2019年1月のサッカー

Index

  1. 01/09 ○ 日本3-2トルクメニスタン (アジア杯・グループF)
  2. 01/13 ○ オマーン0-1日本 (アジア杯・グループF)
  3. 01/17 ○ 日本2-1ウズベキスタン (アジア杯・グループF)
  4. 01/21 ○ 日本1-0サウジアラビア (アジア杯・ラウンド16)
  5. 01/24 ○ ベトナム0-1日本 (アジア杯・準々決勝)
  6. 01/27 ○ イラン0-1日本 (アジア杯・準決勝)

日本3-2トルクメニスタン

アジアカップ・グループF/2019年1月9日(水)/アール・ナヒヤーン・スタジアム(アラブ首長国連邦・アブダビ)/BS1

 さぁ、アジア最強の座をかけた四年に一度の大会、アジアカップが始まった。
 でも中島翔哉がいない(泣)。
 クラブで怪我をしたんだそうだ。かわりに乾が招集されたけれども、森保ジャパンは中島がいるのといないのでは、まったく違うチームになりそうで嫌だなぁ……と思っていれば、やはり緒戦の出来はいまいち。正直、前半を0-1で終わったときには負けるかと思ったよ。いやぁ、アジア杯っていつもこんなだよなぁ……。
 今回は非常に故障者が多く、中島以外にも浅野、守田が離脱して、武藤よっちと塩谷が追加招集されている(塩谷、ひさしぶりだな~)。さらには遠藤航、青山らも体調不良でこの日は出られないという話だった。
 ということでスタメンはGK権田、DF酒井(高徳が代表引退を宣言したから今回からは酒井といえば宏樹)、麻也、槙野、長友、MF柴崎、冨安、堂安、南野、原口、FW大迫というメンバー。
 なんと冨安がボランチでの出場ときた。でもこの子はすごいなー。二十歳とは思えない堂々たるプレーぶり(ちょっとミスもあったけれど)。守備の子かと思っていたら、シュートもいいもの持っているし。とても自分の子と同い年とは思えない(見た目も)。五輪代表をすっとばして、あっという間にA代表に定着してしまいそう……というか、すでにはずしようがない印象あり。
 試合は前半、5バックでしっかりと守ってきたトルクメニスタンに手を焼いて、ほとんどいいところがなかった。でもって相手の7番に豪快なミドル・シュートをくらって先制を許してしまう。
 この失点は形が悪かった。こちらの攻めでなんかちょっとだけいい感じでボールがつながるようになったかな?――と思った瞬間に、堂安からの鋭いパスを柴崎が受けそこない、相手ボールにしてしまう。そこからの相手のカウンター、右サイドでのパス交換に様子見って体勢でいたら、ちょっと油断したすきに、どかーんと一発。すごいのをくらってしまった。
 このシーンが顕著だったけれど、柴崎がやはり今回もいまいち。果敢に縦パスを通そうとするのはいいけれど、引っ掛けてばかり。ワンタッチの無難なバックパスが多かったし、守備でのミスも目立った。まぁ、何度か素晴らしいパスを通したシーンもあったから、大会期間中に試合勘を取り戻して、本来のプレーを見せてくれるといいなと思う。でもいまの調子だと、青山や遠藤が戻ってきたら、この先スタメンでどれだけチャンスがもらえるか、怪しい気がする。
 さて、そんなわけで前半はあまりに不出来でどうなることかと思ったけれど、後半に入るとわずか15分で逆転してみせたのは立派。だてに優勝候補といわれちゃいないところを見せてくれた。
 同点弾、逆転弾はどちらも大迫。1点目は原口が左サイドから入れたボールをゴール正面で受けて切り替えし、見事なタッチでシュートへと持っていった。2点目は長友がゴール近くで相手の連携ミスをついて、ちょこんと蹴り出した先にフリーで詰めていた。
 前半は中盤まで下がってボールを受けるシーンが目について、ほんとにFWかって感じだったけれど、後半はしっかりFWらしい仕事をしてみせてくれた。いまだに大迫が日本代表のエースだといわれてもぴんとこないんだけれど、大事な緒戦で2ゴールの活躍はお見事でした。
 そのあと堂安にもゴールが生まれて、これで楽勝~かと思ったら、終盤にまたもやミスで招いたピンチからPKを与えてしまい、1点差に追い上げられて、最後の10分くらいはひやひやの展開。なんとかそのまま逃げ切れてよかった。
 柴崎もいまいちだったけれど、南野にまったく存在感がなかったのも気がかり。中島がいない大会だからこそ、南野には俺がエースだって活躍を期待しているんだけどな。まぁ、まだ最低でもあと3試合はあるはずだから、徐々に調子を上げれくれればと思う。
 トルクメニスタンはまったくなじみのない国ながら、イラン、アフガン、ウズベキスタンやカザフスタンと隣接した国とのことで、出来は意外と悪くなかった(少なくても前半は)。数こそ多くなかったけれど、シュート・シーンの迫力では日本を上回っていた気がする。このグループでいちばん弱いのがこの国だとしたら、この先も楽観はできなさそうだなぁ……。前回王者のオーストラリアも黒星発進だそうだし、やっぱアジアも年々、実力差が狭まってきているのを実感する。
 そういや、大会とは関係ないけれど、試合の前日に楢崎と中澤があいついで引退を発表した。小笠原や川口につづいて日本代表のレジェンドたちが次々と去ってゆく一方で、堂安や富安ら、若い選手たちが台頭してくる状況には、否応なく時代の変化を感じる。
(Jan. 09, 2019)

