2022年10月のサッカー

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  1. 10/01 ● 鹿島0-1F東京 (J1・第31節)
  2. 10/07 △ 磐田3-3鹿島 (J1・第32節)
  3. 10/16   甲府1-1広島(PK:5-4) (天皇杯・決勝)
  4. 10/22   C大阪1-2広島 (ルヴァン杯・決勝)
  5. 10/29 ○ 清水0-1鹿島 (J1・第33節)

鹿島アントラーズ0-1FC東京

J1・第31節/2022年10月1日(土)/カシマサッカースタジアム/DAZN

 FC東京にまでシーズン・ダブルを食らうとは……。
 現在3位の広島との勝ち点の差は8だから、さすがに残り3節でこの差は縮まるまい。これにてシーズン3位以内になる可能性もほぼ消滅。暫定順位でひとつ下のFC東京との差も1で、あちらは消化試合数がひとつ少ないから、実質的には抜かれたも同然。6位フィニッシュの可能性が高まってきた。
 過去のシーズン途中での監督交替はつねに好成績へとつながってきたけれど、今回の岩政へのスイッチは結果からいえば失敗しちゃった感じだなぁ……。
 前節から代表ウィークをはさんで約二週間ぶりの試合ということで、たっぷりと調整の時間があったから、ラストスパートへの期待がかかった一戦だった。岩政も初めてスーツ着用で臨んで、やる気まんまんな感じだったから、期待できるかと思っていたのに、結果は空回り。あのスーツ姿は夏が終わったから単に衣替えしただけだったのかもしれない。
 この日のスタメンはGK早川、DF広瀬、関川、三竿、安西、MF名古、樋口、ピトゥカ、FW仲間、カイキ、優磨の11人。
 FW登録が3人だから4-3-3のようだけれど、実際には名古を中盤の底にすえ、仲間がトップ下にはいったダイヤモンド型の4-4-2だった。ボランチ3枚で中盤をきっちりと制圧して、あとは前の3人のがんばりに期待。そんな感じ。
 とはいえ、トップの3人はFW登録といってもMFのイメージのほうが強いし、どうしたって綺世がいたころと比べると、迫力不足の感が否めない。
 岩政に不満があるとすれば、監督就任以来、エヴェラウドに一度もリーグ戦でスタメンのチャンスを与えていないことだ。そういう意味ではこのところベンチ外になってすっかり出番がなくなってしまったエレケもそう(どこいっちゃったんだ)。前線のターゲットとして存在感を発揮しそうなFWが二人もいるのに、彼らを使わずにMF登録の選手たちにツートップの一角を担わせている現状はいささか気に入らない。
 優磨もリーグトップのアシスト数を記録しているだけあって、現状ではフィニッシャーというよりは二列目のイメージが強いし、彼をトップ下にして、エヴェとエレケのツートップ――もしくはその3人のスリートップ――というのがいちばん怖そうに思えるんだけれどな。一度試してみてくれないものだろうか。
 ということで岩政就任以来のスコアレスで終わってしまったこの一戦、上田綺世移籍後の課題である決定力不足がいまだ解消できずって試合だった。
 内容的には五分だったと思うので、こりゃスコアレス・ドローかなぁと思っていたら、後半39分に途中出場の安部柊斗に豪快なミドルを決められて沈没。
 あの失点の場面でなにが残念だったかって、ひとつ前の鹿島のCKの場面で、エヴェと松村を投入しようとしていたのに、カイキが替えないでくれってアピールしたもんで、岩政が温情をみせてそのままプレーを続行させた結果、CKのクリアからの流れで失点してしまったこと。選手のアピールを受けて選手交替をやめるなんて珍しいから、なんか嫌な予感がしたんだよねぇ……。不安的中だった。
 この日の途中出場は荒木、和泉、エヴェラウド、松村(!)の4人。松村の復活がいちばんの朗報だ。これで攻撃の駒はすべてそろったはずなので、残りの3試合はすべて勝って欲しいなぁ……。
 FC東京では、移籍後3年目にして初めてレアンドロが鹿島戦でプレーするのを観た。あと、左SBのバングーナガンデ佳史扶{カシーフ}がとても好印象だった。長友の薫陶を受けて代表デビューする日も近いんじゃなかろうか。
 そのほかだと、CBに入った木村誠二という選手もバングーナガンデ(なかなか覚えられない)と同じ21歳だし、最終ラインに五輪代表世代がふたりもいるのがなにげにすごい。アルベル監督、できる人かもしれない。
 もうひとり、決勝点の安部と同時に途中交替で出てきた紺野和也という選手が小さくてびっくりした。161センチですって。うちの奥さんと同じくらいだ。Jリーグ最少なのでは。
(Oct. 02, 2022)

