2018年3月の映画

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  1. ラ・ラ・ランド

ラ・ラ・ランド

デミアン・チャゼル監督/ライアン・ゴズリング、エマ・ストーン/2016年/アメリカ/WOWOW録画

ラ・ラ・ランド(字幕版)

 『セッション』のデミアン・チャゼル監督による大ヒット・ミュージカル映画。
 アカデミー賞の授賞式で間違って最優秀賞として紹介されたくらいの作品だから、まぁ、残念ながら最優秀賞は逃したものの、それにつぐ出来映えってことなのでしょう。どんなにおもしろいんだろう?──と注目しすぎていて肩すかし。いい映画だとは思うけれど、個人的にはこれすげーと思うところはそんなになかった。僕にはこれでどうしてエマ・ストーンが主演女優賞なのかもよくわからない。
 まぁ、あまりミュージカルを観たことのない僕がこんなことをいうのもなんだけれど、すんごく正統的なミュージカルであり、正統的な恋愛映画だと思う。いまどきこんなに真正面からこういう物語をミュージカルとして描こうと思う人がいたってのが不思議なくらいの出来。そういう時代錯誤感ゆえの高評価なんだろうか。いい映画に時代は関係ないだろうという。
 まぁ、ならばそこには同意。基本的にはいい映画だと思う。大枚はたいて地球を破壊しまくるような映画ばかりのご時世だけに、こういう映画が作られて、ちゃんと評価されたという事実にはとても価値があると思うし、ほっとできるものがある。
 冒頭の渋滞したハイウェイでのミュージカル・シーンみたいに金がかかってんなぁと思わせるシーンもあるけれど、基本は主演のふたり、ライアン・ゴズリングとエマ・ストーンの関係だけで成り立っているような作品。そのほかの出演者で目立っているのは、ゴズリング演じるセバスチャンが金のために参加するバンドのリーダー役のジョン・レジェンドと、セバスチャンが働くジャズ・クラブのオーナー役のJ・K・シモンズくらい。
 ミュージシャンのジョン・レジェンドが出演しているので、とうぜん彼の見せ場もあるけれど、基本的に歌の主役は主演の俳優ふたり。だから全編音楽たっぷりのわりには、そんなに音楽最高~って感じの映画にはなっていない。そこんところが個人的にはややもの足りない感があったのかなと。
 まぁ、酒飲みながら酔った状態で観ちゃったので、あまり偉そうなことはいえない。いずれもう一度ちゃんと観なおしたいと思います。
(Mar 18, 2018)