オマーン0-1日本

アジアカップ・グループF/2019年1月13日(土)/ザイード・スポーツ・シティ・スタジアム(アラブ首長国連邦・アブダビ)/BS1

 勝つには勝ったけれど、それだけ。結果がすべてって試合だった。
 大迫が大会前に悩まされていた臀部の痛みが再発したということで欠場したこの試合。森保がかわりにワントップで起用したのは北川だった。
 北川は前の試合も途中出場していたけれど(書き忘れた)、特別にいい印象があったでもないし、あまりワントップってイメージでもないので、この起用には疑問を感じた。なぜ森保が北川を気に入っているのかわからない。実際にあまり存在感がなかったし、どうせワントップで使うならば僕は武藤が見たかった。 まぁ、武藤は後半途中からその北川と交替で出てきたけれど、あまりインパクトは残せなかったから、スタメンだったからって、活躍してくれたかどうかはわからないけれど。
 そのほかだと遠藤航がスタメンに戻ってきて、冨安が本来のCBに入ったのが前の試合とのスタメンの違い(槙野がベンチ)。
 前の試合とは違って、内容的は前半のほうがよかった。なによりこの日は南野がちゃんと活躍していた。ひとつも決められなかったとはいえ、なぜそれが決まらない?──って思ってしまうようなシュートを何本も打っていた。その点は好印象。反省点は決め切れなかったことだけ。まぁ、勝負は時の運だから、この日の南野と日本代表には運がなかったんだと思う。
 ──もとい。運がなかったのは南野だけ。日本代表は運に恵まれていたから勝てたというほうが正しい。決勝点のPKは主審がほかの人だったら取らなかっただろうし、長友のハンドだって、あれは絶対にPKだ。そのふたつの判定が逆転していたら、日本が負けていた可能性だってあったわけで。あぶねぇったらありゃしない。
 個人的に注目している柴崎は、やはりこの日もいまいち。前の試合よりもボール・タッチ数が少なくて、さらに存在感がなかった。セットプレーのキッカーを任されているので、ひとつくらい決めておけばまた印象も違ったんだけれど、いまのままだとなぁ……。
 とりあえず2連勝で決勝トーナメント進出が決まったので、次の試合は大幅にスタメンを入れ替えてくる可能性が高いから、おそらく次の試合、柴崎は出番なしだろう。もしもその試合で青山がいいプレーをするようならば、この先はそのままずっとベンチなんてこともありそうな……。
 なんにしろ、マレーシアの主審の不安定な笛に助けられて勝ったって印象の、どうにも気分がすっきりしない試合だった。
 そうそう、もうひとつ納得がゆかないのは森保の交替策。前の試合では北川ひとりしか使わなかったし、この日も武藤と伊東純也のふたりしか使っていない。どちらも1点差の試合だったから、動きにくかったのかもしれないけれど、乾とか塩谷とか、今回のチームには初招集の選手もいるんだから、少しでもプレーするところが見たかった。
 そういう意味ではウズベキスタンとグループ首位を賭けて戦う次の試合で、森保がどういう選手起用をしてくるのかは要注目だ。
(Jan. 14, 2019)

