2014年3月のサッカー

Index

  1. 03/01 ○ 甲府0-4鹿島 (J1・第1節)
  2. 03/05 ○ 日本4-2ニュージーランド (親善試合)
  3. 03/08 ○ 鹿島2-0仙台 (J1・第2節)
  4. 03/19 ● F東京3-1鹿島 (ナビスコ杯・Aグループ)

ヴァンフォーレ甲府0-4鹿島アントラーズ

J1・第1節/2014年3月1日(土)/国立競技場/スカパー!

 先日の大雪のため、甲府のホームグラウンドが使用できなくなってしまったため、急遽国立競技場での開催となった甲府と鹿島のJ1開幕戦。
 国立でサッカーを観る最後の機会だから観にゆこうかと思っていたんだけれど、天気予報の降水確率が50%というあいにくの天候だったのと、このところ疲労気味なのが重なって──あと、スカパーが全開幕戦を無料放送してくれてしまったってのもあって──挫折しました。あぁ、根性なし。
 アントラーズ、今年の初戦のスタメンは、GKがおなじみ曽ケ端、DFが左から伊東幸敏、青木、昌子、そして磐田から移籍してきた山本脩斗、ダブルボランチは今年も柴崎、小笠原、攻撃的なMFに遠藤、土居聖真に、高卒2年目の豊川雄太、そしてFWがダヴィのワントップという布陣。
 柴崎、昌子、土居が21才、伊東が20才、そして豊川──と途中出場の植田──が19才という、なんとスタメンの約半分がオリンピック世代。
 それだけでも驚きだけれど、さらに中田浩二、山村、西、前野という、去年の最終ラインを支えたDF陣が、青木を除いてひとりもベンチ入りしていないのにもびっくりだ。いったいどうした、アントラーズ。
 ──まぁ、とはいっても、ディフェンスは意外とよかった。ポジションを問わずに、早めにチェックに行っては、きっちり相手の攻撃の芽を摘んでいたし、早い時間帯に先制したこともあって、安心して観ていられる内容だった。強い相手ではなかったとはいえ、開幕戦から完封勝利なら上出来。
 それにしても、大迫、ジュニーニョという頼れるFWが抜けたあとを、土居や豊川といった若手でどれだけ埋められるのか、いまいち心許ない。
 この日はふたりともボールを持ったときには、おっと思うようなプレーを見せてくれるシーンもあったけれど、全体的にはボールタッチが少なかった。あと、チームとして連係で崩すというシーンがほとんど見られなかったのも気になる。得点はすべてセットプレーからだったし、4-0と大勝した割には、あまりいいサッカーをしていた気がしない。やはり今年も難しい一年になりそう。
 対する甲府は、ブラジル人が3人もいて──そのうちの一人は昔ジュビロにいたジウシーニョ──、あとDFには五輪代表だった青山直宏などがいて、スタメンの名前を見たところ、意外と手強そうな印象だった。で、実際にキックオフからしばらくは押されまくりで、おいおいと思ったんだったが、こちらが先制してからは、やはり地力の差が出た感じ。とにかくセットプレーのマークが甘すぎた。いくらなんでも、最初のCK──キッカーは遠藤──でダヴィをフリーにしちゃいかんでしょう。
 去年は期待外れだったダヴィだけれど、今年は開幕戦から2ゴールで、汚名返上へ好発進(あとの2点は遠藤と昌子。昌子はこれがプロ初ゴールとのこと。おめでとう)。それなりに守備もがんばっていたし、彼が一年通してちゃんと働いてくれれば、大迫ぬきでもそこそこ戦えそうだ。あとは本山、野沢のベテランがベンチで腐らず、きょうのような途中出場の機会にいい仕事をしてくれれば、それなりの成績は残せるかもしれない。
 いずれにせよ、今年は土居や豊川──あと、きょうは出番がなかったけれど、大卒ルーキーの赤崎──らの成長がカギになりそうだ。毎年いわれている若手への世代交替が、マジでこの一年の焦点になりそうな感触のある開幕戦だった。
(Mar 01, 2014)

