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2026 FIFAワールドカップ カナダ/メキシコ/アメリカ (1)

Index of Matches of Japan

  1. 06/15 △ オランダ2-2日本
  2. 06/20 ○ チュニジア0-4日本
  3. 06/26 △ 日本1-1スウェーデン
  4. 06/30 ● ブラジル2-1日本

オランダ2-2日本

2026年6月15日(月)5:00~(日本時間)/ダラス・スタジアム/NHK

 ワールドカップの開幕から3日目。4年ぶりに日本代表の試合を観た。

 森保が監督を辞めるまでは観ないつもりだったけれど、そうなると今回のW杯をいっさい観ないか、もしくは観るけど日本の試合はスルーするかって、なにそれな選択になってしまう。せっかくDAZNと契約していて、全試合リアルタイムで観られるのだから、もうつべこべいわずに観ることにしました。親善試合じゃなければ、森保采配もそれほどストレスにならないだろうし。この4年間でどれだけ日本代表が進歩したのか、お手並み拝見とゆこうと思う。

 ただし。今回の大会は北中米が舞台で、試合は真夜中から午前中が主体だから、ふつうに9時5時で働いている六十近い身としては、さすがに午前1時とか4時とかの試合を観たり、感想を書いたりするのはきびしい。なので今回は観やすい時間にやっている試合だけ適当に観て、日本代表以外の試合は感想も書かないことに決めました。

 ということで、午前4時からだった開幕戦のメキシコ-南アフリカ戦もパス。1998年に初めてW杯を観て以来、開幕戦をスルーしたのは初めてだ。ちょっぴり残念な気がしなくもないけれど、まぁこれも寄る年波のせいと諦めて、適度な温度感でW杯とつきあってゆこうと思います。

 さて、ということで、2026年FIFAワールドカップの日本代表の初戦。対戦相手はグループ一の強豪オランダ。

 優勝を狙うと大言壮語する森保がこの試合に選んだイレブンは、GKが鈴木彩艶、DFが3バックで渡辺剛、谷口彰悟、伊藤洋輝、ウィングバックは右が堂安律で、左が中村敬斗、ダブルボランチは佐野海舟と鎌田大地、シャドーに久保建英と前田大然、そして上田綺世のワントップという布陣だった。

 試合の3日前にキャプテンの遠藤航が離脱するというハプニングがあって、かわりに板倉がキャプテンを務めると聞いていたのに、その板倉はまさかのベンチ。故障明けの富安のスタメン起用も避けたので、3バックは意外性のある顔ぶれになった。

 もしかして、ずっと日本代表を観てきた人たちにとっては、それほど意外じゃないんだろうか? 少なくても前大会が終わった時点で「次の大会は、渡辺、谷口、伊藤の3バックで戦いますよ」なんていわれたら、「なにいってんの?」って思ったと思う。

 鹿島サポとしては、上田綺世と佐野海舟がスタメン起用されているのがポイント。試合を観ようと思った要因のひとつはこのふたりの出場が予想されていたからだし。元鹿島のふたりが世界とどう渡りあうのかは当然気になる。

 まぁ、とはいえ、結果はふたりともぼちぼちだった。綺世は惜しいシュートが1本あったけれど、目立ったのはそのシーンだけだったし、海舟も二、三、彼らしいボール奪取と巧みなボールさばきを見せるシーンがあったものの、正直そこまで特別でもなかった。

 僕は森保が守田を招集せず、コンディションが計算できない遠藤を呼んでドタキャンしたのは海舟がいればひとりで十分だと考えたためだと踏んでいるのだけれど、この日くらいの出来だとスタメンに定着できるかは微妙な気がした。ただ、守備力が軸のボランチってほかにいないんだよなぁ……。海舟がけがしたら森保はどうする気なんだか。

 そのほかだと綺世と前田大然を併用してきたのがいささか意外だったけれど、FIFAの公式サイトだと大然はMFになっているので、今回は最初からFWの扱いではないのかもしれない。

 ちなみに代表発表時にFWとMFを区別しない曖昧さも僕が森保を嫌いな要因のひとつ。試合当日のメンバー表ではポジションを明記する必要があるんだろうから、それなら最初から男らしく、はっきりしとけよなぁって思う。

