2011年8月のサッカー

Index

  1. 08/06 ○ 鹿島3-1山形 (J1・第20節)
  2. 08/10 ○ 日本3-0韓国 (親善試合)
  3. 08/13 ○ 仙台0-1鹿島 (J1・第21節)
  4. 08/17 ○ 鹿島2-1C大阪 (J1・第9節)
  5. 08/20 ○ 鹿島2-0広島 (J1・第22節)
  6. 08/24 △ 甲府1-1鹿島 (J1・第23節)
  7. 08/28 ○ 鹿島6-0福岡 (J1・第24節)

鹿島アントラーズ3-1モンテディオ山形

J1・第20節/2001年8月6日(土)/鹿島サッカースタジアム/スパカー!e2

 二日前になくなった松田直樹を追悼するため、今節のJリーグは全チームとも喪章をつけて、黙祷を捧げてからのキックオフとなった。僕もあらためて黙祷……。自分より十歳も若い元日本代表選手の死はどうにも悲しい。
 悲しさの度合いは違うけれど、アントラーズではなんと興梠につづいて田代まで戦線離脱(なぜ?)というのも悲しい。結果、このモンテディオ山形戦は、大迫のワントップで臨まざるを得なくなった。
 勝ち星が計算しやすい相手だというのに、いやな流れだなぁ……なんて思っていたものの、いざ始まってみれば心配は不要だった。野沢、大迫、新井場のゴールで、前節につづき3-1の快勝。今季2度目の連勝だっ!……って、連勝がめずらしい状況は困りもの。
 この日のスタメンは曽ケ端、西、岩政、中田、新井場、増田、小笠原、野沢、フェリペ、遠藤、大迫の11人。途中出場は、小谷野、アレックス、青木。……だったらしいんだけれど、じつはこの日もあまりの暑さに、試合を観ながらひとりで白ワインを一本あけてしまったので、途中出場の選手たちは、出てきたことにも気がついていないというていたらくだった(みんな試合の趨勢が決まってからの交替だったので)。ごめんなさい。
 ゴールは1点目が野沢のFK。今年の彼のプレースキックの精度はすごいものがある。
 2点目は右サイドを切れ込んだ遠藤からの鋭いクロスに、大迫がGKの目の前であわせたもの。大迫、ワントップでの起用に応えるナイス・ゴールだった。
 3点目は後半、新井場がペナルティ・エリア内に入り込んで打ったシュート。新井場はこれが今季初ゴール。1点差に追い上げられたあとだったし、今年はサイドバックの攻撃参加が得点に結びついていない印象なので、このゴールはとても意義があった。やっぱ、新井場は左サイドの方がいいかもしれない。
 相手の得点は、後半の序盤に相手に攻め込まれる時間帯があって、その中から生まれたもの。右サイドから豪快なミドルを打たれ、一度は曽ケ端が素晴らしい反応で弾いたものの、無人となったゴール前に跳ね上がったそのこぼれ球を、詰めてきた別の選手にヘディングで押し込まれてしまった。
 ミドルを打った選手、詰めていた選手ともに相手がえらかった。いや、最初のミドルを止めたソガもえらかった。でも、そのあとのこぼれ球を追ったのが、相手の選手だけだったというのがいただけなかった。あそこでディフェンス陣のリアクションがゼロってのはまずいだろう。この日は勝てたけれど、あのシーンを見るかぎり、まだまだ安心はできないなと思ってしまう。
 ……なんてえらそうなことを酔っ払いが言ってはいけない気がする。
(Aug 07, 2011)