日本2-1ウズベキスタン

アジアカップ・グループF/2019年1月17日(木)/ハリーファ国際スタジアム(アラブ首長国連邦・アルアイン)/BS1

 森保一の得意技か?──就任半年にして二度目のスタメン(ほぼ)総入れ替えでのぞんだアジア杯グループリーグの第三戦。
 この日のスタメンはGKシュミット・ダニエル、DF室屋、三浦弦太、槙野、佐々木、MF塩谷、青山、伊東純也、乾、FW北川、武藤の11人。
 ということで、前の試合から連続出場したのは北川だけ。グループリーグ突破は決まったとはいえ、ここまで大胆なスタメン変更は珍しかろう。相手からなめてんじゃねーって怒られそう。
 でもこんなことができるのも、森保が日本代表の戦力について熟知しているからこそ。だってこのメンバー表を見て、代表にはふさわしくないと思う選手なんていないわけで。監督が違ったら、こちらがファースト・チョイスになってもおかしくない選手ばかり(──ってまぁ、僕ならば槙野は選ばないけれど)。観ているこちらも、こんな代表で大丈夫かとは思わない。
 実際にこの日の代表は、前の試合よりもいいサッカーを見せてくれた。乾とか、これまで森保に呼ばれなかったことに発奮して大暴れしてくれるかと思ったら、意外とめだっていなかったのは拍子抜けだったけれど。でも即席チームでちゃんと勝ちきった点だけでも十分だ。
 まぁ、ドローで終わって2位に甘んじると、次の対戦相手はオーストラリアだったので──そして準決勝で韓国と、決勝でイランと戦う公算が大なので──個人的にはそっちの山に入ったほうがおもしろいかなと思っていたんだけれど。首位通過できるのに、しないで欲しいというのもなんなので、結果オーライ。
 試合は前半残り5分になってウズベキスタンに先制を許すも、そのすぐあと武藤のヘディングで同点に追いつき、後半途中に塩谷の美麗なミドルシュートが決まって勝ち越し、そのまま逃げ切るという内容。
 ウズベキスタンのゴールは14番のシュムロドフという選手のもので、右サイドの突破から、最後は槙野と佐々木(かな?)のふたりのマークを受けながら、右のアウトサイトでこつんと技巧的なフィニッシュを決めてみせた。
 シュムロドフ、長身で体幹ががっしりしていて、センス抜群な感じがあるのがストイコヴィッチっぽかった。グループリーグの3試合で4得点もしているそうだし、まだ23歳だとのことなので、将来有望そう。
 その後の武藤の同点ゴールは室谷のクロスから。それまで攻めあぐねていたのが嘘みたいにあっさりと決まってしまって、なにそれって感じだった。
 塩谷の決勝ゴールは、それ自体は大会随一かってビューティフルさだったけれど、そのときに倒れていた相手選手がいたのが珠にきず。ルール上は問題ないとはいえ、いまいち気分がすっきりしない。
 この日は途中出場のカードを3枚使ったけれど、出てきたのは原口、遠藤航、冨安で(冨安は最後の1分足らず)、特に交替が効果的だったとも思えず。あいかわらず森保の途中交替の策には疑問が残る。
 さて、ということで次からはサドンデスの決勝トーナメント。最初の相手はサウジアラビア。次はヨルダンかベトナム。でもって準決勝はおそらくイラン。現時点でアジア最強という評判のイランに勝って、決勝戦で韓国と戦うってのがもっとも熱い展開。
 ──はてさて、どこまでゆけますやら。グループリーグの出来をみたかぎりでは、とても安心して観ていられそうにない。
(Jan. 19, 2019)

日本1-0サウジアラビア

アジアカップ・ラウンド16/2019年1月21日(月)/シャールジャ・スタジアム(アラブ首長国連邦・シャールジャ)/テレビ朝日

 ボール保持率23.7%ってそりゃいったい……。
 勝つには勝ったけれど、得点はセットプレーからの1点のみ。あとはただひたすら守っていただけって印象のサウジアラビアとの一戦。
 この日のスタメンは権田、酒井、冨安、麻也、長友、柴崎、遠藤航、堂安、南野、原口、武藤の11人。つまりグループリーグ2戦目のスタメンから北川をはずして、武藤を入れた形。要するに僕があの試合で観たいと思っていた組み合わせなわけだ。
 ただ、残念ながらこれがいまいち。武藤、悪くないけどよくもない。あと、また南野が駄目。ふたりともゴール前での判断が遅すぎる印象で、観ていていらいらしてしまった。
 とにかくぜんぜん攻められなくてストレスたまりまくり。ほんと守ってばっかり。たまにカウンターで前線にボールを運ぶシーンがあっても、もたもたしてちゃんとシュートで終われない。シュート数はサウジの三分の一とかなんじゃないだろうか。あちらがシュート・ミスを連発してくれたから助かったけれど、もしも決定力あるストライカーがいたら負けているよ? 本当に頼むよ。
 この試合で唯一よかったのは、決勝点となった虎の子の1点が柴崎のアシストだったこと(左コーナーキック)。そしてそれを決めたのが冨安だったこと。冨安はこれがA代表初ゴールにして、アジア杯・最年少記録とのこと。いろいろすごい子だこと。
 あと、この試合でも森保の選手交替は遅かった。後半15分くらいにはすっかり流れが相手に渡ってしまって、以降はほとんど守るばっかりなのに、まったく動こうとしないのはなんなんだ。最初の交替(南野→伊東)は残り15分を切ってから。そのあとの堂安→塩谷は残り5分だったし、最後の武藤→北川はロスタイムに入って、武藤が足を痛めたからだし。
 あまりに選手交替が遅くて嫌だ。このままだと俺は森保が嫌いになりそうだよ。ここまでひとつも負けていない監督にこんなに不満を感じるのってなんなんだか。
(Jan. 21, 2019)