 森保の嫌いなところをあげつらっていると、それだけで原稿用紙十枚くらい書けちゃいそうなので、ひとまずこれくらいにしとく。

 まぁ、4年ぶりの代表戦ではあったけれど、その間も試合結果はニュース等で追っていたし、前大会にはいなかった彩艶、渡辺剛、海舟のプレーはJリーグで観ていたので、プレースタイルに馴染みがないのは中村敬斗だけだった。その中村の活躍もニュースで漏れ聞いていたし、そういう意味では意外性があったのは3バックの顔ぶれだけという印象の今回の日本代表だった。

 あ、あと途中出場の塩貝。彼はまったく知らなかった。最後に出てきて、プレータイムも10分程度だったから、どんな選手かまったくわからず。その他の途中出場は、伊東純也、富安、小川航基、菅原の計5名だった。

 今大会は、スローインは5秒以内じゃないといけないとか、選手交替には10秒以上かけちゃいけないとか、いろいろ細かいルール変更がある。運営上のルールでも、国歌斉唱はスタメンだけではなくベンチ入り全員でするとか、暑さ対策のため、試合の途中に給水タイムを取るというのがある。

 給水タイムは「ハイドレーション・ブレイク」というそうだけど、わざわざそんな文字数使ってカタカナ英語にしなくてもいいじゃんって個人的には思う。そもそもこの日は気温20度とかだったらしいので、それだったら中断をはさむ必要がないんじゃって気がするけれど、試合ごとに取ったり取らなかったりだと不公平だし、理由もわかりにくいから、一律ブレイク入れましょうってことなのか。いろいろ面倒くさい世の中だ。

 こういう試合内容に関係のないどうでもいい話って、いままでだと日本代表以外の試合を観て書いていたと思うんだけれど、今回は日本の試合しか書かないので、どうにも無駄話が増えてしまう。いけません。

 さて、肝心の日本代表の初戦がどうだったかというと――。

 正直、スコアレスで終わった前半はどんなだったか記憶にない。午前5時に起床してすぐ観始めたので、まだ頭が働いてなかったのかもしれない。

 試合が動いたのは後半5分。オランダのキャプテン、ファンダイクにセットプレーの流れからヘディングを決められてしまう。高さに負けたとかいうんではなく、単純にマークがずれていただけって失点。

 でもその7分後には日本代表にも同点弾が生まれる。決めたのは中村敬斗。思い切りのいい見事なシュートだった。彼はいい選手だなって思った。

 でもせっかく追いついたのに、それから10分もせずにまた失点してしまったのがいただけない。

 決めたのは、でかい選手ばかりのオランダにあって、身長が僕と変わらないサマーフィルという小柄な黒人の選手。ペナルティエリアの右からの豪快な一発。シュートコースに日本の選手が複数いたのに、あっさりとゴールネットに突き刺さってしまって、なにそれって感じだった。1点目の失点もけっこうイージーな感じだったし、今回の代表って守備がよくなくない?

 まぁ、3バックには急造感があるし、ウィングバックが堂安と中村で、ボランチに鎌田を起用しているって時点で、かなり攻撃的ではあるから、致し方ないのかもしれないけど。でもこの日みたいな失点をしていたんでは、優勝なんてとんだ笑い話だろう。

 森保で不思議なのは、そのあとの選手交替。1点負けている状況で、なぜ富安と菅原を投入する? 菅原なんて堂安との交替だよ? 得点が必要なのに攻撃力下げてどうする――と思ったのだけれど。

 その二人と一緒に入った小川航基がセットプレーからヘディングを決めて同点に追いついちゃうんだからびっくりだよ。もうわけわかんない。森保采配、ミラクルすぎる。

 小川が喜びを爆発させてゴールパフォーマンスを見せたので、誰もが小川のゴールだと思ったこの場面。シュートコースにいた鎌田の頭にあたっていたので、記録は鎌田のゴールになったのもお笑い種。鎌田、ごっつぁんゴール過ぎる。W杯初ゴールを奪われた小川はお気の毒さま。触んなよなぁ、鎌田。

 ちなみにこの得点シーンでCKを蹴ったのは伊東純也だった。後半に入って日本の攻撃が活性化したのは彼が出てきたからじゃないかって気がするし、森保ジャパンの最重要選手は、じつは久保でも堂安でもなく伊東だろうって状況は、4年前と少しも変わっていない気がする。

 ということで、今大会も伊東純也をどう使うかが、日本代表の命運を分けると見た。

(Jun. 19, 2026)