ジュビロ磐田3-3鹿島アントラーズ

J1・第32節/2022年10月8日(土)/ヤマハスタジアム/DAZN

 なぜに天皇杯・準決勝でJ2甲府に負ける?
 なぜにJ1最下位の磐田に勝てない?
 この試合では樋口の豪快なミドルでひさびさに先制したのに、そのあとに押し込まれて崩されてあっという間に2失点。さらには三竿がハンドをとられてPK献上(健斗そのファールは駄目だ)。前半は1-3という劣勢で終わってしまう。ジュビロの得点は鈴木雄斗、金子翔太、杉本健勇。
 後半は開始2分にエレケ、ロスタイムにエヴェラウドのゴールが生まれて、なんとか同点で終わりはしたけれど、この局面で勝ち点1ではとうてい来季のACLには届かない。まぁ、いまのチーム編成で下手にACLになんか出たら、来期も混迷必至だと思うので、今年はこのままの順位で終わるのが順当な気がする。
 この日の先発は早川、常本、三竿、キム・ミンテ、安西、樋口、ピトゥカ、仲間、和泉、優磨、エレケというメンバー。
 常本が故障明けで戻ってきたのと、キム・ミンテ、エレケのスタメン起用がサプライズ。でも正直なところ、常本はまだ本調子ではなかったと思うし、キム・ミンテもあいかわらずなんだかなぁって出来だった。天皇杯での負けから中2日だから、あえてフレッシュな選手でってことだったのかもしれないけれど、前半だけで3失点した守備の乱れからすれば、下手にいじらないほうがよかったのではないかと思う。
 この日はDAZNの調子もいまいちで、前半から配信が止まったり、音が出なくなったりと、トラブルつづきだった。おかげで後半すぐのエレケのゴールを見逃した(リプレイで見たら常本のアシストだった)。
 エレケはせっかく移籍後初ゴールを決めたのに、後半途中に大井健太郎との接触プレーで足を痛めて交替(あれはPKじゃないの?)。もしかしたら鹿島での彼のプレーを観られるのもこの試合が最後かもしれない。きょうとかなかなかいい感じだったから、もうしばらく観たいのですが。
 それにしても、岩政はいささか気が短いのか、前半の出来がいまいちだと後半の頭からかなりの確率で選手を替えてくる。
 この日はピトゥカと仲間をさげて、関川と松村を投入。後半からはCBを関川とキムのコンビにして、三竿をボランチにあげてきた。ピトゥカも仲間も決して前半の出来が悪かったわけではないと思うので、この交替は正直びっくりだった。
 その他の途中出場は広瀬、カイキ、エヴェラウドの計5人。結果的にはそのうちのふたり、広瀬のゴールライン際での泥臭いボール奪取からエヴェの同点ゴールが生まれているので、この日の選手交替は成功だったのかもしれない。
 でもマジでこの日の最終ラインのスタメン選考は岩政のミスだったとしか思えないけれども。
 なんでも岩政は来季も続投の方針らしいので、その点はよかった。あと残念ながら土居聖真が怪我をして今季はもうシーズン終了とのこと。せっかく新キャプテンを買って出たのに、いいことなしの一年だった。
 磐田は8月中旬に伊東彰監督を解任して、いま現在は渋谷洋樹という人が指揮を取っていた(俺と同い年らしい)。ヤットは怪我をしたのか、戦力外となったのか知らないけれど、この日はベンチ外。大津も出番なしだし、いろいろ残念な試合だった。
(Oct. 08, 2022)

