2018 FIFAワールドカップ Russia (5)

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Index of After Quarter-Finals

  1. ウルグアイ0-2フランス
  2. スウェーデン0-2イングランド
  3. フランス1-0ベルギー
  4. クロアチア2-1イングランド
  5. ベルギー2-0イングランド

ウルグアイ0-2フランス

準々決勝/2018年7月6日(金)/ニジニ・ノヴゴロド・スタジアム/TBS

 なにゆえにW杯期間中にエレカシのライブが二本もあるんだか。
 この試合もライブから帰ってきて、食事をしつつ飲みながら観ていたので、印象があいまい。次のブラジル-ベルギー戦もがんばって観始めてみたけれど、後半に寝落ちした。
 この試合、ウルグアイはひとつ前のポーランド戦で2ゴールを決めたカバーニが怪我のため欠場とのことで、試合前から不利がささやかれていたけれど、結局その予想どおりになった。さしものスアレスもひとりじゃフランスの壁は崩せないってことらしい。
 対するフランスでこの試合光ったのは、すっかり今大会の主役となった感のあるエムバペではなく、7番のグリーズマン。
 グループリーグのときからよく名前を聞くなぁとは思っていたんだけれど、この試合でようやくそのプレーに注目してみたら、なるほどとても上手い選手だった。先制点は彼の正確なCKからだったし、試合を決定づけた2点目も彼が打ったブレ球のミドルがGKのファンブルを誘ったもの。1ゴール1アシストで文句なしのマン・オブ・ザ・マッチに選ばれた。
 この試合ですごいなと思ったのは1点目のセットプレー。グリーズマンの蹴ったボールに4番のDFヴァランが頭で合わせたんだけれど、ウルグアイの選手がヘディングでボールをクリアしようとしたまさにその瞬間に飛び込んできて、一瞬先にボールに触ってゴールを奪ってみせた。あまりに一瞬だったので、僕は最初ウルグアイのオウン・ゴールかと思った。今大会でもっとも美しいセットプレーのひとつではないかと思います。
 次の試合では、なんとブラジルがベルギーに敗戦したので、この日でもって南米の国は全滅。ベスト4はヨーロッパの国だけになることが確定した。
(Jul 07, 2018)

スウェーデン0-2イングランド

準々決勝/2018年7月7日(土)/サマーラ・アリーナ/NHK総合

 この日はうちの奥さんのテディベアのイベントがあったので、その打ち上げで五時半から飲んでいたら、試合が始まる11時ごろにはすっかり酔っぱらい。イングランドがセットプレーから6番マグワイアのヘディングで先制したのは覚えているけれど、それ以降はまったく記憶にない。寝る前にうちの奥さんに2-0でイングランドの勝ちって言ってたらしいので(覚えてない)、おそらく最後まで観たんだろうとは思うんだけれど、記憶にないので観てないも同然。なので内容についてはなにも書けない。
 もう一試合はクロアチアがPK戦の末にロシアに勝った。この大会、クロアチアの試合はすべて午前3時キックオフからだったから、残念ながら僕はモドリッチを一度も観てない。もしもここでクロアチアが負けてしまうと、大会を代表する名選手のプレーを一度も観ないで終わってしまうところだったので、ロシアには悪いけれど、クロアチアが勝ってくれてよかった。
 さぁ、これでW杯も残すところわずか4試合。今週のウィークデイに行われる試合は準決勝のふたつのみ。すでに祭りのあと感がはんぱない。
(Jul 08, 2018)