チュニジア0-4日本

FIFAワールドカップ26・グループF/2026年6月20日(日)13:00~(日本時間)/エスタディオ・モンテレイ(メキシコ)/DAZN

 日本代表はこれまで日韓大会以外では一度も第2戦に勝ったことがない――。

 そんな不吉なデータがネットを騒がせたチュニジアとのグループリーグ第2戦。

 三苫、南野、遠藤と主力が故障で招集できなかったこの大会。加えてこの試合ではオランダ戦で怪我をした久保まで欠場を余儀なくされてしまった。

 それでもすっかり選手層の厚くなったいまの日本代表だと、そんな負傷者続出の状況でも問題なし。FIFAランキング45位のチュニジア相手に不覚を取ったりはしない。結果は4-0での快勝だった。

 この日のスタメンは、鈴木彩艶、富安、板倉、伊藤裕樹、堂安、佐野海舟、田中碧、中村敬斗、伊東純也、鎌田、上田綺世の11人。

 3バックを富安、板倉のふたりに入れ替え、鎌田を二列目に移して、ボランチには田中碧を起用。でもって久保のところには伊東純也をスタメン起用してきた。

 キーマン伊東がスタメンって時点で、あ、きょうは大丈夫そうだなと思った。

 そしたら開始わずか2分、中村敬斗のグラウンダーのクロスにゴール前の密集地帯にいた鎌田がヒールであわせて日本が早々に先制~。

 その後も「え、それが決まらないのか~」って決定機を再三作ってチュニジアを圧倒。やや試合が落ち着いてきたかと思った前半30分には、上田綺世のゴラッソで追加点を奪ってみせる。綺世すごっ。

 上田綺世は後半にもワンタッチパスで伊東純也の3点目をお膳立て。さらには佐野海舟のアシストから滞空時間の長いふわっとしたヘディングを決めて、2ゴール1アシストの大活躍でMVPに選ばれた。素晴らしい~。

 アントラーズの推しとしては、佐野海舟のアシストから綺世が決めた4点目がやっぱ胸熱だった。元鹿島のホットライン炸裂!――とはいっても、鹿島では一緒にプレーしたことがないから、僕がふたりの連係を見るのはこれが初!

 そういや、前半の日本は田中碧が最終ラインまで下がってボールをさばくシーンが多くて、海舟はボールに触る機会が少なく、きょうもいまいちかと思ったら、後半に入ってからは田中が前へ出て、海舟が下がる形になって、がぜん存在感が増した。やっぱ佐野はボールに触ってなんぼだよなって思いました。

 いやしかし、前半と後半でふたりの立ち位置を入れ替えるあたり、森保ってもしかしてすごいのか……。

 選手交替は、堂安&鎌田→菅原&鈴木淳之介、中村&富安→鈴木唯人&瀬古歩夢、綺世→後藤啓介の5組。両鈴木に後藤ら、馴染みのない若手が本当に代表にふさわしい選手なのかは、前節の塩貝と同様、いまだによくわからない。

 得点に絡んだ選手以外では、堂安がやたらと守備に献身的でびっくりした。得点力のある彼があれだけ守れれば、そりゃスタメンで使うよなって思った。

 チュニジアではカーリーヘアの10番ハンニバルがキーマンだったようだけれど、富安がマンマークに近いチェックについていて、自由にプレーさせていなかった。

 富安も板倉もぜんぜん普通にプレーできていたので、なぜにオランダ戦でスタメンをはずれたのか謎。強敵ブラジルかモロッコとの対戦が予想される決勝トーナメントの初戦へ向けたローテーションってことなのか。だとしたら森保、まじですごいかも……。

 とにかく、W杯での日本代表ということでいえば、4得点はこれまでの最多得点。1試合で2ゴール決めたのも綺世が初とのこと。しかもこれがFIFAワールドカップの通算1000試合目だったそうだ。そんな記録ずくめの一戦だった。

 ちなみにDAZNは有料のくせしてやたらとCMが入ってうざったいので、前の試合はNHKで観たのだけれど(本田が解説だった)、この日はあえてDAZNにしてみた。BS1の解説は森岡・林陵平コンビだというし、日テレはCMが入るから、ならばウッチーが解説のDAZNのほうがいいかなと思って。

 でもDAZN、やっぱ駄目だ。CM多すぎる上に、理由の説明もなく試合開始直前までウッチーが出てこないしで、なんだか放送事故みたいなことになっていた。給水タイムのときに地上波を確認したら、DAZNではCMが流れているのに、日テレはふつうに会場の様子を映していたりするし。金取っているほうがCMが多いのはどういうことだ。

 次のスウェーデン戦はまたNHKかなって思った。

(Jun. 22, 2026)

