2016年5月のサッカー

Index

  1. 05/08 △ 磐田1-1鹿島 (J1・1stステージ第11節)
  2. 05/11 ○ U-23日本3-0ガーナ (親善試合)
  3. 05/14 ○ 鹿島1-2横浜M (J1・1stステージ第12節)
  4. 05/21 ○ 名古屋2-3鹿島 (J1・1stステージ第13節)
  5. 05/27 ● U-23日本0-1U-21イングランド (トゥーロン国際大会)

ジュビロ磐田1-1鹿島アントラーズ

J1・1stステージ第11節/2016年5月8日(日)/ヤマハスタジアム/BS1

 J2から昇格してきたジュビロとの3年ぶりの対戦。松井大輔がJ1でプレーするのは13年ぶりなんだとか。いずれにせよ、ひさしぶりに観るジュビロ&松井だった。
 鹿島の先発は、曽ケ端、西、植田、昌子、山本、柴崎、小笠原、遠藤、カイオ、金崎、ジネイの11人。途中出場は優磨、聖真、永木。
 前節の新潟戦はジネイのJ1初スタメン・初ゴールで勝っているので、ジネイが2試合連続スタメンなのは予想通り。山本も怪我から戻ってきたし、現状のベスト・メンバーで戦えたこともあって、この試合もボールは支配できていたんだけれども……。
 やはりなぜか決定力が不十分。前半はスコアレスで終わり、後半カイオがドリブルからの見事なスルーパスで夢生の先制ゴールをお膳立てした場面こそよかったけれど、そのわずか1分後に、小林祐希という金髪モヒカンチックな頭の若者にミドルシュートを決められて、同点に追いつかれてしまう。
 失点の場面では、ゴール斜め前で柴崎の前のスペースに転がったボールを、ジュビロの選手がキープするだろうと油断したところで、うしろから駆け込んできた小林に豪快に決められてしまった。味方のボールをかっさらって思い切りよく蹴った小林もあっぱれだけれど、一瞬こちらの気が緩んだような感もあったのが残念。
 試合は結局その1点ずつで痛み分け。攻めている時間はこちらのほうが長かったと思うけれど、得点の匂いがするプレーは相手のほうが多かった気がした。昌子のバックパスがバーをたたくなんて危なっかしいシーンもあったしねぇ……。
 ジュビロはなぜかフィールド・プレーヤーの登録がMF6人で、FW登録選手がいなかった。途中出場の選手もDFかMFだったので、この日は最後までFWゼロ。アダイウトンとか松井(あまり目立っていなかった)はFW登録でもよさそうなもんだけれど。なんか不思議なフォーメーションの名波ジュビロだった。
 そういや、ジュビロはチーム得点王のFWジェイが故障のため欠場していた(彼しか使えるFWがいないんでしょうか?)。ジェイのプレーは観てみたかったけれど、まぁ、それでこちらが負けたら洒落にならないので、きょうの内容だと欠場で助かった。あと、ポーランド人GKのカミンスキーはさすが助っ人だけあって、なかなかの存在感だった。
(May 08, 2016)