ヴァンフォーレ甲府1-1(PK:5-4)サンフレッチェ広島

天皇杯・決勝/2022年10月16日(日)/日産スタジアム

 よもやよもやだ。
 準決勝でアントラーズが負けたときには――テレビ放送があるのを知らなくて、途中で気がついて慌ててテレビをつけたら、その瞬間に失点してそのまま負けた――なんて失態と思ったものだけれど、まさか決勝で広島にまで勝ってしまうとは……。
 これで今回の天皇杯で甲府に屈したJ1クラブは計五つ。
 ヴァンフォーレ甲府おそるべし。このクラブが18位のJ2っていったいなんなんだ。
 まぁ、J1でも去年は優勝争いをしていた神戸や名古屋が、今年は下位に沈んでいたりするしなぁ。いまやJリーグって、本当に上から下まで、それほど大きな実力差がないんだなと。そんな事実を証明するような甲府の優勝だった。
 ――ということで、来月開幕するW杯のせいで例年の元日から二ヵ月以上前倒しで行われた第102回・天皇杯の決勝戦。それにしても、Jリーグやルヴァン杯が終わらないうちに天皇杯の決勝を観るのっていささか違和感がある。
 試合は、甲府が前半を無失点で折り返すようなことがあれば、もしかしたら甲府にも勝ち目があるかもと思っていたら、まさにそういう展開になった。
 前半26分に左のショートコーナーから、見事な連携をみせて甲府が先制(決めたのは三平というカーリーヘアの選手)。あんなにきれいなショートコーナーからの崩しを見たのは初めてじゃないかと思うくらいの見事さだった。甲府の監督の吉田達磨という人はすごいのかもしれない。
 正直なところ、J2のクラブが優勝してACLに出ても、ACLで優勝できる可能性はほぼゼロだろうから、日本のクラブのアジア制覇を願う身としては、甲府に優勝してもらっては困ると思っていたのだけれど、このゴールのあまりの完璧さに、ここからは甲府の優勝もありかって思うようになった。
 そもそも、J2はリーグ戦が年間42試合もあるのに、そこにACLが加わったら地獄じゃん? 今年下位に沈んだクラブがACLになんか出たら、来年はJ3降格もありえるのでは?――という逡巡がヴァンフォーレの選手たちにもあって、そこまで優勝へのモチベーションは高くないのではと思っていたんだけれど、意外とそうでもなかったらしい。
 延長戦までしっかりと戦って――そしてPK戦ではきっちりと5人が決めて――甲府がクラブ初のタイトルとともに、J2勢としては二度目となる天皇杯優勝を決めた。ちなみにJ2クラブの初優勝は、2011年にJ2に降格していたFC東京らしい(すっかり忘れている)。でもそのときは相手もJ2の京都だったから、J1に勝って優勝したJ2クラブは甲府が初とのこと。それはおめでとー。
 それにしても、天皇杯・決勝で戦うのが今回で6度目だというのに、いまだに一度も優勝できていないという広島も気の毒というかなんというか……。
 いやでも、広島は鹿島とは違って、ちゃんと一矢は報いた。5バックの甲府にきっちりと守られて、よもやの先制点を許して逃げ切られるという、鹿島と同じ展開になりそうな流れだったのに、後半39分にはボランチの川村拓夢(23歳)が左サイドから起死回生の同点ゴールを決めて追いついたし、延長戦ではPKを獲得して、さすがにこれで勝っただろうと思わせた。
 ところがこのPKを甲府のGK川田が見事に止めてみせる(キッカーは満田)。
 ハンドでPKを取られたのはクラブ在籍20年という圧倒的なキャリアを誇る山本英臣という選手だった。それも彼が途中交替で出てきてから、わずか10分足らずとのことだ。
 そのまま負けていたら、山本にとっては悔やんでも悔やみきれなかっただろう。そんなクラブのレジェンドの窮地を救った川田のセーブは掛け値なしの価値があった。
 このPKストップが広島に傾きつつあった試合の流れを変えた気がする。その後をなんとか同点のまま凌ぎきった甲府が、PK戦では5本すべてを決めて優勝を果たす――。
 皮肉なことに、広島でPKを止められたのは、殊勲の同点ゴールを決めた川村だった。
 そして甲府に優勝をもたらした5本目のPKのキッカーは山本だった。
 こんなドラマあり?
 鹿島が負けたせいで地味でつまらないカードになってしまったと思っていた今年の天皇杯決勝は、そんな予想外にドラマチックな形で幕を閉じた。
 とりあえず来年のACLでの甲府の健闘をいまから願っとく。
(Oct. 16, 2022)