日本1-1スウェーデン

FIFAワールドカップ26・グループF/2026年6月26日(金)8:00~(日本時間)/ダラス・スタジアム/NHK

 勝てはしなかったけれど、負けもしなかった。

 出来はいまいちながら、日本代表がグループ2位で決勝トーナメント進出を決めたグループリーグ最終戦。

 この日のスタメンは、GW彩艶、DF瀬古、板倉、伊藤、MF菅原、田中碧、鎌田、中村敬斗、前田、堂安、FW綺世の11人。

 決勝トーナメントを見据えて、鎌田や綺世を休ませるかと思ったら、森保は思ったよりオーソドックスな選択をした。意外だったのは瀬古のスタメン起用と、海舟を使わなかったことくらい。鎌田をボランチの位置に戻し、堂安を二列目にあげてきた。

 右SWが菅原だったのは、最初から守備に軸足を置いて大事を取ったのか、はたまた菅原のクロスが攻撃のオプションとして、堂安に匹敵するという評価なのか。僕には4年のブランクがあるのでよくわからない。少なくてもこの試合では菅原のクロスがスウェーデンを脅かすシーンはなかった――と思う。

 日本代表にとって不運だったのは、前半の終わり近くになって、板倉が脚に違和感を覚えたとかで交替になってしまったこと。

 今回は遠藤渡を招集しながら、結局直前で町野と入れ替えたりしているし、板倉、富安も故障明けで万全ではないしで、いろいろ苦労しているようだけれど、それにしても前半も持たない選手をスタメン起用しちゃうのってどうなんだと思う。監督不行き届きじゃん?

 4年に一度の晴れ舞台だから、選手としては無理をしても出たいと思うのは当然。でもそこでコンディションをきっちりと見極めて、ベストの布陣を組むのが監督の役割でしょう? そういう部分での管理が甘い気がする。

 前大会での大迫とか、今回の守田とか。代表に呼ばれてしかるべき選手を呼んでいない一方で、代表に招集していない(またはできなかった)麻也と南野をメンターとか称して同行させている。なんか森保って能力やコンディションを度外視して、自分の好き嫌いで選手を選んでいる感が強いのが嫌だ。

 かつてカズを外した岡田さんとか、俊輔を呼ばなかったトルシエとか、なんか日本代表監督って、ファンの気持ちを汲んでくれない人が多い気がするんだよなぁ。

 僕らはサッカーを娯楽として観ているのだから、Jリーグの功労者にはぜひW杯にいって欲しいと思うわけですよ?

 森保もそういうファンの気持ちを汲んでくれない監督のひとりって印象がある。塩貝や後藤はいい選手なんだろうけれど、どうせ若い選手を呼ぶならば、佐藤龍之介でもよくない?

 かつては久保に最年少ゴールを狙う機会を与えなかったり、三苫がJリーグでMVP級の活躍をしている時期に代表に呼ばなかったりと、なんか森保って人気の選手に冷たい気がする。その一方で塩貝、後藤といういまいち知名度の低い二人をこの晴れ舞台に連れてくるのってなんなんだろう。なんかいらっとくる。

 いきなりケチばかりつけてしまったけれど、それでもこの試合で綺世と鎌田を使ったのはよかった。せっかく現時点で得点王ランキングに名前のある選手たちだ。世界の頂点へ挑むチャンスは少しでも長く与えてあげて欲しい。

 まぁ、結局はふたりともノーゴールで終わってしまったし、この試合に出たせいで次のブラジル戦では疲労でぴりっとしない、なんてことになったら困るけれど。でも決勝トーナメントでブラジルと戦うという、一生に一度あるかないかの貴重な一戦で腑抜けたプレーをする選手はいないでしょう? 次の試合での活躍、大いに期待してます。

 とにかくこの試合では前半の最後に板倉を谷口に替えるというハプニングがあった。でもってその前半はスコアレスのまま終了。

 試合が動いたのはこの日も後半に入ってから。11分に堂安のスルーパスに前田が抜け出し、ナイスなゴールを決めて日本が先制した。

 でもそのあとがよくない。先制からわずか6分後。右サイドから11番のエランガという黒人選手にミドルを決められてしまう。打った瞬間はクロスかと思ったから、ボールがそのままサイドネットに突き刺さったのにはびっくりした。

 スウェーデンはリバプールの9番イサク、アーセナルの17番のギェケレシュが注目っぽかったけれど、エランガという選手もプレミア所属だった。チュニジアに5-1と大勝したあと、オランダには逆に1-5で負けて、得失点差は0という出入り多い結果を残しているから、攻撃力が売りで守備はザルなのかと思ったら、意外とそうでもなかった。ちゃんと守れるじゃん。