日本3-0韓国

2010年8月10日(水)/札幌ドーム/テレビ朝日

 前半が終わった時点で1-0。やはり韓国との試合は向こうも本気だからおもしろい──しかもこっちが先制しているとなればなおさらだ──なぁと思っていたんだけれど。後半でまさかこんな大味な試合になってしまうとは。
 この日の日本代表のスタメンはGK川島、DF内田、吉田麻也、今野、駒野、MFはダブル・ボランチが遠藤、長谷部、あとが岡崎、香川、本田、そして李忠成のワントップという布陣。怪我で代表をはずれた長友と前田が抜けたところを駒野と李が補っている形で、要するに現時点でのベスト・メンバーだった。
 中でもいちばんの注目はアジア杯で怪我をして以来、初の召集となった香川がどれくらいチームにフィットするか、だった。アジア杯ではいまいちで、ようやく上向きかと思った矢先に怪我で離脱してしまったので、香川が代表でどれくらいやれるのかは、いまだ未知数。故障明けだし、今回も駄目だったりしないかと思っていたんだけれど……。
 いやぁ、すごかった。序盤こそボールに触る回数が少なくて、やっぱ駄目かと思ったものの、時間とともにいきいきとし出した。で、終わってみれば2得点。どちらも決して楽ではない体勢から、きちんとシュートを決めて見せたのがすごい。
 この香川が、いまやそのキープ力では向かうところ敵なしな本田と絡むんだから、この日の日本代表の中盤はむちゃくちゃ強力だった。さらには、岡崎もあいかわらず運動量の多さと献身的なプレーで存在感たっぷりだったし(ただ、足を痛めて前半だけで交替)、李も香川といっしょで序盤こそいまいちかと思ったものの、徐々にまわりの連係に絡んで、いいプレーを見せるようになった。
 香川の1点目は、遠藤が右サイドの高い位置でボールを奪い取ったところから始まる。遠藤はそこからドリブルで持ち込んで、そのまま真ん中へのクロス。これを李が(ワンタッチして?)スルーして、それを受けた香川がDF3枚に挟まれながら、シュートに持っていった。あの姿勢からシュートが打てる──しかも決められる──技術と落ち着きがすごい。その後、彼に飛びついてくるチームメイトの喜びようもはんぱじゃなかった。とても親善試合とは思えない盛りあがりように、やっぱやっている側にとっても日韓戦は特別なんだなぁと思った。
 本田が決めた2点目は、駒野が左サイドで相手DFを抜いて積極的にシュートを打っていったのが糸口となったもの。そのシュートはGKに弾かれたものの、そのこぼれ球を逆サイドで清武(岡崎と交替で前半から出場)が折り返して、本田へとつないだ。駒野に半分くらい得点をあげたいようなゴールだった。
 あと、これがA代表初キャップの清武は、このあとの香川の3点目もアシスト。初代表で韓国相手に2アシストという大活躍だった。おそるべし、セレッソ出身の若手たち。
 その後、カウンターからウッチーがドリブルで単身攻め上がって、GKとの1対1のチャンスを作り、あわや4点目というシーンもあったし(惜しくもポストに嫌われた)、後半もその時間帯くらいまでには、とても日韓戦とは思えないような一方的な内容の試合になっていた。
 ただその後、終盤は大差がついたこともあり、ぐだぐだに……。駒野→槙野、長谷部→阿部、遠藤→家長、香川→細貝と中盤を主体に選手を替えてゆくに従い、守備面でのプレッシャーが弱くなって、相手の攻撃にさらされるようになった。韓国がやたらと決定力を欠いたので助けられたけれど(どっちが日本でどっちが韓国かわからない感じだった)、フリーでシュートを打たれるシーンがいくつもあったし、もしも調子がいいときの韓国が相手だったら、とても無失点では終われなかっただろう。どうにも遠藤、長谷部が抜けたあとに中盤のバランスが悪くなる気がする。その点はやや反省点。
 でもまあ、そんな風に反省しちゃうと、かえって韓国人に怒られそうなくらいの快勝だった。韓国は主力を何人も欠いていたというし、DFの負傷退場がつづく不運も重なったけれど、それにしたって韓国から3点も奪ったことなんてあったっけ?――と思ったら、なんと37年ぶりだそうだ。前回は長沼さんがプレーしていたころだってんだから、どんな昔話だと思う(74年に4-1で勝っているとのこと)。まあ、なんにしろひとつ歴史を塗り替えたことに間違いなし。素晴らしい勝利でした。あっぱれ、日本代表。
 それにしてもザッケローニ、負けないなぁ。この不敗神話はいったいいつまでつづくのやら……。
(Aug 10, 2011)