フランス1-0ベルギー

準決勝/2018年7月10日(火)/サンクトペテルブルク・スタジアム/NHK総合

 やっぱ準決勝ともなると、レベルが高いなぁ──って。
 この試合の前半を観終わって、僕はひとり舌を巻いていた。同じように前半はスコアレスで終わったベルギーの試合でも、日本戦とはあまりに内容が違ったもんで。
 あの試合ではベルギーの猛攻を日本がなんとかしのいで0点で抑えたって印象だったけれど、こちらはお互いががっぷりと四つに組みあってのスコアレスだった。まぁ、基本的には守ってカウンターのフランスに対して、ベルギーがボールを回す展開だったけれど、それでも試合がどっちに転ぶかは先制点が入るまでわからない印象だった。
 やはり実力が拮抗した国どうしの試合っておもしろいなぁって。悔しいけど、日本はまだまだここまでの試合ができるほどのレベルにはないって現実を思い知らされる思いがした。──まぁ、少なくても後半の早い時間にフランスが先制するまでは。
 でもいざフランスが先制してからは、試合の印象が一変する。あいかわらずフランスが守ってベルギーが攻めるって構図はそのままながら、均衡が破れたことによって、前半のようなハイ・レベルな印象が失われてしまう。1点のリードを守ればいいフランスは無理をしなくなり、追いつかなきゃならないベルギーは焦りからか攻撃の精度を欠いてゆく。で、結局そのままスコアは動かず、ゲームセットの笛を聞くことになった。
 試合後にベルギーの選手たちが守備的なフランスの戦い方を非難したという話もあるようだけれど、シュート数自体はフランスのほうが多いのだから、残念ながらそれは単なる負け惜しみなんじゃないだろうか。
 前半からボールは回せど、あまりシュートを打てなかったベルギーは、結局90分を戦ってシュート9本に終わっている。それってだいたい日本戦の三分の一だよ?
 ああ、どうやら本当に優れた守備ってのは、単に相手の攻撃を受け止めるだけではなく、その攻撃力を封じてしまうもんらしい。やっぱW杯を勝ち抜きたければ、日本ももう少し守備をどうにかしないといけませんって言われた気がした。
 あと、両チームともGKが素晴らしかった。フランスのロリスとベルギーのクルトワ、できればこのふたりのどちらかにMOMをあげたかった。やっぱGKって大切だよねって思いました。
 決勝点はグリーズマンのCKからDFウムティティのヘディング。僕はウルグアイ戦でのヴァランのゴールを今大会一のセットプレーではないかと思ったけれど、このゴールも負けず劣らずの素晴らしさだった。フランス、セットプレーの精度高すぎ。
 このゴールでこの試合のMOMに選ばれたウムティティは、その名前からわかるようにアフリカ系の選手。ニューヒーローのエムバペ(ここ二試合でフェアプレー意識の低さを感じさせるプレーをみせて、いくぶん評価を落とした感がある)もそうだし、今回のフランスはやたらと黒人選手が多い。ダブル・ボランチのカンテとポグバ、そしてマテュイディと、フィールド・プレーヤーの半分が黒人だ。それどころか、ベンチの選手まで入れると、なんと過半数以上の14名がアフリカ系の血を引いているらしい。フランスって白人の国ってイメージが強いので、ここまで黒人が多いとは思わなかった。
 多いといえば、両軍ともにプレミア・リーグの選手もやたらと多い。調べてみたら、ベルギーなんて、スタメンのうち9名がプレミア・リーガーだった。対するフランスはリーガ・エスパニョーラとプレミアの連合軍という印象。両軍あわせて、母国でプレーしているのは、エムバペただひとりってのにも驚いた。
 もう一試合の準決勝にはイングランドが残っているし、どうやら今大会のベスト4はプレミア・リーグ・オールスターみたいな様相を呈しているんじゃなかろうか。ふだんはJリーグしか観ない僕にとってもじゅうぶん楽しいんだから、プレミア好きな人にとってはさぞや楽しいW杯なんだろうなと思う。
(Jul 11, 2018)

クロアチア2-1イングランド(延長1-0)

