元ガンバのラフィーニャが途中交替で出てくるくらいだから、やはり選手層は厚いよなと思った。
 そんなマリノスの今季いちばんの話題が、ブラジルのU-21代表(つまり五輪代表?)で10番をつけているというアデミウソンの加入。セレソンの将来を嘱望される選手が日本にやってくるというのも珍しい。
 でもこの人(とても21には見えない)、ときたま、おっ、さすがにうまいなと思わせはしたものの、ネイマールほど突出した存在感は感じなかった。まぁ、あそこまでの選手ならば、わざわざ日本にきたりしないんだろうけれど。
 というか、アデミウソンがどうこう以前に、この日はアントラーズがよすぎて、マリノスのパフォーマンスが全体的に低調に見えた。齋藤学とか、出てたのにまったく印象に残っていないし。そんな中でもいちおうは印象を残しているのだから、アデミウソン、やはりいいのかもしれない。
 なにはともあれ、この日のアントラーズは今季いちばんの出来。5位につけるクラブ相手に3点を奪って無失点で終えたら、そりゃ文句のつけようがないってもの。
 スタメンはGK佐藤、DF西、植田、青木、昌子(山本はまだ戻らない)、MF柴崎、小笠原、カイオ、土居、金崎、FWジネイという布陣。途中出場は、山村、遠藤、赤崎。
 前半8分という早い時間の先制点は、右のセットプレーから。ショート・コーナーでワンクッション入れたあと、西からのグラウンダーのクロスをフリーのカイオが豪快に蹴り込んだ(解説の中田浩二いわく、練習通りのプレーとのこと)。ずばりとはまって痛快だった。序盤戦はいまいちな印象だったカイオだけれど、ここへきてようやく調子を取り戻してきた感あり。
 柴崎からのスルーパスを受けて土居が決めた2点目は、土居のセンスが光った。なんたって、ブラジル人DFファビオと元日本代表の中澤をかわしてのシュートですからね。今季の土居は以前よりも確実にゴールへの意識が高くなっているのがいい。同じ年の柴崎の代表定着が刺激になっているんだろう。本人も代表に呼ばれたいと公言しているらしいし、この日みたいなプレーをガンガン見せてゆけば、呼ばれる日も遠くないだろうと思う。がんばって欲しい。
 前半はその2点で折り返し、3点目は後半も残り6分になって、途中出場の赤崎が決めたもの。これも柴崎のスルーパスから。自分でシュートを打つかと見せておいて(打っていても決まりそうだった)、外へと流すラストパスで、結果が欲しいチームメイトに華を持たせるあたりが心憎い。代表でレギュラーの座を引き寄せたことで、またひとつプレーに貫録が加わった気がする。
 この日は先制点も柴崎のCKからだし、ボランチのポジションにいながらにして、3得点すべてに絡んでいるのだから、もうなにをいわんやでしょう(まぁ、山村が出てきてからは、トップ下にポジションを移していたけれど)。すげーや、柴崎。
 チームとしても、この日は最後まで集中力を切らすことなく、きっちりと守れていたのが収穫。それでこそ鹿島。まぁ、途中押し込まれる時間帯もあったけれど、そういうところはしっかりと{しの}いで、最後まで戦う姿勢を見せてくれたのもよかった。後半ロスタイムにも、3-0というスコアなのに、ガンガン攻め込んでいたし。試合終了の笛を聞いて、マリノスの選手の何人かが、がっくりと膝をついたのが印象的だった。
 ということで、今季いちばんの内容の試合でした。
 唯一残念だったのは、ジネイが後半途中にけがで退場してしまったこと。担架で運び出されるときに顔を手でおおっていたあの感じからすると、軽いけがではないんだろう(なんでも右ひざの靭帯損傷で、半月板損傷の疑いもありとの噂)。ようやくご家族が来日して初観戦していたという話なのに、またもや故障とは……。ついてないにもほどがある。一日も早いご回復を願ってやみません。
 裏では浦和レッズがファースト・ステージの優勝を決めている。結果は神戸とドローながら、これで開幕から16試合無敗とは敵ながらあっぱれだ。
(Jun 21, 2015)

鹿島アントラーズ2-3川崎フロンターレ

J1・1stステージ第17節/2015年6月27日(土)/カシマサッカースタジアム/スカパー!