ベガルタ仙台0-1鹿島アントラーズ

J1・第21節/2011年8月13日(土)/ユアテックスタジアム仙台/BS1

 勝つには勝ったけれど、爽快感はあまりない試合だった。前半にもらったPK2こ、そのうち1つだけを決めての1-0の勝利ではなぁ……。でもまあ、この暑い中でサッカーやってくれているってだけでも、感謝すべきだろうがって気もする。両チームのみなさん、お疲れさまでした。
 この日のスタメンは前節と一緒。両サイドバックは新井場、西のふたり。このところサイドバックは完全輪番制だったから、2試合つづけて同じってのはすごいひさしぶり(もしかして今季初?)。
 試合は前半に関しては完全にこちらペース。で、まずは遠藤がペナルティ・エリア内で倒されてPKゲット(判定やや甘し)。でもこれをオガサが止められてしまう。
 いやな展開だな~、と思っていると、でもそのしばらくあとに、相手のミスからボールを奪い取った大迫が倒されて、またもやPK(こちらも……)。さすがに二度つづけては外さない。今回はフェリペ・ガブリエルがきっちりと決めて先制した。シュートが決まったあと、一目散にオガサのもとへと駆け寄ってハグをかわすフェリペはとてもいい奴だった。
 リードして迎えた後半は出来がいまひとつ。運動量が落ちて、相手ボールの時間が長くなる。仙台はリャン・ヨンギが代表戦から帰国したばかりだそうで、この日はベンチスタート。そんなチームの要が後半途中から出てくるもんだから、なおさら嫌な感じ。さらに仙台の交替出場が中島に柳沢という、元アントラーズ・コンビだったりするし。彼らにはがんばって欲しいけれど、かといって得点されるのは嫌だ。
 あいかわらずリアクションが遅いオリヴェイラさんがこの日の最初のカードを切ったのは、相手がリャンと中島を一緒に出してきた直後だった。フェリペに替えて興梠を投入。
 お~、興梠復活! 故障明けだというのに、出てくるなり前線から懸命にチェイスをかける彼の姿はけっこう感動的だった。
 さらにその10分後には、カルロンの移籍後に急きょ獲得した新外国人、タルタも登場~。スキンヘッドの小柄な22歳のブラジル人。まあ、15分程度のプレーだったので、どれくらいやれるか未知数だけれど、とりあえずスピードはありそうだった。
 でも、このFWふたりが登場しても結局試合の流れはそう変わらず。後半は仙台の攻めを耐えしのぐ45分──いや、ロスタイムがなぜか5分以上あったので(そんなにケガ人が出たでもないのになぜ?)51分――だった。
 FWといえば、日韓戦の前座でU-22のエジプト戦に先発出場してから中2日ということを思えば、大迫はよくやっていた。怠けずに守備をしていたし、サイドに開いてチャンス・メイクするシーンも多かった。意外なキープ力の高さも見せてくれた。ただ、運動量が多かった分、ゴール前での仕事があまりできていないのはやや残念。
 相手方では関口のスピードと積極性が印象的だった。うわっ、はやっ、うわっ、あぶねぇって思わされたことが何度もあった。なるほど、こういうプレーを見て、ザッケローニが代表に選んだのかと納得。ただ同時に、あまりに「俺が俺が」になりすぎて、まわりが見えてない感じもした。もうちょっと視野は広いほうがいい。彼に味方を生かすプレーができていたら、きょうの試合は勝てていなかったかもしれない。
 ま、なんにしろこれで今季初の3連勝で、順位も暫定ながら1桁台(9位)。内容はともかく、ようやくそれらしい位置まであがってきてなによりだ。とはいえ、同じように出遅れていたはずの名古屋グランパスがこの日、首位に立った聞くと、あまり喜んでもいられないけれど。
(Aug 13, 2011)