U-23日本3-0ガーナ

親善試合/2016年5月11日(水)/ベストアメニティスタジアム/フジテレビ

 本番まであと3ヶ月を切った五輪代表の親善試合。
 3月には欧州遠征してのメキシコ戦があったのに、放送が深夜だったのと、たまたまその日に飲み会があって、翌日はひどい二日酔い状態だったもので、結果がわかった試合をわざわざ観る気になれなかった。
 でもその試合でメキシコに勝ってんだよな。すごいな、今の五輪代表。この日のガーナ戦も相手はA代表だという噂なのに、難なく勝っちゃうし(まぁ、ヨーロッパ組不在だとかで弱々だったけれど)。これでU-23選手権以来、何連勝になるんだか。あまりに順調すぎて、本番でこけるパターンのような気がしてきた。
 この試合は出場選手の顔ぶれがすごかった。
 先発はGW櫛引、DFは右サイドがなんと鹿島の伊東幸敏、CBに植田(キャプテンマーク!)と奈良、左が亀川。ダブル・ボランチに大島とFC東京の橋本拳人、その前に矢島と野津田(今は新潟所属とのこと)、ツートップが浅野琢磨にマリノスの富樫敬真(「けいまん」と読むらしい。お父さんがアメリカ人だとか)。
 あと、途中出場は後半の初めからがGK杉本、DF岩波、MF井手口、FW金森健志(福岡)、そのあとから前田直輝(横浜M)、三丸拡(鳥栖)が出てきた。
 ということで、U-23選手権に出ていなかった選手が、伊東、野津田、橋本、富樫、金森、前田、三丸と、なんと7人もいる(野津田は怪我による無念のリタイアだったから別格だけれど)。逆に遠藤航、中島翔哉、鈴木武蔵、山中亮輔、室屋ら、あの大会で主力として活躍した選手たちがベンチにさえ入っていないという。
 まぁ、中島、武蔵、室屋といったあたりは故障だから仕方ないし──なんでこんなに大事な選手ばかり怪我をしているんだか──、遠藤も今年はレッズの主力としてプレーしているから、おそらく過密日程を考慮して、今回はあえて呼ばなかったのだろうと思うけれど、それにしてもこの局面で新しい選手呼びすぎだろー、手倉森。
 本大会にわずか18人──オーバーエイジを使うならば15人──しか呼べないというのを考えると、この期に及んでそこまで多くの新しい選手を試す必要があるとも思えない。チャンスの少なさを考えれば、変に期待を持たせるだけ残酷なんじゃないか?
 ──と最初のうちは思っていたんでしたが。
 でも試合を観ていると、なるほど、この期におよんでわざわざ呼ばれただけあって、みんないいプレーを見せる。なかでも富樫と金森はとても好印象だった。
 まぁ、こうやって母数を増やして、仲間意識の高い、より大きな集団をつくることで、最後に残った選手たちに自分たちがどれだけ多くの仲間の思いを背負っているのかを自覚させ、より高いモチベーションをもって本番にのぞませるという考えもありなのかなって気がしました。まぁ、実際に手倉森がどう考えているのかは知らないけれど。
 この日の得点は最初の2点が(中島がいないので、なんと背番号10の)矢島。左サイドに開いたところから、1点目はこぼれ球を、2点目は伊東からのクロスを、どちらも右インサイドのダイレクト・ボレーで綺麗に決めてみせた。じつに落ち着いていて、いともたやすく決めて見せたので、ちょっと驚いた。あんなに自信たっぷりな感じのする選手でしたっけ?
 初出場の富樫が決めた3点目は、GKと接触しそうなぎりぎりのところで、ぐっとこらえてボールをコントロールしたお洒落なループ・シュートで、これにもびっくり。おぉ、なんてスマートなプレーだ。富樫は最後まで積極的にシュートを打っていたのも好印象だった。シュートといえば、野津田も(決定力こそ欠いたけれど)積極性が光っていた。
 後半は選手交替でリズムを失った感があり、無失点に終わってしまったけれど、でも試合全体での内容は決して悪くなかった。これだけメンバーを入れ替えてなお、あれだけ綺麗にパスがまわせるのは、たいしたものだと思う。この子たちはこのあいだの優勝ですっかり自信をつけたみたいだ。いやはや、頼もしい。
 もしもこの調子で最後までゆけるならば、五輪が本当に楽しみだ。
 いや、それにしても最終的にどんな選手が残ることやら。怪我人も多いので、いまんところだと、遠藤、植田、櫛引、矢島、それに南野と久保くらいにしか当確マークは出ていない気がする。
(May 11, 2016)

