2012年3月のサッカー

Index

  1. 03/03   柏2-1F東京 (ゼロックス杯)
  2. 03/10 ● 仙台1-0鹿島 (J1・第1節)
  3. 03/14 ○ U-23日本2-0U-23バーレーン (オリンピック最終予選)
  4. 03/17 ● 鹿島0-1川崎 (J1・第2節)
  5. 03/24 ● 広島1-0鹿島 (J1・第3節)

柏レイソル2-1FC東京

ゼロックススーパーカップ/2012年3月3日(土)/国立競技場/日本テレビ

 2012年のJ1開幕まで、いよいよあと1週間──ということで、まずは毎年恒例のプレシーズン・タイトルマッチ、ゼロックス杯。
 しかし今年の組み合わせはつくづくレアだ。なんたって、ここ2年間のJ2王者どうしの対決だってんだから。それも去年、レイソルがJ1昇格1年目での優勝を成し遂げ、同じ年にFC東京がJ2として天皇杯優勝を成し遂げたからこそ実現したカード。どちらも史上初の快挙であり、そんなイレギュラーな出来事が1年のうちに2度も起こったからこその、この日の一番だ。もう今後2度とこんなことあり得ないだろう。……というか、そう何度もあってもらっちゃ困る。年がら年じゅうこんな下剋上が起きたのでは、Jリーグのメンツにかかわる。
 この日の対戦に関しては、監督も主力も基本的に変わらぬまま、去年のサッカーを継続しているレイソルと、新監督ポポヴィッチのもとでチーム再編成中のFC東京という図式。結果はジョルジ・ワグネルの豪快なミドルで先制したレイソルが、前半のうちにさらにPKで追加点をあげて、後半1点は返されたものの、そのまま逃げ切る、という内容だった。
 柏レイソル、今年もやはり手強そう。ジョルジ・ワグネル、レアンドロ・ドミンゲスは相変わらずヤバイし、この日は途中出場だった新加入のリカルド・ロボも積極的にシュートを打ってくるタイプのFWで(マルキーニョスを思い出した)、けっこう好印象。彼ら強力な助っ人外国人を軸にした、バランスがよくて迫力のあるカウンター・サッカーは今年も健在そうだ。やれやれ。
 対するFC東京にしても、平山、羽生、権田、そして新加入の渡邉千真がベンチ・スタートという層の厚さがある(そういや米本もいない)。この日は主審の西村さんのややレイソルよりの判定に泣かされたこともあって、前半だけで2-0とリードを許したにもかかわらず、後半は見事なパス・ワークで、あわや同点というところまでレイソルを追い込んでいた。
 今野が抜けた穴を徳永をCBにコンバートしてしのいでいるあたり、それでいいのかって気がしなくもないけれど、まぁ、その分は渡邉千真や長谷川アーリア・ジャスール(この日の得点はこの人)、河野広貴{かわのひろき}など、攻撃センスに優れた選手の加入で攻撃力はアップしているようだった。でも、いまいち勝負弱さを感じさせるところがあって、言っちゃ悪いけれど、レイソルほど難敵って感じはしない。
 ま、基本、それでも一応は東京都民なもので、FCを応援して観ていたのだけれど、どちらもいいサッカーをしているので、見ているうちに段々アントラーズのライバルとしての仮想対戦モードになってしまって、拮抗したいい試合だったわりには、それほど楽しめなかった。今年のJ1もきびしそうだ。
(Mar 04, 2012)