鹿島アントラーズ2-1セレッソ大阪

J1・第9節/2011年8月17日(水)/カシマサッカースタジアム/スカパー!e2

 ACLのために別日程となっていた最後の一試合、セレッソ大阪戦。これで試合数は全チーム横並び。この試合に勝ったアントラーズは4連勝で6位まで順位を上げた。やたっ。ようやくそれらしくなってきた。まあ、首位のグランパスまで勝ち点12もあるので、これを残り13節で追い上げるのは厳しいけれど、まったく可能性がないわけじゃない。それだけでいまは十分。
 この日のスタメンは前の試合の新井場をアレックスに入れ替えた形。つまり、またもや大迫のワントップ。でも、ベンチには田代が怪我から戻ってきて、興梠、タルタとそろってFWが3枚も控えているという。ベンチワークも楽しみな一戦だった。
 そんなFW陣の競争激化に発奮したか、それともU-22のチームメイトであり、この前の日韓戦でA代表デビュー&いきなりの大活躍で評価うなぎのぼりの清武にライバル心を燃やしたか、この日も大迫はとてもいい出来。1ゴール1アシストの大活躍で勝利に貢献し、もしや、ようやくひと皮むけたかと思わせるようなプレーを見せてくれた。
 試合は序盤から拮抗した内容で、どちらもチャンスを作れない展開。そんな試合を動かすきっかけを作ったのも大迫だった。左サイドのロング・ボールに走り込み、茂庭との競り合いに勝って、GKと1対1のチャンスを演出。ボールを奪われた茂庭はたまらずうしろから大迫を倒して一発レッドカードで退場。前半38分で数的有利な状況になった。
 まあ、あれがレッドに相当するかは、微妙なところだったけれど(茂庭は気の毒。この日の主審の廣瀬という人は、後半にフェリペのどうみてもイエローだろうってプレーを流したりしていて、いまいち笛の基準がよくわからなかった)、茂庭にスピードで競り勝って、体をねじ込みマイ・ボールにしたプレーは見事だった。
 結局、そのチャンスはペナルティ・エリアの外だったのでPKにはならず。前半は0-0で折り返して、いざ後半──に、なぜか相手に先制を許してしまう。
 こちらが前がかりになったところで、ミスからボールを奪われてのカウンターで、今年よくあるパターンの、なんでそこにフリーの選手がいるのさという展開(チャンス・メイクしたのは小松塁、決めたのはキム・ボギョンという、どちらもよく知らない選手)。
 あちゃー、ひとり少ない相手に先制を許すとは。これで引かれて守られたらまずいなぁ……という不安を吹き払ってくれたのもまた大迫だった。それからわずか3分後に、目が覚めるようなミドル・シュートをセレッソ・ゴールに突き刺してみせた。ゴール真正面で切り返しをひとつ入れ、右足をだんっ!と振りぬく。 うぉーっ! すげーファイン・ゴール!
 その後、相手がひとり少ないことを踏まえて、オリヴェイラさんはアレックスを下げて興梠を投入。これによりフェリペに左サイドバックをやらせるという奇策に出る(ちょっとびっくり)。さらにその10分後には遠藤に替えて田代を入れ、FW3人がそろい踏みのスクランブル態勢で勝ちにゆく。
 このちょいあとに決勝点を呼び込んだのがまたもや大迫だった。興梠が高い位置で相手からボールを奪い取り、いったんゴール真正面でルーズになったそのボールを増田が大迫へワンタッチ・パス。自らはゴール前へと攻め上がる。ゴールへ向かってDF2枚を引きつけた大迫は、シュート・コースを探るもスペースがないとみるや、ゴール前でフリーになった増田にリターン・パス。これを増田が落ち着いて決めて、チームに勝ち点3をもたらした。
 まあ、本当はひとつ前で大迫自身にシュートまで持って行って欲しかったところだけれど、きちんと点につながるプレーをしたのだから、文句なし。そもそもこの場面では、大迫にボールを預けたあと、自らペナルティ・エリア内に侵入していった増田が大変えらかった。
 その後、最後の10分は大迫を青木に替えて守りにいった──にもかかわらず、ひとり少ない相手に押し込まれてひやひやさせられたのはちょっとなんだったけれど。それでもなんとか逃げ切り、勝ち点3をゲット。これでようやく勝ち星も先行したし(9勝8敗4分)、めでたしめでたしという一戦だった。
 そういや、大迫は今日のゴールが今季リーグ戦4点目。つまりここまでわずか3ゴールの興梠は、田代(7ゴール)のみならず大迫にまでおくれを取ってしまったことになる。こりゃ先輩として黙っていられないでしょう。今後の興梠がどれくらい奮起して見せてくれるかも楽しみになってきた。
(Aug 17, 2011)