 なんか、すっかり狼少年と化していますが。結局このファースト・ステージ最終節も観れてしまった。TBSチャンネル、2週連続って、なんかアントラーズ大好きだな。おかげで観られて嬉しいけれど。どうもありがとう。
 いやしかし、前半戦最後の一戦にしては、どうにも、もやもやした気分の残る一戦だった。だって、柴崎が出てないのだから。
 なんでもドクターから疲労のため欠場させたほうがいいという忠告があったそうだけれど、23歳の若者が疲労で公式戦欠場って、そんなのあり?
 すでにファースト・ステージでの優勝は決まったとはいえ、最終的には年間勝ち点の高いチームが有利なのを考えれば、簡単に取りこぼしていい試合なんてないはずだ。このあと2週間の中断期間もあるのだし、あと一試合くらい無理をさせたっていいだろう(それにしても、まだそれほど暑くないこの時期にわざわざ中断期間を挟むというナンセンスを見ただけでも、今回の2ステージ制がどれだけ無駄な制度かよくわかる)。
 それに対戦相手がリーグ屈指の攻撃力を誇るフロンターレとくれば、楽な試合にならないのは必至なのだし。
 果たして試は、前半のうちにいきなり2点を先制されるという苦しい展開になる。
 先制点は開始わずか8分。新外国人のエウシーニョに個人技で決められた。ゴール前に貼っていたエウシーニョに一本のパスが通り、マークについた小笠原がかわされると、もうなすすべなし。それにしても、ゴール真正面で外国人FWのマークに小笠原がつくことになる状況に疑問をおぼえる。
 そうそう、話が前後するけれど、この日のスタメンはGK佐藤、DF西、植田、山村、昌子、MF青木、小笠原、カイオ、土居、金崎、FW赤崎だった。
 なぜか柴崎のみならず、遠藤までベンチ外。ファン・ソッコは徴兵の関係で帰国しているし(韓国人も大変だ)、ジネイはやはり今季絶望とのこと(あぁ、なんて気の毒な……)。
 まぁ、なわけで、CBのコンビは、青木と山村という組み合わせだったわけだ。結果的にはこれがうまく機能しなかった。先制点の場面にしろ、レナトに見事なミドルを決められた2点目にしろ、山村が寄せがなさすぎ。甘すぎるとかではなく、ぜんぜん寄ってない。
 さしものトニーニョ・セレーゾもこれじゃダメと思ったのか、後半途中で彼を見かぎり、昌子をCBに戻して、鈴木隆雅{すずきりゅうが}を右SBに入れてきた(鈴木はこれがデビュー戦とのこと。おめでとー)。負けてる状況でDFを交替させるってあたりで、山村がどれだけ駄目だったかわかる。
 というか、やはり昌子が左SBではサイド攻撃が活性化しないし、そういう意味では山本脩斗の代役として昌子を使わなくてはならないってあたりで、今季はチームとしての編成に問題があるのだと思う。ファン・ソッコはサイドもできるって話だと思っていたら、結局はCBとしてしか起用しかされてないし。CBなら山村や青木がいるんだから、わざわざ外部から呼んでくる必要がないでしょうに。左SBのバックアップがいないのが今季いちばんの問題だわ。
 とにかく前半なかばにして2点のビハインド。試合もその辺まではまったくの相手ペースだったし、あぁ、こりゃ駄目かと思ったら、そのあとは徐々に調子が上向く。で、前半は金崎夢生の技ありなミドルで1点差に追い上げて終了。
 ただ、そのシーンで僕が気になったのが、ゴールを決めた金崎のところへ誰も寄っていかなかったこと。負けている試合だから、金崎自身、ほとんど嬉しそうな顔を見せなかったけれど、それにしても劣勢を跳ね返す貴重な追撃弾だったのだから、誰かが祝福に駆け寄ってきて当然だと思うんだけれど。なんなんだろう、あの淡白な反応は? 金崎、もしかして嫌われている? それとも単にテレビカメラが拾ってないだけ? そうであることを祈っている。
 なんにせよ、そんなわけで1点差で始まった後半は、開始わずか2分で右サイドへの大きなサイドチェンジで崩されて、グラウンダーの長いクロスを蹴り込まれ、それを最後は大久保が決めて、1-3とされてしまう。この場面でもクロスをスライディングで止めにいって追いつけなかったのが山村だった。山村、悪い意味で目立ちすぎ。
 いやでも、アントラーズはそれなりにがんばった。そのあと、青木の左からのクロスにゴールを背にして飛び込んできた赤崎が、左足アウトサイドのワンタッチでゴールを決めて、1点差に追い上げてみせたし(赤崎ブラボー)。最終的にはシュート数では相手を上回ったので、攻撃面では持ち味は発揮したと思う。ただ、さすがに3失点はきつかった。そういう試合。
 そういえば、この後半途中から中村充孝と本山が出てきたけれど、どちらもあまり目立っていなかった。充孝はいつものことだけれど(困ったもんだ)、今年は本山もほとんど結果を出せていない印象がある。それがとてもさびしい。
 なんにせよ、ファースト・ステージのアントラーズは結局6勝7敗4分で8位という成績に終わった。負け越しだって。とほほだぜ。
(Jun 28, 2015)

【追記】柴崎の体調不良は思いのほか深刻だったらしく、セカンド・ステージが始まっても第3節の現時点でいまだ欠場したままでいる。部外者が事情も知らずに勝手なことを書いて申し訳ありませんでした。