ベガルタ仙台1-0鹿島アントラーズ

J1・第1節/2012年3月10日/ユアテックスタジアム仙台/NHK総合

 ん~、アントラーズ、ジョルジーニョを新監督として迎えての2012年シーズンの開幕戦は黒星スタートに終わるの巻。残念。
 記念すべき新体制でのスタートを飾ったスタメンは、GK曽ヶ端、DF新井場、岩政、中田浩二、アレックス、MF青木、増田、小笠原、本山、FW大迫、ジュニーニョという11人。
 お~、本山とオガサが2列目にそろい踏み!――と思ったら、そうではなく。中盤は慣れ親しんだボックス型ではなくダイヤモンド型で、中盤の底に青木、左右にオガサと増田、そして本山がトップ下という形。
 でもこの形がいまいちしっくりこない。小笠原からジュニーニョへパスが通るシーンこそ多いもの、その他のポジションは沈黙したまま、機能不全を起こしたかのよう。ひさしぶりの開幕スタメンということで大いに期待していた本山も、日本代表で初出場を果たしたばかりの増田もまったく目立っていなかった。前半に関しては、ボールのキープ率は相手より高かったと思うけれど、自由にプレーさせてもらっていない感がありあり。
 そういう意味では、仙台が思いのほか強かった。とにかく高めでのインターセプトがバシバシ決まる。で、ボールを持つと、少ない手数できちんと攻撃を仕掛けてくる。感覚的には柏のスタイルに近いものを感じた。あそこほど個人技のある選手がいないから、なんとか救われている感じ。
 後半に入ると、そんなベガルタのサッカーに押し込まれるシーンが多くなる。で、後半10分過ぎになると、ジョルジーニョはいまいち出来のよくない本山に替えて、柴崎を投入して、増田をトップ下に上げてきた。
 それでも相手ペースは変わらず。その5分後にはCKから、今年移籍してきたばかりの上本大海に先制点を許してしまう。まぁ、決められたのはセットプレーからだったけれど、それ以前にも赤星にどフリーでヘディングを打たれる場面とかあったし、いつ失点してもおかしくない内容だった。
 これでがぜん苦しくなった。なんたって相手は去年通算で25失点という驚異的な記録を残している仙台だ。今年もその守備力は健在らしく、こうなるとなかなか追いつけない。大迫→興梠、青木→遠藤と攻撃的なカードを切るも、相手の堅守を崩せずじまい。ジュニーニョの惜しいシュートもGK林のファイン・セーブに阻まれ、結局そのまま逃げ切られてしまった。
 アントラーズが完封負けを喫している裏では、野沢が移籍先の神戸で、この日の3ゴールすべてに絡んで、G大阪を相手に白星を挙げているってのが、なおさら悔しい。あらためて野沢のFKの精度の高さは大きな武器だったと思う。いなくなったのは痛いなぁ……。まぁ、かわりに入ってきたジュニーニョはけっこういい感じでチームにフィットしてくれそうなので、今後に期待するっきゃない。一方で途中出場の興梠の存在感のなさは気にかかったけれど……。
 それにしてもこの日は札幌、鳥栖といった昇格組もドローで勝ち点を上げているし(ともにスコアレスながら、対戦相手がそれぞれ磐田とC大阪だから、決して楽な試合ではなかったはずなのに)、今年のJ1は本当に厳しい戦いになりそうだ。まいったな……。
 きびしいといえば、今年のわが家はマンションの大規模改修工事のため、ベランダのCSアンテナを撤去せざるを得なくて、当分スカパー!e2が観られないんだった。この日は震災からちょうど一年の節目に被災クラブ同士が開幕戦で対戦するという話題性があったおかげで、NHKが放送してくれたからよかったけれど、次節からしばらくはスポーツ・ニュースで我慢するしかなくなる予定。つくづくきびしい……。
(Mar 10, 2012)

U-23日本2-0U-23バーレーン

オリンピック最終予選/2012年3月14日(水)/国立競技場/BS1

 五輪代表、無事にロンドン・オリンピック出場決定~!
 この日の試合はよかった。前半はスコアレスに終わってしまったこともあって、いまいちという声も聞こえてくるけれど、僕は決して悪くないと思った。少なくてもディフェンス面では危ないシーンがほとんどなかったし(鈴木いいかも)、攻撃でも両サイドをワイドに使えていた。なにより、個々の選手の戦う気持ちが伝わってきた。東とか、これとかで一番必死に見えて、ちょっと見直した。
 スタメンは権田、酒井、鈴木、濱田、比嘉、山口、扇原、清武、東、原口、大津というメンツ。大迫が出場停止だったので、ワントップは大津。
 僕がこの試合でもっとも感心したのは山口。漠然とした印象でディフェンス主体の土臭い選手かと思っていたら、なんだかとてもパス・センスもあるようだった。相手DFの間を縫って、前を向いてきちんとしたパスを通してみせるシーンがやたらと目立った。見た目に似合わず(失礼)、意外とスマートなプレーをする選手みたいだ。柴崎のいいライバルになりそうな気がする。
 あと、先制点の扇原もあいかわらず存在感抜群だし、このボランチ・コンビはやたらといい。彼らや香川、清武を育てたセレッソ大阪っていったいなんなんだろ。すごすぎる。
 先制点は0-0で迎えた後半に、比嘉からのパスをつないで右サイドを駆け上がった原口が折り返したマイナスのクロスを、うしろから走り込んできた扇原が、相手DFと交錯しながら豪快に決めたもの。毎度のことながら、ゴール前で手数をかけすぎてフィニッシュで終われないシーンが多かった分、あのゴールはシンプルかつダイナミックでとても素晴らしかった。
 ……といいつつ、じつは僕はそのちょっと前にあった地震(千葉で震度5強ってんで驚いた)のことでツイッターなんかいじっていたせいで、肝心のシーンを見逃したんだが(駄目なやつ)。地面が揺れて、津波速報が画面を賑わすなか、国立でのサッカーは平然とつづいているってのも、なんかおかしな感じだった。
 追加点はその数分後。今度は東が左サイドから崩して、最後は右サイドへと流れたボールをフリーで駆け込んできた清武が豪快に決めた。すんごい気持ちいい完璧なシュートだった。きょうの清武はひさしぶりに合流したせいか、得点機以外ではそれほど目立っていなかったけれど、それでもセンスのよさは随所で感じさせた。やっぱ清武がいるのといないのでは違うや。ヨーロッパに持って行かれるのも時間の問題だろう。
 なんにしろ、同点で終わっても勝ち抜け決定なのだから、この日の内容ならば、先制ゴールの時点でオリンピックはほぼ決まりだった。そのあとから途中出場した永井、斉藤、それに原口なんかが最後までゴールを狙っていたけれど(その姿勢やよし)、得点はその2点のみ。それでも守ってはスコアレスに押さえて、日本が5大会連続のオリンピック出場を決めた。
 試合後の本当に嬉しそうな選手たち笑顔がよかった。あと、試合後のインタビューでの「予選突破がこんなに嬉しいなんて……」という権田のセリフがかわいかった。この世代はユースのW杯逃しているからなぁ……。ほんと、よかった。
 いやしかし、関塚さんの本当の仕事はここからでしょう。このチームに宮市や宇佐美らの海外組の力をいかに融合してみせるか、そこが監督としての腕の見せどころ。オフェンスに才能ある選手がたくさんいるんだから、本大会ではぜひとも史上最強の五輪代表を見せてもらいたい。期待大。といいつつ、不安も大。
(Mar 14, 2012)