日本4-2ニュージーランド

2014年3月5日(水)/国立競技場/TBS

 W杯イヤー、初の代表戦──というか、W杯イヤーにもかかわらず、今回は大会前に親善試合がこれを含めて、わずか2試合しかないんだとか。マジですか、それ?
 いや、試合が組まれていないというのは知っていたけれど、単に決まっていないだけで、直前にあと2試合くらいは入ると思っていたのに。
 それが結局なしのまま、たった2試合──それもホームで──やっただけで本番って。しかもその大事な親善試合の対戦相手がニュージーランドとキプロスって。なにそれ?
 日本サッカー協会にはW杯で上を目指そうって意欲がないんじゃないかと思えてしまう。
 おまけにこの日は試合内容もよくなかった。すでに予選敗退が決まっていて、五輪代表+オーバーエイジみたいな若手主体のニュージーランドを相手に、開始わずかで4点を取ったはいいが、それで打ち止めって。それどころか、そのあとで2点を奪われ、後半だけ見れば0-1で負けている。これではとうてい本大会で優勝目指すって公言するチームの戦いっぷりじゃないでしょう?
 この日のメンバーは、GK川島、DF酒井宏、森重、吉田麻也、長友、MF山口蛍、青山、岡崎、本田、香川、FW大迫。
 個人的にいちばん残念だったのは、柿谷が発熱で招集を辞退したってんで、大迫がスタメンのチャンスを得たにもかかわらず、ほとんどボールに触れなかったこと。本人はボールを受けようと動き回っていたようだけれど、あまりに存在感がなさすぎた。
 まぁ、ドイツではがんばっているようだし、残り数少ないこの試合でスタメン起用されるくらいだから、このまま代表には残れるのかなと思うけれど、この日のような出来では本番でのスタメンは難しかろう。
 このところ鳴り物入りで加入したミランでの評判がやたらと悪い本田と、マンUで干されている香川は、それぞれにまあまあの出来。とりあえずそれぞれ得点には絡んだけれど、本田自身はノーゴール、香川もPKの1点だけでは、手放しでよかったとはいえない。いきなり4失点も献上してくれちゃう相手だけに、それぞれにもっとゴールが欲しかった。
 そもそも4得点とはいっても、取ったのは前半17分までで、内訳は岡崎2ゴールに香川のPK、あとはFKからの森重のゴールとくる。
 岡崎の1点目はいったんは相手DFに止められながら、こぼれ球を倒れながら右足で流し込んだもの。いかにも岡崎らしい泥臭いゴールだったけれど、流れからきれいに決めたとはいいがたい。強豪相手ならばともかく、こんな相手にそこまでして取らなくても……と、贅沢なことを思ってしまった。
 香川がもらったPKは、やや相手に気の毒な判定だったし、森重のゴールは見事にマークがはずれていた。4点目となる岡崎の2ゴール目はきれいに相手の裏を取ったもので、これはいい形だった気がするけれど、まさかそれが最後のゴールになるとは思わなかった。その流れならば、10-0くらいで勝てそうだったのに。そのあと1点も取れず、逆に2点も奪われようとは……。
 で、失点の形がまた悪い。
 1点目はペナルティ・エリアに入ってきたニュージーランドの選手ひとりに酒井、山口のふたりで対応にいったにもかかわらず、結局相手にボールが渡ってしまって、角度のないところから決められたもの。ボールの取られ方には、ややアンラッキーなものがあったけれど、数的には有利な形だっただけに、なにやってんだ感がつよかった。
 2点目も同じ選手で、こちらはペナルティ・エリア内でものの見事にボレー・シュートを決められている。殊勲のクリス・ウッドという人はイングランドでプレーしているというので、それじゃ仕方ないかなと思ったのだけれど、調べてみたら彼のいるクラブは二部リーグだった。しかも年齢はまだ22歳。そんな若手に2得点も許すって、それはちょっとなぁ……。
 そういや、この日は今野も発熱のために代表から離脱したとのことで、森重と麻也がコンビを組んでいた。そのほか、ウッチーと長谷部が故障のため離脱中と、守備的にはベストメンバーが組めなかった一戦ではあった。とはいえ、彼らがいたら大丈夫だったとも思えないところが困りもの。
 後半からはダブル・ボランチを遠藤、細貝にかえ、右サイドを酒井高徳にかえ、2得点の岡崎を清武にかえて臨んだけれど、リズムはまったくよくならない。頼みの遠藤をスーパーサブ起用しても悪い流れを断ち切れなかったってのが痛い。
 最後の10分は香川、大迫をさげて入れた齋藤学、豊田がそこそこがんばっていたけれど、結局無得点。W杯イヤーの初戦は、4-0から2点差に追いつかれて終わるという、なんとも消化不良な結果に終わったのだった。
 この調子で本番まで残り1試合って──。大丈夫か、日本代表?
(Mar 06, 2014)