ベトナム0-1日本

アジアカップ・準々決勝/2019年1月24日(木)/アール・マクトゥーム・スタジアム(アラブ首長国連邦・ドバイ)/テレビ朝日

 あいかわらず出来はいまいちながら、着実に勝ち進んでいる日本代表。ベトナムにもどうにかこうにか勝って、ベスト4へ駒を進めた。
 この試合で意外だったのはスタメンの顔ぶれ。前の試合から中2日だし、これに勝てば次は強敵・イランとの対戦になる可能性大だから、大幅なメンバー変更をしてくるかと思ったら、森保はほとんどメンバーを変えなかった。累積警告で出場停止となった武藤のかわりに北川を起用した以外は、前の試合とまったく同じメンバー。
 まぁ、勝っているときには選手をいじるなっていうので、これはこれでありなのかもしれないけれど。でもこんな調子でイラン相手にどれだけ戦えるのか疑問。下手したら次もワントップを大迫にしただけで、あとは同じメンツで戦いそうな気がする。でもって疲れから後半に崩れてボロ負けしそうな……。
 まぁ、ただ試合内容は前のサウジ戦よりはよかった。相手の力が劣るからってのもあるんだろうけれど──でもベトナムは決して悪くなかった──それでもサウジ戦に比べれば格段にボールが持てていたから。やっぱ守って守ってカウンターってサッカーよりは、ある程度ボールを保持するスタイルのほうがおもしろい。
 あと、相手のベトナムがなかなか小気味いいプレーをしていたのも好印象の要因。中東の国のようにレフェリーにクレームつけたりすることなく、ひたむきに勝利を目指しているのが伝わってくる戦いぶりに好感が持てた。
 ベトナムの10番グエン・コン・フォンという選手は3年前に水戸ホーリーホックでプレーしていたそうなんだけれど、なるほどエースナンバーを背負っているだけあっていい選手。何本かいいシュートを打って、日本をあわてさせていた。なんでこの選手が日本でなんのインパクトも残せずに終わったんだろうと不思議に思ったくらい(怪我をして十分なプレーができなかったらしい)。もしかしたらこの試合を観たJリーグのクラブから、近々また声がかかるんじゃないだろうか。
 そうそう、Jリーグの外国人選手といえば、グループリーグで対戦したウズベキスタンにはジュビロ磐田のムサエフがいた。タイ代表ではコンサドーレのチャナティップが活躍していたようだから、タイとも対戦できたらおもしろかったんだけれど、あいにくタイは中国に負けてベスト16で敗退。まぁ、タイが日本と対戦するにはその次のイランにも勝つ必要があったので、さすがにそれは難しかろう。
 この試合での日本の1点はVARによって堂安がPKを得たもの。前半にもセットプレーで麻也のヘディングが決まって先制かという場面があったんだけれど、そのときは逆にVARでゴール取り消しの判定を受けていた(VARってわかった瞬間に、麻也があーって顔をしたのがおかしかった)。
 この大会では準々決勝からVARが導入されていて(なぜ最初から使わないんだかわからない。予算の問題?)、日本はそのおかげで1点を取り消されたり、与えられたりしたわけだ。まぁ、結局VARがあってもなくても結果は同じだったからよかったけど。
 翌日の試合でも韓国がVARの判定に泣いてカタールに負けたというから、映像を観てみたら、そちらは韓国のゴールがオフサイドの判定を受けたので、VARで確認してみたらやっぱりオフサイドだったという落ち。日本戦のようにあと追いで判定がくつがえったわけじゃなかった。
 あれでなぜVARうんぬんがニュースになるのと思ったら、今回はベトナムの監督が韓国人だったから、二日連続で韓国人がVARの判定に泣かされたというところがポイントらしい。なるほど。
 それにしてもベトナムと韓国って、ライダイハンという問題があるから険悪な関係なのかと思っていたけれど、代表監督を韓国人に任せるくらいだから、決してそこまでこじれてないんでしょうね。ネットの情報を鵜呑みにしちゃいけないなと思いました。
 とりあえず、決勝戦の相手が韓国ではないと決まって、ほっとしたような、さびしいような……。まぁ、その前にイランがどーんと控えているわけだけれど。
(Jan. 26, 2019)