準決勝/2018年7月11日(水)/ルジニキ・スタジアム(モスクワ)/テレビ朝日

 前日の3時起きはひさしぶりだったせいか、けっこう楽で、アラームが鳴る前に目が覚めたもんで「やっぱ年を取ると朝は強いぜ」とかいい気になっていたんだけれど、さすがに二日連続はきつかった。こちらの試合は眠くていまいち集中できなかった。
 それというのも、試合展開がいささかおもしろさを欠いたからってのもある。だって開始わずか5分でセットプレーからイングランドが先制して、あとはずっとそのままなんて試合、眠いときに観るには向かない。
 先制点は右SWのトリッピアーのFK。コースは決して厳しくなかったけれど、壁の上を超えたスムーズなシュートにクロアチアのGKスバシッチは反応し切れなかった。
 守備力の高い方が先制して、攻撃力が売りのもう片方が反撃を試みるも崩せないって展開は前日のフランス戦の後半とほとんど同じだったから、こりゃもうこのままイングランドが守りきって勝つんだろうとたかをくくって観ていたんだけれども──。
 すいません、クロアチアを見くびってました。あの展開でちゃんと同点に追いつくんだからすごい。でもって、同点どまりで延長戦に突入したので──クロアチアはこれで3連続延長戦だというし──こりゃまたPK戦にもつれ込むんだろうと思ったら、この予想も外れ。クロアチアが延長後半に決勝ゴールを奪ってみせる。すげー、クロアチア。予想外すぎる。こんなに勝負強いチームとは思わなかった。
 ペリシッチの同点弾も、マンジュキッチの決勝弾も、決してきれいに崩したとか、相手にミスがあったというプレーではなかったと思うんだけれど、相手がみせた一瞬の隙を見逃さずにシュートに結びつけたその勝負強さがすごい。それぞれインテルとユヴェントスのFWだそうだ。さすがに名門クラブのFWは違う。
 イングランドは1点のビハインドを負ったあと、先制ゴールのトリッピアーが足を痛めて退場を余儀なくされてしまい、すでに4枚の交替カードを切ったあとだったから、10人で戦うことになってしまったのも不運だった。でも最後までがんばって戦っていたと思う。おかげで最後の十分足らずは眠さを忘れた。
 前日につづいて両軍スタメン選手の所属クラブを調べたら、クロアチアはイタリアとスペイン所属選手が多く、やはり母国でプレーしている選手はゼロ。対するイングランドはなんと全員がプレミア・リーグの所属だという。そんな国、イングランドだけじゃないだろうか。さすがサッカーの母国。なんとも羨ましい。
 さて、そんなわけでW杯も残すところあと2試合。平日の午前3時に起きてサッカーを観るのもこの試合が最後だ。来週からはようやくふつうの生活に戻れるのが嬉しくもあり、若干さびしくもあり。
(Jul 12, 2018)

ベルギー2-0イングランド

3位決定戦/2018年7月14日(土)/サンクトペテルブルク・スタジアム/テレビ朝日

 ベルギーとイングランドと聞けば、ロック・ファンの僕はどうしたってイングランド贔屓になりそうなところなのに、今回に限ってはそうはならなかった。とにかくどっちのサッカーがおもしろいと思うかといえば、そりゃもうベルギーの一択だったわけで。優勝こそ逃したけれど、今大会もっとも魅力的なチームはベルギーだったと思う。
 ベルギーの攻撃というと、アザールとデ・ブライネのふたりが牽引しているのはまちがいのないところだと思うけれど、この試合の先制点を呼び込んだのは両サイドウィングの活躍だった。日本戦で決勝ゴールを決めたシャドリからのクロスを、あの試合でアシストしたムニエが見事に決めた。クロスのタイミングにあわせて、斜めにゴール前へと駆け込んできたムニエの動きのよさに、イングランドのCBはどうにもできず。なんちゅう素晴らしいカウンターだったことか。
 後半の駄目押しの2点目はデ・ブライネからのパスを受けてDFの裏を取ったアザールの得点。最後は決めるべき人が決めて試合を決定づけた。
 イングランドはフランスとともに大会最年少ランキングのベスト3に入るチームだとのことで(スタメンで僕が知っているのはアシュリー・ヤングだけだった、そんな若い二国がベスト4って……)、やはり経験値で負けていたのかなという気がする。両チーム合わせてプレミア・リーガーが19人という試合だったので、手の内がわかっているものどうしとなると、やはり経験値がものを言うんだろう。
 ケインとルカクの得点王争いは、結局両者ともに無得点で終了。さすがに決勝戦でグリーズマンやエムバペ(ともに3得点)がハットトリックを達成するとも思えないから、現在6点でトップのケインがそのまま得点王ということで決まりそうだ。
 そういやこの試合、なぜだか両チームともセカンド・ユニフォームだった。ベルギーが黄色、イングランドが赤。3位決定戦は敗者どうしだから、ファースト・ユニフォームを着ちゃいけないとか? もしくはこの両チームはグループ・リーグでも戦っているので(観ていないので僕はそんなことは忘れていた)、そのときとは違うユニフォームを着させたかったとか? 理由はまったくわからない。
 まぁ、なんにしろベルギーはよかった。あまりにいいサッカーを見せてくれたので、日本が負けたのがこの国で本当によかったとさえ思ってしまいました。
(Jul 15, 2018)