鹿島アントラーズ0-1川崎フロンターレ

J1・第2節/2012年3月17日(土)/カシマサッカースタジアム/スパカー!e2

 前回も書いたけれど、現在うちのマンションは大規模改修工事中で、建物全体が養生されてしまっていて、ベランダに設置してあるCSアンテナが電波を拾ってくれないため、スカパー!のJリーグ放送が観られない。BSの一部は映るのだけれど、CSはすべてNG(あと、最近放送が始まった新しいBSチャンネルの大半は映らない)。要するに生放送が観られるのは、BSで放送される1、2試合だけ。それだけのために視聴料を払うのもなんなので、現在Jリーグパックは解約してある。なので、BSスカパーで放送されるこの日の試合も観られないものと思い込んでいたのだけれど。
 試合開始後に未練たらしくチャンネルをまわしてみたら、なんと映るじゃん! BSスカパーって現在開局記念で加入者向けに1年間の無料放送中なのは知っていたけれど、サッカーの試合は対象外かと勝手に思い込んでいた。しまった~、キックオフ前に確認しておけばよかった~。
 ……って、まぁ、そんなわけで、頭の10分たらずは見逃したけれど、それでもそれ以降はフルに観れました、開幕第2節の川崎フロンターレ戦。次の広島戦も同じチャンネルで録画放送があるらしいし(試合の3日後だけど)、この調子でもしかしたらアンテナが復活するまでのあいだも、半分以上の試合が観られそうな気がしてきた。サンキュー、BSスカパー!
 いやしかし、試合が観られたのはよかったけれど、サッカーの内容はどうにもよくないな、今年の新生アントラーズ。なんだか、チームとしてのまとまりを欠いている感じ。いまいち点が取れるイメージがない。
 この日、ジョルジーニョ新監督は、前節のメンバーから本山、青木を下げて、遠藤、柴崎をスタメンに起用してきた。さらには後半の頭から増田に替えて、山村(22歳)を投入。その後も小笠原→土居(19歳!)、遠藤→岡本(福岡から移籍していた24歳のFW)と、早め早めに交替のカードを切ってきた。
 これらの采配からは、ジョルジーニョが積極的に若手を起用して、世代交替を押し進めようとしているのが見て取れる。それはクラブから彼に託された使命のひとつだろうだから、ジョルジ本人が本気でその問題に取り組んでいるってことなのだろう。
 ただ、この日の試合を見るかぎり、彼の打っている手は、やや性急すぎる気がする。ベンチには興梠や本山が控えているわけで。経験豊富な彼らにベンチを温めさせたまま、経験値の浅い選手ばかりを起用して、結果、満足に攻撃の形もつくれないまま、スコアレス・ドローに終わってしまったのは、なんとももったいない気がしてしまって仕方ない。
 そもそも1点のビハインドで迎えた後半頭から、増田を山村に替えるって采配にも「?」だ。ジョルジは前半の増田が引きすぎていていまいちだったと思ったようだけれど、これがプロ・デビュー戦の大卒ルーキー(しかも故障明けで、五輪代表ではスタメンを奪われている)に、仮にも日本代表に選ばれている増田を上回るプレーを期待するってのは、どだい無理な話だと思う。今後もこの手の采配がつづくようだと、早くもジョルジーニョの手腕に疑問を感じてしまいそうだ。
 まぁ、負けたとはいえ、この2試合ともスコアは1-0と最少失点だし、 守備の面ではまだ破綻を見せていないのが救い。この日の得点も川崎の新外国人レナトの直接FKからだったし(距離があったので、直接蹴り込んでくるとは思わず、曽ヶ端が対応しきれなかった)。とはいえ、前半のロスタイムに、ラストのワン・プレーで失点を許してしまったのは、つくづく悔やまれる。あぁ。
 試合とはぜんぜん関係のない話だけれど、今年はユニフォームが去年のオール・レッドから、レッドとディープブルーの2色に戻った。それ自体はいいんだけれど(というか、僕はこっちのほうが好きだ)、背中のイエローハットのロゴが、黄色い帽子のマークに変わってしまったのが格好わるい。あのマークのせいで勝てないんじゃないかって気がするくらい(これぞまさに濡れ衣)。
 あと、この日の試合は川崎の相馬とジョルジーニョの鹿島OB監督対決だった。
 相馬、去年の成績でよく解任されなかったもんだと思っていたけれど、今年は開幕から、こちらとは反対に1-0の接戦をものにしての2連勝。ジョルジーニョらの強力なアタッカーが抜けた分、以前のようは破壊力は感じられなくなったけれど、新加入のレナトはけっこうおもしろそうな選手だし、稲本(ここ2試合は途中出場)にベンチを温めさせておきながら連勝スタートを切っているあたり、今年は意外とあなどれないかもしれない。
(Mar 18, 2012)