鹿島アントラーズ1-0横浜F・マリノス

J1・1stステージ第12節/2016年5月14日(土)/カシマサッカースタジアム/BS1

 フランス人監督モンバエルツ(覚えられない)が指揮をとるようになって2シーズン目となる横浜F・マリノスとの一戦。
 この試合の先発は、GK曽ケ端、DF西、植田、昌子、山本、MF柴崎、小笠原、カイオ、杉本太郎、FW金崎、赤崎。
 杉本がこれがプロ入り初スタメンとのこと。故障の遠藤にかわっての抜擢だったようだけれど、小柄で技術が高いので、遠藤に似た印象だった。けっこうボールには絡めていたし、運動量があってなかなかよかった。ただ、遠藤ほどのゴールへの貪欲さが感じられないのが残念。めったにないスタメン出場のチャンスなんだから、せめて1本くらいシュートを打って欲しかった。
 試合は前半9分に柴崎の左CKから金崎がヘディングを決めてアントラーズ先制。その1点を守り切っての完封勝ちとなった。
 今季は──というか、柴崎がキッカーをつとめるようになってからは──いまいちセットプレーでの得点が少ないので、ひさびさにいい形でびしっと決められて気持ちよかった。夢生は本当に頼りになる。もしも彼が戻ってこなかったら、今季はどうなっていたんやら。
 前半終了間際に小笠原が足を痛めたため、後半の頭からは永木が出てきた。永木は運動量が多くてプレーに安定感がある上にフリーキックも蹴れるので、途中からでも彼が使えるのはけっこう大きいなと思った(そのあとの途中出場は土居と優磨)。
 マリノスでは俊輔があいかわらずの存在感。最近のJ1は知らない選手が増えているけれど、マリノスはその俊輔を筆頭に中澤、栗原らベテランが健在だし、中町、齋藤学、伊藤翔など、知っている選手が多いので観ていて楽しい。韓国人の大卒ルーキーのボランチ、パク・ジョンスもなかなかよさそうな選手だった。
 あと、新加入の選手では右サイドの20番の黒人、マルティネス(オランダ人とのこと)がとても手ごわかった。前半にどフリーのチャンスを与えてしまって、あわやという場面もあったし、もしあそこでマルティネスがシュートをふかしてなかったら、この試合はドローだったかもしれない。シュートミスありがとう、マルティネス。
 なんにしろ、この試合は守り勝ち。今季はここまで12試合で7失点は、浦和についでリーグ2位は立派もいいところ(柏戦の2失点がなければ……)。
 五輪代表の中心選手にして熊本出身ということで、最近は注目いちじるしい植田の成長なくして、この好成績は語れない。この調子をフルシーズン維持しつづけられれば、植田と昌子のふたりは近い将来そろって代表のレギュラーに抜擢されるのも夢じゃないだろう。がんばって欲しい。
(May 15, 2016)