 それとも3試合目で日本代表にもそろそろ疲れが出てきているのか。先制してからはなんだかプレーに切れがなくなった感じ。同点にされたあとは、ほとんどいいところがないまま、試合終了までスウェーデンの攻撃をなんとなくしのぐばかり、というつまらない試合展開になってしまった。この日みたいなサッカーをしていたら、ブラジルに勝つなんて夢のまた夢だろう。

 谷口のあとの途中交替は、どちらも後半に同点にされてから。上田と堂安に替えて、小川航基と伊東純也、瀬古と中村に替えて、渡辺剛と長友。

 長友がついに5大会連続出場!――ってんでメディアを賑わしてるけど、でも残り15分という時点でDF二枚入れるのって、もうドローで十分って姿勢だよなぁ。つまらん。どうせ使うならば、若い攻撃的な選手を使って、未来に投資して欲しかった。

 そういや、追加招集した町野は、ここまでフィールドプレーヤーでは唯一出番がないままだったりするけれど、次のブラジル戦で使う気があるんだろうか? 一度は落選させておきながら、追加招集してぬか喜びさせ、その上でひとりだけ出番なしで終わったら、可哀そう過ぎるんだが。

 出てない選手がたくさんいるならばともかく、前の二試合であんなに積極的にサブの選手たちに出場機会を与えてきた森保が、3位抜けでも決勝トーナメント進出が濃厚な――ある意味消化試合に近い――この試合で、なんで町野を使わなかったのか、さっぱりわからない。このまま使わないで終わるくらいならば、遠藤をそのまま残しておいたほうがよかったんじゃん?

 まぁ、いずれにせよ決勝トーナメントでの最初の対戦相手はブラジルだ。今回は決勝トーナメントに32チームが進出しているので、ここで負けると過去最高のベスト16にも届かない。なんてくじ運が悪いんだか。

 まぁ、本気で優勝を狙うというならば、どこかで超えなきゃならない高い壁だ。

 ちなみに僕がW杯を観始めてから、グループリーグを2位抜けした国が優勝したことは一度もないんで。そこんところよろしく。

 僕としては海舟と田中碧のダブルボランチで、鎌田を二列目にあげたチュニジア戦と同じフォーメーションが希望です。

 どんな試合になるか楽しみにしてる。

(Jun. 29, 2026)

ブラジル2-1日本

FIFAワールドカップ26・グループF/2026年6月30日(火)2:00~(日本時間)/ヒューストン・スタジアム/BS1

 やっぱ勝てなかった……。

 森保ジャパンの二度目の挑戦、ベスト32でブラジルの前に砕け散るの巻。

 今回は相性最悪なネイマールが故障明けのコンディション不良でベンチから出てこないから、いくらか日本に分があるかもと思ったんだけれどなぁ……。

 いやはや、見当違いもいいところだった。

 今大会最後のスタメンは、GK彩艶、DF富安、谷口、伊藤洋輝、ウィングバックが堂安、中村啓斗で、佐野海舟と鎌田のダブル・ボランチ、シャドーに伊東純也と前田大然、そして上田綺世のワントップ――もしくは二列目のふたりとの3トップ――という布陣だった。

 でもこの試合の堂安と中村のふたりは、WBというより、ほぼDFだった。彼らは大半の時間、きれいに3バックの横に並んでいたから、日本のフォーメーションは実質的に5バックだった。もしかしたらオランダ戦でも僕が気がつかなかっただけでそうだったのかもしれない。

 いずれにせよ、攻撃的な彼らが引いて守ることを強いられた時点で日本の負け。

 どうせ守りに徹するならば、後半になってから彼らに替えて使った菅原と鈴木淳之介をスタメンにして、後半から堂安、中村で攻めて出たらよかったのに。

 とはいえ、そんな前半に日本は先制した。中盤でのボールカットからドリブルで攻めあがった海舟がよもやのゴラッソ。

 鹿島のときにもときたま攻撃のセンスが光るシーンはあったけれど、まさかこの大舞台であんな素晴らしい個人技をみせてくれちゃうとは……。

 でも日本の攻撃が輝いたのはそのシーンくらいだった。シュート数がわずか5本、うち枠内は2本という数字が、この日のサッカーの低調さを物語っている。よかったのはファインセーブ連発でチームを救った彩艶くらいじゃないだろうか。