鹿島アントラーズ0-1サンフレッチェ広島

J1・第3節/2012年3月24日(土)/スパカー!e2(録画)

 なんだかずいぶんとひさしぶりに終わった試合(それも結果のわかった負け試合)を録画で観ました。アウェイのサンフレッチェ広島戦。
 4日前のナビスコ杯の神戸戦では2-0と、ジョルジーニョ体制になって初白星をあげているので、リーグ戦でも少しは内容が上向きになっているかと思ったら、ぜんぜん駄目だった。この試合でもゴールを奪えるイメージがまったくわかなかった。こりゃ今年はもしかしたら、降格しなければ御の字かもしれない。
 この日のスタメンは、曽ケ端、新井場、岩政、山村、アレックス、増田、小笠原、柴崎、遠藤、ジュニーニョ、大迫。
 中田浩二がひざを痛めて離脱だとかで、前の神戸戦から山村がCBとしてスタメンに名を連ねている。ま、もとより山村のCBでの起用は既定路線だと聞いていたから、予定よりやや早く出番がまわってきたということだろう。それにしても開幕早々、中田浩二がけがだなんて。山村、どうにも恵まれた星の下に生まれてきているっぽい。
 まぁ、いくら彼個人が巡りあわせのいい星の下に生まれていようと、デビュー早々クラブがこれではなぁ……。というか、今年はどのクラブもディフェンスがよすぎやしないか? ここまでの3試合、まったくまともに攻撃させてもらえてない感じなんだけれど。それともこちらが単に駄目なだけなのか。いや、このメンツでそうとは思えないんだけれど……。
 とはいえ、攻撃の攻め手を欠いているのは確かなところ。こんなことならば、僕としてはジュニーニョを中盤に下げて、興梠と大迫のツートップで戦ってほしい。こんなに点が入らないのに、興梠にベンチを温めさせておくのはもったいない。今年は去年駄目だった分まで奮起してもらわないとならないのだから、さっさとスタメンのチャンスをあげて欲しいと思う。
 まぁ、この試合では後半の早い時間にジュニーニョと交替で出てきたけれど、それというのも新井場がレッドカードで退場してしまったから。数的不利な状況では、さすがに分が悪い。それにしてもあのレッドはひどかった。前半の寿人の先制ゴールもオフサイドっぽかったし、なんかこの日は判定に泣かされた感あり。
 まぁ、とはいえ、対する広島は、なんだかんだいいつつ、西川、森脇、水本、森崎兄(弟はなぜかいない)、青山、山岸、佐藤寿人ら、A代表や五輪代表出身者がたくさん。ここはここで質の高い選手が多いんだよな。
 今年は監督がペトロヴィッチから森保に替わったから、指導者の経験値不足ゆえに苦戦するかと思っていれば、ここまで2勝1敗とまずまずのスタートを見せている。森保、意外とあなどれない。少なくても、わずか3節で解任されてしまったガンバのセホーン(ちょっとかわいそう)には勝っている。
(Mar 28, 2012)