セレッソ大阪1-2サンフレッチェ広島

YBCルヴァンカップ・決勝/2022年10月22日(土)/国立競技場/フジテレビ

 日曜の天皇杯・決勝につづいて、同じ週の土曜日にはルヴァンカップの決勝があった。天皇杯で始まってルヴァン杯で終わる一週間なんて、これが最初で最後じゃなかろうか。
 そんなレアな今年のルヴァン杯・決勝のカードはセレッソ大阪とサンフレッチェ広島。なんとなく地味な印象だけれど、リーグ戦では3位と4位の対戦なので、成績的にはいたって順当。両チームとも今年は強かった。ともに突出して目立つ選手はいないけれど、攻守のバランスが取れていて堅実なイメージがある。
 そんな両チームの対戦だけあって、試合は拮抗した内容になった。――少なくても終盤までは。
 優劣のつけがたい内容で前半をともにスコアレスで終えたあと、試合が動いたのは後半8分。佐々木翔の不用意なバックパスに加藤陸次樹が猛烈なチェックをかけてボールを奪い取り、GK大迫をかわして角度のないところから無人のゴールへと蹴り込んで先制~。広島はキャプテンのイージー・ミスで失点を許すという厳しい展開になった。
 佐々木やっちまったなぁ……、今年はカップ戦二冠という快挙もあるかと思った広島がまさかこのまま無冠で終戦か?――と思ったら、残り15分から怒涛のドラマが待っていた。
 まずはセレッソの守備の要だったヨニッチが、接触プレーで相手を殴ったという判定受けて、VARの結果レッドカードで退場になってしまう。
 リプレイを見ると、確かにヨニッチのこぶしが相手の顔に当たっているけれど、でもあれは殴ろうと思ったわけではないよね? その瞬間ヨニッチも「あっ」て顔をしていたし。あれでレッドはひどいと思う。例えばあたったのがこぶし以外だったら絶対にイエロー止まりでしょう? 故意に殴ったのならば文句なしのレッドだけれど、悪意がない偶発的な接触でレッドはないと思う。あのプレーにレッドカードを出した主審の山本雄大という人は、上田綺世の移籍直前のゴールをVARで取り消したこともあるし、いまいち信用できない。セレッソ、お気の毒。
 なんにしろ、これで数的不利となったC大阪はこのあと防戦一方を余儀なくされる。それでも守備には安定感があったし、これなら最後まで守り切って終われそうな……と思っていたら、なんと後半ロスタイムにセットプレーからDFの鳥海(27歳)がハンドでPKを献上してしまう。
 ここでもVARが介入したけれど、今回は異議なしのハンド。
 サンフレッチェはこのPKを途中出場のピエロス・ソティリウという選手(元キルギス代表ですって)がきっちり決めて、土壇場で同点に追いついた。
 時計はこの時点ですでに後半51分。ヨニッチの退場騒ぎでアディショナル・タイムが9分もなかったら、とっくに試合は終わっていたのに……。
 セレッソ、不運すぎる……。
 試合はさらにはその5分後に、ふたたび満田のCKからソティリウが見事な逆転ゴールを決めて勝負あり(頭かと思ったのにリプレイを見たら足で驚いた)。天皇杯ではPK戦で涙をのんだサンフレッチェが、今回は90分できっちり勝負をつけて、初のカップ戦のタイトルをものにした。
 ――って、天皇杯だけではなくルヴァン杯も獲ったことなかったのもびっくりだ。
 対するセレッソは、ルヴァン杯では去年につづき二年連続の準優勝だという(去年のことなどすでに忘れている)。そりゃ悔しいよなぁ……。本当にお気の毒さまでした。
(Oct. 22, 2022)