名古屋グランパス2-3鹿島アントラーズ

J1・1stステージ第13節/2016年5月21日(土)/豊田スタジアム/スパカー録画

 不覚にもBSスカパーで生放送があるのに気がつかず、キックオフと同時刻に外食の予約を入れてしまったため、録画で観ることになったグランパス戦。
 ナビスコ杯では、いまだ2試合を残してのグループリーグ敗退が決まってしまった直後ということもあって、必勝を誓って臨んだはずのこの試合だけれども、植田がトゥーロン国際のため不在(この試合のあとつづけて観たのだけれど、酔っ払っていたせいで途中寝てしまったので感想はなし)、西が累積警告のため出場停止、夢生は体調不良で欠場と、主力を3人も欠いていた。
 ということで、スタメンはGK曽ケ端、DF伊東、ブエノ、昌子、山本、MF柴崎、小笠原、鈴木優磨、カイオ、FW金崎、ジネイというメンツ。鹿島のスタメンにブラジル人が3人も名をつられているのを見るのは、なんだかずいぶんとひさしぶりな気がする。
 新加入のブエノはカイオとは高校の同級生だそうで、つまり即戦力というよりは将来性を買っての補強なんでしょう。でもこの試合ではなかなかの存在感だった。まぁ、とはいえ植田と昌子がいる現状だと、どちらかが故障しない限り、そうそう出番はまわってきそうにないけれど(そういやファン・ソッコはどうしたんだろう)。
 まぁ、なんにしろ、ブエノが目立ってしまうくらいなので、試合の出来はいまいち。とくに前半は名古屋におもしろいようにボールをまわされて、防戦一方だった。えっ、名古屋ってこんなにボールをまわせるチームだったっけ? と思ってしまった。
 グランパスは今季から小倉隆史が監督になったので、どんなものかと思っていたけれど、思ったより悪くなかった。闘莉王は去年で退団してしまったし、この日は楢崎も欠場だったので、知っている選手は永井、田口、矢野、そしてガンバから移籍してきた明神といったくらい。あと、身長199センチのFWシモビッチと、これまた190越えのDFオーマン(どちらもスウェーデン人)、それに韓国人ボランチのイ・スンヒも183あるそうだし、やたら長身の助っ人が多くなっていた。
 でも、この日のグランパスでもっともインパクトがあったのは、それらの外国人ではなく、田口泰士。後半早々のミドルシュートにはぐうの音もでなかったし(曽ケ端一歩も動けず)、2点目のCKも敵ながら見事だった(決めたのはDFの竹内)。
 田口は本来はボランチらしいのだけれど、この日はなんらかのチーム事情でトップ下でプレーしていた。でもこれくらいできるならば、トップ下固定でもいいんじゃないだろうか。得点にこそならなかったけれど、フィニッシュにも二回くらい顔を出していたし、ほんと存在感抜群だった。だてに代表に呼ばれちゃいないなと思った。
 対するこちらの得点は、1点ビハインドからの同点弾がカイオ。ロングフィードに途中出場の土居がワンタッチして相手DFの裏へと流しこんたボールをフリーで持ち込み、落ち着いて決めてみせた。
 2点目は小笠原にかわって途中出場していた永木のクロスを鈴木優磨がどんぴしゃで決めたもの。クロスもヘディングもじつに見事だった。永木、さすがに湘南でキャプテンだったというだけあって、しだいに存在感が増してきている気がする。
 カイオが決めたロスタイムの決勝点は、1点目と同じような形。サイドこそ逆だったけれど、土居が再びワンタッチでチャンスを演出して、それをカイオがきっちりと決めてみせた。2度のビハインドをはねのけての逆転勝利だけに価値がある。
 これで残り4節を残して、首位・川崎に勝ち点1差の暫定2位。ACLの日程の都合で浦和が2試合少ないので、実質には3位相当だけれど、その浦和とは直接対決が残っているので、残り全勝できれば、まだ優勝の可能性もあるだろう。とりあえず、そういう希望が残ったという意味でも大きな勝利だった。
 でも、こういうこといっていると、よくあるパターンで、次あたりでころっと負けるんだよなぁ……。
(May 22, 2016)