 ひるがえって、前半は1点のビハインドを追って終わったブラジルは、終わってみれば19本ものシュートを放っている(枠内は7本)。そのうち何本が後半かは知らない。でも後半に入ってからのブラジルは確実にレベルアップしていた。ギアが前半とは違った。噂のヴィニシウスは上手すぎた。こりゃもう同点にされるのは時間の問題だろうって思った。

 そしたら案の定。後半11分にカゼミーロという選手にヘディングを決められて同点にされてしまう。

 森保采配の謎はそのあとの選手交替だ。前述した通り、両WBを菅原と鈴木淳之介に替えてきた。なぜ同点になってから守備的な交替策? もうこうなったら引き分けでいいやって思いがあきらかじゃん。

 確かに危なっかしくてみていられないって試合展開だったのに、その後はぎりぎりまで同点だったのは、ある意味ではその交替策が功を奏したのかもしれない。前の試合でなぜ使わないと思った町野をこの大事な試合の残り15分にぶっ込んできたのにもびっくりした。町野のためを思えばよかったけれど、これまで一度も出番を与えなかった選手を使う局面ではなくない?

 町野は綺世との連係ミスがあったし、やはりこの起用法には疑問を覚えた。使うんならば、初戦で同点ゴールに貢献した小川が先じゃん?

 でもその小川が出てきたのは、後半ロスタイムに失点してからだ。残り1、2分でなにをしろと? あ、もしかして延長戦を見据えての温存だったのか。だとしたら、まさに獲らぬ狸の皮算用だ。

 決勝点は町野とともに出てきた途中出場の田中碧が相手にボールを奪われたところが起点だったし、攻撃のキーマンだったはずの鎌田と伊東純也は彼らと交替で下がってしまった。そして攻撃的な選手で唯一最後までピッチに立っていた綺世も結局ノーゴール……。もうすべてが計算外だった感じ。

 さらに傷口をえぐるならば、2点目の場面は、菅原と富安のあいだにあったスペースにいたマルティネッリという選手へのパスがつながって生まれたものだ。あれはアシストもシュートも絶品だった。でもあの時間帯にあの位置であそこまできれいな崩しを許してしまう日本代表って、やっぱりDF間の連携不足があったんじゃないの?

 ブラジルと後半ロスタイムまで同点って試合だったから、善戦したように思えるけれど、内容に関しては決して褒められたものじゃないだろう。日本とこんな試合をしているようでは、ブラジルの先行きもあやしく思える。

 同じ日の次の二試合では、パラグアイがドイツに、モロッコがオランダに、PK戦までもつれこんで勝つという金星をあげている。単純に日本よりも彼らのほうがすごいじゃん。なにを根拠に森保は日本に優勝する力があるなんて思い込んでいたんだろう? まったく理解できない。

 彼に乗せられて選手たちも優勝を口にしていたけれどさ。ほとんどの選手はJリーグでも、海を渡ったあとも優勝を経験してないわけじゃん? チャンピオンズリーグに出たこともない、世界最高峰の舞台を知らない選手たちが、なにをもってしてW杯で優勝できるなんて夢を見られるんだろ? 不思議でしょうがないよ。

 僕はこれで森保監督も最後だと思って今大会を観たけれど、なんでも続投の噂が広がっているそうじゃないっすか。なんで森保でいいなんて思っちゃうんだろう?

 いくらヨーロッパの強豪には連戦連勝だといっても、それはあくまで親善試合での話だ。今回は1勝1敗2分だよ? 初戦で監督を解任したぼろぼろのチュニジアにしか勝てなかったんだよ? W杯二大会で通算3勝しかできてない監督だよ? アジアカップは二大会連続で優勝できていないんだよ? おまけにくじ運まで悪いのはこの大会が証明している。

 ここまで結果を残せていない監督を、チームのムードがいいとかいって続投させる人たちってなんなんだろう? もっとおもしろいサッカーが観たいとは思わないのかな。JFAの人たちって実はサッカーが好きじゃないんじゃなかろうか。

 とりあえず、負けたとはいえ、4年ぶりの代表戦は楽しかったから、これからはまた代表戦をコンスタントに観ようと思っていたんだけれど、森保が続投するならば話は別だなぁ……。

 いや、とりあえず公式戦だけは観ようかな。だとしたら次は1月のアジアカップだ。

 JFAさん、願わくば次の親善試合も観たくなるような素敵な新監督をプリーズ。あ、でもそれが鬼木だったら困るな。

(Jul. 1, 2026)