水戸ホーリーホック1-1鹿島アントラーズ(PK:4-2)
J1百年構想リーグEAST・第9節/2026年4月4日(土)14:00/ケーズデンキスタジアム水戸/DAZN
水戸ホーリーホックが昇格してきたので、J1で初めて実現した茨城ダービー!――でも結果はアントラーズのPK負けという、とほほな第9節。
水戸とは毎年プレシーズンマッチで対戦していて――今年は百年構想リーグの変則日程のためか、はたまた水戸がJ1に昇格したからか、開催なしだった――水戸からすると鹿島はJ1でもっとも戦い慣れた相手だ。プレシーズンマッチの結果も直近の5年だけみれば成績は五分なので、もしかして楽な試合にはならないのかも?――と思ったらまさしくそういう試合になってしまった。
この日の鹿島のスタメンは早川、濃野、植田、関川、溝口、三竿、柴崎、荒木、エウベル、レオ・セアラ、優磨の11人。途中出場は田川、松村、安西(祝復活!)、知念、樋口の5人だった。
小川がベンチを外れて、かわりに溝口が左サイドに入った点だけが前節との違い。
対する水戸のスタメンは知らない選手ばかり――というか、まじでひとりも知っている選手がいなかった。でも先制ゴールを決めた10番でキャプテンの渡邉新太、左SBの真瀬、PK戦でファインセーブをみせたGKの西川(ふてぶてしい顔して23歳)あたりは目立っていた。
監督は去年新潟を序盤で解任された樹森大介氏。短期間で首になった上に知名度も低いのに、こうして次のチームを託されるんだから、きっとなにか持っているんだろう。実際にこの日は鹿島を相手に善戦してみせた。
フォーメーションは水戸も鹿島と同じ4ー4ー2。いまどきJリーグでこの陣形どうしが対戦するのって珍しい気がする。
でもって試合はホームの水戸のほうが断然いい入り方をした。鹿島は自陣に押し込まれてばかり。ようやく反撃をみせて、優磨が見事な崩しでアシストをみせるも、荒木がゴール前でフリーで打ったヘディングはポストに嫌われる。
あれが決まっていればまた違う試合展開になっていただろうに……。荒木、なぜにあれを外す? 今大会ノーゴールで終わりそうな予感。
対する水戸の先制点は前半34分。左サイドを崩されて、最後はゴール前にこぼれたボールを渡邊にどーんと決められた。
前節につづいて関川のサイドを崩されて失点しているのは偶然ではないだろう。この日はキム・テヒョンがベンチ外だったけれど(代表帰りだから?)、次節はキム・テヒョンのスタメンに戻してくれると嬉しい。現状の関川はまだまだ信用できない。
一方で、こちらも怪我から復帰して、去年の5月以来のピッチに立った安西は、途中出場ながら彼らしいプレーで好機を演出していた。コンディションが上がってくれば、左SBの第一候補に返り咲きそうな勢い。そうなると小川はどうなるんだって話だけれど。選手層が厚いのもなかなか悩ましい。
1点のビハインドを負ったまま突入した後半は、14分に水戸のDFダニーロが2枚目のイエローをもらって退場になってしまったのがこの試合のポイントだった。どちらのカードもそれってイエロー? って感じだったから、ダニーロはお気の毒さま。
数的有利になったことで、そこからは当然鹿島の流れにはなったものの、水戸が早々に5バックにして守りに入ったことで、その後は攻めても攻めてもなかなかその壁をこじ開けられない展開がつづいた。
試合はそのまま後半ロスタイムへ――。
さすがにこれは負けたか~、今季初黒星だ~、と思った最後の1分。左サイド深くをえぐったレオ・セアラが上げようとしたクロスが、止めに入った水戸のボランチ大崎の腕にあたってPK! これをレオ自身が決めて、最後の最後で鹿島が同点に追いつき試合終了となった。まさかの同点劇。これぞ鹿島というしぶとさだった。
ただし、PK戦では最初の知念が止められ、次の植田が枠をはずして勝負あり。4本すべてを決めた水戸が勝ち点2をゲットした。
水戸はPKを与えた大崎に最初のキッカーを任せたのがすごい。重責をものともせず、ちゃんと決めた大崎も偉かった。
でも鹿島はなんでこんなにPK戦に弱いんだろう。早川、PK戦だといまいち頼りにならない。でもまぁ、内容的には完全に負け試合だったので、それでも勝ち点1を得たのはわずかながらの収穫だった。
百年構想リーグもこれで一巡して、はやくも半分を消化。全チームと戦って一度も90分間で負けていないのは、東西両リーグ通じて鹿島だけだぜっ!
この試合の出来は残念だったけれど、ここまでの成績は誇っていいはず。
(Apr. 06, 2026)