イラン0-3日本

アジアカップ・準決勝/2019年1月27日(月)/ハッザーア・ビン・ザーイド・スタジアム(アラブ首長国連邦・アルアイン)/テレビ朝日

 今大会最大の難敵・イランを相手に、やはり森保はメンバーを固定してきた。
 ワントップに大迫(前の試合で後半途中から復帰してきた)を起用した以外はベトナム戦と一緒。つまりワントップの人選が違うだけで、そのほかの選手は全員三試合連続出場となった。
 でも不思議とそんな選手たちが疲れを感じさせない。前半から積極的にボールを保持して攻めて出て、最後までイランと互角以上に渡りあってみせるのだから立派。
 イランはこの大会、ここまでの5試合で失点はゼロ、12得点という成績で、カタールと並んで、どちらも大会ナンバーワンだとのこと(というか、カタールってそんなに強いのか)。なおかつここ何年か、アジア相手では負けてないなんて情報のおまけつき。売り出し中のワントップのアズムン(24歳)はガタイがよくてスピードもある。前半にきわどいシュートがあったけれど(権田が足にあててかろうじて防いだ)、あれが決まっていたら相当まずいことになっていたと思う。
 とにかく、だてにここまで無失点できちゃいない。前半は一進一退の五分の状況ながら、なかなかゴールが奪える感じがなかった。こりゃどこかでイランが集中力を切らせてくれないと得点は難しそうだよなぁ……と思っていたら、後半にまさにそんなチャンスが待っていた。
 ドリブルで攻めあがった南野がチェックを受けてペナルティ・エリアの近くで前のめりに倒れる。それを見たイランのDFたちはPK狙いのダイビングだと一斉にレフェリーに詰め寄る。でも笛は吹かれず、プレーはオンのまま。
 倒れた当の南野はさっさと立ち上がると、ゴールラインを割るより先にこぼれ球を拾って攻撃を仕掛けていた。これに気づいたイランDF陣が慌てて戻るも、南野が放り込んだ美しいクロスの先に、誰よりも早く駆け込んでいたのが大迫。どんぴしゃのヘディングが決まって後半11分に日本が先制。
 その10分ちょいあとには再び南野がペナルティエリア内で仕掛けて相手DFのハンドを誘い、PKを奪取。これを大迫が決めて貴重な追加点を奪う。まぁ、あのハンドはわざとじゃないから、相手には気の毒だったけれど。でもこれで勝負ありだった。
 後半ロスタイムにはカウンターから原口が追加点。守ってはイランを無得点に押さえ込み、日本代表がみごと決勝戦へと駒を進めた。
 惜しむらくは遠藤航と酒井宏樹のふたりが怪我をして途中交替を余儀なくされたこと。でもまぁ、万が一次の試合にふたりが出れなくても、代わりの選手のモチベーションが高いだろうから心配はいらないだろう。
 それにしても、やっぱりいまのチームは大迫がいないと駄目だってのが如実な試合だった。あと、冨安も替えがきかない感じになってきた。麻也よりぜんぜん安心して見ていられる。彼がいれば向こう十年は安泰じゃないかって気がしてきた。
 前の試合では大迫、乾、塩谷を途中から起用した森保さん。この日は怪我のふたりに替えて塩谷と室谷をいれ、残り時間1分になってから堂安→伊東というカードを切った。あいかわらず動くのが遅いのが、いまだに気に入らない。
 でもまぁ、イラン相手に文句なしの快勝でした。ここまで無傷の6連勝なんて、日本のアジアカップ史上初めじゃないだろうか。いやはや、恐れ入った。
 さて、これで残すは決勝戦のみ。相手は開催国UAEか、カタールかってんで、どうせならばザッケローニ率いる地元のUAEと完全アウェイで戦うところが見たかったのだけれど、残念ながら願いかなわず。W杯開催に向けてカタールが着実に力をつけてきているらしい。
 ということで決勝の相手はカタール。さぁ、泣いても笑ってもあと一試合。
 決戦は金曜日。
(Jan. 29, 2019)