清水エスパルス0-1鹿島アントラーズ

J1・第33節/2022年10月29日(土)/IAIスタジアム日本平/DAZN

 なんの因果か、鹿島がラスト3節で戦うクラブはすべて降格レースの渦中にある。
 前節戦った磐田はこの日の敗戦で最下位が決まってしまったし、この日の対戦相手の清水も現在17位で、現時点でもっとも降格の可能性が高い。
 最終戦で戦うガンバは、この日、降格争いのライバル磐田との直接対決を制して降格圏から脱出したけれど、次節での鹿島戦に負けた場合、いまだに降格の可能性は残る。
 鹿島からすれば下位のチームとの対戦がつづく、勝ち点を積み上げるには絶好の機会のはず――なのだけれど。
 天皇杯の結果をみてもわかる通り、いまのJリーグって上から下までそれほど戦力差がないし、なまじ降格が間近に迫ったクラブは死に物狂いでモチベーションが高いので、そう簡単な試合にはならない。
 この日はひさびさに勝ちはしたけれど、それでもなんとかやっと……って感じの出来だった。
 鹿島のスタメンはGK早川、DF常本、関川、キム・ミンテ、安西、MF三竿、船橋、ピトゥカ、仲間、FW松村、鈴木優磨の11人。途中出場は和泉、名古、カイキ、エヴェラウドの4人。
 二週間前の前節・磐田戦でゴールを決めた三選手――樋口、エレケ、エヴェラウド――がひとりもスタメンにいない。樋口は出場停止、エレケは怪我だったら仕方ないけれど、エヴェはベンチ入りしているのだから、スタメンでもよさそうなものなのに。
 岩政は監督就任以来、インタビューで攻撃的なサッカーをお見せしたいといっているけれど、実際にはそれほど攻撃的なサッカーができていない。この試合だってシュート数は相手より少ない一桁台だ。ある程度パスはまわせても、フィニッシュの形が作れずに跳ね返されてばかり。
 だったら前線にエヴェラウドのようなターゲットになる選手を置いて、ロングボールも交えた攻撃を加えたほうが効果的ではと思うのに、現状ではロングボールは優磨がときおり見せるサイドチェンジばかりという印象。
 ヴァイラーのよいところをある程度踏襲するのだったら、縦に速い攻撃とショートパスをつなく攻撃、両方をバランスよくやって見せてこそだろうに。なんか後者に拘泥するあまり中途半端になってしまっている感じがする。
 そもそも綺世が抜けたあとのチーム得点王であるカイキや、出場時間の少ない中で5ゴールと結果を残しているエヴェラウドにベンチに温めさせてしまうのは、チームの士気に影響しやしないんだろうか。
 まぁ、今年の使い方からするとエヴェは今季限りだろうから、来年を見据えて船橋とかにチャンスを与えているってことなんでしょうかねぇ……。個人的には、来年は来年として、つねに現状戦力で最善の試合を見せて欲しいんだけれどな。結局今年もエヴェラウドが鳴かず飛ばずで終わってしまったのが残念でならない。
 まぁ、今年はもうしょうがないから、岩政にはオフの補強も含めたチーム作りに最初から関与できる来季に期待するっきゃない。監督就任後のサッカーを見ていると、正直なところ、あまり期待できなさそうな感じがしちゃって残念だけれど……。
 この日の試合は前半28分に安西がハイボールの競り合いで、なぜか肩を脱臼したかなにかで途中交替。控えにサイドバックの選手がいなかったので、和泉が右SBとして緊急出場することになった。和泉、意外とちゃんとSBこなしてました。
 試合が動いたのは後半11分。右CKからのこぼれ球を三竿がシュート。GK権田に弾かれたボールがふたたび三竿のもとへ。相手DFが一足先に反応してクリアしようと蹴ったボールを三竿が右足で止めたところ、それが絶妙なループシュートになって清水のゴールマウスに吸い込まれた。権田一歩も動けず。
 結局このラッキーな1点が決勝点となって、アントラーズがリーグ戦ではじつに2ヵ月ぶりとなる勝利をものにした。いやぁ、なんで岩政体制の2勝目までこんなにかかっちゃったかな――ってまぁ、ラッキーゴールに頼らないと勝てないのでは致し方なし。
 対する清水は、前回対戦したときに指揮を取っていた平岡監督を6月に解任。現在はゼ・リカルドというブラジル人監督が指揮を取っていた。
 ヴァウドとか、コロリとか、前回の対戦時にいた外国人選手はいないし、一方で出戻りの北川がいたり、途中出場で乾が出てきたりと、いろいろ入れ替わりが激しい(ふたりともいつの間に清水に……)。噂のピカチュウ選手も途中出場で出てきたけれど、名前ほどのインパクトはなかった。
 あと、現在得点王のチアゴ・サンタナは、なるほど、なかなか迫力があった。でもこのまま終わると13ゴールの選手が得点王になっちゃうのも、Jリーグとしてはどうなんだって感じだけれど。綺世が夏に10ゴールで抜けたあと、3ゴールしか上乗せがないのは逆にびっくりだ。
 ちなみにこの試合、裏で同時刻キックオフの試合で、横浜が勝って川崎が引き分け以下だと横浜の優勝が決まるというので、DAZNアプリの画面分割機能を使って、三試合を同時視聴していたので、いまいち印象が散漫になってしまった。
 結果は横浜、川崎とも勝って、勝ち点2の差で最終節を迎えることに。
 最終節の対戦相手は、横浜が神戸で、川崎がFC東京。どちらもアウェイ。
 さあ、優勝はどっちだ――。次週決着。
(Oct. 30, 2022)