U-23日本0-1U-21イングランド

トゥーロン国際大会/2016年5月27日(金)/トゥーロン(フランス)/NHK総合

 いまさらだけれど、五輪代表の参加したトゥーロン国際大会について。
 トゥーロン国際はフランスで開催される、U-23以下が対象の国際大会とのこと。参加10ヵ国がふたつのグループに分かれ、中1日で40分ハーフの4試合を戦い、上位2チームどうしが決勝と三位決定戦を行うという、かなり変則的な大会。
 会場もふつうのスタジアムではなく、サッカー練習場みたいなところで、観客はほとんどいない。スタンドがないから、カメラのアングルも上から俯瞰するようないつものものとは違う。斜め横からの横スクロール風の見慣れないアングルで選手を追ってゆく。
 日本はこの大会に五輪イヤーに参加するのが恒例のようだけれど、そんなあれこれ変則的な大会を、平日の午前0時すぎから中1日で観つづけるってのは、体力低下のいちじるしい昨今の僕には、ややしんどかった。
 緒戦のパラグアイ戦は後半に寝てしまい(目を覚ましたら1-2になっていた)、次のポルトガル戦はフルに観たけれど、0-1の敗退に文章を書く気になれず。唯一勝ったギニア戦(2-1)は、マンションが夜間断水だというので、観ないで早寝してしまい、最後のこの試合は、ウィークデイの終わりで集中力を欠いていて、印象が散漫。ということで、どの試合もまともに感想が書けない。
 これが慣れ親しんだA代表ならばまだしも、今回の五輪代表はいまいち選手に馴染みが薄い。しかも怪我人続出で、なおさら知名度が低い選手が増えてしまっている。
 この日のスタメンはGK中村航輔、DFファン・ウェルメスケルケン際(おぼえられない)、植田、三丸拡{みつまるひろむ}(鳥栖)、喜田拓也(横浜M)、MF大島、井手口、矢島、野津田、南野、FWオナイウ阿道というメンバー。
 こうしてみると、前めの選手こそ知っているけれど、うしろは植田以外、この大会で初めて観る顔ばかり。喜田はつい先日マリノス戦で観たものの、この試合ではDFの故障者続出のため、本来のボランチではなくCBでの出場だった。
 いや、とにかく怪我人が多いこと、多いこと。奈良が骨折で本番絶望というところへきて、この大会の緒戦ではさらに、岩波、亀川がけがをするという不幸が重なった。U-23選手権優勝時のDFで無事なのって、いまや植田だけっぽい。久保も故障で合流していないし(南野は二試合目から合流。浅野はA代表の招集を受けたとかで、なぜか四戦目は離脱)。なんかもう呪われているとしか思えない。
 ということで、この大会ではファン・ウェルメスケルケン(おぼえられない)、三丸、三浦弦太(清水)ら、初めて観る選手たちが最終ラインに名を連ねることになった。FWにも鳥栖から鎌田大地という子が初招集されて、前の試合で先発出場していたりする(この日は途中出場)。
 そんなだから、守備が安定しないのも、攻撃があまり活性化しないのも、致し方なし。対戦相手はパラグアイ、ポルトガル、イングランドと強豪国だし……とはいえ、世代的にはひとつふたつ下という話なので、負けたのはさすがに残念だった。内容も決して悪くはなかったので。少なくてもこの試合の後半は日本ペースだった。なまじ力負けした試合がひとつもないだけに、結果がついてこなかったのが残念だった。
 ちなみに得点はパラグアイ戦が浅野、ギニア戦が富樫敬真と南野。以上4試合で3得点しか取れていない。これではさすがに勝てない。
 GKは櫛引と中村が交互に2試合ずつ出場した。緒戦を任された櫛引か、もっとも手強いイングランド戦を任された中村か。どっちが本番の正GKとなるのか、このポジションもいまだ不明瞭なまま。
 ほんと、あまりに怪我人が多い上に、手倉森がいまだに新しい選手を呼んでいることもあって、本番がどうなるのか、現時点でまったくわからない。オーバーエイジの起用も考えているみたいだし、本番の陣形がまったく見えてこない。僕が今回の五輪代表にいまいち乗りきれないのは、そのへんのチームの固まらさも原因のひとつだと思う。
 関塚さんや反町さんの五輪チームでもそんな感じだったけれど、手倉森も最後の最後まで選手を固定しようとしない。僕はそういう姿勢ってどうかと思う。
 なにより結果ありきのA代表ならばわかる。選手を固定せずに、つねにその時点で最高のコンディションの選手で戦うって発想はありだろう(好き嫌いはべつとして)。
 でも五輪代表は違う。結果よりもむしろ、育成こそが目的であって欲しいと僕個人は考えている。だとするならば、将来のA代表を背負って立つべき逸材をなるべく早めに見極め、その選手たちにより多くの経験値を積ませるべきだ。結果重視とかいって、最後まで選手選考ばかりを重ねているチーム作りには、いまいち共感できない。なにより、チームの個性が見えづらくて、楽しくない。
 僕はサッカーを長大なる大河小説のようなものだと思っている。少しずつ登場人物を入れ替えながら、生涯にわたってつづいてゆく一生もののドラマ。
 そんな僕からすると、登場人物の入れ替わりが激しく、いつまでたっても主役がはっきりしない今回の五輪代表は、いまいち楽しみが薄いのだった。
 まぁ、とはいえ、こうも怪我人が多いとね。その点はほんとに指揮官が気の毒。
(May 29, 2016)