2002年1月のサッカー

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  1. 01/01   清水3-2C大阪 (天皇杯・決勝)

清水エスパルス3-2セレッソ大阪

天皇杯決勝/2002年1月1日(火)/国立競技場/NHK

 今年はW杯もあるし、本山もアントラーズの10番を背負うことが決まったしで、サッカーなしでは済まない一年になるのは間違いない。やはりこの際サッカーも観た試合についてはすべて記録を残そうという気になった。
 ということで、まずは今さらながら振り返って、元旦の天皇杯決勝など。
 この試合、序盤の勢いは圧倒的にセレッソにあった。しかしゴール前の決定的チャンスに森島や大柴がミスを連発する。おいおいと思っているうちに、アレックス──帰化以来、三都主という呼び方が主流になってしまったけれど、カズを三浦って呼ぶ人なんていないように、彼もこれまでどおりアレックスでいいじゃないかと僕は思う──がゴール前で素晴らしい個人技を披露。DF数人に囲まれながら、GKの頭上を越すループ気味のシュートを決めて清水に先制点をもたらす。この1点が効いたのか、それまでのセレッソの勢いは衰え、前半はそのまま1-0で終了する。
 後半もそのままエスパルスが優勢のまま試合は進み、後半68分には沢登のFKに盛岡が頭であわせて2点目。これで勝負あったかと思わせた。
 ところがこのあとでセレッソの思わぬ反撃が始まる。選手交代で大久保、真中の二人を投入して前がかりになったセレッソは、79分に(前半は外しまくりだった)森島のゴールで1点差に追い上げると、あとは一気呵成{かせい}。それまで鋭いドリブルで清水DF陣を悩ませていた大久保が、終了間際にペナルティエリア内でのファールを誘い、PKを獲得。ロスタイムに同点に追いついてしまった。これだからサッカーはおもしろい。
 試合の結末は延長前半、主役はまたもアレックス。左サイドから、体勢を崩しながらも見事なセンタリングを上げて見せた。これをバロンが一度はポストに当てながら身体で押し込んでVゴール。熱戦に終止符を打った。
 清水が勝ったことでJ1のメンツも立ったし、セレッソも1年でのJ1復帰を宣言するような勇ましさを見せてくれたし、元旦からおもしろい試合で何よりだった。ワールド・カップ・イヤー、幸先よし。
(Jan 22, 2002)