鹿島アントラーズ2-0ベガルタ仙台

J1・第2節/2014年3月8日(土)/カシマサッカースタジアム/BS1

 鹿島の開幕第2戦の相手はベガルタ仙台で、スタメンは前節といっしょ。途中出場は中村充孝、野沢、植田の3人。あいかわらず中田らはサブにさえおらず、この日は本山もベンチを外れていた。
 甲府戦ではセットプレーでしか点が取れなかったアントラーズだけれど、この日は(とりあえず)違った。流れの中から2得点を奪ってみせた。そのどちらもダヴィのクロスを遠藤が決めたもの。遠藤はこれで開幕2戦で3ゴールで、鳥栖の豊田と並んで、なんと現時点での得点王だ。お~。
 ──とはいえ、まぁ、この日の2得点はどちらもアシストしたダヴィが偉かった。貴重な先制点は右サイドから、終了間際の駄目押し弾は左サイドから。どちらも粘っこいプレーでゴールライン付近までボールを持ち込んで、見事なクロスを入れてみせた。FWとしてのエゴに走らず、ここぞでチャンスメイクして得点に絡んだダヴィに拍手。次は遠藤のアシストでダヴィがゴールするシーンが見たい。
 まぁ、今年の遠藤はゴールが多いだけでなく、フリーキック──右サイドからのCKやFKを任されている──の精度がすごく高くて、貢献度はとても高いんだけれど。それでも彼の場合、以前からオレオレなプレーが目立って、流れの中でまわりを活かせない印象が強いので、いまだに信用しきれないというか、なんというか。どうせなら今年はシーズン終了時に僕が謝りたくなるくらいの大活躍を見せてくれると嬉しい。
 まぁ、なんにしろ、この日の鹿島のサッカーは、少なくても前半はとてもよかった。全員守備の意識が高くて、高い位置でボールを奪ったり、セカンド・ボールを拾ったりで、完全に相手を上回っていたし、攻撃面での連携もなかなかスムーズで、観ていて楽しかった──少なくても前半のうちは。
 それがなぜか、後半に入るとともに徐々に押し込まれ始め、その後はすっかり相手ペースになってしまう。なぜここまでってくらいに相手に押されまくり。
 仙台はリャン・ヨンギをトップ下に上げて、ウィルソンのワントップという布陣だった。赤嶺や柳沢にベンチを温めさせるくらいならば、ツートップのほうが怖い気がするんだけれどな──と思いながら観ていて、これならばというオーストラリア人のアーノルド新監督はあまり怖くないかなと思っていたんだけれども。──そう前半のうちは。
 後半あまりに押されまくって、印象がかわった。2位になった年ほどではないけれど、仙台もやっぱ手ごわい。というか、甲府だってスコア上は圧倒したものの内容にそこまでの差は感じなかったし、ここんところのJ1って、確実に勝てるクラブがひとつもない気がする。勝ってなおかつ相手の力に感心する、なんて試合ばかりだ。
 あと、仙台では後半から出てきたマグリンチィと右サイドのMFが思いのほかよかった。この人はニュージーランド人で、先の代表戦にも出ていたらしいのだけれど、ぜんぜん記憶にない。こういう選手がなにげにいたんならば、日本がニュージーランドを圧倒しきれなくても仕方なかったのかなと思ってしまった。
 まぁ、なんにしろ、イケイケの前半に耐え忍ぶ後半という構図の試合。でも終了間際に駄目押しがあったことで、結果は2-0の快勝。
 攻撃面ではダヴィ、遠藤に加えて、小笠原が開幕早々絶好調で、長短のパスを織り交ぜては、見事に試合を組み立てていた。あと、守備では後半の苦しい時間帯も、若手主体のディフェンス陣でなんとか無失点に抑えきったのが収穫といえるんじゃないだろうか。
 とにかく、開幕2連勝で鳥栖(なんと!)と同率首位なのだから上出来。おまけにこの試合でJ1通算400勝いちばん乗りだとのこと。おめでとうございます。
(Mar 09, 2014)