鹿島アントラーズ2-0サンフレッチェ広島

J1・第22節/2011年8月20日(土)/カシマサッカースタジアム/スカパー!e2

 5位サンフレッチェとの直接対決を制し、アントラーズは順位を5位へと上げた。これで5連勝~。ようやく首位グループのしっぽが見えてきた。
 この日もスタメンはサイドバックを変更したのみ(左SBは新井場)。そういや当初の3人での完全ローテーション制といった感じだった両サイドバックも、いつのまにか右サイドは西で固定になっている。まあ、夏場だし、いちばん若い彼に無理をしてもらうのは当然かもしれない。
 この日のポイントは前の試合からわずか中2日ってところだった。でも運よくこの週末はひさしぶりに猛暑日から解放され、気温が30度を切っていた。そのおかげもあるんだろう。過密日程の割には運動量の衰えを感じさせないナイス・ゲームになった。
 とはいえ、前半の立ち上がりは完全にサンフレッチェ・ペース。開始からわずか3分のあいだに、2度もポストをたたくシュートを放たれるという危うい入り方で、不安を感じさせた。もしも片方でも決めてられていたら、ぜんぜん違う展開になってただろう。危ない、危ない。そういう意味では、オリヴェイラさんも試合後の記者会見で語っていたようだけれど、確かにこの試合は運がよかった気がする。
 試合が動いたのはスコアレスのまま突入した後半途中。右サイドの深い位置でロングボールに追いついた遠藤がGKの西川に倒されてFKをゲット。
 西川にレッドカードが出てもおかしくなかろうって際どいプレーだったけれど、レフェリーの扇谷さんの判定はイエロー。しかもPKではなくFKだから、あまりいい流れではないなぁと思ったのだけれど、野沢が蹴ったこのFKに、岩政がどんぴしゃであわす。相手との駆け引きでフリーになって、すんごいきれいなヘディング・シュートで広島のゴールネットに突き刺してみせた。ナイス! これで鹿島先制。
 2点目は後半も残り5分を切ってから。フェリペが足を痛めたため、前半途中から途中交替で出場していた興梠が、左サイドに開いたところからクロス。これをゴール前で大迫がポストプレーで落とし、彼と重なるようにゴール前に入ってきた野沢が、ボールを奪い取るような形でゴールへと流し込んだ。ん~、いい連係だった。
 先制後には遠藤を青木に替えて守備を固めていたし、このゴールで勝利はほぼ確定。そのままスコアレスで逃げ切って、勝利に花を添えた。
 そういや、ガンバに4点を奪われて負けたときには、思わず中田浩二の守備にケチをつけてしまったけれど、この日の中田は文句なしだった。頭にけがをしてバンテージを巻くも出血が止まらず、再三レフェリーにピッチを出て治療するよう促されながらも、果敢なスライディング・タックルで相手の攻撃の芽を摘み取りつづけた。佐藤寿人があわやGKと1対1かという場面で、彼が間一髪でクリアして見せたのには感動した~。彼がいなかったら、完封勝利はなかったと思う。衰えたとか思って申し訳なかった。いやはや、おみそれしました。
 さあこれで5位。この日はグランパスが破れて(仙台、えらい!)、ガンバに首位を譲り渡したので(いつの間に……)、上にいるのは、ガンバ、レイソル、グランパス、マリノスの4チーム。勝ち点はガンバとレイソルが44、グランパスとマリノスが43と、1差であとを追う展開。つまりこの4チームのうち、どこが首位であってもおかしくない状態。
 かたや5位アントラーズの勝ち点は34で、首位グループとは10の差。これはおいそれとは追いつけない。かといって絶対に追いつけないという差でもない。
 とりあえず上位4チームをAグループだとするならば、アントラーズはようやくBグループの先頭に立ったところだ。下には同じくらいの勝ち点のチームがひしめきあっている。なんとかそこから抜け出し、四強の一角に食い込んでもらいたいもんだと思う。
(Aug 21, 2011)