FC東京3-1鹿島アントラーズ

ヤマザキナビスコカップ・Aグループ/2014年3月19日(水)/味の素スタジアム/スカパー!(録画)

 ここまでJ1では開幕3戦全勝、いまだ無失点で首位という好発進をしているアントラーズのナビスコ杯・初戦。
 ──とはいえ、この試合のアントラーズはいきなり劣勢に立たされる。高橋秀人や徳永、東、権田、新外国人のエドゥーらを温存して、若いメンバー主体で臨んできたFC東京に対して、開始わずか10分でばたばたと2失点を許してしまう苦しい展開(決めたのは河野と太田)。
 カップ戦だからリーグ戦とはメンバーを替えて臨んだため、連携が不十分で守備が不安定だった──とかいうんならばともかく、そんなことはない。この日のスタメンはGKが佐藤昭大{あきひろ}だったことを除けば、あとは連勝中のリーグ戦、そのままのメンツだった。
 まぁ、佐藤は出場機会不足のせいか、曽ケ端にくらべると、かなり安定感を欠いている感じだったので──あらためて曽ケ端って上手いんだなと思った──、その影響がなきにしもあらずかもしれないけれど、いずれにせよ、前半の鹿島にはいいところがほとんどなかった。なんで、やっぱりリーグ戦無失点というのも、たまたまなんだろう。若いメンバー主体のいまの体制ならば、これくらいやられてあたり前って気がした。
 後半も特別に内容が上向いたって気はしなかったけれど、それでも土居に替わって後半頭から本山が出てきて、小笠原と見事なコンビプレーで今季初ゴールを決めたり、ブラジル人のくせして千葉県の高校を卒業したという謎の高卒ルーキー、カイオが公式戦初出場して、おもしろいプレーを見せてくれたりしたので、負け試合ながら、個人的にはなかなか楽しめた。
 本山のゴールは、するするっとディフェンス・ラインの裏に抜け出して、小笠原からの浮き球のラストパスにワンタッチであわせたもの。ややオフサイドっぽくはあったけれど、ベテランふたりのコンビネーションがばっちりと決まったファイン・ゴールだった。でもまぁ、その時点でスコアはすでに3-0になっていたので(決めたのは三田)、かろうじて一矢報いたといった感じだった。
 カイオはとてもスピードがあって、速いというより、すばしこいと形容したくなるプレーぶりだった。なんとなく動きが独特。細っこいわりにはシュートにもパンチ力があるみたいだし、この子はこの先が楽しみだ。
 FC東京は高橋や徳永こそ出ていなかったけれど、そのかわりに平山や出戻りの羽生、怪我で開幕に出遅れた米本など、けっこう馴染みの顔が出場していて、意外と選手層の厚みを感じさせた。イタリア人の新監督フィッカデンティ(いまだに名前が覚えられない)もなかなか評判がいいようだし、今年はそこそこ期待できそうだ。
(Mar 22, 2014)