ヴァンフォーレ甲府1-1鹿島アントラーズ

J1・第23節/2011年8月24日(水)/山梨中銀スタジアム/スカパー!e2

 あぁ、痛恨のドローで6連勝ならず……。ひさしぶりに興梠がスタメンに戻ってきたので、いい試合を期待したのに……。上位4チームのうち、3チームがきっちり勝ち点3を積み上げてきたから、この引き分けは痛い、痛すぎる……。
 この日のスタメンは、前節けがをしたフェリペに替わって興梠が入り、左サイドバックはアレックスという形。
 でも前半は地味~な試合だった。両チーム合わせてシュートはわずか6本(鹿島4)、コーナーキックはゼロ。なんだか過密日程の中、相手が強くないからって、省エネで戦っている感じがして、おもしろくなかった。
 そういや、その前半の残り10分で大迫が接触プレーで股関節のあたりを痛めて途中交替してしまった。大事にいたらないといいのだけれど……。
 しかし、興梠、田代が故障明けで万全ではないというのに、この期におよんで大迫までけがとは……。元気なの、タルタしかいないじゃん。そのタルタくん(漢字で「樽田」とか書きたくなる)もここまでのところ、あまり計算できそうにないしなぁ……。
 そういや、今年の補強の目玉のひとりだった本田拓也は、先日どこぞの手術をしたとかで、全治4~5ヶ月とのこと。どうやら今季は絶望っぽい(天皇杯に間に合う?)。ん~、残念。
 ま、なんにしろここんところ好調だった大迫は前半途中で退き、そこからは田代と興梠のツートップとなった。
 でもその田代がまたやってくれる。スコアレスのまま始まった後半に、小笠原のミドルシュートを相手GKがはじいたその先にいて、易々と先制点を奪ってみせた。おぉ、ナイス・ポジショニング。
 本当ならばこの先制点で勝ったも同然。……と言いたいところなんだけれど、そこは過密日程の疲労からか、その後に運動量が落ちて、相手にペースを握られてしまう。で、右サイドの市川──そういや今日の試合はテルは出ていなかった──にフリーでクロスを打たれ、それを途中出場の阿部吉朗にダイビング・ヘッドで決められて、あぁ同点。敵ながらあっぱれの、見事なクロスとヘディングだった。でも駄目だって、元日本代表のサイドバックにフリーでクロス打たせちゃ。
 その後、オリヴェイラは遠藤、興梠を下げて、本山(お~、ひさしぶり!)、タルタを投入。決勝点を奪いにゆけという意思表示だったんだろうけれど、あいにく運動量が落ちたチームのパフォーマンスはこの交替でも上がらず。二人はこれといった見せ場も作れないまま、試合はドローに終わってしまった。あぁ、本山もやはり試合勘がないか。
 甲府には前回の対戦で負けているので、今回はきっちり勝って欲しかったのに……。J2上がりのチームに1敗1分では、とても優勝は狙えまい……。無念。
 いやでも、甲府は悪くなかった。GKの萩晃太という人はファイン・セーブを連発していたし、ブラジル人ボランチのダニエルも、とても効いていた。ハーフナー・マイクとパウリーニョ、途中出場のダヴィも怖かった。まあ、いまの成績だと1年でJ2に逆戻りしそうだけれど(監督も替わってしまったし……)、個人的にはがんばって残留して欲しいと思う。
(Aug 24, 2011)

鹿島アントラーズ6-0アビスパ福岡

J1・第24節/2011年8月28日(日)/カシマサッカースタジアム/スカパー!e2

 夏の過密日程もひとまずこれで一段落となるこの日の最下位アビスパ戦。結果はどーんと6得点での圧勝だっ! 夏の打ち上げ花火みたいな景気のいい試合で、暑気払いにはもってこいだった。まあ、アビスパには、降格がすでに確定的なところに追い打ちをかけるようで、気の毒な結果になってしまったけれど。
 この日は西が出場停止だったため、新井場、アレックスが両サイド。そして前節、けがをした大迫がベンチを外れ、故障明けの興梠、田代のツートップという布陣。
 得点は前半に2点、後半に4点で、決めたのは田代、遠藤、岩政、中田、遠藤、田代の順。田代はこの日の2ゴールで通算10点と2桁台に到達! これでようやくゴール・ランキングのベスト10入りを果たした。それも5位タイ! やったっ。
 まあ、その一方で興梠がノーゴールってのが残念。こういうイケイケの試合だっただけに、1点くらいは取らせてあげたかった。中田のゴールは彼がお膳立てしたものだったけれど、やはりFWは自分で決めないことには……。
 アシストといえば、新外国人のタルタもこの日、田代の2点目のアシストを決めた。ややプレーが軽い感はあるけれど、だんだん動きがよくなってきた気がしなくもない。
 このところ遠藤がとても好調だし(この日は田代と並んで2ゴール)、中盤の構成はいまやばっちりなので、あとはFWの出来如何。で、田代、大迫はいい感じになってきたので、つまり残るは興梠(とタルタ)の出来次第ということに。
 となれば、今季の命運はもう興梠にかかっているといっても過言ではない。──とか本人も思っていて、過度なプレッシャーを感じていたりしそうな気もする。あまり結果は気にせず、普通にプレーしてくれれば、結果は出ると思うんだけれど……。
 とりあえずここで2週間近くインターバルが入るので、リフレッシュして、残り10試合、いいプレーをみせて欲しい。
 さ、というわけで、次はいよいよW杯予選に突入だ~。まずは打倒・北朝鮮! チョン・テセとリャン・ヨンギが敵ってのがたまらない。
(Aug 28, 2011)